寝たのは夜中2時。私は普段1時間おきに目が覚めるが、朝まで目覚めることがなかった。
温泉宿の大きな楽しみの一つは、朝風呂である。キリリとした冷気の中の、露天風呂。昨晩の酒だけでなく、1年間の疲労、そして栃木県ミッション3年分の澱が湯に溶けていく。
朝食ビュッフェも前夜と変わらぬ質量だった。私は朝の8時に固形物を腹に入れることはない。普段は朝昼兼用で一食。その分夜は5食ほど何か腹に入れているかもしれない。
昨晩なかったラーメンあった。喜多方ラーメンである。喜多方は会津若松から車で20分ほど。ラーメンの聖地である。朝7時から開いている店も多い。コロナ前、市役所の御仁に3度ほど喜多方まで朝ラーに連れて行って頂いたことを思い出した。
ラーメンは2種類。醤油と味噌。喜多方系の王道は醤油。焼豚、葱、ナルトは別皿に。私は珈琲と醤油ラーメンを捕獲。
ズルルルッ。……。私の中のスィッチがオンになった。一気に啜り込み、続いて味噌ラーメン。いくらがトッピングされている。
‥‥‥。あまりの旨さに降参。早朝勝手に喜多方醤油味噌対決、私は圧倒的に普段は醤油派だが、この朝は味噌に軍配。日本人が朝食に味噌汁を欲するのはDNAかもしれない。
腹ごなしに鶴ヶ城へ。私は2度目である。朝9時台だが、観光客も見られる。ぐるり一蹴し、土産物を購入。私はニンニク入り黒胡椒。インスタントラーメンに合いそうである。
下道で猪苗代湖畔を疾走。途中、会津名物である馬刺を購入。会津の馬刺はあっさりとした赤身で、にんにく風味の味噌をつけて味わう。
毎月のように会津地方を訪問し、懇親会では当然のごとく馬刺が出てくるのであまり気にせずバクバク喰っていた。まさか、こんなに高級品だったとは。知らぬは何とやら、である。
雨が降り出した。猪苗代を発ち、郡山に近い本宮へ。そこには<Aサヒビール園>がある。
コロナ以降、北海道へ行けなくなった。必然的にジンギスカンを味わう機会も滅失。復活したアサヒの黒生をヤリつつ、ラム肉。懐かしさすら感じる。
帰路は高速をひた走り、スタート鹿沼へ。大充実の25時間が終わった。
今回の幹事役として獅子奮迅の活躍だったS氏に鹿沼駅まで送って頂く。宇都宮で乗り換えて大宮で途中下車。新刊コミックを買うついでに<力>で焼とんやヒレカツを捕獲。
帰路の新幹線で3年間を噛みしめつつ溜まったポイントのグリーン車晩酌。焼とんやヒレカツをツマミに昨晩残りのサントリーオールド。マイ個室状態。マヨネーズも醤油もカバンに常備。
私にとって、3年間のご褒美旅行だった。この6人が同じミッションで集うことは今後ない。数年前まで栃木県民に独りも知り合いがいなかった私にとって、最高の漢たちだった。

朝ラー(醤油)。

朝ラー(味噌)

ピヨちゃんは朝から絶好調。

高台より会津若松市内を一望。

鶴ヶ城散策。

猪苗代湖畔の気になるラーメンテーマパーク。

馬刺しを買いに。

本宮のビール工場。

お昼は黒生とジンギスカン。

帰路の新幹線にて。