北九州色は薄くなっていたが、ゴルゴに「友達」がいたかもしれないというある意味衝撃的なストーリーにノックアウト。Gの照れているような表情のヒトコマも見逃せない。
Gの北九州ミッションを全3話にわたり満喫した一週間後、再度事件現場となった門司港へ。6月から7月にかけて隔週発売のビッグコミックとリンクするように1週間ずれて隔週ペースで私は門司港していた。
Gがミッション遂行中、門司港で活躍する北Q州市役所の酒友・K本氏から今回のモデルの場末スナックが実在するという情報が届いた。ただし、場末ではなく会員制の高級バーらしい。
Gが北九州ミッションを終えてしばらくした後、私はK本氏とそのバーへ足を運ぶ機会を得た。超絶ディープ門司港鯨飲ツアーである。
まず一軒目(前編)はどこに行くんだと訝しみたくなる路地坂へ。角打ち<魚住>。大瓶4本、玉子豆腐、枝豆、ゴーヤ炒め付きで2人で1600円。思わず「エッ」と目を剥きながら感嘆の呻き声。常連の醸し出す雰囲気も大阪十三の角打ち級である。
2軒目(中編)はK本氏曰く門司港エリア最強最高の小料理屋<かざぐるま>。満席だったが常連さんが席を積めて下さりカウンター席を確保。
ハイボールが何と角の小瓶。4杯はセルフで楽勝。こんな豪華な独り用ハイボールは初めてだ。
おまかせ料理の小鉢4品満喫後、ママが鰻をたっぷり焼いて下さる。女将の小学生ぐらいのお孫さんが一生懸命接客して目尻下がりっぱなし。このお店、後継者対策万全。確実にあと60年はお店の歴史を紡げそうである。
そして、3軒目(後編)。「G」が呑んでいたバー<燦>へ。会員制だがK本氏の顔で特別に私も潜入に成功。Gの痕跡をついに見つけた。しかし、深追いしては命を無くす。
目を見開き、首をグルングルン回す。店内の至る所まで細部完コピ。ママのご尊顔も名前も作中とほぼ一緒。ここで、Gは呑んでいたのか。
私も恥ずかしながら自分自身の写真を撮りまくる。お店の皆さまも嫌そうな顔ひとつせず、どうどどうぞモードである。
掲載されたビッグコミックをカウンターで改めてじっくり読む。この店だけで6ページも使われていた。ママやレディから1コマづつ解説が聞けるシュールな非現実感。私のようなゴルゴ馬鹿が先客で居られたらしく、鬼のように写真を撮りまくっていたそうな。
唯一作品と違う点があった。作品では場末の寂れたスナック感だったが、実際は50年以上続く格式高いバー。ママの祖母が創業されたそうで、ママが三代目。このお店もあと50年ぐらいは繁栄しそうである。
ママの服装の雰囲気を含め店内の完コピぶりは前夜(中編)もご参照に。

照れ気味のGがタマらない。

前編:料理はサービス?

中編:門司港エリア最強の人気割烹という。

中編:料理はおまかせ。ハイボールは手酌で。

中編:豪快な鰻蒲焼。

後編:ついにGの痕跡発見。

後編:Gはカウンターの奥に。

後編:A(私)もカウンターの奥に。

後編:ママの雰囲気まで完コピ。