2021年11月30日

第2816夜:イマイチ Wonderful Days【日光(栃木)】(前編)

 青い観覧車。日光市今市エリアに2021年春に竣工した商業ビル屋上に屹立する新たなランドマークタワーである。この観覧車、made in ITAMI(伊丹)であるそうな。

 お盆の翌日。今市エリアにて小雨の中フィールドワーク完遂。日光市はまん延防止中。居酒屋はほぼ開いていない。ラーメン店もアルコール提供不可。その夜はステイホテル晩酌一択に。

 栃木が地元(たぶん)のスーパー<かましん>でツマミを見繕う。コンビニよりも地域性がありそうだから。しかし、いわゆる「地域性」がなかなか見つからぬ。

 日光の地酒を捕獲。渡邊佐平商店「自然醸 清開」。醸造アルコールや糖類を一切使わない純米酒。日光は水が良く冬の寒さが厳しいので良質の日本酒が生まれるそうだ(パッケージ受け売り)。

 発泡酒やハイボールのロング缶を3本買い、総菜コーナーで「栃木県産ニラのかましん餃子」を見つけた。これはいかにもご当地っぽい。しかし、他はあまり見当たらない。

 店内のパン屋がかなり旨そうなラインナップ。店名(ポンヌフ)は陰気なフランス映画みたいだが、サイズも大きく、どれもリーズナブル。しかも明るく華やか。謎の台湾パンフェアも開催中。サンドイッチやチーズパンをツマミに発泡酒や地酒も悪くない組合せである。

 時間に余裕があったので、青い観覧車から日光市内を上から目線で睥睨してやるかと思ったが、オッサンの独り観覧車は不気味と不審の極致。断念する。

 我が日光の定宿<ホテル村上>チェックイン。ツインしか開いていなかった。連泊するのでこれぐらい広い方がゆったりと快適に過ごせる。

 エアコン付けねば空気の流れが悪く蒸し暑いが、作動させると効きすぎる。28度に設定しても震えるほど寒い。ユニットバスにゆっくり浸かって体を温める。浴衣の上からいつもリュックにぶち込んでいる上着を羽織る。

 餃子を1階ロビーのレンジで温め、小袋のタレをぶっかける。発泡酒ロング缶をカシュッ。グビビと一気の3分の1ほどノドに放り込む。

 唐揚、餃子、サンドイッチを頬張りながら地酒に移行。栃木県にも緊急事態宣言発令決定のニュースを眺めていると、地酒がすべてなくなった。そのままベッドへダイブ。寝落ちする。

 翌日は前日のフィールドワークと異なり、昼めしと買い出し以外は終日ステイホテル。

 朝8時半にホテル斜め向かいのコンビニで資料プリントアウト。ついでに40%増量と話題のファミチキと豚まん。部屋でニヤニヤしながら齧りつく。ジューシーで旨し。至福の濃厚朝食。

 午前と午後に同じ栃木県内の鹿沼市関連でオンライン面談。その合間の昼頃、ホテルから歩いて3分ぐらいに屹立する市役所K守林氏イチオシのとんかつ老舗<一彦>へ。

 開店直後に突撃したがテイクアウト対応で忙しいらしく、30分後に開店予定という。合間を利用して道の駅<ニコニコ本陣>へ。晩酌の買い出しである。

 店内、超大賑わい。他県ナンバーが8割の駐車場満車。地元人も野菜などを買いに来ている。

 地元人かそうでないかは秒殺で分かる。私はポロシャツ、作業ズボン、裸足にスリッパという出で立ち。どちらに見えるだろうか。

 今晩のツマミを吟味。「ゆばむすび」という湯葉で包んだいかにも日光らしいおにぎり2ヶは〆に。地元の手作り総菜(きゃらぶき・ぜんまい油炒め)は前菜に。これらは地酒に合うはず。

 メインディッシュは市内に数多い<金谷ベーカリー>道の駅限定コロッケサンド。私の大好物な日光ラスクの数あるフレーバーの中で最もツマミ力が強いブラックペッパー&チーズ味に。

 地酒は道の駅の正面にある渡邊佐平商店の夏限定酒「純米吟醸日光誉 原酒 夢さらら」。720mlで2000円という贅沢。2夜連続の日光誉である。〔次夜後編〕

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今市エリアの新たなシンボル(たぶん)。

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栃木らしさを発見。

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連泊なので広々と。

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初夜の晩餐。
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2021年11月29日

第2815夜:とんかつ祈願【日光(栃木)】

 <一彦>。市役所K守林氏イチオシのとんかつ老舗である。我が今市の定宿から徒歩2分程度。すぐ近くにはニノキンこと二宮金次郎(尊徳)氏を祀った神社が屹立している。

 ある雨の11時30分。このお店の開店時間である。下調べ済である。一番乗りしてやるぞと向かう。歴史と重厚がにじみ出て名店の香りが店外まで漂ってくる。

 開店時間を暖簾は出てこない。代わりに中からオヤジさんが出てきて、テイクアウトが集中して12時回らないと開けられないとおっしゃる。

 店からすぐ見えるところに二宮金次郎神社が屹立している。お参りして時間つぶそうと思ったが特に頭が良くなる要素が皆無ゆえ、逆方向に移動して道の駅<ニコニコ本陣>へ。

 時間は12時に。再度<一彦>へ突撃したら、ちょうど店が開いた。オヤジさん2人で切盛り。
 
 最初コワモテかと思いきや、素晴らしく気配りのきく温かい接客に嬉しくなる。私を秒殺でイチゲンと見抜かれ、2種類のソースを駆使したごますりソースの作り方を伝授して下さる。

 豊富なメニュー。大きく大別するとカツ類、丼、カレーになる。私はかつ丼とカツカレーが大好物だが、初めてなので定番の「ロースかつ(並)」。トッピングでエビフライを2本。ライスは並(味噌汁・お新香付)。お代わり自由だそうだ。

 店内はテイクアウトのお客でひっきりなし。よく見れば、カウンターだけの店だが、詰めて4席程度しかない。目視で店の広さは3坪。無駄のない機能美を兼ね備えている。

 ぼんやりTVを見る。アフガン難民受入のニュース。オヤジさん2人の政治、スポーツ全般における掛け合い評論が微妙にかみ合ってなくて実に面白い。

 まずはエビフライ。目を剥いた。トッピングのつもりで軽く頼んだが、巨大が2匹。たっぷりの生野菜を従えている。すかさずロースかつも降臨。並サイズとは思えぬジャンボ感。4段階の大きさのうち、これで下から2番目。恐れ入る。

 ひと切れめは、塩で。ジューシーで熱々。2切れは醤油で。分厚いのに柔らかく火が通る職人技。ライスが進む。後はごまソースなどを駆使し、夢中で頬張る。海老フライもプリプリでサクサク。凄まじい量である。

 味噌汁がしみじみと旨い。お新香が口の中をさっぱりさせる。ライスお替りを尋ねられたが、とても入らない。無我夢中で喰らいついた。とんでもない満足感が襲ってきた。

 至福心地で店を出る。外は小雨。肌寒いが気にならぬ。これだけ油モノを大量に腹に入れたのに、胃は重くない。何故かむしろスッキリ。プロの技である。

 次回訪れる機会があれば、かつ丼か、かつカレーか、食べ終えて30分もしないうちからシアワセな悩みに空気頭が制圧された。

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老舗の風格。

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シブい店内。

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どうせスルなら、このごまを。

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エビフライ。

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カツ。

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近くには二宮尊徳公を祀る神社が。
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2021年11月28日

第2814夜:貸店舗を探してウン千里【日光(栃木)】

 日本中を豪雨が席巻している盆明け16日の朝。朝飯は新幹線車中で新神戸駅弁「あぶり牛とろ玉丼」。880円と駅弁にしてはリーズナブル。肉たっぷり。冷めても旨し。

 いろいろ乗り換えて日光線の今市駅へ。雨は何とか降らずに頑張っている。日光市役所のK島氏、K守林氏と合流し、まずは打合せを兼ねてランチ。向かった先は<ラーメンパークふじや>。

 私は2回目。店内満席。お盆ゆえ閉まっている店も多いのだろうが、人気店である。

 チャーシューメン召還。スープはあっさりで常食系。麺は大盛ぐらいありそうな量。チャーシューは柔らかく味わい深く脂少なく私好み。K島氏の野菜メンもかなりの量。野菜しか見えない。K守林氏の冷し味噌ラーメン、かなりの攻めである。

 K守林氏と今市エリアを文字通りくまなく歩いて貸店舗を探す。フィールドワークである。当初は酷暑を心配していたが、まさか雨とは。暑いどころか肌寒い。

 物件散策、かなり注意してみたが4物件しかない。後は売物件が1物件。不動産事業者は4社あったが、店頭情報に店舗情報なし。売土地か住宅情報のみ。エリア内のオシャレな店は恐らく土地を取得して新築したのだろう。

 じっくり歩くと、美味そうな店、ステキな店、不思議な店がたっぷり。昭和30年代の街並みがそのまんま残っている店舗群も数少なからずある。

 道の駅ニコニコ本陣は満車で入れない盛況ぶり。他県ナンバーも目立つ。新しく春に開業した「かましん」との相乗効果も高そうである。

 雨脚が強くなってきた頃に終了。たっぷり2時間歩く。東武下今市駅からJR今市駅の間の中心部、実にコンパクトで利便性高し。

 その2日後。ホテルをチェックアウトしたらドンピシャで日光市公用車のお迎えが。K守林氏の運転でK島氏、K塚氏の「3K」と日光エリアへ。

 神橋に近い市営駐車場に車を止めてひたすら鉄道駅と神橋までの上り下りを行ったり来たりして貸店舗を探す。一つも見つからない。途中、観光案内所的な施設で日光サイダー休憩。さらに日光庁舎前の舟越キッチンカー<CoCOM>で珈琲ブレイク。

 小雨はパラつきながらだが、直射日光がなく涼しくて快適。これが酷暑なら厳しかった。日光に来て日光を浴びないシュールさ。

 みんなでランチと思ったが、30分後の電車を逃すと次は80分待ち。ランチは泣く泣く辞退し<さかえや>で揚げゆばまんじゅうテイクアウト。

 思う存分、日光を2泊3日満喫した。西日本人にとって、日光への旅は一生に一度あるかないか。ほぼ100%東照宮などに足を運ぶはず。しかし、私は月2回ペースで日光へ。ゆえに東照宮のすぐ近くまで散策したが、敢えて世界遺産方面はスルーするツンデレぶりである。

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新幹線車内で朝食。

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今市エリアの人気店。

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ラーメンパークで昼食。

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奥まったところに貸店舗発見。

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日光エリアへ。

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渇きを癒す逸品。

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珈琲ブレイク。

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揚げゆばまんじゅうをテイクアウト。
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2021年11月27日

第2813夜:ガツガツするオヤジ【名古屋(愛知)】

 まぜ麺。ラーメン、つけ麺に続く第3の潮流である(ような気がする)。西日本ではまだまだまぜ麺は少ないものの、首都圏ではかなり幅を利かせている。冷し中華は季節限定要素が強すぎるので潮流からは割愛する。

 日本全体を豪雨が襲ったお盆の頃。名古屋駅徒歩すぐの<日の出らーめん>へ。この店、通りかかる度に気になる存在だった。

 カウンターだけの店内で時間は14時前。私の前に先客1人だが並んでいる。

 厨房およびホールは若い女性2人。客席のオトコ占拠率100%。目視だが全員20〜30代。アラフィフの私は圧倒的なオヤジ。若者向けの店か。

 券売機に対峙。つけ麺、まぜ麺、複数種のラーメンが3本柱。イチゲン客にはつけ麺、まぜ麺を勧めている。私は「唐揚げ1枚ガッツ麺DX」980円に。大盛と小ライス無料ゆえお願いする。

 程なく着座。水を飲みながらまぜ麺(ガッツ麺)攻略法POPを読む。

 とにかく混ぜて、まずはそのまま。それから卓上のニンニク、魚粉、唐辛子、香味油、酢、胡椒をまぜてガツガツ食べるのが良いという。色々入れすぎるのもアレなので、私はニンニク、魚粉、唐辛子に絞る。

 私が頼んだ「ガッツ麺」。勇気と力と自信を与え、特注の極太麺と濃厚ダレに香味油をからめたスープなし。ガッツのある者だけに許されるという。そして注意書きが。

「ジャンクフードの王様ですので健康志向の方はご遠慮下さい。ガツガツ食べない方はお断りします」

 私は50前の初老オヤジである。ガッツもガツガツも年々トーンダウン。追い出されないように、20年以上前の若き血潮を滾らせねば。瞳に炎を灯さねば。大リーグボールを完成させねば。

 ブツ降臨。とにかくかき混ぜた。啜る。……。極太のコシが強力。確かにジャンク。ジャンクは体に良くないかもしれないが、ジャンクであるほどに旨いという背徳の真実と宇宙の摂理。

 唐揚げがジューシーでサクサクして抜群。これだけテイクアウトしたいぐらいである。

 3分の1ほど食べ終え、魚粉、ニンニク、唐辛子でさらにジャンクに味変。ガツガツ啜り込む。

 ライスを3分の2食べ終えたところでハタと気づいた。ライスは丼に残ったタレの追いメシ用ではないか。

 麺を啜り切り、残ったタレに飯投下。レンゲでかき混ぜる。……。ジャンクな旨みに笑みが漏れる。

 私の両隣は「つけ麺」だった。そちらも旨そうだ。私のガッツ麺、両隣より着丼が遅かったが、食べ終えたのは私の方早かった。ガツガツである。

 まだまだ若手の麺喰いには負けられぬ。自信が漲ったのに、手放しで喜べないのはなぜだろう。

 その夜は名古屋駅で捕獲した味噌カツ、どて煮、手羽先というジャンク感溢れるツマミで自宅晩酌。老いるほどにジャンク飯を旨く感じるコロナ第5波席巻中のアラフィフサマーである。

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インパクト大。

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あっぱれな注意書き。

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ガツガツ。
posted by machi at 11:27| Comment(0) | 愛知県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月26日

第2812夜:3杯目の審判【多治見(岐阜)】

 「コミュニティビジネスとまちづくり会社の果たす役割」。多治見市中心市街地で開催された「本気の出店創業塾」4回目のテーマタイトルである。

 「創業」に1oも関連しないテーマを設定した輩は誰か。……。私である。

 2時間休憩なしに一方的に話しきる。受講された男女はさぞチンプンカンプンだったろう。

 特に反省するわけでもなく、私は意気揚々と超人気居酒屋<くっくる>へ。予約していたので何とか座れた。駅前でもなく呑み屋密集地でもない。改めて腕があれば立地を凌駕することを痛感させられる。腕が無ければ立地がほぼすべてである。

 メニューは絵巻物のごとき絢爛。しかし、時間は21時を回っていたためか品切れも多い。呑ん兵衛の注文する嗜好は似通っている証と言える。

 生で乾杯。空気を読まず2時間しゃべり倒したのでノドに沁みる。2杯目からはハイボール。春日部直伝の2進法を決める(1度に2杯づつ注文)。

 多治見はまん延防止が未発令(2021年8月中旬時点)。ゆえに営業自粛も無くソトノミ満喫。お通し5種盛だけで無限に呑めそう。刺盛、水茄子、コーン天ぷら……。わかってらっしゃる。

 2軒目は激シブ路地の奥の激シブなバー<リメンバー>。カウンターで8席程度。シブいマスターが切り盛り。店の内外は昭和ムード横溢だが、どことなく令和の風も感じられる。壁面を彩るボトル群と半端ないドリンクメニュー数に圧倒される。

 私は1杯目をモヒート、2杯目をジントニック(レモン)に。マスターがイチから焼くたこ焼が妙に旨い。燻製ナッツも極上。私の左隣はまちづくり会社の若社長、右隣は美人ダンサー。極上の酔いと夜が更けていく。

 3杯目もジントニックにしようか。お代わりをマスターにお願いした。ほんの数瞬の間があり、マスターが笑顔の消えた鋭い表情と目線で私をグッと見た。「3杯目ですよね」と念を押された。

 その通りだが、私は即答できなかった。数秒の沈黙があった。私だけでなく、同行氏たちも不穏な空気に何かを察したようである。

 店内が、光射さぬ深海になった。稀にある、酒は2杯までルールの面倒くさい店なのか。

 創業希望者のためにならないヨタ話を2時間もしゃべり倒した罰なのだろう。ウソをついても仕方ない。消え入るような声で「はぃ……」とつぶやいた。

 するとマスターは破顔一笑。「当店は3杯目をサービスさせて頂いております」とオリジナルカクテルが眼前に。

 すっきりと芳醇な甘さ。地獄から天国へのパスポートである。

 名前は特にないオリジナルらしい。もし私にこのカクテルを命名させて頂けるなら。最後の審判(Last Judgement)ならぬ「3杯目の審判(Third Judgement)」でいかがだろう。

 ……。ネーミングセンスのなさに、再度地獄へ突き落されそうである。

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夢現に、無限に、夢幻に呑めそうなお通し5種盛。

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竜宮城。

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質実。

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剛健。

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シブい路地。

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風格。

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1杯目。

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2杯目。

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妙に嬉しくて、妙に旨い。

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3杯目の審判(Third Judgement) 注)アヅマ命名
posted by machi at 10:43| Comment(0) | 岐阜県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする