店内は宿泊客しかいないようだ。私と同年代(40代後半)から上の世代の先輩方は、サービスチケットを使用しつつも料理を注文したりお代わりしている。
チケットは発泡酒、ソフトドリンク、地酒1合のどれかが無料。何故か店内は夫婦でも家族連れでもカップルでもなく、私より明らかに年配なオヤジの一人客ばかりである。
4連休の2日目。オッサン1人がなにやっているんだろうと不思議な気分に。私も人様のことは言えませんが。
目視で30歳以下の男性が数人レストランへ。思わず目を剥いた。ドリンクチケットを使用するが、一切他の注文せず、あげくにビールをテイクアウトしている。店側の応対も慣れており、こういう客、というか宿泊客も多いのだろう。
まさに強者、鋼のメンタルである。私のような弱虫小物にはとても真似できぬ。
五輪開会式をすっかり忘れてたので、コンビニで地酒とツマミ買って20時過ぎから部屋でガン視。選手入場の際は何故か泣けてきた。ピアニストの早引きにも驚嘆。
某会長挨拶が長かったので、その間にコンビニで捕獲した呑み〆用ののソースカツ丼をレンジで温めに部屋を出る。戻ってきたらまだ挨拶していた。
様々な物議を醸しだされていた某会長、無双の鋼メンタルである。会長の先行に誰も追いつけない。その直後の衝撃映像にもドン引きだ。
3月下旬に会津若松入りした際、神明通りを聖火リレーが走っていたことを思い出した。私は作業中で観れなかった。そして、開会式を会津若松のホテルで。不思議な偶然である。
翌朝。朝から神明通りへ。早めの昼飯に喜多方系味噌を熊啜。商店街は私にも昼飯を用意してくれていたらしいが、私が勘違いして独りラーメン。理事長の経営する<ハジャイ>でマッサマンカレーだったらしい。私は独りで先行し過ぎてコースを間違えたようである。
1年以上準備してきたミッション終了後、商人館の<ハジャイ>でプチ慰労会。
神明通りと御縁を頂き、ちょうど丸2年。月1回ペースで最も足しげくご馳走になってきた<ハジャイ>が諸事情で私にとってはラストナイトに。D平理事長に心から感謝。
冷え冷えの黒生を数杯ヤった後は感謝ついでにプレミアム感たっぷりの地酒をド鯨飲。鰹たたき無敵。刺身も含めて食べきれないほどの至福を堪能する。
呑み放題で5時間も居座ってしまう。ハジャイにおいては、酒のペースだけに関して私は先行逃げ切り、強虫ペダルである。
開会式で一番ビビったシーン。
部屋で2次会。
〆は会津名物(ソースカツ丼)。
翌昼の喜多方進化系。
最高。
歓喜。
絶頂。
至福。
痛飲。
鯨飲。
(付記)
それから約2週間後、小山商工会議所のS氏が「水越ルート」(自転車で鹿沼から山を越えて会津へ)を車で走行したという。氏曰く、車でもしんどかったそうな。それからさらに3か月後、私もその途中まで車で来る機会があった。人間がなし得ることが信じられなかった。
2021年10月31日
2021年10月30日
第2796夜:強者ペダル【会津若松(福島)】(前編)
『弱虫ペダル』。私は未読だが、自転車ロードレース漫画であるらしい。アニメ化、実写映画化されたそうだから、凄まじく大ヒットしたのだろう。私ですらタイトル程度は知っていた。
東京五輪開幕式の朝。福島の会津若松へ向かう前に栃木の小山駅前ホテル(旅館)で必死にPC猿打していたら、小山商工会議所S氏から連絡が。
幾度かのやり取りを経て、S氏が会津若松まで車で送って下さることに。
まさかの展開。途中、高速のインターで栃木のソウルドリンク(レモン牛乳)で休憩を挟みつつ約3時間で会津若松着。
稲M姐さんが統べる<あいづ塩蔵>へ。観光客らしき方々でひっきりなしの大繁盛。
塩蔵の階段にある(官軍に)追い詰められた人間の極限本能を活写した戯画に久しぶりに酔いしれ、S氏とランチプレート。
姐さんからのサービス(プリン&ドリンク)を満喫していると、一昨夜も昨晩も一緒だった鹿沼商工会議所M越氏から間もなく会津若松的なメッセージが。
M越氏の会津入り1gも知らなかった。氏は私が独りで居ると思っていたようで、昨晩一緒だったS氏も会津入りされているとは夢想だにせず。
あまりの奇遇に鳥肌だが、それ以上に、鹿沼から自転車で会津若松まで漕ぐ強者っぷりに、鳥肌を通り越し悪寒が走った。途中、1000m級の山を超えながら7時間という。凄すぎてよく分からない。
隣接県とはいえ小山から会津若松まで高速で遠路3時間、やっぱり遠いなぁという距離を自転車で現れたM越氏。ヘルメットといいコスチュームといい、ロードレーサーそのまんま。ご挨拶に伺った神明通り商店街D平理事長・A田専務も絶句というか、ドン引きだ。
急遽、栃木県が誇る2大商工会議所スター課長と会津最強商店街役員の意見交換会に。
超強者ペダルなM越氏は朝6時に鹿沼を発ち、私たちと合流したのが14時。M越氏はさすがに帰りは電車らしく1時間程度で颯爽とご退席。
S氏の機動力にも驚かされたが、それをさらに上回るM越氏のパワーに驚きを通り越した新たな地平が眼前に広がった。弱虫が強者になるためには、これぐらい漕がねばならないのだろう。
夕刻。会津若松の定宿(中町フジグランドホテル)チェックイン。観光客でなかなかの賑わい。
ホテルから頂けるスーパー銭湯の無料入浴券を活用するか、ホテルの大浴場で妥協するか思案する。ソトノミするか、ステイホテル晩酌するか。この夜は何の予定もない。
神明通り商店街から歩いて20分の駅前スーパー銭湯に行こうと外に出たら激しく土砂降りに。引き返してホテルの大浴場へ。私は、弱虫である。
ソトノミするか部屋呑みするか迷った挙句、ホテル内のレストラン(というより食堂)で発泡酒生2杯、ハイボール2杯によくばりプレート。ホテル内の飲食店は高いイメージだが、ここは激安。ツマミも200〜500円程度。
地酒が正解だったか。600円だもんな。発泡酒の生は390円。なかなか良心的だが、地酒はなんと1合600円。チケットを使うなら、地酒で使うべきだったか。〔次夜後編〕
途中のインターにて。栃木県のソウルドリンク(たぶん)。
<あいづ塩蔵>へ。店内ほぼ満席。
小山商工会議所S氏と。
デザートを堪能。
姐さんに多謝。
人間の極限。
凄すぎ。
まさかの意見交換会。
サービス満点。
お得なプレート。
東京五輪開幕式の朝。福島の会津若松へ向かう前に栃木の小山駅前ホテル(旅館)で必死にPC猿打していたら、小山商工会議所S氏から連絡が。
幾度かのやり取りを経て、S氏が会津若松まで車で送って下さることに。
まさかの展開。途中、高速のインターで栃木のソウルドリンク(レモン牛乳)で休憩を挟みつつ約3時間で会津若松着。
稲M姐さんが統べる<あいづ塩蔵>へ。観光客らしき方々でひっきりなしの大繁盛。
塩蔵の階段にある(官軍に)追い詰められた人間の極限本能を活写した戯画に久しぶりに酔いしれ、S氏とランチプレート。
姐さんからのサービス(プリン&ドリンク)を満喫していると、一昨夜も昨晩も一緒だった鹿沼商工会議所M越氏から間もなく会津若松的なメッセージが。
M越氏の会津入り1gも知らなかった。氏は私が独りで居ると思っていたようで、昨晩一緒だったS氏も会津入りされているとは夢想だにせず。
あまりの奇遇に鳥肌だが、それ以上に、鹿沼から自転車で会津若松まで漕ぐ強者っぷりに、鳥肌を通り越し悪寒が走った。途中、1000m級の山を超えながら7時間という。凄すぎてよく分からない。
隣接県とはいえ小山から会津若松まで高速で遠路3時間、やっぱり遠いなぁという距離を自転車で現れたM越氏。ヘルメットといいコスチュームといい、ロードレーサーそのまんま。ご挨拶に伺った神明通り商店街D平理事長・A田専務も絶句というか、ドン引きだ。
急遽、栃木県が誇る2大商工会議所スター課長と会津最強商店街役員の意見交換会に。
超強者ペダルなM越氏は朝6時に鹿沼を発ち、私たちと合流したのが14時。M越氏はさすがに帰りは電車らしく1時間程度で颯爽とご退席。
S氏の機動力にも驚かされたが、それをさらに上回るM越氏のパワーに驚きを通り越した新たな地平が眼前に広がった。弱虫が強者になるためには、これぐらい漕がねばならないのだろう。
夕刻。会津若松の定宿(中町フジグランドホテル)チェックイン。観光客でなかなかの賑わい。
ホテルから頂けるスーパー銭湯の無料入浴券を活用するか、ホテルの大浴場で妥協するか思案する。ソトノミするか、ステイホテル晩酌するか。この夜は何の予定もない。
神明通り商店街から歩いて20分の駅前スーパー銭湯に行こうと外に出たら激しく土砂降りに。引き返してホテルの大浴場へ。私は、弱虫である。
ソトノミするか部屋呑みするか迷った挙句、ホテル内のレストラン(というより食堂)で発泡酒生2杯、ハイボール2杯によくばりプレート。ホテル内の飲食店は高いイメージだが、ここは激安。ツマミも200〜500円程度。
地酒が正解だったか。600円だもんな。発泡酒の生は390円。なかなか良心的だが、地酒はなんと1合600円。チケットを使うなら、地酒で使うべきだったか。〔次夜後編〕
途中のインターにて。栃木県のソウルドリンク(たぶん)。
<あいづ塩蔵>へ。店内ほぼ満席。
小山商工会議所S氏と。
デザートを堪能。
姐さんに多謝。
人間の極限。
凄すぎ。
まさかの意見交換会。
サービス満点。
お得なプレート。
2021年10月27日
第2795夜:One Fine DayU【小山(栃木)】
<ホテルニューカシワ>。小山宿泊時における最近の私のお気に入りのお宿である。小山駅西口徒歩1分という抜群すぎる立地。館内は天然の昭和の香りが充満している。
東京五輪が開幕する前日。本来なら五輪で満室のはずなのに、2泊で6,500円。部屋はまさかの余裕でツイン和室をシングルユース。机が大きくてこれもまた良し。今や絶滅寸前の応接室にあるような灰皿も頼もしい。和室、凄まじく寝心地が良い。快適を極めている。
胡坐をかきながら湯呑にインスタント珈琲を入れ、ポットで沸かした湯を注ぐ。朝からPC猿打。何となく気分は昭和の文豪である。
空腹を覚えた。昼前にブラブラと炎暑の中、小山駅東口方面を歩く。テナント募集中張り紙をいくつも目にする。屋台村があったとは露知らず。東口もステキな呑み屋が多そうだ。
たどり着いた先はは‘ラーショ(ラーメンショップ)’。我が生活圏内にないのでいつぶりか分からぬほど久々。こちらのラーショは朝9時から営業という頼もしさ。時間は11時過ぎだったが、店内ほぼ満席。厨房は女性2人が切り盛り。客はオトコ率100%である。
券売機と対峙。ネギチャーシューメン中盛とライス召還。汗ダクダクの体に濃い目の塩分が染み込む。ラーショ、初めて啜ったときは何と濃厚なんだと度肝抜かれた。家系、二郎系、泡系豚骨、鶏白湯……。ラーメンは日々濃厚に進化。ラーショは今やあっさり系かもしれない。
常連は味薄め、麺固めなどカスタマイズしている。私はいつぶりか分からぬのですべて普通で。水を飲みながらぼんやり店のTVニュースを眺めていると、ブツ降臨。
目を剥いた。洗面器サイズである。啜っても啜っても減らない。チャーシューたっぷりで心強い。私好みのロースである。ライスが進むも、途中から苦しくなってきた。私も次回は麺固め、味薄め、量は並と心に誓う。
食後はそのまま5分ほど歩いて<会茶>で90分ほどピットイン。ひっきりなしに来店客や出前館の対応に大忙しなオーナーのK部女史と話し込みながら期間限定スイカスムージー。ラーショはオトコ率120%、会茶は女性率120%。
ふり幅の大きい我が昼めし。スイカスムージーで我が女子力、大幅に向上である。
いったんホテル(というか、もはや旅館)に戻り、シャワーを浴びてすっきり。眠気に耐えられず2時間昼寝。4連休の初日。私は4日間ともシゴトだが、これぐらいの贅沢は許されるだろう。自由業者の特権ともいえる。
夜は小山駅西口の市役所すぐ近くに誕生するビアバー<BEERAY>のプレオープンに参戦。特注な10種類の生ビールサーバーが圧巻。クラフトビールも多数。新たな小山の魅力満点スポット誕生に歓喜猛歓。
どんどんプレオープン客が店内に。河岸を変える。美魔女たちを交えて久々のド鯨飲。24時ごろ部屋に戻り、コインランドリー合間の時間つぶしにコンビニで買った地酒。呑み過ぎ食べ過ぎだが、思う存分小山を満喫できた極上の日だった。
ホテルニューカシワの和室。
ラーショ。
ネギチャーシューメン。
会茶。
スイカスムージー。
小山駅西口の新たな活性化拠点。
オープンに記念に駆け付けた皆さまとオーナーの高R氏(左から2番目)。
地ビールサーバーがカッコよい。
2軒目。
3軒目。
東京五輪が開幕する前日。本来なら五輪で満室のはずなのに、2泊で6,500円。部屋はまさかの余裕でツイン和室をシングルユース。机が大きくてこれもまた良し。今や絶滅寸前の応接室にあるような灰皿も頼もしい。和室、凄まじく寝心地が良い。快適を極めている。
胡坐をかきながら湯呑にインスタント珈琲を入れ、ポットで沸かした湯を注ぐ。朝からPC猿打。何となく気分は昭和の文豪である。
空腹を覚えた。昼前にブラブラと炎暑の中、小山駅東口方面を歩く。テナント募集中張り紙をいくつも目にする。屋台村があったとは露知らず。東口もステキな呑み屋が多そうだ。
たどり着いた先はは‘ラーショ(ラーメンショップ)’。我が生活圏内にないのでいつぶりか分からぬほど久々。こちらのラーショは朝9時から営業という頼もしさ。時間は11時過ぎだったが、店内ほぼ満席。厨房は女性2人が切り盛り。客はオトコ率100%である。
券売機と対峙。ネギチャーシューメン中盛とライス召還。汗ダクダクの体に濃い目の塩分が染み込む。ラーショ、初めて啜ったときは何と濃厚なんだと度肝抜かれた。家系、二郎系、泡系豚骨、鶏白湯……。ラーメンは日々濃厚に進化。ラーショは今やあっさり系かもしれない。
常連は味薄め、麺固めなどカスタマイズしている。私はいつぶりか分からぬのですべて普通で。水を飲みながらぼんやり店のTVニュースを眺めていると、ブツ降臨。
目を剥いた。洗面器サイズである。啜っても啜っても減らない。チャーシューたっぷりで心強い。私好みのロースである。ライスが進むも、途中から苦しくなってきた。私も次回は麺固め、味薄め、量は並と心に誓う。
食後はそのまま5分ほど歩いて<会茶>で90分ほどピットイン。ひっきりなしに来店客や出前館の対応に大忙しなオーナーのK部女史と話し込みながら期間限定スイカスムージー。ラーショはオトコ率120%、会茶は女性率120%。
ふり幅の大きい我が昼めし。スイカスムージーで我が女子力、大幅に向上である。
いったんホテル(というか、もはや旅館)に戻り、シャワーを浴びてすっきり。眠気に耐えられず2時間昼寝。4連休の初日。私は4日間ともシゴトだが、これぐらいの贅沢は許されるだろう。自由業者の特権ともいえる。
夜は小山駅西口の市役所すぐ近くに誕生するビアバー<BEERAY>のプレオープンに参戦。特注な10種類の生ビールサーバーが圧巻。クラフトビールも多数。新たな小山の魅力満点スポット誕生に歓喜猛歓。
どんどんプレオープン客が店内に。河岸を変える。美魔女たちを交えて久々のド鯨飲。24時ごろ部屋に戻り、コインランドリー合間の時間つぶしにコンビニで買った地酒。呑み過ぎ食べ過ぎだが、思う存分小山を満喫できた極上の日だった。
ホテルニューカシワの和室。
ラーショ。
ネギチャーシューメン。
会茶。
スイカスムージー。
小山駅西口の新たな活性化拠点。
オープンに記念に駆け付けた皆さまとオーナーの高R氏(左から2番目)。
地ビールサーバーがカッコよい。
2軒目。
3軒目。
2021年10月26日
第2794夜:謎の杉並木を抜けて【日光・鹿沼(栃木)】
日光杉並木。日光市の今市と鹿沼・宇都宮方面を結ぶ壮麗稀有なパワースポットである。電車(日光線・東武線)では味わえない。かといって歩いたり自転車という立地でもない。車で駆け抜けるとそのスケールに圧倒される。
2020年度から日光とも御縁を頂くようになり、電車ではなくクライアント氏たちが宇都宮から車で乗せてもらえる際は、杉並木を通る。天下御免の世界遺産・日光東照宮ほどの知名度はないが、杉の本数だかなんだかは世界一という。
7月下旬、割と混んでいるJR日光線で宇都宮から今市へ。車窓から杉並木が小さく見える。日光線、新幹線より混んでいる。
杉並木を眺めながら、宇都宮駅で捕獲した駅弁「日光杉並木」をツマミに日光の地酒(日光誉)720mlをその2週間前に新幹線車内で帰神中に堪能したことを思い出す。
日光市今市エリアでミッション終了後、県庁に戻られるS氏に途中の鹿沼まで送って頂く。
S木氏は世界一の杉並木を抜けるかと思いきや、角度を変えた。その先には確かに杉並木らしい風景が広がっているものの、違和感がある。ナビにもはっきり映っていない。
日光杉並木が「陽」なら、この謎の杉並木は「陰」。負のオーラが満ち溢れている。夏の盛りなのにもの寂しい。車もほとんど走っておらず、至る所で通行止め。
この道はどこに出るのか。異世界に続いているのではなかろうか……。幾分の不安を抱えていると、見慣れたコンビニが。メイン道路に出たようである。
S木氏に鹿沼商工会議所で下ろして頂き、M越氏と合流。まだ日も明るい18時頃から<パブリックハウス 六本木>へ一直線。
こんな早い時間の六本木入りは初めてだが、一切陽光が入らないのでいつ来ても安定した怪しくも落ち着く暗さ。今や私にとってこの店は「帰ってきた」感すら濃厚である。
M越氏と4時間近く話し込みながらマスター絶品のアテと生ビールをグイグイ。鰹のたたき、一覧するだけで鮮度の良さと旨さが視界から伝わってくる。「鰹にはこれ」と旨し地酒をサービスして下さる。この店もある意味で「異世界居酒屋」(未読コミック)。
ママ降臨。この店に足を運ぶたびにママがボトル(角瓶)をサービス。気づけばあっという間に22時。
この夜の宿は小山。鹿沼から小山まで宇都宮経由で1時間ほどかかるが、この店(六本木)から鹿沼駅までは歩いて20分以上かかる。タクシーがすぐ手配できない。
ママが鹿沼駅まで送って下さり、終電を2本乗り継いで小山に23時半ごろ着。宇都宮終点は深夜1時を回っても電車あれど、宇都宮から東京(小山)方面は10時台が最終である。
この日は杉並木を電車から眺めながら日光へ。日光から謎のもう一つの杉並木を潜り抜けて六本木へ。何となく語感が似ている杉並木と六本木。どちらも私にとってはかけがえのない栃木名物である。
今市エリアの新たなシンボル。
もう一つの杉並木。
鹿沼の鹿鳴館<六本木>にて。
2020年度から日光とも御縁を頂くようになり、電車ではなくクライアント氏たちが宇都宮から車で乗せてもらえる際は、杉並木を通る。天下御免の世界遺産・日光東照宮ほどの知名度はないが、杉の本数だかなんだかは世界一という。
7月下旬、割と混んでいるJR日光線で宇都宮から今市へ。車窓から杉並木が小さく見える。日光線、新幹線より混んでいる。
杉並木を眺めながら、宇都宮駅で捕獲した駅弁「日光杉並木」をツマミに日光の地酒(日光誉)720mlをその2週間前に新幹線車内で帰神中に堪能したことを思い出す。
日光市今市エリアでミッション終了後、県庁に戻られるS氏に途中の鹿沼まで送って頂く。
S木氏は世界一の杉並木を抜けるかと思いきや、角度を変えた。その先には確かに杉並木らしい風景が広がっているものの、違和感がある。ナビにもはっきり映っていない。
日光杉並木が「陽」なら、この謎の杉並木は「陰」。負のオーラが満ち溢れている。夏の盛りなのにもの寂しい。車もほとんど走っておらず、至る所で通行止め。
この道はどこに出るのか。異世界に続いているのではなかろうか……。幾分の不安を抱えていると、見慣れたコンビニが。メイン道路に出たようである。
S木氏に鹿沼商工会議所で下ろして頂き、M越氏と合流。まだ日も明るい18時頃から<パブリックハウス 六本木>へ一直線。
こんな早い時間の六本木入りは初めてだが、一切陽光が入らないのでいつ来ても安定した怪しくも落ち着く暗さ。今や私にとってこの店は「帰ってきた」感すら濃厚である。
M越氏と4時間近く話し込みながらマスター絶品のアテと生ビールをグイグイ。鰹のたたき、一覧するだけで鮮度の良さと旨さが視界から伝わってくる。「鰹にはこれ」と旨し地酒をサービスして下さる。この店もある意味で「異世界居酒屋」(未読コミック)。
ママ降臨。この店に足を運ぶたびにママがボトル(角瓶)をサービス。気づけばあっという間に22時。
この夜の宿は小山。鹿沼から小山まで宇都宮経由で1時間ほどかかるが、この店(六本木)から鹿沼駅までは歩いて20分以上かかる。タクシーがすぐ手配できない。
ママが鹿沼駅まで送って下さり、終電を2本乗り継いで小山に23時半ごろ着。宇都宮終点は深夜1時を回っても電車あれど、宇都宮から東京(小山)方面は10時台が最終である。
この日は杉並木を電車から眺めながら日光へ。日光から謎のもう一つの杉並木を潜り抜けて六本木へ。何となく語感が似ている杉並木と六本木。どちらも私にとってはかけがえのない栃木名物である。
今市エリアの新たなシンボル。
もう一つの杉並木。
鹿沼の鹿鳴館<六本木>にて。
2021年10月25日
第2793夜:ワクチンベルトコンベヤー【御崎公園(神戸)】(後編)
ドアを開ける。店内は50年以上通っているんじゃないかという常連風ばかり。
壁面メニューに度肝を抜かれる。「ラーメン450円」。令和3年である。パンデミックである。こんな時代に、450円。コロナなど微塵もなき昭和かここは。令和五輪ではなく昭和五輪の世界である。
ワンタンメンも、カレーも中華丼も野菜炒めもある。もちろんビールも。隣のオヤジはビールをヤリつつ冷やし中華を啜っている。
私も最も好きな街中華メニューがあった。「チャウシュウワンタンメン」。チャーではなく「チャウ」が味わい深い。
チャウシュウワンタンメンを申し伝えると、水と一緒にスポーツ新聞が運ばれてきた。この店のスタイルなのだろう。苦笑しながら斜め読みしていると、ブツが運ばれてきた。
透き通ったスープ。これぞ神戸の街中華。チャーシューは分厚いロースが数枚。その下に具たっぷりのワンタンがいくつも泳いでいる。これで650円はイニエスタ級のテクニックだ。
胡椒パラリ。まずはスープ……。あっさり鶏ガラ。常食系。前昼が三宮高架下<第一旭>だったゆえ、その濃厚さからは百万光年以上の距離がある。しかし、ワクチン接種跡の恢復時にはうってつけの浸透圧。どこまでも優しい。療養食というか、医食同源な味わいである。
麺はかなり柔らかい。常連の高齢者を気遣われているのだろう。私はもう少し硬めが好みだが。あと10年もすればこの柔らかさがベストマッチになるはずである。
チャーシューを齧り、モヤシをシャキシャキ、麺をズルズル、スープをズズズ…‥。後は、ワンタンを残すのみ。
すべての具を食べつくした後の、スープを吸い込んだワンタン。麺はスープを吸うと伸びて旨くないが、ワンタンは吸うほどの旨さが増す。チュルチュル啜り込む。
外に出た。いきなりスタジアムが眼前に。そういえば、ここはノエビアスタジアムの正面だった。ワクチン接種のことなどすっかり忘れて夢中で啜りこんでいたようである。
翌日の朝。新幹線で五輪競技が始まったお江戸へ。五輪開始というのに車中は3割も客がいない。時間は正午前。2回目接種から24時間経過。2回目の方が副反応がキツいという。
1回目はわずかに注射跡が突っ張る程度で拍子抜け。2回目は……。ほぼ同じ。1回目より多少腕がさらに痛いというより激しく動かせば突っ張る程度。熱も無く、関節も痛くなく頭痛も無い。倦怠感に関しては私は毎日二日酔いみたいなもんだからよく分からない。
一週間後に免疫ができるらしく、それからは無双状態。しかし罹らないのではなく重症化リスクが激減というだけらしく、罹ってしまったら他人様にうつしてしまう可能性もある。ゆえに全日本人の接種が完了するまではマスク順守の所存である。
シブい壁面メニュー。
昭和の香り。
店を出たらスタジアム。
お世話になりました。
壁面メニューに度肝を抜かれる。「ラーメン450円」。令和3年である。パンデミックである。こんな時代に、450円。コロナなど微塵もなき昭和かここは。令和五輪ではなく昭和五輪の世界である。
ワンタンメンも、カレーも中華丼も野菜炒めもある。もちろんビールも。隣のオヤジはビールをヤリつつ冷やし中華を啜っている。
私も最も好きな街中華メニューがあった。「チャウシュウワンタンメン」。チャーではなく「チャウ」が味わい深い。
チャウシュウワンタンメンを申し伝えると、水と一緒にスポーツ新聞が運ばれてきた。この店のスタイルなのだろう。苦笑しながら斜め読みしていると、ブツが運ばれてきた。
透き通ったスープ。これぞ神戸の街中華。チャーシューは分厚いロースが数枚。その下に具たっぷりのワンタンがいくつも泳いでいる。これで650円はイニエスタ級のテクニックだ。
胡椒パラリ。まずはスープ……。あっさり鶏ガラ。常食系。前昼が三宮高架下<第一旭>だったゆえ、その濃厚さからは百万光年以上の距離がある。しかし、ワクチン接種跡の恢復時にはうってつけの浸透圧。どこまでも優しい。療養食というか、医食同源な味わいである。
麺はかなり柔らかい。常連の高齢者を気遣われているのだろう。私はもう少し硬めが好みだが。あと10年もすればこの柔らかさがベストマッチになるはずである。
チャーシューを齧り、モヤシをシャキシャキ、麺をズルズル、スープをズズズ…‥。後は、ワンタンを残すのみ。
すべての具を食べつくした後の、スープを吸い込んだワンタン。麺はスープを吸うと伸びて旨くないが、ワンタンは吸うほどの旨さが増す。チュルチュル啜り込む。
外に出た。いきなりスタジアムが眼前に。そういえば、ここはノエビアスタジアムの正面だった。ワクチン接種のことなどすっかり忘れて夢中で啜りこんでいたようである。
翌日の朝。新幹線で五輪競技が始まったお江戸へ。五輪開始というのに車中は3割も客がいない。時間は正午前。2回目接種から24時間経過。2回目の方が副反応がキツいという。
1回目はわずかに注射跡が突っ張る程度で拍子抜け。2回目は……。ほぼ同じ。1回目より多少腕がさらに痛いというより激しく動かせば突っ張る程度。熱も無く、関節も痛くなく頭痛も無い。倦怠感に関しては私は毎日二日酔いみたいなもんだからよく分からない。
一週間後に免疫ができるらしく、それからは無双状態。しかし罹らないのではなく重症化リスクが激減というだけらしく、罹ってしまったら他人様にうつしてしまう可能性もある。ゆえに全日本人の接種が完了するまではマスク順守の所存である。
シブい壁面メニュー。
昭和の香り。
店を出たらスタジアム。
お世話になりました。