2021年07月18日

第2727夜:直帰(チョッキ)な男【大宮(埼玉)】

 チョッキ。超一流大企業からS玉県庁へ転職した三十路の県庁末端公務員である。あだ名の由来は1年目早々の試用期間の最中から「直行直帰」を繰り返していたためである。

 チョッキは2018年入庁。我が埼T県庁ミッションは2017年から4年続いた。チョッキはその内の3年間、私の担当というか秘書的業務を担っていた。ゆえにこの3年間、最も酒席を共にしたのがチョッキである。

 「超やばいっす」
 「鬼クソまじっす」

 三十路の社会人とは思えぬ貧相極まりない髪の毛よりも軽い数語の相槌ボキャブラリーだけで私と数時間も2人で呑んでいる。98%私がしゃべり、チョッキは「マジすっか?」「鬼ヤバくないっすか?」「パネェっすね」など相槌を打つばかり。

 2019年4月。春日部市役所にて商業者や市役所職員約30名の前で「埼玉県NEXT商店街プロジェクト」の説明をチョッキが担った。要約すると、以下である。

 「このプロジェクト、結構マジハンパなくて、結果ヤバイっす」

 ?マークが飛び交った。誰一人理解していないようだったので、私がすぐに補足説明。にわかに信じがたいが、社会人枠採用の中でトップの成績だったらしい。

 そんなチョッキが異動することに。私との3年間のコンビも解消である。異動の内示が出る2週間ほど前、春日部のラストミッションでチョッキが挨拶。異動する気満々である。

 「もう春日部に来ることないっすが、皆さんのおかげでオレの課内での評価、うなぎのぼりっス。いつか春日部に住みたいっスね」

 2年前、寄居の皆さまの前で寄居に住みたい的なことを話していたことを思い出した。

 異動内示が出た当日。チョッキと大宮で呑むことに。チョッキとのラストナイト。恐らく今後、チョッキと呑むことはあっても仕事を共にすることはない。

 密な南銀を避け、アーケード商店街内の適当な居酒屋へ入った。異動部署を訪ねると「いやぁ〜アヅマさん、マジでパネェっすよ!まずは乾杯しましょう。チ〜ス!」ともったいぶっている。

 乾杯を終え、再度尋ねた。2拍ほど間を置き、一言つぶやいた。

 「春日部っす」

 一瞬、何のことか分からなかった。春日部に県庁のオフィスなどあったか…?数秒後、思い当たるフシがあった。春日部駅鉄道高架の一大プロジェクトが始まる。県との共同事業である。

 再度確認すると、やはり春日部市役所の鉄道高架課だった。市役所の敷地内の離れに県が間借りしているらしい。

 S玉県庁様と4年続いた御縁は2020年度で打ち止めだが、2021年度の1年限定で私も春日部市と直接御縁を頂けることがつい先日確定していた。

 なんやかんやで4月以降もチョッキと絡みそうな気配がある。ホッピーを何杯呑んだか分からぬほど鯨飲した。

(付記)
それから約1か月後。春日部入りした翌日、チョッキに仕事の具合を尋ねるメッセージを送ってみた。すぐに返信があった。
「3割ぐらいはスパイシーな感じです」
よく分からないが、春日部ライフを満喫しているようで何よりである。

210718チョッキ.jpg
入庁1年目。2018年ごろ、埼玉県寄居町にて。
posted by machi at 09:15| Comment(0) | 埼玉県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする