2021年07月06日

第2721夜:背脂とべったら【戸畑・若松(北九州)】

 尾道ラーメン。札幌味噌、博多豚骨、長崎ちゃんぽんほどの知名度と広がりはないかもしれぬが、その高名を耳にしたことなきラーメン者は宇宙に不在である。

 特徴は、背脂。新潟にも背脂系のラーメンがあるそうだが未だ恥ずかしながら未啜。そして、尾道ラーメンも未啜。大阪難波あたりで尾道ラーメンという表記を見たことはあったが、何故か足が向かなかった。原則としてご当地ラーメンはその当地で対峙したいからである。

 緊急事態宣言が開けたもののパッとしない弥生三月の正午過ぎ。北九州市の戸畑駅前でバスダイヤの都合上、20分の持ち時間(待ち時間)があった。うどんの名店<ウエスト>は立地、時間的に少し厳しい。バス停の真ん前にあるイ●ン戸畑内のラーメン屋に適当にダイブする。

 この店、何故か尾道ラーメン押しの店だった。博多ラーメン、久留米ラーメンと2種類あり、札幌味噌や函館塩もある。長崎ちゃんぽんや浜松餃子まで。

 この店に足を運べば様々なご当地麺を啜れそうだが、一抹の不安を抱いた。このような何でもある店は、言い換えれば特徴がないことが多い。

 迷っている時間はない。この昼は豚骨気分でもなかった。尾道童貞を捨てることに。

 まちづくり屋になってから広島県にほとんど御縁がない私は(2019年度に2回だけ広島市内へ訪問)、当然尾道は未踏。H田知世様の映画(時をかける少女)でしか知らぬ街。

 5分ほどでブツ降臨。啜り切ってお会計を済ませるまでの持ち時間は、約7分。楽勝である。ブツは背脂たっぷりだけどあっさり醤油。岡山系ほど甘口醤油ではない。

 普通に旨かった。汁まで啜り切った。北九州でもこの感動なら、本場(尾道)ならさらに期待できそうである。

 バスに乗って若戸大橋を渡り、10分ほどで若松へ。2020年度最終となった北九州若松ミッション。無事フィナーレ。2020年4〜5月の第1期緊急事態宣言中も変わらず召還して下さった若松がなければ、私は渡ってはいけない川を超えていただろう。感謝の百乗である。

 妙に宿泊料が高騰している気がする若松の定宿(Rートイン)にて大浴場を独占の後、U島氏と<TOMATO>へ。久々に絶品料理とメガハイボールを満喫。

 北九州市(福岡県)は緊急事態宣言解除後も飲食店は21時閉店を厳守。その間隙を狙い、TOMATOは壮絶に大流行り。お客ひっきりなし。消費行動にメリハリがある。

 2軒目がないのでU島氏の店(八百屋というより食料品店)へ。オールドをヤリながら乾きもの。

 途中、U島氏が自分で漬けたらしいべったら漬が。これをわさび醤油で頂く。……。昇天。べったらのような大根や蕪を甘く漬けた漬物とわさび醤油の相性無双。ぜひお試しあれ。

 翌朝も北九州はいい天気。ホテルの部屋から若戸大橋が煌めいていた。背脂のように。べったらのように。

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何でもアリ。

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いろいろ迷ってしまいそう。

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我がラーメン人生初(たぶん)の尾道ラーメン。

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<TOMATO>にて。

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至福。

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日常が戻りつつあるかも。

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U島氏の八百屋にて。

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何かを切り始めた模様。

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べったらとわさび醤油。相性無双。

(付記)
先日(6月下旬)、近所のスーパーで尾道ラーメン(カップ)が100円以下で売っていたので試啜。ご当地カップ麺に成る実力に改めて敬礼。

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posted by machi at 04:48| Comment(0) | 福岡県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする