2020年度ラストミッション。3月下旬に訪問した福島県会津若松市・神明通り商店街だった。そして2021年度スタートミッションも会津若松。間隔はわずか12日間である。
私のような西日本人にとって、会津若松は一生に一度行くかどうか。私は2017年から毎月のように足を運んでいる。
2021年度のセカンドミッションは会津若松からいったん帰宅し、その翌日に伺った福岡県北九州市・若松商店街(筑前若松)だった。年度代わりの真っ最中、私は独り若松祭状態だった。
4月上旬、今年度一発目の会津若松は桜が満開。神明通りに隣接し、気の毒に喫煙所になっている蒲生U郷公の墓所も見事な咲きっぷりである。
ダブル若松(会津&筑前)では新規出店応援プロジェクトを展開中。コロナ禍においては計画づくりに集中し、2021年度はコロナ禍を勘案しながらも着実に事業を実践していく予定である。
12日ぶりに神明通り商店街にて「Make Active Street〜空き店舗ゼロプロジェクト〜」検討終了後、会津無双のエスニック料理店<ハジャイ>で黒生、喜多方の地酒を鯨飲しつつ絶品料理に舌鼓。ハジャイに月1ペースで通うようになりエスニックの虜。箸で切れるステーキに感動。
会津若松は代々徳川家への忠義を尽くした譜代のイメージがあった。初代藩主・保科公、ラスト藩主・松平公など。では、江戸以前の会津若松はどんな街だったのか。
神明通り商店街の旦那衆にお聞きするともう一つよく分かっていない雰囲気だったが、太閤殿下(豊臣H吉公)が会津の街を作られたという。
大河ドラマなどを観ていると、秀吉公、天下統一前は「筑前」と呼ばれている。羽柴筑前守。筑前といえば、福岡県北九州市の戸畑と枝光の間ぐらいから西。ちなみに東は豊前。北九州若松は筑前。思わぬところでの太閤繋がりである。
会津若松にて満開の桜を愛でた2日後。筑前若松にて新規出店者応援プロジェクト「若松高まる みんな二重まる」検討ミッション終了後、市役所&会議所の紳士淑女たちは5人以上の会食超厳禁ゆえ、商店街の旦那衆と居酒屋でハイボール鯨飲。料理はお任せでガンガン。
2軒目は半年ぶりぐらいに弊社九州支店(スナック ショコラ)。久々に深夜2時前まで鯨飲。
若松には豊前国の旦過市場再整備プロジェクトの中核を担う新会社「旦過総合管理運営梶vT中常務もオブザーバーとして特別参戦。T中常務ともかれこれ7年以上のお付き合いになる。北九州の盟友の一人である。
会津若松とは御縁を頂き間もなく2年。筑前若松とは10年になる。年々御縁が濃厚になりつつあり感謝一択。個人的な「独り若松祭」、これからも絶賛開催中。皆さま、会津と筑前の「若松」に来らっせ。
会津若松は満開。
会津の地酒とステーキ。
筑前若松の取組。
筑前若松で大人気居酒屋。
筑前若松のスナック。
(付記)
それから約10日後、北九州(豊前・筑前)から8時間かけて会津若松へ直行。<ハジャイ>のエスニック料理、最早分類不能の圧倒的な旨さ。地酒を浴びるようにノドに放り込んだ。
2021年07月30日
2021年07月29日
第2734夜:昼メシは「ずらす」と面白い・延長戦【神戸(兵庫)】(その4)
●3月某日 13時 ハーバーランド駅<神戸牛衛門(umieフードコート)>
ハーバーランド<umie>は私のような昭和オヤジには場違いで、とにかくベビーカーを押した家族連れが多い。区切られた専門店(要するに普通の飲食店)はあまり心と胃に響かない。
ところがフードコートが私をざわつかせる。そもそもフードコートが苦手、というよりハッキリと嫌いなのだが、背に腹は何とやら。13時過ぎ、umie地下のフードコートへ。
<神戸牛衛門>は神戸牛とはどこにも書いていないから、恐らく神戸が名字で牛衛門が下の名前。コンプライアンスギリギリといったところか。
様々な丼やステーキメニューが。フードコートでステーキなど笑止千万ゆえ、丼に。私はハラミが好物なので「熟成ハラミ丼」大盛。1000円を少し超えた。
ブザーを渡され、震えたら取りに行く。席を見つけて荷物を置いた瞬間に震えた。早すぎる。
受け取る際、普通サイズ、または小盛かと思ったが大盛。具のない味噌汁が添えられている。
まずは味噌汁。味噌汁の旨い丼屋にハズレなし。……。特にコメントはない。
ハラミを齧る。普通に美味しい。ライスはかなり硬めで噛み応え十分。思った以上にライスが詰まっていた。さすが大盛である。
牛丼と肉丼。敢えて表記を分けたい。焼肉のような厚みの肉を「焼いた」のが肉丼。薄切り肉を甘辛く「煮込んだ」のが普段お世話になっている牛丼。定義は知らないけれど。
●3月某日 13時30分 新長田駅<長田家>
生まれ育ちが新長田。1999年から11年間職場が新長田。大学時代の4年間で横浜家系に札幌で目覚めた私にとって、新長田に家系誕生の日が来ようとは夢にも何とやら。
私が新長田から滅失してからのはずだからいつオープンしたのか知らないが、コロナ禍の2020年9月頃たまたま通りがかったら発見した。腰が抜けそうになった。
我が自宅から最も近い横浜家系である(この当時は)。これまで2回啜った。3回目は3月中旬。かなり濃い目の部類ゆえ、「塩豚骨」を選択。醤油豚骨が濃すぎる店は塩豚豚骨にすれば多少マイルドになる。お得なマル特長田家トッピング180円(チャーシュー3枚・海苔5枚・煮卵)は欠かせない。
小ライスも召還し、胡椒をパラリ。ビジュアルからして丁寧なシゴトぶりが伝わる。後は一気呵成。海苔で麺やライスをクルン。チャーシューも味わい深い。うずら卵もシブいアクセント。後半はニンニクをぶち込み怒涛の熊啜。次回は「味薄め」にしよう。
●3月某日 11時50分 県庁前駅<三七十家>
トアロード付近にあるカウンターだけの小さな横浜家系ラーメン店。「みなとや」と読むそうな。サラリーマンひっきりなし。以前12時過ぎに突撃したが行列で断念。ゆえに早めに突撃。
初ダイブゆえカスタマイズせずすべて普通に(麺の硬さ・油の量・味の濃さ)。おすすめの三七十家ラーメン(トッピング豪華)を大盛りで。
ブツはかなりの油膜。醤油濃いめの味濃いめ。かなりの旨さ。汁は飲み干せなかったがすりおろし生姜が絶妙のアクセントに。
■感想戦
令和3年1月下旬から始めた神戸市営地下鉄沿線昼メシ放浪。緊急事態宣言が解除された3月以降も「延長戦」としてつづけた。最初に1か月定期、続いて更新時に3カ月定期に買い替えたので5月下旬まで利用できる。新年度の4月以降も再々延長戦を繰り返しそうである。
ハーバーランド<umie>は私のような昭和オヤジには場違いで、とにかくベビーカーを押した家族連れが多い。区切られた専門店(要するに普通の飲食店)はあまり心と胃に響かない。
ところがフードコートが私をざわつかせる。そもそもフードコートが苦手、というよりハッキリと嫌いなのだが、背に腹は何とやら。13時過ぎ、umie地下のフードコートへ。
<神戸牛衛門>は神戸牛とはどこにも書いていないから、恐らく神戸が名字で牛衛門が下の名前。コンプライアンスギリギリといったところか。
様々な丼やステーキメニューが。フードコートでステーキなど笑止千万ゆえ、丼に。私はハラミが好物なので「熟成ハラミ丼」大盛。1000円を少し超えた。
ブザーを渡され、震えたら取りに行く。席を見つけて荷物を置いた瞬間に震えた。早すぎる。
受け取る際、普通サイズ、または小盛かと思ったが大盛。具のない味噌汁が添えられている。
まずは味噌汁。味噌汁の旨い丼屋にハズレなし。……。特にコメントはない。
ハラミを齧る。普通に美味しい。ライスはかなり硬めで噛み応え十分。思った以上にライスが詰まっていた。さすが大盛である。
牛丼と肉丼。敢えて表記を分けたい。焼肉のような厚みの肉を「焼いた」のが肉丼。薄切り肉を甘辛く「煮込んだ」のが普段お世話になっている牛丼。定義は知らないけれど。
●3月某日 13時30分 新長田駅<長田家>
生まれ育ちが新長田。1999年から11年間職場が新長田。大学時代の4年間で横浜家系に札幌で目覚めた私にとって、新長田に家系誕生の日が来ようとは夢にも何とやら。
私が新長田から滅失してからのはずだからいつオープンしたのか知らないが、コロナ禍の2020年9月頃たまたま通りがかったら発見した。腰が抜けそうになった。
我が自宅から最も近い横浜家系である(この当時は)。これまで2回啜った。3回目は3月中旬。かなり濃い目の部類ゆえ、「塩豚骨」を選択。醤油豚骨が濃すぎる店は塩豚豚骨にすれば多少マイルドになる。お得なマル特長田家トッピング180円(チャーシュー3枚・海苔5枚・煮卵)は欠かせない。
小ライスも召還し、胡椒をパラリ。ビジュアルからして丁寧なシゴトぶりが伝わる。後は一気呵成。海苔で麺やライスをクルン。チャーシューも味わい深い。うずら卵もシブいアクセント。後半はニンニクをぶち込み怒涛の熊啜。次回は「味薄め」にしよう。
●3月某日 11時50分 県庁前駅<三七十家>
トアロード付近にあるカウンターだけの小さな横浜家系ラーメン店。「みなとや」と読むそうな。サラリーマンひっきりなし。以前12時過ぎに突撃したが行列で断念。ゆえに早めに突撃。
初ダイブゆえカスタマイズせずすべて普通に(麺の硬さ・油の量・味の濃さ)。おすすめの三七十家ラーメン(トッピング豪華)を大盛りで。
ブツはかなりの油膜。醤油濃いめの味濃いめ。かなりの旨さ。汁は飲み干せなかったがすりおろし生姜が絶妙のアクセントに。
■感想戦
令和3年1月下旬から始めた神戸市営地下鉄沿線昼メシ放浪。緊急事態宣言が解除された3月以降も「延長戦」としてつづけた。最初に1か月定期、続いて更新時に3カ月定期に買い替えたので5月下旬まで利用できる。新年度の4月以降も再々延長戦を繰り返しそうである。
2021年07月26日
第2733夜:昼メシは「ずらす」と面白い・延長戦【神戸(兵庫)】(その3)
●3月某日 12時30分 旧居留地・大丸前<ことこと>
12時過ぎに三宮へ。トアロードの家系へ向かうと行列が。そのままトアロードを下った神戸の有名ラーメン店の支店行ったらここも並んでいた。やっぱりランチは「ずらす」べきと反省。
トアロードから高架下を潜ってセンタープラザ西館地下へ。<ことこと>というカウンター8席程度のカツ丼屋へ。1席だけ空いていたので初ダイブ。メニューを観て2秒ほど長考し、とりかつ(チーズ入り)&とんかつの「ミックスかつ丼」召還。
メニューはかつ丼(豚・鶏&チーズ)、親子丼、玉子とじ牛丼が軸。メニューから察するに、鶏系を押している。とりかつ丼の名店といえば世界に名だたる北九州の台所・旦過市場<黒兵衛>。黒兵衛しかとりかつ丼喰ったことないが、さて。
愛想のいい明るい奥様?らしき年配の女性といかにも職人気質なオヤジのコンビが素晴らしい。オヤジさんの丁寧なシゴトを眼前にしていると、ブツ降臨。実にシビれるビジュアルである。
まずはサービスの味噌汁。……。ハズレなし。味噌汁の旨いかつ丼屋に間違いなし。七味を多めにかけてワシワシ。とりかつ、とろけるチーズがまったりと濃厚。2種類を交互に楽しむ。
途中、卓上の沢庵が無くなるとオヤジが女性に「8番さん、沢庵追加」。お茶が無くなると「8番さん、お茶」と素晴らしい目配りをキメてくる。プロである。
センタープラザ西館といえば、私にとっては<吉兵衛>。高校生の頃は5席程度でいつも1時間の行列。今や神戸や大阪のド一等地に店を構えるかつ丼チェーンに。この店もいつか関西を制覇するようになるか。
●3月某日 13時15分 三宮駅<三ノ宮商店>
北野坂の歓楽街を歩く。昼間は初めてかもしれぬ。酒屋さんの納入ラッシュ。開いている店はほとんどない。神戸新長田時代は毎週このあたりで呑み歩いていた。
新長田の仕事を離れて北野坂周辺も縁遠くなり、コロナによる4月以降は一度も足を運ばなかった。地下鉄ランチを始めなければこんな時間に歩くこともなかっただろう。
<三ノ宮商店>が開いていた。店内は予備校生らしき男子学生でなかなかの賑わい。この店は数年前、泥酔して夜中に入った記憶が。
神戸在住の酒飲みでラーメン好きなら絶対に(たぶん)啜ったことがある<たろう>が満席ゆえ、すぐ近くのこの店にダイブ。横浜家系ラーメン店だった。当時は珍しかった。壮絶に味が濃かった記憶あるが、泥酔時故うる覚えだ。
この横浜家系チェーンは〜商店とその土地の地名を冠にしている。メニューのPOPを観ると、関東でこの系列を啜ったことがありそうだ。私ほどの麺道のクロオビならば反応してしまう。
味が濃かった記憶があるので味薄め、脂少なめにするか迷ったが、久々かつシラフなのでノーマルに。スペシャルやチャーシュー追加ではなくさっぱりと「ネギラーメン」召還。小ライスが18時まで無料なあたりも関東の系列店と同じである。
ブツ降臨。油膜の厚さにたじろぐ。胡椒をパラリし、まずはスープ。……。かなり濃い。途中から刻み玉葱、刻み生姜、豆板醤、ニンニクでカスタマイズ。卓上の漬物も心強い。
この店はチャーシューが私好みのロースではなく恐らくバラなので1枚で充分。
スープ迄すべて飲み干して叫ぶと、店のアプリにスタンプがもらえるそうで10ポイントで1杯無料らしい。予備校生たちが叫び、スマホをかざしスタンプを押してもらっている。いったいどんな技術なのか。
この店の家系はさすがに汁まで飲み干せない。後から入ってくる予備校生たち(たぶん)は味濃いめ、脂多めなど若さ溢れるオーダー多し。日本の将来は安泰である。〔次夜最終〕
12時過ぎに三宮へ。トアロードの家系へ向かうと行列が。そのままトアロードを下った神戸の有名ラーメン店の支店行ったらここも並んでいた。やっぱりランチは「ずらす」べきと反省。
トアロードから高架下を潜ってセンタープラザ西館地下へ。<ことこと>というカウンター8席程度のカツ丼屋へ。1席だけ空いていたので初ダイブ。メニューを観て2秒ほど長考し、とりかつ(チーズ入り)&とんかつの「ミックスかつ丼」召還。
メニューはかつ丼(豚・鶏&チーズ)、親子丼、玉子とじ牛丼が軸。メニューから察するに、鶏系を押している。とりかつ丼の名店といえば世界に名だたる北九州の台所・旦過市場<黒兵衛>。黒兵衛しかとりかつ丼喰ったことないが、さて。
愛想のいい明るい奥様?らしき年配の女性といかにも職人気質なオヤジのコンビが素晴らしい。オヤジさんの丁寧なシゴトを眼前にしていると、ブツ降臨。実にシビれるビジュアルである。
まずはサービスの味噌汁。……。ハズレなし。味噌汁の旨いかつ丼屋に間違いなし。七味を多めにかけてワシワシ。とりかつ、とろけるチーズがまったりと濃厚。2種類を交互に楽しむ。
途中、卓上の沢庵が無くなるとオヤジが女性に「8番さん、沢庵追加」。お茶が無くなると「8番さん、お茶」と素晴らしい目配りをキメてくる。プロである。
センタープラザ西館といえば、私にとっては<吉兵衛>。高校生の頃は5席程度でいつも1時間の行列。今や神戸や大阪のド一等地に店を構えるかつ丼チェーンに。この店もいつか関西を制覇するようになるか。
●3月某日 13時15分 三宮駅<三ノ宮商店>
北野坂の歓楽街を歩く。昼間は初めてかもしれぬ。酒屋さんの納入ラッシュ。開いている店はほとんどない。神戸新長田時代は毎週このあたりで呑み歩いていた。
新長田の仕事を離れて北野坂周辺も縁遠くなり、コロナによる4月以降は一度も足を運ばなかった。地下鉄ランチを始めなければこんな時間に歩くこともなかっただろう。
<三ノ宮商店>が開いていた。店内は予備校生らしき男子学生でなかなかの賑わい。この店は数年前、泥酔して夜中に入った記憶が。
神戸在住の酒飲みでラーメン好きなら絶対に(たぶん)啜ったことがある<たろう>が満席ゆえ、すぐ近くのこの店にダイブ。横浜家系ラーメン店だった。当時は珍しかった。壮絶に味が濃かった記憶あるが、泥酔時故うる覚えだ。
この横浜家系チェーンは〜商店とその土地の地名を冠にしている。メニューのPOPを観ると、関東でこの系列を啜ったことがありそうだ。私ほどの麺道のクロオビならば反応してしまう。
味が濃かった記憶があるので味薄め、脂少なめにするか迷ったが、久々かつシラフなのでノーマルに。スペシャルやチャーシュー追加ではなくさっぱりと「ネギラーメン」召還。小ライスが18時まで無料なあたりも関東の系列店と同じである。
ブツ降臨。油膜の厚さにたじろぐ。胡椒をパラリし、まずはスープ。……。かなり濃い。途中から刻み玉葱、刻み生姜、豆板醤、ニンニクでカスタマイズ。卓上の漬物も心強い。
この店はチャーシューが私好みのロースではなく恐らくバラなので1枚で充分。
スープ迄すべて飲み干して叫ぶと、店のアプリにスタンプがもらえるそうで10ポイントで1杯無料らしい。予備校生たちが叫び、スマホをかざしスタンプを押してもらっている。いったいどんな技術なのか。
この店の家系はさすがに汁まで飲み干せない。後から入ってくる予備校生たち(たぶん)は味濃いめ、脂多めなど若さ溢れるオーダー多し。日本の将来は安泰である。〔次夜最終〕
2021年07月25日
第2732夜:昼メシは「ずらす」と面白い・延長戦【神戸(兵庫)】(その2)
●3月某日 12時55分 ハーバーランド駅<ヤマキ商店(umieフードコート)>
以前も書いたが、私はフードコートが得意じゃない。否、好きじゃない。否、はっきりと嫌い。しかし<ヤマキ>の文字はスルー出来ぬ。
ここは阪急十三駅前で立ち飲み屋をやっており、立ち飲み界で空前のクオリティ。十三に行ったら立ち寄らずにいられない。
時間は12時55分。昼のラッシュが終わるころ。フードコートの席の埋まり具合はかなり広いが全体の5割程度。メニュー確認のみで近寄ったつもりが、13時まで限定で「カルビ焼肉丼」が500円という。思わずレジに向かってしまう。
程なく受けとり、空いている席へ。時ワシワシ。肉もたっぷりで旨い。あといくらか料金をプラスすればスープがついてくることが後ほど気づいた。
●3月某日 13時 三宮・花時計前<狼莵>
地下鉄海岸線三宮・花時計前駅すぐのサンチカ「麺ロード」へ。ここ、存在は知っていたが初めて。これまで札幌ラーメン共和国、新千歳空港ラーメン道場、福岡駅博多麺街道、福岡空港ラーメン滑走を制覇。これまでいかに神戸を不在にしていたかを噛みしめる。
6店舗のうち、4店舗がラーメン屋、1店舗がセルフのうどん屋、そして1店舗が立ち飲み割烹という不思議な構成。ラーメン屋はどこもカウンターのみ。
北側入口最初に視界に入った<狼莵>へ。「おおかみう」と読むそうだ。それよりも気になったが、屋号の下に小さく書かれた「辻学園調理青果専門学校」。天下のツジチョープロデュースなのか、学生が経営しているのか。単なるチャレンジショップなのか。
看板メニューの「狼莵ラーメン」召還。がっつり系と書かれている。極太麺と書かれている。ニンニク入れますかと聞かれた。二郎インスパイア系か。
ぼんやりメニューを観る。ランチ系のセットはない。チャーハン、餃子、唐揚、玉子かけご飯はあるがライスがない。後はカレーラーメン、まぜそば、麻婆麺。微妙なラインナップである。
卓上に胡椒なく、要望すると慌てた様子でどこからかブラックペッパーを調達。食べ終えたサラリーマンは爪楊枝を要望。調理スタッフは若い男性2人。大学生にも見えなくない。
ブツ降臨。二郎系とは遥かにかけ離れたビジュアル。野菜と刻みチャーシュー。麺は平打の極太。色は味噌っぽい。
ブラックペッパーをパラリし、まずはスープ。……。醤油、豚骨、味噌など様々な要素が入り混じり、何味と定義できない。不味くないどころか、美味い。麺もかなりのコシだが、二郎直営系ほど手ごわくない。野菜も良い感じ。創作ラーメンなのだろう。
軽くペロリ完食。麺ロードにはもう1店舗ツジチョー系がある。次回は、そこだな。〔次夜その3〕
以前も書いたが、私はフードコートが得意じゃない。否、好きじゃない。否、はっきりと嫌い。しかし<ヤマキ>の文字はスルー出来ぬ。
ここは阪急十三駅前で立ち飲み屋をやっており、立ち飲み界で空前のクオリティ。十三に行ったら立ち寄らずにいられない。
時間は12時55分。昼のラッシュが終わるころ。フードコートの席の埋まり具合はかなり広いが全体の5割程度。メニュー確認のみで近寄ったつもりが、13時まで限定で「カルビ焼肉丼」が500円という。思わずレジに向かってしまう。
程なく受けとり、空いている席へ。時ワシワシ。肉もたっぷりで旨い。あといくらか料金をプラスすればスープがついてくることが後ほど気づいた。
●3月某日 13時 三宮・花時計前<狼莵>
地下鉄海岸線三宮・花時計前駅すぐのサンチカ「麺ロード」へ。ここ、存在は知っていたが初めて。これまで札幌ラーメン共和国、新千歳空港ラーメン道場、福岡駅博多麺街道、福岡空港ラーメン滑走を制覇。これまでいかに神戸を不在にしていたかを噛みしめる。
6店舗のうち、4店舗がラーメン屋、1店舗がセルフのうどん屋、そして1店舗が立ち飲み割烹という不思議な構成。ラーメン屋はどこもカウンターのみ。
北側入口最初に視界に入った<狼莵>へ。「おおかみう」と読むそうだ。それよりも気になったが、屋号の下に小さく書かれた「辻学園調理青果専門学校」。天下のツジチョープロデュースなのか、学生が経営しているのか。単なるチャレンジショップなのか。
看板メニューの「狼莵ラーメン」召還。がっつり系と書かれている。極太麺と書かれている。ニンニク入れますかと聞かれた。二郎インスパイア系か。
ぼんやりメニューを観る。ランチ系のセットはない。チャーハン、餃子、唐揚、玉子かけご飯はあるがライスがない。後はカレーラーメン、まぜそば、麻婆麺。微妙なラインナップである。
卓上に胡椒なく、要望すると慌てた様子でどこからかブラックペッパーを調達。食べ終えたサラリーマンは爪楊枝を要望。調理スタッフは若い男性2人。大学生にも見えなくない。
ブツ降臨。二郎系とは遥かにかけ離れたビジュアル。野菜と刻みチャーシュー。麺は平打の極太。色は味噌っぽい。
ブラックペッパーをパラリし、まずはスープ。……。醤油、豚骨、味噌など様々な要素が入り混じり、何味と定義できない。不味くないどころか、美味い。麺もかなりのコシだが、二郎直営系ほど手ごわくない。野菜も良い感じ。創作ラーメンなのだろう。
軽くペロリ完食。麺ロードにはもう1店舗ツジチョー系がある。次回は、そこだな。〔次夜その3〕
2021年07月22日
第2731夜:昼メシは「ずらす」と面白い・延長戦【神戸(兵庫)】(その1)
●3月某日 13時 ハーバーランド駅<ちゃっぷまん>
湊川公園で下車。新開地方面へ。地下に潜ってブラブラとメトロ神戸をハーバーランド方面へ。
途中、ケチャップが過熱される狂おしいまでに魔力的な香りが鼻孔に殴りこんできた。スパゲティ専門店。ナポリタン、ミートなど様々なメニューがミニサイズから特盛まで。しかも特盛無料。オニオンスープや味噌汁がセルフで呑み放題である。
スパゲティは当然好物だが、オシャレな店には足が向かぬ。がっつりオトコのためのパワフルな大盛系限定である。名古屋派とでも言おうか。
券売機で「オムスパ」を選択。ナポリタンにふわふわトロトロ卵がトッピング。凄まじい惹きの強さである。水を飲みつつ店内に充満する香りに蕩けていると、ブツ降臨。まるで小山である。
ワシワシ食べ進める。旨い。たまらない。粉チーズたっぷりである。後半はさすがに単調になるのでタバスコをドボドボ。一気呵成である。紙エプロンは殺人事件ばりの大惨事。
特盛の上にもレベルがあった。摩耶山、六甲山、富士山、そしてチョモランマ。チョモランマは2sもあるそうな。このテの山に例える店はわりと見かける。摩耶山、六甲山といったあたりがいかにも神戸である。
●3月某日 13時 三宮駅<七兵衛>
高架下と生田ロードが交わるあたりの、カウンターのみ10席ほどのカツ丼屋。カツカレーなども旨そうだが、初ダイブゆえ定番のカツ丼に。
店頭の券売機で少し迷う。カツはダブルかシングルか。初めてなのでシングルに。ご飯はノーマルか大盛か特盛か。初めてなのでノーマルで。
迷ったのは、分厚さ。普通か厚切りか。厚みで260円の違いがある。「数量限定」という響きに私は弱い。「厚切り」も心震わせるワード。「厚切りカツ丼」950円で決意する。
卓上は一味と山椒のみ。私にとって神戸かつ丼といえば「吉兵衛」。北九州小倉旦過市場<黒兵衛>はとりカツ丼。オーナーが吉兵衛にインスパイアされたという(直接聞いた)。
横浜家系ラーメンは「〜家」だが、神戸系かつ丼は「〜兵衛」なのか。そんなどうでもいいことを考えていたら、着丼。
1枚で充分だった。ダブル並みのサイズ。玉子はフワトロでたっぷり。刻みネギなく、沢庵が添えられている。
スプーンが添えられていた。店内で夢中で喰っているオヤジたちは全員スプーンを使っている。
私はチャーハン、カレーのような平皿系は当然スプーンだが、丼のような厚みがあると箸一択。何故なら「お箸の国の人だから」(昔の何かのCM風に)。
まずはカツを一切れ。確かに、分厚い。断面はほんのりピンク色。超絶の揚げテクである。
齧りつく。……。甘い。柔らかい。噛みしめると脂と肉の甘みが蕩ける。カツ丼どころか普通のトンカツでもこんな極上をあまり口にできない。ご飯はあまり多くない。カツ&玉子とご飯の割合が1:1な雰囲気だ。
グイグイ食べ進める。シアワセである。しかし、ラスト3分の1で量というより、脂の甘さが効いてきた。普段はもっとパサパサで慣れているからだ。
2枚の沢庵が極めて貴重な存在に。できれば甘くない沢庵か胡瓜の古漬あたりで舌を引き締めたいところ。ご飯が足りなく感じる。量ではなく、ご飯で中和したくなる。
完食。旨すぎて呆然とした。緊急事態宣言が無ければ、地下鉄定期ランチを決行していなければ、この店の存在を知らぬままにカツ丼が食べられなくなる老いを迎えていたかもしれない。
次回は厚切りでないカツダブルにしようか。いや、厚切りのカツカレーも頭から離れない。〔次夜その2〕
湊川公園で下車。新開地方面へ。地下に潜ってブラブラとメトロ神戸をハーバーランド方面へ。
途中、ケチャップが過熱される狂おしいまでに魔力的な香りが鼻孔に殴りこんできた。スパゲティ専門店。ナポリタン、ミートなど様々なメニューがミニサイズから特盛まで。しかも特盛無料。オニオンスープや味噌汁がセルフで呑み放題である。
スパゲティは当然好物だが、オシャレな店には足が向かぬ。がっつりオトコのためのパワフルな大盛系限定である。名古屋派とでも言おうか。
券売機で「オムスパ」を選択。ナポリタンにふわふわトロトロ卵がトッピング。凄まじい惹きの強さである。水を飲みつつ店内に充満する香りに蕩けていると、ブツ降臨。まるで小山である。
ワシワシ食べ進める。旨い。たまらない。粉チーズたっぷりである。後半はさすがに単調になるのでタバスコをドボドボ。一気呵成である。紙エプロンは殺人事件ばりの大惨事。
特盛の上にもレベルがあった。摩耶山、六甲山、富士山、そしてチョモランマ。チョモランマは2sもあるそうな。このテの山に例える店はわりと見かける。摩耶山、六甲山といったあたりがいかにも神戸である。
●3月某日 13時 三宮駅<七兵衛>
高架下と生田ロードが交わるあたりの、カウンターのみ10席ほどのカツ丼屋。カツカレーなども旨そうだが、初ダイブゆえ定番のカツ丼に。
店頭の券売機で少し迷う。カツはダブルかシングルか。初めてなのでシングルに。ご飯はノーマルか大盛か特盛か。初めてなのでノーマルで。
迷ったのは、分厚さ。普通か厚切りか。厚みで260円の違いがある。「数量限定」という響きに私は弱い。「厚切り」も心震わせるワード。「厚切りカツ丼」950円で決意する。
卓上は一味と山椒のみ。私にとって神戸かつ丼といえば「吉兵衛」。北九州小倉旦過市場<黒兵衛>はとりカツ丼。オーナーが吉兵衛にインスパイアされたという(直接聞いた)。
横浜家系ラーメンは「〜家」だが、神戸系かつ丼は「〜兵衛」なのか。そんなどうでもいいことを考えていたら、着丼。
1枚で充分だった。ダブル並みのサイズ。玉子はフワトロでたっぷり。刻みネギなく、沢庵が添えられている。
スプーンが添えられていた。店内で夢中で喰っているオヤジたちは全員スプーンを使っている。
私はチャーハン、カレーのような平皿系は当然スプーンだが、丼のような厚みがあると箸一択。何故なら「お箸の国の人だから」(昔の何かのCM風に)。
まずはカツを一切れ。確かに、分厚い。断面はほんのりピンク色。超絶の揚げテクである。
齧りつく。……。甘い。柔らかい。噛みしめると脂と肉の甘みが蕩ける。カツ丼どころか普通のトンカツでもこんな極上をあまり口にできない。ご飯はあまり多くない。カツ&玉子とご飯の割合が1:1な雰囲気だ。
グイグイ食べ進める。シアワセである。しかし、ラスト3分の1で量というより、脂の甘さが効いてきた。普段はもっとパサパサで慣れているからだ。
2枚の沢庵が極めて貴重な存在に。できれば甘くない沢庵か胡瓜の古漬あたりで舌を引き締めたいところ。ご飯が足りなく感じる。量ではなく、ご飯で中和したくなる。
完食。旨すぎて呆然とした。緊急事態宣言が無ければ、地下鉄定期ランチを決行していなければ、この店の存在を知らぬままにカツ丼が食べられなくなる老いを迎えていたかもしれない。
次回は厚切りでないカツダブルにしようか。いや、厚切りのカツカレーも頭から離れない。〔次夜その2〕