2021年02月05日

第2620夜:かつ丼と加齢【若松(北九州)】

 一気に忙しくなってきた10月中旬。気合と体力をつけるべく、我がソウルフードな<吉兵衛>の旭通店へ。

 券売機で「だぶる」にするか、最近さすがに苦しいので「てんこ」にするか迷っていたら、さらなる衝撃の選択肢が視界に。「とりぷる」である。肩ロースのとりぷるは1580円。思わず目を剥いた。だぶるが可愛く見えたので、結局だぶるに。

 やはり旨し。ラスト3分の1、少し苦しくなったがキレイに完食。トリプルは絶対に無理。誰かトリプルに挑戦したいヤツがいれば目の前で観たい。完食できればおごってやろう。

 それから二日後の昼。北九州若松の定宿でカンヅメPCしていた。気分転換も兼ねて<tutti frutti>へ。店内満席だがカウンターが空いていた。

 この店に一人で来るのは初めて。夜はたまに宴会で使わせて頂いている。お任せ料理にいつも舌鼓。掛けねなく美味い。昼飯はナポリタンかカレーうどんを満喫した記憶がある。

 2か月ほど前に来た際、次回昼飯で来たら注文しようと決めていたメニューがあった。かつ丼である。期間限定メニューらしく10月で終わるという。残り2週間、ギリギリだ。

 備え付けの西日本新聞を斜め読みし、メニューを熟読。どれも旨そうだ。アルコールもこれだけ豊富にあったのか。いつも生の後はひたすらハイボールなので観たことがなかった。

 唐揚やエビフライなどが200円でトッピングできるサービスが気になる。しかし私はかつ丼。ストレートで楽しもう。

 ブツ降臨。味噌汁を従えている。ビジュアルも美しい。一味をパラリするが、まずは味噌汁から。……。おいおい、旨すぎるじゃないか。カツ丼のわき役ではなく、これだけで主役を張れる一品。期待の高まりで昇天寸前。

 カツを齧る。……。うむ。2日前に私のソウルフード・神戸三宮<吉兵衛(旭通店)>でかつ丼だぶるを満喫したばかりだが、初めて味わうかのように新鮮に挑める。かつ丼は私のエナジー源。かつ丼が食えなくなったら、アタシのオトコとしての人生は終わりと決めている。

 器がでかいので量は普通かと思いきや、十分すぎるボリューム。あっという間に完食。

 お会計をしようとしたらサービスで珈琲がついてきた。カツ丼からの、珈琲。Cafeかつ丼の面目躍如、千両役者といったオモムキか。さすが、わかっていらっしゃる。

 ノンビリ珈琲を楽しんでいると、店内の会話が聴きたくなくても耳に入ってくる。店内は全員女性。ただし、かなりの熟女。というより明らかにはっきりと御高齢だ。

 加齢とともに耳が遠くなるのは人間の性。その引き換えに声も大きくなる。店内から聞こえてくる会話の9割が病気、病院、体調管理、リハビリなど健康関連。1割が嫁の悪口といったところか。

 なんか疲れたのでメニューをもう一度パラパラすると、店名の由来が描かれていた。

 外国人のロック歌手の代表曲から引用しているらしい。よく分からなかったが、商店街オヤジたちと地元の高齢女性にはなくてはならないcafé&パブであることだけは確かな真理である。

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我がソウルフード<吉兵衛>。

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衝撃の「とりぷる」。

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<tutti frutti>。味噌汁も旨し。

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食後の珈琲。旨し。

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店名の由来。
posted by machi at 08:18| Comment(0) | 福岡県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする