2021年02月09日

第2623夜:縁プラス【田辺(和歌山)】

 <エンプラス>。紀伊田辺駅前に2020年8月オープンした様々な機能を兼ね備えた田辺の新たなシンボルかつ交流かつチャレンジ拠点(たぶん)である。

 蒸し暑いほどの陽気だった秋の午後。約1年ぶりに紀伊田辺着。この数年は秋から冬にかけて2回ほど訪れるのが我がルーティンである。

 駅舎が新しくリニューアルされ、駅前商店街はアーケードが新築。駅前はクールでスタイリッシュなのに温かみ溢れる分類不能な拠点施設(タナベエンプラス)が。

 コロナ禍オープンというある意味で最悪の時期の船出だがすっかり定着している模様。田辺駅前はすっかり22世紀のメトロポリスである。

 <タナベエンプラス>1階はcafé&ショップにマルシェスペース(2,000円)。チャレンジキッチンも。1階まるごと借り上プラン(4,000円)とcaféと並行営業するプラン(2,000円)の2種類に分かれている。芸が細かい。

 2階はコワーキングスペース(レンタルスペース)やミーティングルームが。田辺駅前にPC猿打できるようなcaféが無かったので便利そうである。

 1階のショップスペースで田辺<ボイジャー>のクラフトビール4種類計6本購入。翌日のオンライン呑み会に投入予定。楽しみが極北に。

 この日は「おいしいごはん展」が開催されていた。お米で出来た様々な商品(熊野米・米粉パン・ポン菓子・おかき)やごはんのお供(梅あぶら・平飼いたまご)、器や雑貨(曲げわっぱ・お茶碗・箸置き等)が並んでいる。

 私は「平飼いたまご(6ヶ入)」600円を購入。かなりの放蕩ぶりである。生卵掛けご飯を満喫するつもりだが、そもそも自宅にいないことに買ってから気づく。ゆえに米など炊かずせいぜいレンジでチンなパック飯。熊野米の炊きたてと抱き合わせたいが叶わぬ夢。

 ゆで卵にしてボイジャーで頂くか。しかし小瓶とはいえ6本は重い上に、生卵が割れる可能性も。出張中の買物としてはイカれている。

 エンプラスで開催された創業ゼミに24歳で独立した住宅塗り替え専門店蒲田建装の30歳社長、駅前のアメリカンダイナーを6年前に起業した元教員の30代オーナーのお二人の話を拝聴。私も色々質問させて頂く。これぞ起業の醍醐味である。

 21時半ごろ、7年通い続けている<きまま>へ約1年ぶりに。ママから「痩せてたら心配したけど、ふっくら太ったままやから安心した」と謎の誉め言葉を拝受。

 揚げたて天ぷら(太刀魚・牛蒡)、ポテサラ、胡瓜蛸酢、玉子焼、味噌田楽…‥。肉まんを皮から手作りするママの絶品手料理を心行くまで満喫。田辺に来れば麦焼酎炭酸割にママの極上手作り梅干投下が無敵。24時半まで痛飲する。

 翌日。北九州へ帰る前にいったん神戸の自宅へ立ち寄り、で1ヶ100円の生卵を贅沢に2ヶもパック飯に投下。旨すぎて悶絶する。

 田辺(商工会議所)と2010年から御縁頂き、2年ほどブランクあったが11年目。特に創業担当とのN本氏とは7〜8年コンビ状態。感謝の気持ちがボイジャー級。まさに「縁プラス」である。

 住宅の塗り替えを検討の方は田辺市上屋敷の「ペイントハウス蒲田(蒲田建装)」へ。アメリカンダイナーを楽しみたい方は紀伊田辺駅前「ハングオーバー」へ。田辺で起業、創業、出店される場合は田辺商工会御所への入会を忘れずに。

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新たなシンボル。

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日本で一番新しい新築アーケード。

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一番大好きなクラフトビール。

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愛してやまない<きまま>にて。

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<きまま>は我が家。

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極上をテイクアウト。重かったけど。

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2021年02月08日

第2622夜:新大阪ローストビーフ乱れ咲き【駅弁】

 「大阪ローストビーフ丼」。新大阪駅新幹線改札内で捕獲したローストビーフはもとより肉系駅弁の決定打である。値段は肉系としては最安値に近い850円。パッケージは大阪らしく極彩色。内容の充実ぶりは壮絶だ。

 パッケージを外す。ソースは別添である。ローストビーフはソースをかける前と後でビジュアルが全く異なる。タラリと垂らす。ぐっと引き締まる。真ん中にわさびマヨネーズで和えられた牛カルビ焼肉が鎮座している。

 ローストビーフでびっしりである。1枚あたりがデカい。早速口に運ぶ。……。柔らかい。噛みしめるほどにあっさりと淡白な赤身肉の旨味が口の中で溢れる。ご飯との相性も抜群。

 ご飯も決して少なくなく、むしろ大盛ぐらい。それ以上に肉が多い。肉の海に溺れそうである。ライスが足りなくなるかもしれない。

 ワサビマヨ和え焼肉も秀逸。どんな酒にも、パンにも、ライスにも合う。贅沢な逸品である。あっという間に滅失。満足度は通天閣級。これからの新大阪駅弁は「コレ」である。

 それから世界が一変。緊急事態宣言解除後の10月。紀伊田辺へ向かう途中に新大阪で乗り換え。は駅弁売場も総菜弁当専門店ゾーンもリニューアル後は素晴らしく充実。前回の大阪ローストビーフ丼が衝撃的にウマかったゆえ、久々に探した。……見つからぬ。

 飲食店ゾーンにローストビーフ丼がランチのメイン風な呑み系の店がある。豪快なメニュー写真だ。ところがこのご時世、駅構内かつ丼系なのにテイクアウトできないという。ある意味で時代に逆流する潔さと剛毅が心地よさすら感じさせる。

 専門店ゾーン<神戸ビフテキ亭>は驚愕品質なローストビーフ系弁当が大充実。当然実食済。決して高いと思わぬ高品質。しかしこの店の3万円ステーキ弁当に度肝ぬかれる。

 この昼はあまり腹が減っておらず、財布とも相談し、特急くろしお車内で軽くカツサンドとペットボトルの珈琲で済ませることに。

 新大阪駅は肉系サンドイッチも充実を極めている。私もいろいろお手合わせした。その中でたまたま見つけた「たむら牛カルビサンド」。

 「たむら」と大阪で表記された肉料理は、言わずと知れたあの芸人さんプロデュース。私はファンでもなんでもないが試しに購入。理由は一つ。最安値(500円)だったからだ。

 約1年ぶりのくろしお。揺れに身をまかせながらPC猿打。和歌山駅を大きく超えたあたりで少し空腹を覚えた。

 サンドイッチと対峙。カツサンドは頻繁にお世話になるも、焼肉サンドはあまり経験ない。焼肉を直訳するとローストビーフかもしれぬから、合わぬはずなし。

 齧りつく。カルビが思った以上に主張せず、パンと相性が良い。肉系駅弁は冷めるとどうしても難がある。これは充分に旨い。思った以上にボリュームも。小食の人はこれで満腹だろう。私はまだ余裕だが、少なくとも飢餓感よりも満足感と満腹感が遥かに上回っている。

 製造者は「一富士ケータリング」。前回感動した大阪ローストビーフ丼と同じ調整元。この会社、要注目である。

 新大阪駅はめったに利用することはない。これから無理にでも途中下車するか。ローストビーフ、カツサンド……。肉の密林が生い茂っているのだから。

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2021年02月07日

第2621夜:シャレオツ【折尾・若松・黒崎(北九州)】

 デンチャ(DENCHA)。折尾を起点とした若松線を走るキュートでシャレオツな電車である。

 筑前エリアで連続ミッションだった秋の夜。デンチャで折尾へ向かう。ミッション終了後、折尾商連&北Q州商工会議所の皆さまと焼鳥屋へ。

 ハイボール濃いめが嬉しい。妙に旨い。ハイボールに旨い不味いもないというご意見もあろうが、キッチリ丁寧に濃い目に作ったハイボールは全く別物。濃い目かつ氷も程よく、がぶ飲みではなくじっくり味わえる。これは立派なカクテルである。

 ジョッキで呑むハイボールの中には炭酸水とほぼ同一な味と色が席巻する中(特に大型店)、丁寧な仕事ぶりに頭が下がる。誠実さが胸をうつ。

 同行氏たちも珍しくハイボール一択で注文しまくっている。呑兵衛は感覚も共通するのだろう。焼鳥、トマトスライス、サラダ(ポテトフライ)、唐揚。どれもハイボールに好適。さらにピッチを加速させる。

 宴たけなわでお開き。折尾駅へ。若松行きのデンチャを25分以上待たねばならない。

 カバンからポケットバーボンを取り出した。デンチャは2両編成だが、私は一車両独占。気兼ねなくバーボンをグビリとヤる。待ち時間25分、乗車時間15分。私の中の銀河鉄道車内の独り2次会である。

 バーボンやりながらぼんやりスマホでFBを眺める。タイムラインを見ていると、私と同じ世代以上のメーテル大好き銀河鉄道世代のオッサンたちが「シャレオツ」というワードを多用していることにふと気づいた。なんとなく同世代として恥ずかしさを覚えた。

 私も意識せず使っているかもしれない。背中に冷たいものが流れた。今の若い方々は「シャレオツ」など使っているのだろうか。少なくとも私は目にしたことも聴いたこともない。

 着後、一人で我が社の九州支店(ショコラの隅の0.25坪)へ40分ほど出勤。ラフロイグを2杯ほど呑んで24時過ぎにホテル。私にとってショコラは終着後の車両基地である。

 それから3日後。再び筑前入りした私は黒崎駅前新天街の居酒屋5人で突入。どこも黒崎はよく流行っている。コロナ関係なし。

 カムズに移動しアーケード下<こげん>でハイボール。一気に冷え込んできた。路上で呑んでいると神戸市民の私ですら知り合いによく合う。通っているというより、住んでいる感覚だ。

 10月中旬の10日間は北九州(黄金・商工会議所)→(神戸の自宅)→沖縄→北九州(若松・折尾)→紀伊田辺→(神戸の自宅)→北九州(黒崎)。完全に北九州が拠点。

 有難い限りだが、怠け癖がついた中年オヤジ(私)にはキツい。この夜24時前にはホテルへ。こんなに早い帰着は黒崎で初。

 翌日は朝7時からフル回転。黒崎はシャレオツな「デンチャ」は走っていないが、黒崎と直方間を快走する「チクテツ」が走っている。

 黒崎からデンチャでもチクテツでもなくJR普通列車に乗って移動する前の我がルーティンは、駅前コムシティ内<Tリーズ>でPC&珈琲。シャレオツな雰囲気である。

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デンチャ。

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折尾にて。ハイボール旨し。

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折尾商連の皆さま、約10年間ほぼ毎月ありがとうございます💛

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コワーキングスナックin若松。

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黒崎にて。ハイボール旨し。

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黒崎駅前新天街&支援機関の皆さま、毎月ありがとうございます💛

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2次会は<こげん>。

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2021年02月05日

第2620夜:かつ丼と加齢【若松(北九州)】

 一気に忙しくなってきた10月中旬。気合と体力をつけるべく、我がソウルフードな<吉兵衛>の旭通店へ。

 券売機で「だぶる」にするか、最近さすがに苦しいので「てんこ」にするか迷っていたら、さらなる衝撃の選択肢が視界に。「とりぷる」である。肩ロースのとりぷるは1580円。思わず目を剥いた。だぶるが可愛く見えたので、結局だぶるに。

 やはり旨し。ラスト3分の1、少し苦しくなったがキレイに完食。トリプルは絶対に無理。誰かトリプルに挑戦したいヤツがいれば目の前で観たい。完食できればおごってやろう。

 それから二日後の昼。北九州若松の定宿でカンヅメPCしていた。気分転換も兼ねて<tutti frutti>へ。店内満席だがカウンターが空いていた。

 この店に一人で来るのは初めて。夜はたまに宴会で使わせて頂いている。お任せ料理にいつも舌鼓。掛けねなく美味い。昼飯はナポリタンかカレーうどんを満喫した記憶がある。

 2か月ほど前に来た際、次回昼飯で来たら注文しようと決めていたメニューがあった。かつ丼である。期間限定メニューらしく10月で終わるという。残り2週間、ギリギリだ。

 備え付けの西日本新聞を斜め読みし、メニューを熟読。どれも旨そうだ。アルコールもこれだけ豊富にあったのか。いつも生の後はひたすらハイボールなので観たことがなかった。

 唐揚やエビフライなどが200円でトッピングできるサービスが気になる。しかし私はかつ丼。ストレートで楽しもう。

 ブツ降臨。味噌汁を従えている。ビジュアルも美しい。一味をパラリするが、まずは味噌汁から。……。おいおい、旨すぎるじゃないか。カツ丼のわき役ではなく、これだけで主役を張れる一品。期待の高まりで昇天寸前。

 カツを齧る。……。うむ。2日前に私のソウルフード・神戸三宮<吉兵衛(旭通店)>でかつ丼だぶるを満喫したばかりだが、初めて味わうかのように新鮮に挑める。かつ丼は私のエナジー源。かつ丼が食えなくなったら、アタシのオトコとしての人生は終わりと決めている。

 器がでかいので量は普通かと思いきや、十分すぎるボリューム。あっという間に完食。

 お会計をしようとしたらサービスで珈琲がついてきた。カツ丼からの、珈琲。Cafeかつ丼の面目躍如、千両役者といったオモムキか。さすが、わかっていらっしゃる。

 ノンビリ珈琲を楽しんでいると、店内の会話が聴きたくなくても耳に入ってくる。店内は全員女性。ただし、かなりの熟女。というより明らかにはっきりと御高齢だ。

 加齢とともに耳が遠くなるのは人間の性。その引き換えに声も大きくなる。店内から聞こえてくる会話の9割が病気、病院、体調管理、リハビリなど健康関連。1割が嫁の悪口といったところか。

 なんか疲れたのでメニューをもう一度パラパラすると、店名の由来が描かれていた。

 外国人のロック歌手の代表曲から引用しているらしい。よく分からなかったが、商店街オヤジたちと地元の高齢女性にはなくてはならないcafé&パブであることだけは確かな真理である。

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我がソウルフード<吉兵衛>。

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衝撃の「とりぷる」。

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<tutti frutti>。味噌汁も旨し。

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食後の珈琲。旨し。

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店名の由来。
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2021年02月04日

第2619夜:商店街グランピング【若松(北九州)】

 グランピング。私はそもそもキャンプ漫画は好きだけどキャンプそのものには全く興味がないイカれた嗜好。ただし、グランピングとやらは別。上げ膳据え膳の上に旨し料理に屋外で舌鼓を打てるならぜひお手合わせしたいスタイルである。

 私は設営や撤収はイベントの主催または手伝いの際に全力で率先するが、プライベートなキャンプでの設営撤収は勘弁願いたい。ゆえにキャンプ経験などほとんど記憶になく、そもそも誘われもしない。

 日が沈むと肌寒さを幾分感じる秋の夕暮れ。商店街(エスト本町)を歩きながら空き店舗の状況を眺めていると、商店街内の公園(正式名称は存じ上げぬので「エスト本町公園」とする)に巨大なテントを張っている御仁がいた。

 何だ、こりゃ?ナウシカに出てくるオームのような形状である。不審者か、それとも空き店舗に出店できない新手のスタイルの新規出店希望者か……。遠目からだったので誰かも分からず、そのまま素通りした。

 ミッション終了後、商店街や商工会議所や市役所の御仁たちと恒例の懇親会。トマトかな、トゥッティかな。はたまた違う店かな。

 U島氏に場所を尋ねたら「バーベキューです」と一言。<TOMATO>の店頭かなと思いきや、向かった先はエスト本町公園。バーベキューの準備が完全に設えられていた。

 夕方見かけたテントは、グランピング的演出だった。しかも我らがバーベキューをするために。仕掛けたのは<TOMATO>のオーナー。BBQのために2人別途アルバイトを雇っていた。そのうちの一人が商店街A部会長のご子息だった。

 缶ビールで乾杯。巨大なスペアリブが焼かれ始めた。鍋奉行ならぬBBQ奉行に事欠かない。私は缶ビールや缶ハイボールを痛飲しながら、ひたすら喰って談笑する。

 スペアリブの豪快な旨味は落涙もの。塩コショウのシンプルさが悶絶を引き起こす。巨大ステーキも蕩けるようだ。キャベツの浅漬けもシブい役割をこなしている。

 海鮮アヒージョとバケット、極上ウィンナー、焼きおにぎり、鮭のホイル焼き。極めつけは入れたて珈琲と絶品巨大チーズケーキである。グランピング的な経験は初だが、これは最高である。ただし私は何一つ手伝っていないからだろうが。

 23時を回った。オーナーとバイトたちがすべて撤収して下さるという。お言葉に甘え、U島氏と代行待ちのS本氏とショコラへ。しかし閉まっていた。その下にあるショコラのママのママが経営する小料理屋<三庵>へ。

 やはり体が冷えていた。焼酎湯割りの後は熱燗。毛細血管まで暖かさが染み込む。山葵の効いた板わさが鮮烈。先ほどのグランピングと真逆世界。やはり居心地が良い。一方でこれからキャンプに目覚めそうである。グランピング的キャンプ限定だが。

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まさかの商店街BBQ。

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ガンガン焼きます。

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デザートも豪快。

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片付け手伝えずすいません。

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ほっと一息。
posted by machi at 10:06| Comment(0) | 福岡県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする