梅雨が明けて酷暑が列島を襲いだした本来は東京五輪真っ最中だった7月下旬。武蔵の国の春日部駅西口にて22時ごろから何喰っても旨しだが特に焼とんが最高だった<いしん>さんでホッピー鯨飲。中がたっぷりで、割合が中6:外1に。ほぼ甲類焼酎のストレート。
解散後、私はフラフラとホテルから近い24時間居酒屋へ。たまたまだろうがいつも混んでいるのにこの夜は客が皆無。再度ホッピーしながら洋風唐揚、マカロニサラダ。2週間前にハマってしまった「とりそば」で〆。ラーメンで〆ることも天地開闢以来の基礎である。
翌昼。乗換の大宮駅から歩いて5分程度に屹立するお気に入りの横浜家系店(石川家)へ行ったら、コロナ自粛で休業中だった。地味なダメージを喰らう。
日本で最も有名な煮干しラーメンチェーン(凪)を攻めるか、その隣で「伝説のすた丼」でパワーチャージするか……。
ホタホタと炎暑の中、お店を物色。視界に飛び込んできたのは「大勝軒」というラーメンファンにとっては知らぬ者なき3文字。ちょうど正午ごろだったが、特に誰も並んでいない。南銀にある大勝軒とは異なっていた<大宮大勝軒>初ダイブ。店内は男性比率100%である。
券売機に挑む。「チャーシューワンタン麺」1200円である。私はチャーシューメンとワンタンメンを愛してやまない。この二つがマリッジしているなら頼まぬ選択肢はない。
問題は、大盛でいくかノーマルでいくかである。初めての店は量が分からぬ。これが九州豚骨系なら替玉できるが、正統派関東醤油で替玉スタイルはあまり聞いたことがない。
2秒ほど長考していると、あっという間に後ろに5名ほど並んでいた。私は軽いパニックになり、大盛ボタンを押す。合計1350円というラーメン単品としては破格の豪華さだ。
カウンターに座り、水を飲みながら目の前に貼られたPOPを熟読する。生卵を別注文し、麺をつけ麺のように浸しながら啜ると新たな地平が広がるらしい。再度券売機に50円(生卵)投下。
ブツ降臨。……。思わず目を剥いた。顔が少しひきつった。明らかに洗面器サイズである。こんな大きな丼、特注しないとまずお目にかからない。隣のオヤジに普通サイズが運ばれてきたが、それもどう見ても大盛である。
初めての店では量はノーマルでという天地開闢以来の掟を失念。胡椒をパラリし、とにかく攻める。一心不乱に啜る。汗が滝のように流れ落ちる。煮干風味濃厚で壮絶に旨い。
啜っても啜っても減らぬ。半分あたりからもう限界。ここで生卵の2段活用。浸しながら味を確変させる。確かにまろやかで啜りやすく、ギアが上がる。
気合で麺を啜り切った。スープは半分ほど残してしまった。これほどの絶品スープを飲み干せないことに猛省。
もう二度とこの店で大盛はしない。硬く心に誓う。そういえば、店内で大盛を注文している輩は誰もいなかった。

月2回ありがとうございます。

旨し焼きとん、その1。

旨し焼きとん、その2。

独り2次会。

ついつい。

春日部での深夜1時以降に無双。

風格。

熟読。

驚愕。