<YoKoo>。宇都宮エリアで複数店舗屹立しているらしいが、私が鹿沼の美魔女トリオと訪れたのは二荒山神社近くの路地の店。北九州小倉<ぱんち松五郎>、会津若松<しゃとれ蔵>クラスの超弩級っぷりである。
体感温度が40度近い酷暑の夕方。東武宇都宮駅近接のホテルチェックイン。荷を解いていると、繁盛店研究仲間であるⅯ子氏&Yカ氏が予定より早くオリオン通りに到着したらしく、店頭オープンスペースで先に呑んでいるという。
私もブラブラとアーケード街を下る。店頭にオープンスペースを設置している居酒屋多し。お二人と合流。ビール呑んでいたので私も。暑いが、暑い環境のビールもひときわ旨い。
Hロミ氏も合流し、向かった先は冒頭の<YoKoo>。立地は良くなく、分かりにくい。外観も目立たない。正直普通に歩いていたら気づかない。
靴を脱いで店内へ。清潔なフローリングで爽やか。席の感覚もゆったり。解放感に満ちている。店内は決して広くないが、すでに居心地が良い。
呑み放題である。2時間2000円から。品種が凄まじい。日本全国の地酒が、それもかなりのプレミアム感がある銘柄が50種類ぐらい選べる。
焼酎もかなりのプレミアムなメニュー。ウィスキーもトリスからジャックダニエルまで呑み放題に含まれている。タッチパネル式だが、あっという間に飲み物が運ばれてくる。
料理も気合がこもっている。定番から珍しいものまでかなり豊富。1品あたり平均450円と安い。量も多い。お通しから気合満点なチャプチェ。これだけで腹が張りそうだ。
刺身盛合せも鮮度抜群。岩ガキを口にツルンとして日本酒で追いかけるとたまらない。他にも何喰っても旨し。全メニュー制覇したい。
再訪を誓いながら信号を渡り、オリオン通りへ向かっていると「お客さま〜!」と背後から声がする。私ではないだろうが、何となく振り返ってみると、先ほどの店のお姐さん。
私がスマホを忘れていたようで、走って追いかけてきて下さった。感動の嵐。店からかなりの距離があった。よく見つけて下さった。
その点をお礼をこめてお聞きすると「背中が……」とのこと。何のことだろうか。
2軒目はテキトーに視界に入ったビル3階の洋風居酒屋。アルコールがすべて原価提供という<原価ビストロBAN!>。パワフルである。
着座すると、店員さんがルールを説明して下さった。入場500円(要するにお通しのないチャージ料ですな)、1人2品以上注文。
かなり満腹で、全部で8品はヘビーだが、軽そうなツマミを中心に攻める。ちなみに最安値がレモンサワーの80円。地ビールなども290円。ワインのボトルも1000円程度。
ドリンクの原価が分かってしまうという、手品の種明かしのような開けっぴろげぶりに笑みが漏れる。
この店はタッチパネルでなく、スマホでQRコードを読み込んでスマホから注文する。かなり進んでいる。まさにコロナ時代の繁盛店研究である。
オリオン通りにて。
芸の細かい絶品料理。
素晴らしいの一言。
無双。
お誘いいただきありがとうございます💛
力強い屋号。
ルール。
原価一覧表。
減らぬ。
2020年11月30日
2020年11月29日
第2572夜:イッキ【門司(北九州)】
イッキ。一気呵成、百姓一揆……。この言葉から連想する言葉はあるようであまりないかもしれないが、一般的(特にイッキを強要された世代)には「イッキ呑み」を連想するだろう。
私が大学生の頃は当たり前だった。オトナへの通過儀礼だった。20世紀は今のような世知辛い世の中でなく、もっと寛容な社会だった。今思えば、凄い時代である。21世紀も5分の1が終わり、令和時代になり、イッキ呑みなど強要しただけで炎上、訴訟、懲戒解雇かもしれない。
8月に入って2週間以上出張なく神戸に引き篭もり、盆が開けて久々の外泊となったクソ暑い午後。小倉の馬借エリアの<クラウンパレス小倉>チェックイン。このホテル、便利で最高に快適。高級感たっぷりなのにリーズナブルで重宝する。
ホテルからブラブラ歩いて黄金へ。令和になってお気に入りの焼鳥屋の前を偶然通ったら、私はマスクしているのにマスターが私と気づいて商工会議所Ⅿ渡氏に通報したそうな。
黄金市場商店街ミッション終了後、4人で門司駅前へ。予約必至の超人気焼肉屋<太平楽>へ。生でガツンと乾杯。キムチで口内を引き締めながら、極上肉が凄まじい量で降臨。
ロース、カルビ、豚バラ、ホルモン、レバー……。至福すぎ。普段こんないいお肉を口にできないので途中から苦しくなる。贅沢の極みといえる。
途中、黒崎駅前新天街の地権者美女も参戦。私は焼酎に切り替えガンガンピッチを上げる。チロリに入っているので量もたっぷしである。
凄まじく満腹。もう何も入らない。O中氏は帰路につき、S開氏&N川氏と<もぐもぐ>。たっぷり汗をかいた暑い夜の梅干たっぷりサワー無敵。呑み過ぎるとむくむがが、塩分強烈なので熱中症対策に極めて有効。2杯呷った後はライチの味がする芋焼酎も堪能。
門司呑みでは先発(1軒目)はどこかの店だが、中継ぎが<もぐもぐ>、そして守護神は<アンジェリーク>という鉄壁のリリーフ陣が構えている。我がS郷隆盛バカボトルも健在。壁紙も張り替え、パーテーションも特注、マイクもカバーという万全のコロナ対策である。
女性(特に独身)は必ずあるブツを有しているという新人レディの独特な理論と法則に感心&微笑していると、近所の居酒屋社長ご来店。門司界隈の夜の帝王・Sワ氏交えて4人で何故かカラオケ大会に突入。ただし、一気呑みルールが課されている。
歌詞場面が変わるごとにマイクをリレー。最後のフィニッシュ(歌の終わり)を決めた者が一気呑み。歌を噛んでも(間違えても)一気呑み。
世代的に4人ともアラフィフなので共通に歌える歌多し。しかし、自分のキープボトルを一気呑みしまくり、ボトルをさらに入れるバカっぽさ。
イッキ呑みなど四半世紀ぶり。何杯イッキしただろうか。まだまだ気持ちだけは若いようである。体調がついていかないけれど。
絶品。
チロリが粋。
中継ぎエース。
リリーフエース。
私が大学生の頃は当たり前だった。オトナへの通過儀礼だった。20世紀は今のような世知辛い世の中でなく、もっと寛容な社会だった。今思えば、凄い時代である。21世紀も5分の1が終わり、令和時代になり、イッキ呑みなど強要しただけで炎上、訴訟、懲戒解雇かもしれない。
8月に入って2週間以上出張なく神戸に引き篭もり、盆が開けて久々の外泊となったクソ暑い午後。小倉の馬借エリアの<クラウンパレス小倉>チェックイン。このホテル、便利で最高に快適。高級感たっぷりなのにリーズナブルで重宝する。
ホテルからブラブラ歩いて黄金へ。令和になってお気に入りの焼鳥屋の前を偶然通ったら、私はマスクしているのにマスターが私と気づいて商工会議所Ⅿ渡氏に通報したそうな。
黄金市場商店街ミッション終了後、4人で門司駅前へ。予約必至の超人気焼肉屋<太平楽>へ。生でガツンと乾杯。キムチで口内を引き締めながら、極上肉が凄まじい量で降臨。
ロース、カルビ、豚バラ、ホルモン、レバー……。至福すぎ。普段こんないいお肉を口にできないので途中から苦しくなる。贅沢の極みといえる。
途中、黒崎駅前新天街の地権者美女も参戦。私は焼酎に切り替えガンガンピッチを上げる。チロリに入っているので量もたっぷしである。
凄まじく満腹。もう何も入らない。O中氏は帰路につき、S開氏&N川氏と<もぐもぐ>。たっぷり汗をかいた暑い夜の梅干たっぷりサワー無敵。呑み過ぎるとむくむがが、塩分強烈なので熱中症対策に極めて有効。2杯呷った後はライチの味がする芋焼酎も堪能。
門司呑みでは先発(1軒目)はどこかの店だが、中継ぎが<もぐもぐ>、そして守護神は<アンジェリーク>という鉄壁のリリーフ陣が構えている。我がS郷隆盛バカボトルも健在。壁紙も張り替え、パーテーションも特注、マイクもカバーという万全のコロナ対策である。
女性(特に独身)は必ずあるブツを有しているという新人レディの独特な理論と法則に感心&微笑していると、近所の居酒屋社長ご来店。門司界隈の夜の帝王・Sワ氏交えて4人で何故かカラオケ大会に突入。ただし、一気呑みルールが課されている。
歌詞場面が変わるごとにマイクをリレー。最後のフィニッシュ(歌の終わり)を決めた者が一気呑み。歌を噛んでも(間違えても)一気呑み。
世代的に4人ともアラフィフなので共通に歌える歌多し。しかし、自分のキープボトルを一気呑みしまくり、ボトルをさらに入れるバカっぽさ。
イッキ呑みなど四半世紀ぶり。何杯イッキしただろうか。まだまだ気持ちだけは若いようである。体調がついていかないけれど。
絶品。
チロリが粋。
中継ぎエース。
リリーフエース。
2020年11月28日
第2571夜:徒然コロナ草・夏【aho-boiled】
緊急事態宣言解除から2か月。6月は幾分人の流れが戻ったように新幹線に乗って感じたが、7月に入ったあたりから5月に戻ったような気がした。
私は解除後の6月から2か月間、久々に突っ走った。その反動か、8月から盆明けまで2週間以上、外泊が入らなかった。例年は盆前後びっしりなのだが、今年は無茶苦茶。しかし、体内の毒素と他者が私に感じる不安を完全に滅失する良い機会でもあった。
北Q州からの来訪者と新長田で懇親した以外は、ほぼ自宅に引き篭もった。自主的な第2次ステイホームである。第1次(4〜5月)は3週間自宅マンションのエレベーターすら乗らない徹底ぶりを決めたが、今回は近所のスーパーへまとめ買いに出かけた。そこで新たな出会いがあった。
マルちゃん正麺シリーズはすべて喰いつくしたと思っていたが、「中華そば」は初めてだった。煮干しの風味が濃厚で、下手な煮干し系ラーメン店より数倍旨し。5ヶ298円(税抜)だった。
「水のいらない横浜家系ラーメン」は冷凍食品。ホント、そのまんま鍋に入れて温めるだけ。ほうれん草と焼豚も再現ぶり半端なし。焼き海苔3枚が別添なのも分っていらっしゃる。神戸でも横浜家系を味わえるようになってきたとはいえ、まさか自宅でこれほど再現緑の高い逸品を味わえるとは。値段は忘れたが、確か200円強。
「ポテトフライ」は駄菓子コーナーで。私は居酒屋で一番好きなメニューがポテトフライ。この駄菓子は丸い煎餅上で4枚入りだが、酒のツマミに無敵。刮目瞠目。確か30円程度。
「白くまアイス マンゴー味」も最高。白くまシリーズはさっぱりと旨いが、マンゴー味が私の浸透圧にどんぴしゃり。
ひたすらミステリと漫画を読みふけり、呑み喰いしながら録画のドラマや映画を楽しむステイホームな日々。第1次(4〜5月)は不安だったが、今やすっかり楽しみ方を取得した。
盆が開け、どうしても買物の必要あり、三宮へ。2週間以上ぶりの外ラーはセンタープラザ地下で見つけた神戸牛の二郎系。センタープラザ地下は飲食店がいつのまにか大充実である。
地下鉄乗車すると、割合として1車両に1人ほどマスク不着用の香ばしいオヤジ出現。オヤジ、キョロキョロと挙動不審。特に空いているわけでもないがそのオヤジの周りだけ結界のごとく充分なスペース。
私も顔を少し顰めながら文庫読んでたら、オヤジが私の近くに急に寄ってきた。
恐怖におののいていると、オヤジはいきなり私の足元にしゃがんだ。
気づかなかったが、私の足元に誰かが落としたマスクが落ちていた。オヤジはそのマスクをワシっと掴み、裏表を確かめて、そのまま耳に引っ掛けて……。
真夏のホラーでありんした。
私は解除後の6月から2か月間、久々に突っ走った。その反動か、8月から盆明けまで2週間以上、外泊が入らなかった。例年は盆前後びっしりなのだが、今年は無茶苦茶。しかし、体内の毒素と他者が私に感じる不安を完全に滅失する良い機会でもあった。
北Q州からの来訪者と新長田で懇親した以外は、ほぼ自宅に引き篭もった。自主的な第2次ステイホームである。第1次(4〜5月)は3週間自宅マンションのエレベーターすら乗らない徹底ぶりを決めたが、今回は近所のスーパーへまとめ買いに出かけた。そこで新たな出会いがあった。
マルちゃん正麺シリーズはすべて喰いつくしたと思っていたが、「中華そば」は初めてだった。煮干しの風味が濃厚で、下手な煮干し系ラーメン店より数倍旨し。5ヶ298円(税抜)だった。
「水のいらない横浜家系ラーメン」は冷凍食品。ホント、そのまんま鍋に入れて温めるだけ。ほうれん草と焼豚も再現ぶり半端なし。焼き海苔3枚が別添なのも分っていらっしゃる。神戸でも横浜家系を味わえるようになってきたとはいえ、まさか自宅でこれほど再現緑の高い逸品を味わえるとは。値段は忘れたが、確か200円強。
「ポテトフライ」は駄菓子コーナーで。私は居酒屋で一番好きなメニューがポテトフライ。この駄菓子は丸い煎餅上で4枚入りだが、酒のツマミに無敵。刮目瞠目。確か30円程度。
「白くまアイス マンゴー味」も最高。白くまシリーズはさっぱりと旨いが、マンゴー味が私の浸透圧にどんぴしゃり。
ひたすらミステリと漫画を読みふけり、呑み喰いしながら録画のドラマや映画を楽しむステイホームな日々。第1次(4〜5月)は不安だったが、今やすっかり楽しみ方を取得した。
盆が開け、どうしても買物の必要あり、三宮へ。2週間以上ぶりの外ラーはセンタープラザ地下で見つけた神戸牛の二郎系。センタープラザ地下は飲食店がいつのまにか大充実である。
地下鉄乗車すると、割合として1車両に1人ほどマスク不着用の香ばしいオヤジ出現。オヤジ、キョロキョロと挙動不審。特に空いているわけでもないがそのオヤジの周りだけ結界のごとく充分なスペース。
私も顔を少し顰めながら文庫読んでたら、オヤジが私の近くに急に寄ってきた。
恐怖におののいていると、オヤジはいきなり私の足元にしゃがんだ。
気づかなかったが、私の足元に誰かが落としたマスクが落ちていた。オヤジはそのマスクをワシっと掴み、裏表を確かめて、そのまま耳に引っ掛けて……。
真夏のホラーでありんした。
2020年11月24日
第2570夜:復興支援は焼酎で【黒崎(北九州)】
<肴や>。「エルトン」のK奈ママが2020年3月というコロナ禍真っただ中に黒崎の歓楽街でオープンさせた小料理屋である。
オープン当初はテイクアウト中心を余儀なくされたようだが、外出自粛も解除され、第2波に北九州市単独で襲われたがどうにか克服し(たぶん)、落ち着きを見せ始めた7月中旬。表参道新天街ミッション終了後、8人で乗り込んだ。私のリクエストである。
生で乾杯。料理はお任せである。様々な絶品料理が運ばれてくる。何を喰っても旨し。さすがとしか言いようがない。酒は焼酎に切り替えることに。
今年は地球上でコロナ禍が猛威を振るっている中世のペスト以来の大騒ぎだが、日本では数年前から梅雨時期は長雨による豪雨、秋は史上最大級の台風に被害に列島が襲われている。エリアの違いはあれど、毎年である。
2020年の梅雨は九州(特に福岡県南部と熊本県)が悲惨な目に。熊本は数年前に大地震が、福岡県南部は3年前にも豪雨に襲われている。コロナとのダブルパンチである。
黒崎の有志も物資支援等で現地で大活躍された。さすがである。その際のお話を聞かせて頂く。
私は自分でいうのも何ですが、専門というか得意分野は「被災商業地域の復旧復興のお手伝い」である。ただし火災のような人災や今回のコロナのような特需もない目に見えない細菌戦は不得手。そもそも得意なヤツなどあまりいないだろうけど。
豪雨被災地の状況を聞かせて頂きながら杯を呷っていると、入E氏が「焼酎で復興支援しよう」と言い出した。この店には豪雨被災地が蔵元の焼酎が何本か置いてあるという。
まずは芋・麦・麦麹・米麹を原材料としたハイブリッドな「耳納」。福岡県朝倉市の蔵元である。これを一升瓶で。すでにクチアケされていたが、ほとんど残っていた。ママが女気を見せてたった●000円で提供して下さる。ほぼ原価じゃなかろうか。
コロナ禍でボランティアの受入も困難を極め、復旧も進まない。毎年のような災害とコロナで報道も少ない。私のようなヨゴレ呑んだくれに出来ることは、焼酎を鯨飲し応援することだけ。
あっという間に一升瓶が空いた。2本目は「源流の蔵」。球磨焼酎の一升瓶である。コロナ禍での水害など目も当てられないが、一日も早い新生を祈念しながら鯨飲。8人で店に入ったが、実質は6人でわずか2時間程度の間に一升瓶が2本。その間にビールなども喉に入れている。
2軒目は当然のごとく<MICKEY>へ5人で。いつもは浜省のPVを流してもらうが、なぜかこの夜は80年代洋楽POPSモード。
私が最も愛する洋楽アーティストはマドンナ様である。マテリアルガール♪やライク・ア・プレイヤー♪などテンションが最高潮になる。同行氏たちはトップガンやフットルースの主題歌に浸る。
コロナ禍は別にすれば自然災害に異様に強い北九州市の凄みを痛感しながら、〆に何も啜らずに我が愛する定宿で泥酔爆睡した。
頼もしい皆さま。
被災地の焼酎。
夜も更けて。
オープン当初はテイクアウト中心を余儀なくされたようだが、外出自粛も解除され、第2波に北九州市単独で襲われたがどうにか克服し(たぶん)、落ち着きを見せ始めた7月中旬。表参道新天街ミッション終了後、8人で乗り込んだ。私のリクエストである。
生で乾杯。料理はお任せである。様々な絶品料理が運ばれてくる。何を喰っても旨し。さすがとしか言いようがない。酒は焼酎に切り替えることに。
今年は地球上でコロナ禍が猛威を振るっている中世のペスト以来の大騒ぎだが、日本では数年前から梅雨時期は長雨による豪雨、秋は史上最大級の台風に被害に列島が襲われている。エリアの違いはあれど、毎年である。
2020年の梅雨は九州(特に福岡県南部と熊本県)が悲惨な目に。熊本は数年前に大地震が、福岡県南部は3年前にも豪雨に襲われている。コロナとのダブルパンチである。
黒崎の有志も物資支援等で現地で大活躍された。さすがである。その際のお話を聞かせて頂く。
私は自分でいうのも何ですが、専門というか得意分野は「被災商業地域の復旧復興のお手伝い」である。ただし火災のような人災や今回のコロナのような特需もない目に見えない細菌戦は不得手。そもそも得意なヤツなどあまりいないだろうけど。
豪雨被災地の状況を聞かせて頂きながら杯を呷っていると、入E氏が「焼酎で復興支援しよう」と言い出した。この店には豪雨被災地が蔵元の焼酎が何本か置いてあるという。
まずは芋・麦・麦麹・米麹を原材料としたハイブリッドな「耳納」。福岡県朝倉市の蔵元である。これを一升瓶で。すでにクチアケされていたが、ほとんど残っていた。ママが女気を見せてたった●000円で提供して下さる。ほぼ原価じゃなかろうか。
コロナ禍でボランティアの受入も困難を極め、復旧も進まない。毎年のような災害とコロナで報道も少ない。私のようなヨゴレ呑んだくれに出来ることは、焼酎を鯨飲し応援することだけ。
あっという間に一升瓶が空いた。2本目は「源流の蔵」。球磨焼酎の一升瓶である。コロナ禍での水害など目も当てられないが、一日も早い新生を祈念しながら鯨飲。8人で店に入ったが、実質は6人でわずか2時間程度の間に一升瓶が2本。その間にビールなども喉に入れている。
2軒目は当然のごとく<MICKEY>へ5人で。いつもは浜省のPVを流してもらうが、なぜかこの夜は80年代洋楽POPSモード。
私が最も愛する洋楽アーティストはマドンナ様である。マテリアルガール♪やライク・ア・プレイヤー♪などテンションが最高潮になる。同行氏たちはトップガンやフットルースの主題歌に浸る。
コロナ禍は別にすれば自然災害に異様に強い北九州市の凄みを痛感しながら、〆に何も啜らずに我が愛する定宿で泥酔爆睡した。
頼もしい皆さま。
被災地の焼酎。
夜も更けて。
2020年11月23日
第2569夜:大盛の流儀【春日部・大宮(埼玉)】
ボリューム。初めて入る店で、特にメニュー写真もなく予備知識もなければ、値段や雰囲気から推測するしかない。よって大盛ではなく「普通」サイズを召還することが天地開闢以来の基本中の基本である。あまりルール分からず軽い気持ちで二郎系ラーメンに初チャレンジして轟沈した同好の士は少なくないはずである。
梅雨が明けて酷暑が列島を襲いだした本来は東京五輪真っ最中だった7月下旬。武蔵の国の春日部駅西口にて22時ごろから何喰っても旨しだが特に焼とんが最高だった<いしん>さんでホッピー鯨飲。中がたっぷりで、割合が中6:外1に。ほぼ甲類焼酎のストレート。
解散後、私はフラフラとホテルから近い24時間居酒屋へ。たまたまだろうがいつも混んでいるのにこの夜は客が皆無。再度ホッピーしながら洋風唐揚、マカロニサラダ。2週間前にハマってしまった「とりそば」で〆。ラーメンで〆ることも天地開闢以来の基礎である。
翌昼。乗換の大宮駅から歩いて5分程度に屹立するお気に入りの横浜家系店(石川家)へ行ったら、コロナ自粛で休業中だった。地味なダメージを喰らう。
日本で最も有名な煮干しラーメンチェーン(凪)を攻めるか、その隣で「伝説のすた丼」でパワーチャージするか……。
ホタホタと炎暑の中、お店を物色。視界に飛び込んできたのは「大勝軒」というラーメンファンにとっては知らぬ者なき3文字。ちょうど正午ごろだったが、特に誰も並んでいない。南銀にある大勝軒とは異なっていた<大宮大勝軒>初ダイブ。店内は男性比率100%である。
券売機に挑む。「チャーシューワンタン麺」1200円である。私はチャーシューメンとワンタンメンを愛してやまない。この二つがマリッジしているなら頼まぬ選択肢はない。
問題は、大盛でいくかノーマルでいくかである。初めての店は量が分からぬ。これが九州豚骨系なら替玉できるが、正統派関東醤油で替玉スタイルはあまり聞いたことがない。
2秒ほど長考していると、あっという間に後ろに5名ほど並んでいた。私は軽いパニックになり、大盛ボタンを押す。合計1350円というラーメン単品としては破格の豪華さだ。
カウンターに座り、水を飲みながら目の前に貼られたPOPを熟読する。生卵を別注文し、麺をつけ麺のように浸しながら啜ると新たな地平が広がるらしい。再度券売機に50円(生卵)投下。
ブツ降臨。……。思わず目を剥いた。顔が少しひきつった。明らかに洗面器サイズである。こんな大きな丼、特注しないとまずお目にかからない。隣のオヤジに普通サイズが運ばれてきたが、それもどう見ても大盛である。
初めての店では量はノーマルでという天地開闢以来の掟を失念。胡椒をパラリし、とにかく攻める。一心不乱に啜る。汗が滝のように流れ落ちる。煮干風味濃厚で壮絶に旨い。
啜っても啜っても減らぬ。半分あたりからもう限界。ここで生卵の2段活用。浸しながら味を確変させる。確かにまろやかで啜りやすく、ギアが上がる。
気合で麺を啜り切った。スープは半分ほど残してしまった。これほどの絶品スープを飲み干せないことに猛省。
もう二度とこの店で大盛はしない。硬く心に誓う。そういえば、店内で大盛を注文している輩は誰もいなかった。
月2回ありがとうございます。
旨し焼きとん、その1。
旨し焼きとん、その2。
独り2次会。
ついつい。
春日部での深夜1時以降に無双。
風格。
熟読。
驚愕。
梅雨が明けて酷暑が列島を襲いだした本来は東京五輪真っ最中だった7月下旬。武蔵の国の春日部駅西口にて22時ごろから何喰っても旨しだが特に焼とんが最高だった<いしん>さんでホッピー鯨飲。中がたっぷりで、割合が中6:外1に。ほぼ甲類焼酎のストレート。
解散後、私はフラフラとホテルから近い24時間居酒屋へ。たまたまだろうがいつも混んでいるのにこの夜は客が皆無。再度ホッピーしながら洋風唐揚、マカロニサラダ。2週間前にハマってしまった「とりそば」で〆。ラーメンで〆ることも天地開闢以来の基礎である。
翌昼。乗換の大宮駅から歩いて5分程度に屹立するお気に入りの横浜家系店(石川家)へ行ったら、コロナ自粛で休業中だった。地味なダメージを喰らう。
日本で最も有名な煮干しラーメンチェーン(凪)を攻めるか、その隣で「伝説のすた丼」でパワーチャージするか……。
ホタホタと炎暑の中、お店を物色。視界に飛び込んできたのは「大勝軒」というラーメンファンにとっては知らぬ者なき3文字。ちょうど正午ごろだったが、特に誰も並んでいない。南銀にある大勝軒とは異なっていた<大宮大勝軒>初ダイブ。店内は男性比率100%である。
券売機に挑む。「チャーシューワンタン麺」1200円である。私はチャーシューメンとワンタンメンを愛してやまない。この二つがマリッジしているなら頼まぬ選択肢はない。
問題は、大盛でいくかノーマルでいくかである。初めての店は量が分からぬ。これが九州豚骨系なら替玉できるが、正統派関東醤油で替玉スタイルはあまり聞いたことがない。
2秒ほど長考していると、あっという間に後ろに5名ほど並んでいた。私は軽いパニックになり、大盛ボタンを押す。合計1350円というラーメン単品としては破格の豪華さだ。
カウンターに座り、水を飲みながら目の前に貼られたPOPを熟読する。生卵を別注文し、麺をつけ麺のように浸しながら啜ると新たな地平が広がるらしい。再度券売機に50円(生卵)投下。
ブツ降臨。……。思わず目を剥いた。顔が少しひきつった。明らかに洗面器サイズである。こんな大きな丼、特注しないとまずお目にかからない。隣のオヤジに普通サイズが運ばれてきたが、それもどう見ても大盛である。
初めての店では量はノーマルでという天地開闢以来の掟を失念。胡椒をパラリし、とにかく攻める。一心不乱に啜る。汗が滝のように流れ落ちる。煮干風味濃厚で壮絶に旨い。
啜っても啜っても減らぬ。半分あたりからもう限界。ここで生卵の2段活用。浸しながら味を確変させる。確かにまろやかで啜りやすく、ギアが上がる。
気合で麺を啜り切った。スープは半分ほど残してしまった。これほどの絶品スープを飲み干せないことに猛省。
もう二度とこの店で大盛はしない。硬く心に誓う。そういえば、店内で大盛を注文している輩は誰もいなかった。
月2回ありがとうございます。
旨し焼きとん、その1。
旨し焼きとん、その2。
独り2次会。
ついつい。
春日部での深夜1時以降に無双。
風格。
熟読。
驚愕。