2020年10月22日

第2547夜:麺地巡礼【喜多方(福島)】

 聖地。世界中には数多くの聖地あれど、日本におけるラーメンの聖地といえば、知名度に反比例して異様なまでの訪れ難さなどを考慮すると、私にとっては「喜多方」である。強豪ひしめく名店の中でも、聖地の中の「聖地」といえば<坂内食堂>と言えるだろう。

 前夜に会津若松の場末スナックで深夜2時前まで鯨飲した翌朝7時。会津若松の麺友・市役所O村氏と喜多方へ麺ドライブ。ついに喜多方ラーメンの聖地<坂内食堂>本店潜入成功。喜多方入り3度目で実現。これまで定休日は臨時休業などで入れず。まさに3度目の正直である。

 普段は大行列らしいが、バカウィルスの影響ゆえか空いている。それでも朝7時半なのに常連風がどしどし店内へ。店内はかなり広い。最初にレジで注文するスタイルである。

 支那そば700円が基準。大盛が900円、肉そば(チャーシューメン)が1000円、大盛肉そばが1100円。ライスが200円である。この5品が力強く張り出されている。

 朝7時半である。前夜の酒が残っている。寝ぼけている。ここはシンプルにするか、せめて肉そばにするか。ふと視界の別POPが飛び込んできた。「ネギチャーシューメン大盛1200円」。

 目が覚めた。最大最高値最量であろう。気合一発ネギチャー大盛を召還する。

 店内に「喜多方老麺会ガイドマップ」があった。‘蔵のまち’とあるが、私にとって喜多方はラーメンのまち。そして「朝ラーのまち」。そして、「ラーメンの聖地」である。

 マップには加盟店39店舗が掲載。すごい数である。喜多方市の人口はたしか4万人ほど。かなりの3密ぶりだ。

 ふと気づいたことがあった。私は、喜多方3度目である。過去それぞれ別の店で啜ってきた。どちらも市外に名をとどろかせる人気店。……。おや、その2店舗が掲載されていない。……。闇を感じた。

 <坂内食堂(ばんない)>は姉妹店<小法師>と共に関東を中心にかなり手広く展開している。パンフによると、令和元年12月現在で日本最西端は高知県内。アメリカにも6店舗進出。

 何店舗あるのか数えられなぬが、その総本山でありメッカであり約束の地が、喜多方市内の朝7時から営業している本店。あっさり味だがどこまでも深いクリアな豚骨スープ、絶品の蕩ける焼豚、独特の縮れた太麺。理想形である。

 神が降臨。チャーシューと葱で麺が見えない。胡椒パラリ。まずはスープ。

 ……。仏陀が悟りを開いた瞬間とはこのような感じなのかもしれない。極太だが優しい稲妻が脳天に直撃し、肛門まで突き抜ける。

 食べても減らないとろけるチャーシューの魔法。麺と汁の天地一体。深夜1時半まで鯨飲し、朝7時半にネギチャーシューメン大盛を啜りこむ無法。

 旨すぎて覚醒。眠気と満腹と満足と背徳でオーバーヒート。歓喜のあまり、私は壊れた。

 なお驚かされたことがある。聖地は最高だが、これまで啜った2店舗も、前日の昼に会津若松で啜った喜多方も絶品。何というレベルの高さ。天下一武道会状態、地下闘技場状態である。

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聖地の中の聖地。

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歴史を感じさせる店内。

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激シブ店内と対照的なワールドワイドっぷり。

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会津若松の麵友・O村氏と。

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拝謁。
posted by machi at 16:14| Comment(0) | 福島県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする