2020年10月02日

第2533夜:饂飩と鯰【小山(栃木)】

 鯰(なまず)。真偽分からぬが、開運のまち・小山が誇る名物らしい。うどんも最大級の名物らしいが、あまり見かけない。小山駅構内以外では。

 ある肌寒い6月の午後。小山駅で1時間の余裕が生まれた。ミッションは西口なので西口駅前に昼食を絞る。

 ランチできる店はもちろん数あるが密集しているわけではない。大手チェーンのランチも多数。宇都宮が本拠と思しき餃子チェーン、埼玉が本拠と思しき大衆中華チェーン、全世界が本拠と思しきファストフードチェーンなど。

 餃子チェーンのラーメンも旨いが、小山名物でキメたい。小山は「うどん」押しである。

 8年ほど前に小山でうどんを啜ったことがある。関ケ原どころか日本の行く末を決めた「小山評定」。西日本人の私には余計な会議しやがってという感慨しか湧かぬが、「開運うどん」を売り出している。なぜ開運とうどんが繋がるのか良く分からないが、小山は小麦の産地であるらしい。

 駅構内に「本格手打つけ汁うどん 藤エ門」がある。何故か唐揚も名物らしく、1年前にテイクアウトしたことはあるが店内は初めて。時間は13時。ランチラッシュも少し落ち着いた頃。

 お得なランチタイムメニューから「Bランチ」を召還。肉汁うどん(並盛)、お新香、そして「ミニ鯰丼」。この店は「なまずの天ぷら」が名物のご様子だ。

 大沼公園近くの新たにオープンした蔵を改装したカフェ<珈琲黒川>の石Kオーナーと雑談した際、敷地内の池で鯰を養殖しようかと相談されたことがある(現在絶賛養殖中)。小山は、鯰も名物なのか。

 茹であがりに10分かかるという注意書き。本格的である。ぼんやりとメニューを熟読していたら、ブツ降臨。テーブルに乗り切れない迫力である。うどんもたっぷりで、400gあるという。つけ汁が丼サイズ。豚肉、薄揚げ、葱などがたっぷりと戯れている。

 つけ汁を啜る。……。いろんな旨味が溶け込んでいる。これだけで昼の13時だが酒が飲めそうだ。うどんを何本か投下。1本あたりがかなり長い。太さが不ぞろいな点も手打ちのオモムキ。

 啜る。……。冷たいうどんに熱いつけ汁が絶妙。豚肉や揚げからシミでた脂が真っ白なうどんをコーティングしてツルツル感が増す。何ともいえないエロチックなノド越しになる。

 鯰の天ぷら、たぶん初めてである。……。上品を極めた白身の淡い旨さ。キスをふわふわに柔らかくした感じか。ビジュアルからは想像できない。鮟鱇の白身も上品だから、見た目のインパクトがキツいほど中味は上品なのだろう。私も鯰や鮟鱇のようなオヤジになりたい。

 お新香もたっぷり、つけ汁もすべて飲み干した。今度は他のメニューに挑戦したい。

 ちなみにたまたまかもしれぬが、来店客は恐らくほぼ小山人。注文に耳を傾けていたら、誰も「鯰」を注文している御仁はいなかった。

201002藤ェ門@小山.jpg
Bランチ。
posted by machi at 12:30| Comment(0) | 栃木県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする