2020年09月01日

第2513夜:四日熟成と三年熟成【鹿沼(栃木)】

 チャーシュー。ラーメン好きであるかどうかに関わらず心震える魅力満点の響きを有するスターである。私の体はラーメンと酒で出来ているが、ラーメンを頼む際は9割以上の確率でチャーシューメンを召還する。バラよりも脂身の少ないロースが好みである。

 私には、夢があった。それは絶品のチャーシューをブロック(塊)で入手し、自分で好きな厚さ、好きな量を切り分けて思う存分満喫することである。ただし食品会社のパウチものではなく、専門店が総力をこめた‘絶品’であることが譲れない希望。特に旨しラーメン店なら最高である。

 ある氷雨が降り続く3月上旬。神戸の自宅事務所に引き篭もりPC猿打してたら宅急便が。

 送り主は平成の終わりから令和にかけて凄まじくお世話になり酒席も数多くご一緒した栃木県鹿沼市の<スキップ>オーナーのⅯ子氏。中味は……鹿沼が誇るラーメンの名店<山いち>さんの超絶絶品チャーシュー。それも巨大な塊で。

 <山いち>女将のA子氏の鹿沼愛溢れるラッピングやM子氏のご子息を吹き出しで登場させる飛び出る絵本のごとき仕掛けに感激。各界で活躍する鹿沼スターたちの応援パンフ入り。

 <山いち>さんでラーメン啜るたびに、絶品すぎるチャーシューを酒のツマミに思う存分味わいたいと願っていた。感動の絶頂である。こんな旨い肴がたっぷりあれば、ますます自宅に引き篭もってしまうこと鬼の如し。

 早速切り分ける。慎重に、慎重に。チビチビ大切に刻もうと思うが、もう1枚、もう1枚…。酒は同じく栃木の日本酒で。小山市まちの駅で捕獲したその名も「この酒小山のコシヒカリ」。

 一口齧る。……。スモーキーな旨味が口の中で溢れる。噛みしめるほどに旨さが増す。口内は彫刻屋台が乱舞。チャーシュー6切れで地酒1本(720ml)が空になった。

 このチャーシューをインスタントの袋麺に載せると、そのヘンのやる気ないラーメン屋の1000倍旨い逸品に確変する。

 私は自宅滞在時はほぼ毎日インスタント麺を食するが(袋麺が好き)、一番のお気に入りは「サッポロ一番しょうゆ味」。ただでさえ旨いポロイチ醤油がさらに大化けする。味噌派か塩派かを問うCMが流れているが、私は醤油派である。

 山いちチャーシューを塊で頂いてから約1週間後の木曜日。M子氏とYスシ氏と13時過ぎに<山いち>へ向かった。貴重な定休日なのに店を特別に開けて下さるという。

 着後、入口見て驚愕。アヅマの貸切POPが。感謝感激と申し訳なさががっぷり四つである。

 ノンアルコールビールをジョッキで注いで頂き、絶品の水餃子と焼餃子を平らげた後は1年半越しの悲願であるK渕氏の味噌を使った「三年熟成味噌ラーメン」。

 こんな熟成味噌は初めて。そのへんの味噌ラーメンを100万年置き去りにする深すぎる熟成っぷり。三年熟成味噌に、四日熟成チャーシューが絡む。手間と労力と時間が作り上げる奇跡の一杯である。

 チャーシューは4日かけて作り上げるそうだ。麺に合い、酒に合い、ご飯に合う。この4日間熟成チャーシューを味わってしまえば、もう引き返せない。

 マスターがさらにチャーシューや特殊な葱もトッピングサービスして下さる。マスターと女将さんに感謝感激昇天。本当にありがとうございました。私は、果報者です。

200901鹿沼@.jpg
最高の贈り物。

200901鹿沼A.jpg
地酒にも合う(小山ですが)。

200901鹿沼B.jpg
袋ラーメンが旨さ万倍に。

200901鹿沼C.jpg
<山いち>本店。

200901鹿沼D.jpg
感激と恐縮。

200901鹿沼E.jpg
ノンアルも最高。

200901鹿沼F.jpg
熟成の極み。

200901鹿沼G.jpg
葱も甘し。
posted by machi at 08:05| Comment(0) | 栃木県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする