ある1月中旬の会津若松の夜。2019年度神明通り商店街ラストミッション終了後、すっかり定番となった<コミュニティカフェ ハジャイ>で懇親会。
ラストに相応しく、豪華にかに鍋である。黒生ビールと熱燗を交互に鯨飲。〆の雑炊も絶品。私は鍋の〆は「麺派」だが、カニとフグは雑炊に譲らざるおえない。
あくまでも2019年度としてだが、ラストナイトなので2軒目へ。お宿もいつもの会津若松駅前ではなく、神明通りにほぼ面しているかなり充実しているのに激安ホテルである。
市役所O村氏の引率で神明通りA田専務と向かったのは<林檎>というバーへ。ところが入り口を含めそこら中に「ペンキ塗りたて」という危険極まりないPOPが。思わず酔いも冷めそうになる。店内は女性がお一人。バーテンダー兼オーナーのようである。
一瞬スナックかと思ったが、キッチリと大好物のギネスもある。1軒目でさんざん黒生ビールを呷ったのだが、ギネスは別腹ならぬ別喉。お通しのオードブルをツマミながら談笑。店内はペンキ塗りたてではなかったので安堵。会津の夜は更けていく。気づけば深夜24時を回っている。
翌日。早めの昼飯として会津若松市役所のU月氏、O村氏に会津名物「ソースカツ丼」をリクエスト。地元の名店は地元人に従うに限る。
ソースカツ丼は会津っ子のソウルフードである(はずである)。会津っ子が10人集まれば、10人ともそれぞれ好みの店があるだろう。しかし、私は以前『Aメトーーク』でSンドイッチマン氏が絶賛オススメしていた<白孔雀食堂>を希望した。ソースカツ丼発祥のお店かどうかは存じ上げないが、TV取材が絶えぬ全国的な有名店であるようだ。
昼時は行列が絶えないそうだが、あえてオープン直後の11時に突撃。行列はない。外観は朽ちかけそうな激シブ。顔ハメパネルがあり、思わずパチリ。カツ丼の顔ハメとは気が利いている。
券売機スタイルなので戸惑ったが、定番を選択。確か1200円程度だったか。壁面は芸能人のサインでびっしり。観光客風が目立つが、地元っぽい作業着姿やスーツ姿も続々と御入店。
ブツ降臨。フタされているが、そこから2枚のカツがはみ出ている。何となく観たことはないのだが「白孔雀」を連想させる。「二枚舌」に見えないこともない。
カツは歯ごたえあれどさっぱり。ソースが独特で香ばしい。2枚は多いと思ったが、あっという間に滅失。漬物が有難い。味噌汁が心を癒す。豪快なジャンクさが実にセクシー。興奮のあまりフタを外したビジュアルの撮影を失念。
一気に食べ終わると、感激という名の羽が我が背中から生え出した。その勢いで札幌に飛んで行った。

会話の内容が噴き出しで聞こえてきそうな奇跡の一枚。

激シブの外観。

顔はめパネルを満喫。

これぞ白孔雀なビジュアル。