後日知ったがいろいろとあったらしい2019年「いわて絆まつりin宮古」の前夜。宮古市末広町商店街ミッション終了後、深夜2時まで3軒ハシゴしながら鯨飲。翌朝は当然のごとくこってりとした二日酔いである。
ホテルをチェックアウト。時間は朝10時過ぎ。こんな朝昼兼用は魚介の効いた宮古ラーメン一択である。他の選択肢が思い浮かばない。しかし、宮古のラーメン店の多くが11時オープン。バス乗車時間が11時過ぎ。残念ながら時間が合わない。
宮古駅そばにするべ。この店は何故か「にゅうめん(そうめん)」があり、うどん、そばに続く第3の選択肢を提供してくれる。これまで何度啜ってきたか分からない。ある意味で宮古のソウルフードの一つなのかもしれない。
2019年3月下旬。宮古駅は大きな変革があった。三鉄とJRは同棲し始めた。ホームや切符売り場も共通に。ただし切符売り場は三鉄とJRが別々。このあたりの縦割り感が生みの苦しみを感じさせる。
宮古駅そばはJRの管轄だっただろうが、そもそも本数が少ないため営業時間も異様に短かった。いつ何時でも啜れるモノでもなかった。
前置きが長くなったが、バス乗車前に突撃すると、うどん、そば、にゅうめん(そうめん)に続く第4の選択肢が出現していた。「宮古ラーメン」(480円)である。「宮古ラーメン」のノボリが頼もしい。
宮古ラーメン、三陸鉄道全線開通を記念し定番メニュー化したらしい。定番三銃士よりプラス30秒ほど余分に待ち、ブツを受けとる。プ〜ンと煮干し風味のスープが香る。
胡椒をパラリし、まずはスープ。……。毛細血管が喜んでいる。五臓六腑に染み込む。血液がスープになる。ちぢれ気味の麺にスープが絡む。
啜りこむ。……。官能の喉ごし。チャーシューも大きくて頼もしい。480円の楽園に浸りながら、麺1本、スープ1滴残さず羆啜。
宮古ラーメンは(宮古市内の)スーパーで買うことができる。メーカーはハニー様と小笠原様の二強。私はいつも<ミヤビル>か<玉木屋>で大量捕獲し、自宅で楽しんだり宮古ラーメン好きに発送している。
ふと気づいたが<宮古駅そば>、営業時間もグッと延長し18時までに。そばもにゅうめんもステキ。本州最東端の立ち蕎麦、ぜひお啜りあれ。ラーメンもね。

三陸の宝物。

頼まずにいられない。

二日酔いの早朝に無敵。