そんなHンダ効果で勢いづく首都圏への起点・埼玉県寄居町の中心市街地の再整備が2020年度本格化する。駅前に爪痕を残した「レンタルベース まちタネ!」をはじめすでに大部分が撤退し、解体に備えている。
寄居には100年、いや、1000年、いや、有史以上の追い風が吹いている。天下のHンダの寄居大増員計画。そして、新駅の開設。自動車メーカーなのに公共交通を利用させようという、まさに先進的な取り組み。寄居への居住も進めば中心市街地の大いに活性化しそうだ。
松の内が開けたぐらいのある正月ムードが幾分香ばしい15時半。寄居町内のKんぽの宿で賀詞交歓会が17時から盛大に開かれた。その前の15時半から新春講演会が開催された。
演題は「持続可能な中心市街地活性化推進に向けて」。主催は寄居町商工会。共催は公益社団法人熊谷法人会寄居支部。講師は鰹、業タウンマネジメント代表取締役・東朋治。……。私である。こんな新春に私のグダ話でお耳汚しさせてしまい恐悦至極。場違いも甚だしかった。
本番である賀詞交歓会居町長、町議会議長様をはじめ寄居の有力者がすべて一堂に会している。私は何故か来賓だった。町長ら超VIP数名のご祝辞の後、ご来賓の末席で名前を読み上げられ一礼。その後は乾杯の挨拶だ。
いつもならビール。しかし、私のグラスにウーロン茶を注いて持ってきたのは、チョッキ。チョッキと私は懇親会を10分で中座し、2時間かけて春日部へ向かわねばならない。春日部では呑み会ではなく、2時間を優に超えるミッチリとした会議である。
豪華絢爛な食事も並ぶが、手を付ける間もない。そもそも私は会費を払っていないので、本来ならウーロン茶を飲むことも許される立場ではない。しかし、あまりにも切ないのでノンアルコールビールを干す。……。ノンアルって、こんな旨かったのか。
商工会職員に秩父鉄道波久礼駅まで送ってもらう。当然無人駅。漆黒の闇に浮かび上がる照らされたホーム。昭和どころか明治大正のオモムキ。あまりにも激シブである。
電車が入ってきた。我ら2人以外誰もホームにいないし、誰も電車から降りてこない。
2018年度は寄居担当だったチョッキと寄居からの帰路の電車(東武東上線車内)にバーボンを持ち込んでよく呑んでいたが、今回は2時間かけて4回乗り換えて春日部ミッションに望む身。何も呑めない。日中は暖かかったが、一気に冷え込んできた。
1年ぶりの寄居。久々の寄居駅前の金ちゃんで1000円セットをホッピーでヤリたかった。哀切と哀愁を纏いながら電車に乗り込む。熊谷で乗り換えてから眠り込んでしまった。


私ごときで申し訳ございません。

名士参集。

哀愁。