2020年02月06日

第2374夜:朱桃色のラベンダー畑【富良野(北海道)】

 ラベンダー。近年は岩手県宮古市の中央通商店街でもラベンダー関連の事業に力を入れている。しかし全世界的にみて、ラベンダーとしてば北海道である。それも、富良野地方である。厳密にいえば、たぶん美瑛あたりである。

 富良野でも初雪を観測したというある晩秋の午後。ミッション開始の2時間も前に富良野入り。気合が入り過ぎなのか空回りしているのか、単なる航空機とバスの時間の都合なのか自分でも混乱しながら、ミッション先である新相生商店街のY田専務と打合せ&雑談。その際、凄いことをお聞きした。富良野、もはや北海道の枠を超えた世界都市として大ブレーク必至である。

 令和元年10月下旬、富良野市長を団長とする中国の深圳市(人口約1200万)への視察団(12名)に新相生商店街から4名が自己負担して参加。中国どころか世界屈指の大企業である「Tンセント社」からウィーチャット(ペイ)など先端のIT技術を学んできた。

 中国は国策として2022年北京オリンピックに向けてスキー人口を3億人とする計画を掲げており、同社と富良野市が提携して2022年までに約100万人の富裕中国人を富良野へ訪れさせ、スキー体験だけでなくスキー場経営、ペンション経営のノウハウ取得に向けて提携が進んでいるという。すでにANA中国便で富良のPRキャンペーンがが始まっているらしい。

 一方、富良野の宿泊キャパシティは数千人にとどまっており、今後中国からの観光客が押し寄せることを考えると早急の官民一体となって策を講じなければならないという。

 新相生商店街のおもてなし事業も方向性は合致しているが、欧米人ではなく中国人向けの対策を急ぐ必要がある。組合加盟店でウィーチャットペイ導入へ向け早期着手している。

 そんな全世界注目の富良野では、私が訪れた日に隙間スィッチなる歌手のコンサートがあったらしく、後日知ったが我が定宿も女性客で溢れかえったそうな。商店街理事長(楽器屋)もCDを売りに行って会えずだった。

 若手商業者が多数参戦の新相生商店街ミッション終了後、ベテランたちと名店<千成>でラムしゃぶ。たっぷりのラム肉で美しい朱桃色のラベンダー畑が楽園を築いている。ラムといえば焼くイメージだが、この店のラムしゃぶは我が羊感を180度転換。

 あっさりと淡白で、しかしほのかに野性的。このクセがたまらなく極上。羊肉の油膜がキラキラと浮く。これが旨味が詰まった極上の出汁になる。ラーメンをぶち込み、とりわけた後に好みで塩コショウすると、落涙抱擁の地殻変動だ。

 私はラベンダー畑など行ったことも近づいたこともないが、1年中咲いている<ニューラベンダー>には毎月訪問。この夜も我が欠かせぬルーティン。ママから地酒をオミヤに。多謝感激な深夜1時。スーツケースは酒だらけだ。

 ラベンダーで視察団の一員だったN川氏やN村氏からお話をさらに聴く。どちらも実業家だが、ビジネス感どころか人生観すら影響を受けられた模様。

 私も行ってみたかった。来年(令和2年)の4月には絶対どこか外国に行くべ。私のシワ無し空気スカスカ頭では、何も吸収できないだろうけど。

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ラムしゃぶ。焼きより好きかも。

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〆ラー。最強。

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2軒目はもちろん<ニューラベンダー>。

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ママ、地酒のオミヤありがとうございます。
posted by machi at 14:27| Comment(0) | 北海道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする