2020年02月28日

第2388夜:氷点下のどろラーメン【美唄(北海道)】

 15時35分、美唄着。雪が降っている。強風と共に。凄まじく寒い。逆に言えば、ラーメンを啜るには最高のシチュエーションと言える。

 これまでラーメン野郎として恥ずかしながら美唄で啜ったことがなかった。つい新千歳空港内「北海道ラーメン道場」か札幌駅前パセオ「らーめん共和国」に足を運んでいたからだ。

 札幌から美唄へ向かう特急35分で「美唄駅 ラーメン」検索。3軒がヒット。その中で最も我が定宿に近い店を選択。ネット情報だが、昼休憩なしの通し営業が頼もしい。

 向かった先は<だるまや>。時間も時間ゆえ若者が一人ラーメンを啜っていた。店内は広い。

 カウンターに腰掛け、メニューを見る。麺類がかなり豊富。味噌、醤油、塩、とんこつに加え、広東麺、冷麺。ちゃんぽん、ボンゴレトマト麺まである。

 普通なら一番最初に記載がある味噌だが、人気ナンバー1とあるのが「どろラーメン」。醤油ベースである。800円だが最安値ゾーンだ。「高圧をかけた豚骨から抽出されたゼラチン質の旨味を特製醤油ダレにブレンド。まろやかでコクのある逸品」と説明がある。

 「焼き醤油ラーメン」「焙煎にんにく醤油ラーメン」にも惹かれる。そして、「カツカレー」と「唐揚」を店内POPが猛プッシュしている。カツカレーという選択肢に心乱れるが、この寒さ。ラーメンで貫徹。人気ナンバー1の指名を固める。

 トッピングも豊富。チャーシューが270円。チャーシューを足すか……。

 メニューをさらに読み込む。セットメニューもたっぷりだった。中でもセット人気ナンバー1が「からあげセットD」。800円のラーメンに唐揚(またはタレザンギ)3ヶ、ライスがついてプラス300円。

 どう考えてもチャーシュー追加よりお得。ランチタイムならわずか+200円だ。

 お店の方に「どろラーメン+からあげセットD」を宣言。嬉しいことに、煙草も吸える。

 ぼんやり紫煙を燻らせていると、ブツが運ばれてきた。ラーメン、かなりの迫力。たしかにスープはドロドロで透明度ゼロ。海苔、ゆで卵半分、チャーシュー1枚といったところ。メンマもかなりたっぷりっぽいがスープに沈んで見えない。

 ラーメン以上にサイドメニューに目を剥いた。唐揚はかなり大きなサイズが3ヶ。しかもゆで卵、生キャベツ、スパゲティサラダを従えている。ライスはどう見ても大盛。しかもお代わりできるという。さらにメニューにはなかった小鉢も。揚げ出し豆腐である。小さめとはいえネギたっぷりが3ヶ。まさかの百花繚乱だ。

 ラーメン単体でない場合、私はまずは麺を全力で啜り切る。胡椒をパラリし、まずはスープ。……。濃厚だが、後口すっきり。クセになる味である。麺はかん水の効いた細めのちぢれ。スープリフト力も心強い。

 海苔はライスでくるんでパクリ。すかさずスープで追いかける。さすが人気ナンバー1である。 

 麺を啜り終えた。揚げ出し豆腐を攻める。ビールか熱燗が欲しくなる。そして生野菜はなかったことにし、唐揚を齧る。

 ……。ジューシーで柔らかい。ライスとの相性もよい。しかし、ライスが減らない。

 唐揚の残り1ヶは変化をつけるべくどろスープに浸す。そして、口へ。……。新たな地平を開拓。ライスも進む。しかし、とてもお代わりはできない。体も一気に暖まる。

 この日は2019年度美唄ラストミッションだった。初のラーメン、大満足である。2020年以降も御縁を頂けるなら、次は「焙煎にんにく醤油」か、それとも「カツカレー」か……。

 80年代洋楽邦楽ポップスが流れる店内で、思う存分「昼の美唄」の旅情気分を味わった。「夜の美唄」に向けチャージ完了である。

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力強いセットメニュー。

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入り口は少し奥まったところ。

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1軒目は美唄やきとり。鉄板であります。

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2軒目。あまり場末感なし。

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美唄駅前にビジネスホテルが2020年3月開業予定。
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2020年02月27日

第2387夜:水越祭【鹿沼(栃木)】(後編)

 翌朝は土曜日。3日連続だった水越祭も中休み。霧雨降る中、往復7時間かけて茨城県行方市へ。

 ミッション終了。宇都宮に戻ってもⅯ越氏もいないし、一人で飲み食いも寂しく、都内にいるゆえ、普段はサラリーマンで溢れかえているが土曜ゆえ思いっきり静かで人がいない神田駅東口駅前<味仙>へ。名古屋の超有名店の支店である。

 瓶ビールのツマミにニンニクチャーハン(小)と台湾餃子。〆は台湾ラーメン。この店のニンニクチャーハンはチャーハン世界で無双級。リピート確率の魔性っぷりである。

 そして日曜日。水越祭フィナーレである。8時にチェックアウトし、鹿沼商工会議所へ。予定より30分早く着いてしまったが、Ⅿ越氏はすでにセッティング万全でスタンバっていた。

 正午にミッション終了。事務局やゲストと共に6人で<嘉蒂>へ。「かぬま創業塾〜実践編〜」A・Bコース終了をビールで祝いたいが、思いっきり昼の時間。全員私以外車かつ、私も帰路に仕事せねばならない。しかし、酒の代わりに何か余興がフィナーレに必要だ。

 全員豊富なメニューを見ながら何を注文しようか検討している中、メニューも見ずすでにスタンバっている御仁がいる。K沼市役所の若手エース・K子氏である。

 氏は若干25歳。数年前までサッカー小僧だったそうだが、今や私が所属する0.1t倶楽部の栃木支部長の最有力候補。彼はチャーハンと決めていたらしい。

 チャーハンを押したセットメニューはなかったが、ラーメン類に+200円追加するとライスがチャーハンに化ける。+100円で麺大盛だ。私は氏にセットメニューを進めた。氏は五目ラーメン大盛にチャーハンというわんぱくメニューに落ち着いた

 お客はひっきりなしである。開店前からサポートさせて頂いているので嬉しい限り。私が注文したチャーシューメンが降臨。皆さんそれぞれ旨そうなメニューが運ばれてきた。

 やはり圧巻はK子氏の五目ラーメン大盛である。私たちの軽く倍はある。麺どころかすべてが2倍増し。氏は実に嬉しそうである。何か、食べさせたくなる空気を纏っている。

 実際に氏は県内のいろんな店で大喰いチャレンジを制覇し、その道ではちょっと名が知れているという。本人曰く、彼よりどてらいヤツはまだいるらしい。ただし、大食いでも早食いでも「邪道食い(c土山しげる)」はいただけない。美しく食さねばならない。

 私は自分のセットメニューに付いてきたライスを彼にプレゼント。彼は一瞬で平らげた。この店はライス1回お代わりできる。その権利を行使し、さらにライスを運ばせた。氏は焼飯をおかずにライスを食べだした。こんなことができるのか。知らぬ間にキレイに完食。まだ入るらしい。

 水越祭のフィナーレは予期せぬ大食いチャレンジ鑑賞となった。K子氏が0.1t倶楽部に入会できたら「金K祭」を開催せねばならない。<嘉蒂>のオーナーに彼専用の大盛大喰メニューを加えるようお願いして店を出た。

 M越氏に宇都宮駅まで送って頂く。祭りの始末である。13時55分到着。ちょうど13時58分の東京駅行き新幹線が出る直前だった。3分間。私は小走りを決め、何とか間に合う。水K氏に感謝感激の「水越祭4days」である。

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神田<味仙>にて。

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鹿沼<嘉蒂>にて。

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旨しであります。
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2020年02月26日

第2386夜:水越祭【鹿沼(栃木)】(前編)

 「水越祭」。夏越祭みたいな響きだが、神社でも伝統行事でもなく、ある個人の苗字。特に令和元年の11月、Ⅿ越氏と凄まじいほど回数をご一緒。特に後半はハイピッチ。今年度最も酒席をご一緒している御仁である。令和元年11月下旬、まさに「水越祭」モード真っ最中だった。

 初日は熱海で行われたある催し。私もⅯ越氏も参加していた。氏はその日に鹿沼へ戻り、私はその夜鯨飲。翌朝、熱海から氏の待つ鹿沼へ向かった。

 始発の熱海駅から終着の宇都宮駅まで約4時間の普通列車。着後、駅構内<宇都宮餃子館>直行。迷わず「佐野ラーメン」。チャーシュー2枚トッピング。スープ最高。麺がツルツルでモチモチ。喜多方と佐野は私基準では常食系の2大巨頭。佐野は台風19号で悲惨な目にあっているが、少しでも応援の気持ちをこめてスープ1滴残さず熊啜。

 せっかくだから、佐野ラーメンを注文をしたら、その売上代金のたとえ10円でも佐野の復旧復興に義援金として送ればいいのに……。すでに送っているなら謝らねばならぬ。

 宇都宮駅前<T横イン>怒涛の3連泊チェックイン後、鹿沼へ。その日の昼は足利市でまちゼミフォーラムという催しがあり、その講師を務めたM越氏もミッション開始ギリギリに駆けつけた。そのミッションの最中、水越祭最大のクライマックスが2日目に訪れた。

 下野平定のため足利へ下向されていた上様が鹿沼へ降臨。上様を栃木の鹿沼の<六本木>にお迎えできるという光栄を我らは浴す。鹿沼は蕎麦の産地であり、新そばが香り豊か。キープしたウィスキーがあっという間に空に。

 私と同じ旅籠の上様から部屋で夜食で食べるようにと下賜された謎の焼きそばを深夜1時ごろバーボンで流し込む。水越祭、2日目にしてフルスイングである。

 水越祭3日目の朝。上様と朝食会場でばったり。話し込むが、私はどうしても小山に行かねばならぬので上様を放置するという狼藉を働いてしまう。

 小山ミッションを終え、正午前に宇都宮帰着。駅構内<宇味家>で佐野ラーメンに自家製チャーシュートッピング。枚数は書かれていないが290円。昨日(宇都宮餃子館)は2枚で200円。

 ブツ降臨。チャーシューが大きなものが4枚。メニューを再度ガン見するとデフォルトはチャーシュー1枚なので3枚。これは好みの世界になるが、私は宇都宮餃子館の佐野ラーメンを押す。宇味家も1滴残さず啜り切ったけど。2日連続で昼は佐野ラーメンである。

 ホテル缶詰PC猿打し、18時ごろの日光線で鹿沼へ向かう。氷雨降る中、震えながら改札で待っていると、Ⅿ越氏がお迎えに。まるで恋人の関係だ。

 大盛り上がりのミッション終了後、Ⅿ越氏たちと二夜連続で<六本木>。帰ってきた感半端なし。最近グラタンにハマっている。こってりとハイボールを鯨飲だ。

 24時前にタクシーで30分かけて宇都宮。運転手さんは「お客さん、最高の最短ルートで走るのでお任せください!寝てていいです!」と10回ほど同じことを連呼。何となく嫌な予感がして寝ずに起きていたら、2週間前のこの店から宇都宮駅前T横インの深夜コースよりも高かった。〔次夜後編〕

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<宇都宮餃子館>の佐野ラーメン。

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上様降臨。

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新そば。

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上様からの下賜。

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<宇味家>の佐野ラーメン。

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鹿沼終点に乗ると妙に得した気分。

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二夜連続の<六本木>。

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2020年02月25日

第2385夜:奇跡の夜【熱海(静岡)】

 熱海の奇跡。その同名著書が3刷され台湾で翻訳出版される(2019年11月20日現在)ほど世界的に注目を集めている奇跡の街。それが熱海である。

 その著者である奇跡の人をはじめ岩手の雫石、北海道の帯広を再生させている方々が熱海へ集い、その極意を直接お聞きできる催しがあった。

 私は昨年度(2018年度:茨城県水戸市)に続き対談形式の聞き手としてクライアント様からご指名を頂いた。「アヅ子の部屋」続編である。

 熱海の前はほぼ毎週新幹線で素通りしていたが、上陸は初めてだった。また、恥ずかしながらこの指名をお受けするまで熱海は神奈川県と思い込んでいた。静岡県だった。

 11月下旬の暖かすぎる平日の11時ごろ。駅構内も駅前商店街も人でごった返している。後から知ったが、この日は普段と比べてかなり人が少なかったという。

 そんな熱海が十数年前は寂れていたとは改めて信じがたい。一人の男とその男を支える仲間が起こした奇跡を目の当たりにする。

 商店街は干物塩干店から漂う香ばしい香り、和菓子屋が奏でる出来立ての湯気、旨そうな地魚を取り扱う飲食店、土産物売場でびっしり。酒の肴が溢れる商店街を狂おしい気分で抜けながらミッション会場である温泉ホテルへ。

 贅沢すぎる懐石弁当を頂きながらの昼食会の後は、静岡県の女帝・M田姐さんの開会挨拶、主催者を代表して商店街振興の神様によるオープニング講演の後、アヅ子の部屋3連発である。

 タフなミッション終了後、十数人で奇跡の発火点・熱海銀座商店街へ。その2階にある海鮮居酒屋で懇親会。生の後は焼酎を鯨飲。

 刺身盛合せに息を呑む。鮮度最高の鮪、鯵などを従えて君臨するのは「金目鯛」。高級魚のなかの高級魚、居酒屋で提供される魚としても王様級である。一般の店ではだいたい時価。しかしこのお店は呑み放題付きコースで5500円。圧倒される。

 金目鯛をさっそく口に運ぶ。……。思わず膝を打つ。首肯しながら目をつむる。ねっとりした甘みの上品を極めた淡白、皮の弾力も好ましい。官能的な肌、じゃなかった舌ざわりである。

 続いて「金目鯛のしゃぶしゃぶ」。熱海の夜が祝祭に包まれる。野菜を先入し、さっそくシャブシャブ。ポン酢にチョン付け。……。刺身鮮度の金目鯛を湯にくぐらせる贅沢。桃色の肌がわずかな時間で白粉をまとい、熱海芸子の風情だ。ポン酢の酸味が絡み合い、情念の炎が灯る。

 真打が登場。「金目鯛の煮付」である。とんでもないデカさ。歓声が上がる。熱海の夜に聖者が降臨。奇跡が起こった。私は目玉部分のトロトロを独り占め。……。私の体もトロトロに蕩けた。脂っこさ、臭みゼロ。白身の上品なホクホクと、一緒に煮込まれた大根などの野菜も抜群。

 焼酎のスピードを加速させていると、揚物の盛合せ。圧巻、そして奇跡の2時間である。

 まだ20時半前。せっかくの奇跡の夜、まだまだ楽しみたいが地理感が全くない。予備知識も情報もない。しかし、頼もしい男がいる。S岡県庁のK山氏である。

 氏とはこれまで2,3回酒席をご一緒した記憶がある。氏の後を追い、向かった先はイタリアン。6人で陣取り、お店おすすめの赤ワインの後はひたすらハイボール。ピザも迫力あり旨し。プチ赤ウィンナー祭りも決行する。

 最後は3人で坂道を登りながら駅方面へ向かう。そのうちの一人である昭和の男前がグデングデン。大きな声で何か叫んでいる。呂律も回らず、足元フラフラのまま車道で謎のタップダンス。強引にホテルにチェックインさせても大きな目をキラキラ光らせながら後を追ってくる執念はターミネーターのごとし。正直、怖かった。

 最後は駅前のチェーン居酒屋へ2人で。お相手は我がクライアント氏であり、私が神戸新長田を離れてからフリー稼業を続けていられるのも、野垂れ死にせずに何とかメシを食っていけるのもこの御仁のおかげ。恩人の中の恩人である。

 恩人のおかげで、私は「特定の組織や地域に属さず、商店街や中心市街地活性化のお手伝いしかしないフリーの仕事」だけでメシを喰っているという奇跡のような幸運に恵まれている。最後は泥酔しながら駅前の<T横イン>にチェックインし、泥のように眠る。

 なかなかヘビーな二日酔いの朝。せっかく熱海の来て温泉に泊まらないというバカっぽさ。愛してやまない<東Yイン>だが、もしかしたら熱海だけはユニットバスが温泉かも。

 浴槽に湯をためるべく蛇口をひねった。……。奇跡は起きなかった。

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豪華な懐石昼食。

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会場びっしり。

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アヅ子の部屋2019。

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キンメ第1弾。

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キンメ第2弾。

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キンメ第3弾。

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2軒目のピザ。

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隙あらば日本中で赤ウィンナー祭り。
posted by machi at 09:42| Comment(0) | 静岡県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月24日

第2384夜:続・ぎょうざ倶楽部への道【神戸(兵庫)】

 50ポイント。500円で1ヶのスタンプを50ヶ集めるとどのような素敵な事象が発生するのか。「ぎょうざ倶楽部会員カード(5%割引)」「250円割引券×2」、そして「オリジナル目覚まし時計(またはオリジナルスマホケース)」である。

 そのスタンプカードはどこの秘密結社が発行しているのか。言わずと知れた秘密でも何でもない、天下御免の町中華<餃子の王将>である。「大阪王将」ではないので注意が必要だ。

 数年前に「ぎょうざ倶楽部」会員カードをゲットしたことがある。毎年キャンペーンがあるのだが、なかなか達成できない。今回はカードだけでなくめざまし時計が頂ける。これがどうしても欲しくなった。

 スタンプ押印期間は2019年6月下旬から約半年間。楽勝のように思えるが、自宅回りには王将がなく、しかも自宅事務所かつ出張族の私にとっては想定以上にハードルが高い。ランチをいくら積み重ねてもなかなか1000円(スタンプ2ヶ)にいかない。よって、夜に標的を定めた。ビールを呑みながら料理を頂くと2000円は超える。体脂肪増加と引き換えの作戦である。

 王将は関西だけでなく日本中で展開している。私の出張先でも軽く視界に入る。しかし、私は一つのルールを定めた。神戸市内の王将のみで50ポイント集めることである。神戸市外ではその土地でしか味わえない料理を楽しみたいからだ。

 私の生活圏を勘案し「板宿店」「三宮旭通店」「三宮下山手通店」を主戦場とした。いろいろ食べ比べる中で、定番商品以外は値段もメニューも定食も店ごとにかなり特色があることが分かる。タレにしても、醤油や酢がある店もあれば最初からタレ一択の店もある。ビールセットがある店とない店がある。

 料理と酒を注文しながら常にメニューを確認して料金をスマホ電卓で計算する。メニューは外税なので注意せねばならない。合計が1300円だったら極力500円の単位に近づけるよう追加注文する。100円台からメニューはあるので比較的容易とはいえ、スタンプ欲しさに計算しながら追加注文を繰り返し、無限ループにハマってしまう。

 この年(2019年度)は頻繁に栃木県へ通っている。栃木の県都は「宇都宮市」。宇都宮といえば日本最強のギョーザシティ。2019年は神戸と宇都宮でひたすら餃子を馬喰した印象だ。

 そしてついにポイントが後2ヶ(1000円以上)に迫った。半年ほど期間があったので余裕をこいていたらいつの間にか11月中旬。そんなある出張帰りの昼。三宮旭通店へ。ここでゴールを決めるつもりである。

 長期出張帰りだが、いったん自宅に帰って3時間後にまた出張な強行軍。ビールは飲めない。ここはセットメニュー一択である。

 数種類あったが、この日はチャーハン気分だった。ハーバーセット。焼飯、餃子1人前、唐揚2ヶ、スープのセットだが、1000円に届かない。焼飯を大盛にすることで大台を超えた。

 軽く完食。長かった。感慨深いものがある。しかし余韻に浸る間もなく忙しそうな店員さんに誇らしげにポイントカードを渡す。ついに、満点。頭上でくす玉が割れた空想がよぎる。

 250円分の割引券が2枚、そして2020年度5%割引カード(いわゆるぎょうざ倶楽部)、そして、オリジナル音声覚まし時計かオリジナルスマホケースが頂ける。

 私は1秒の黙考の後、目覚まし時計を選択。オリジナル音声が気になる。

 たまたまかもしれぬが、満点を達成しO将5%割引カードを持ち帰ると北Q州商工会議所から会員カードが届いていた。コチラの使い道はよくわからないが、提示すると年会費が5%オフになるのだろうか。

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音声、かなりの脱力系。250円サービス券2枚は使う暇なく有効期限終了(こちらは1か月)。

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2つの会員カード。
posted by machi at 11:16| Comment(0) | 兵庫県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする