2019年09月07日

第2272夜:ポップコーンとタートルフォン【黒崎(北九州)】

 <菊>。備え付け漫画が充実している北九州市の副都心・黒崎地区の激シブ焼鳥屋である。この店に週5日程度生息しているオヤジがいる。クロサキのカリスマ・H氏である。

 梅雨明けしたものの激しい通り雨が天地を揺るがす蒸し暑い夏の正午過ぎ。長崎から特急を乗り継いで久々に黒崎で下車した。

 この日は小倉地区が小倉競馬スタートやら花火大会やらで定宿が確保できず、黒崎のホテルに。ホテルに荷物を預けてミッション先である折尾へ向かう前に立ち寄らずにいられないラーメン店がある。<まねしん坊>である。

 この店はノーマル(豚骨)、カレー、塩、味噌、ちゃんぽんなどがあり、ワンタンやチャーシューを組み合わせつつ無限のバリエーションを楽しむことができる。私はここでは「味噌チャーシュー(メン)」を頼まずにいられない。

 ライスもおにぎりも大盛も替玉も必要ない満足感とボリューム。たっぷり野菜の下にはチャーシューの海。大将のいかにも職人な丁寧な仕事ぶりが最高。かなり濃厚ゆえ汁はすべて飲み切らんかったが、大満足の熊啜である。

 折尾ミッション終了後に黒崎へ。入E氏、S元氏と<菊>を覗くと、亀のごとく毎夜この店に生息しているHアニキ発見。すかさず捕獲し奥の小上がりへ。

 すでに焼鳥は売り切れているという。我々も特に空腹でもないので、焼酎をボトルでガンガンやりながら漬物やらっきょをツマむ。するとHアニキが「焼きポップコーン」を注文。そんなメニューがあるのか。アニキしか頼めないような裏メニューなのか。

 私はポップコーンなど特に興味のない人生を歩んでいたので、出てきたブツに雑に手を伸ばし、口に何気なく放り込んだ。……。エッ⁉。ポップコーンってこんなに旨かったか?「焼き」と唄うだけある。熱々で香ばしく、塩とバターの濃い目加減が絶妙。どんな酒にも合う究極のツマミに昇華。思わずお代わりしてしまう。

 最初は4人で呑んでいたが、黒崎新天街のF江理事長とパンチU野氏を呼び出す。丸坊主だったF江理事長は少し髪が伸びてイカついけどサラリーマンっぽくなっており、パンチは浴衣姿で、同じく浴衣姿の妙齢の美女を引き連れて颯爽と現れた。

 暖簾も引っ込んだ。2軒目は浜省バーへ行こう。レジに向かうとHアニキはレジ横の水槽に手を突っ込んだ。何か四角く黒っぽい、分厚いスマホに見えなくもない物体を自ら引き上げ、耳にあてた。そして、嬉しそうな声で「もしもし!」。

 ……。手足と首をひっこめた亀だった。22世紀はスマートフォンではなく人工知能を搭載した「タートルフォン」の時代になりそうである。アニキのモノボケ、というより生き物ボケも22世紀の切れ味である。

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中央のTシャツ紳士がこの店で生息。

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味噌チャーシュー、クセになります。

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旨すぎなポップコーン。

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見事な「モノボケ」。

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浜省バーにて。

posted by machi at 17:20| Comment(0) | 福岡県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする