ある7月下旬の梅雨明けした北九州折尾地区の土曜の午後。折尾活性化を牽引する折尾商連主催の学生(留学生含む)支援プロジェクト2019が本格スタートした。7月、9月、11月に3回イベントが開催される。7月は「学園大通りフェス」。目玉は‘打ち水大作戦’である。
梅雨明けにも関わらずこの日は正午過ぎに激しい雨が局地的の折尾周辺を襲うが、通り雨だったようだ。会場設営時はすでに打ち水状態である。
浴衣を着た学生たちが学園大通りに集結。折尾警察署(福岡県警音楽隊)&折尾商連&学生・留学生等による防犯啓発パレードが盛大に開催。特区認可に向け上々の滑り出しである。
打ち水体験は17時から。それまでの時間、商連の事務所で11名の女子留学生を対象に色々と面談アンケート(インタビュー)させて頂いた。皆さん寮にお住まいでほぼ自炊だという。よってバイト終わりに生鮮食料品を取り扱う店が閉まっていることが難儀という。
皆さん日本語は堪能だが、私のウルトラスーパーブロークンイングリッシュ関西風味はあまり聞き取れなかったようである。
学生たちは地域通貨「オリオン」でお買い物体験や屋台バザーを楽しんだ後、いよいよ打ち水大作戦開始。浴衣姿も艶やかな世界各国の留学生や地元の大学生がズラリと並ぶ。壮観である。スピーカーから‘打ち水音頭’が流れ出した。
北九州市はよく分からないが打ち水に力を入れているらしく、そのためのノボリや脱力感満点の音頭の音源を貸し出しているという。
オッサンが打ち水しても絵面はあまりよろしくないが、若い浴衣姿の女性が30名ほど一斉に打ち水する光景はアートである。皆さんの笑顔が弾けている。我らオヤジも目尻が下がる。かなり蒸し暑い日だったが、心なしか涼感がある。打ち水大作戦、大成功である。
学園大通りをメインにしたイベントはほぼ大団円を迎えた。18時過ぎから折尾西公園で「夏越祭」が始まる。冒頭は神事と茅の輪くぐりである。浴衣を着た学生たちも公園へ移動した。
夕空は強烈な西日が差している。神事が終わり、折尾神楽が始まり直前、ポツリと雨粒が頬を叩いた。それから間髪入れず大粒の雨が滝のように降り出した。来場者はテントへ避難するも、雨脚が強すぎて深部に居ても濡れてしまうほど。
晴れているのに土砂降りというシュールさ。これぞ天の打ち水である。我ら人間が決行した打ち水大作戦、天の前に終えていて安堵した。

打ち水大作戦。

折尾警察署とパレード。

留学生グループインタビュー終了後。

茅の輪くぐりも体験。

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