2019年09月01日

第2266夜:唐揚評定【小山(栃木)】

 小山評定。上杉討伐のために北上していた家康公率いる徳川軍は、石田三成公の挙兵の報を聞き、上杉攻めか西に戻って三成との決戦を検討した軍議のことである。

 小山は「小麦の里」であり「家康公の決断の地(小山評定)」の地として知られる。大手企業の工場も多い栃木県南部の中心都市である。小麦の里ゆえ、小山は「うどん」の街でもある。

 ある曇天の夏の11時半に小山着。ミッション開始は13時。昼飯に適当な時間帯だが、少々PC作業もしたい。煙草も吸いたい。珈琲も呑みたい。

 駅構内の飲食店にうどん屋があったが、小山には月2回ペースで訪れる予定。いくらでも啜れる機会はあるだろう。

 喫煙ルームがある<Rッテリア>に飛び込んだ。クラッシックバーガーのセットを注文。バーガー、ボリュームたっぷりで抜群に旨い。熱々の骨付きチキン唐揚もスパイシー。ビールが呑みたくなる味だ。煙草&珈琲&PCも込なので980円の価値はある。

 小山市役所のW邊氏&U野氏、栃木県庁のT田氏と合流し、小山駅西口エリアをご案内頂く。

 西口エリアはいかにも商店街というような集積感はないものの、魅力的なお店が揃っている。市の補助制度を活用して新規開業したお店も多数。駅前は巨大マンション建設中で、軽く完売という。工場も多いためか外国人の姿も見られる。最近はネパール人が増えているらしい。

 風俗店も駅から少し離れているが独特のゾーンを形成している。風俗店は東口だけではなかったようだ。つぶれてしまった風俗店も目立つ。「兵(ツワモノ)どもが夢の跡」の有名な一句が何故か頭の中で浮かぶ。

 市のシンボル的な存在かもしれない須賀神社。ここは家康公の小山評定の比定地らしい。軍議の結果はいわずもがな。西日本人の私にとっては、首都は大阪になっていたかもしれないので、余計な軍議を開きやがってという負の感情した湧いてこない。

 ロブレで事務局ミーティングを終え、帰路に着く。時間は15時前。昼食のクラッシックバーガー&骨付きチキン唐揚がまだ胃に残っている。

 胃袋加減からうどんなら入るかと思い、駅構内の<藤エ門>へ。‘開運うどん’として尾山名物の肉つけ汁うどんが名物らしいが、それ以上に押しているブツがあった。唐揚である。

 「うどん屋だからつけ込みダレが旨い!」という分かるようでよく分からないキャッチに少し首を傾げつつ、私の空気頭内で一人評定が始まった。店内でうどんを啜るか、唐揚をテイクアウトするかである。まさに令和時代の「小山評定」といえる。

 一人脳内軍議は3秒で終了。結果は、唐揚。昼も唐揚を食べたのだが、ビールやハイボールと一緒にヤリたくなった。小山から東京までは少しPCしたいので、東京からの新幹線で夕酌のアテにしよう。5ヶ入り。700円である。

 5分ほど待つと、熱々を手渡された。今すぐかぶりつきたいが、冷めても旨い唐揚が本当の唐揚といえる。しかし、1ヶぐらいなら……。

 駅の売店で冷たい缶ビールを買い熱々にかぶりつくか、我慢して90分後に新幹線で悠々と冷め気味をじっくり味わうか……。本日2度目の「唐揚評定」が始まった。

 揚げたてを捕獲してから90分後。新幹線車中で唐揚を広げる。なぜかべとべとだ。付属のたれがたっぷり入っていてぶっかける。揚げたてを捕獲してから90分。さすがに冷めているが、十分に旨そうだ。1ヶが大きく、ボリュームもすごい。

 缶チューハイをカシュっと開け、グビリとやる。新神戸まで3時間弱。のんびりミステリやコミックを読みながら唐揚をツマミに酒を呑むつもりだった。ところが……。割りばしが付いていないことに気づいた。

 普段ならそのような緊急事態に備えてスーツケースやカバンの中に割りばしが入っている。ところがこの日に限って入っていない。唐揚げは思いっきりベットベトなタイプ。これを手づかみで喰い、酒を呑むことはできるかもしれないが、読書は不可能だ。

 途方に暮れていると、女神(売り子さん)がやってこられた。割りばしだけもらう蛮勇を持ち合わせていないので、すでに捕獲済だったが缶ハイボールを1本追加。そのついでに、という雰囲気を出し(たつもりで)「あのぉ、割りばしかフォークあれば1本もらえませんか」。

 女神は笑顔で割りばしを下賜された。今回の4泊5日出張中で最も安堵した瞬間である。しかし、我が小山での「唐揚評定」、決断は正しかったのだろうか。

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宴の始まりのつもりが……。

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割りばし捕獲成功。
posted by machi at 09:43| Comment(0) | 栃木県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする