2019年03月31日

第2162夜:東京は行く処 鹿沼は住む処【鹿沼(栃木)】

 「東京は行く処 鹿沼は住む処」。鹿沼の中心商店街が2018年に策定したキャッチコピーである。東京までのアクセスも良く、宇都宮は電車で15分という好立地だが、住むなら鹿沼。皆さん住みやすいと口を揃えられる。工場群もあり、雇用先にも事欠かない。

 JR鹿沼駅前旅館にチェックイン後、商工会議所M越氏に<スキップ>まで車で送って頂く。M子女史から全身リンパマッサージをたっぷり90分施術。体ゴリゴリ。めちゃくちゃ痛いが、全身にリンパが流れるのが実感できる。右足の浮腫みも大幅に解消。マッサージは終わった瞬間が最も切ない。もっとゴリゴリしてほしい気持ちに駆られるからである。

 いったん旅館に戻り、再度M越氏さんに迎えに来てもらい<IKホーム>へ。凄まじくメルヘンかつ豪華なイルミネーション。完全にテーマパークだけど、住宅に特化した工務店。商談ルームもまるで喫茶店である。

 H子女史に熱い珈琲を入れて頂き、会長と社長と少し談笑。地域への思いが波濤のごときである。私はただただ首肯するばかり。

 20年前からイルミネーションを始めたそうで、今や鹿沼の冬の最強インスタスポット。もはやイルミネーションという枠を超えている。私は見たことも行ったこともないが、ヨーロッパあたりのクリスマスイルミネーションはこんな感じなのだろう。

 ミッション終了後は<パブリックハウス六本木>。満席ゆえロフト風の2階席へ。ここから眺める1階フロアは独特。不思議な世界観が広がっている。

 客が捌け出してから1階へに移り、カラオケ祭り。お通し2品から始まり、ピザ、唐揚。そして久々の「鹿沼サラダそば」。サラダで蕎麦が見えぬほど。混ぜ合わせて食べる。蕎麦、すごい量だがスルスルと入る。体の中が浄化される気分だ。

 鹿沼は蕎麦の産地。新蕎麦の季節だったが、その繊細さは私のバカ舌では判別不可能。新蕎麦でも古蕎麦でも、旨いものは旨い。

 代行に便乗させていただき24時過ぎに旅館へ戻る。部屋はキンキンに冷えている。布団にくるまり、『このミス』を読みながら寝る至福。この日は目いっぱい鹿沼ライフを満喫。住むなら鹿沼、行くのも鹿沼である。

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驚きの工務店イルミネーション。

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商談室もおとぎの世界。

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2階からのシュールな光景。

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ヘルシーを極めた鹿沼サラダそば。

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毎回ありがとうございます。
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2019年03月30日

第2161夜:居酒屋にギターを持ち込む男【田辺(和歌山)】

 田辺創業ゼミ2018。その最終回(第5回)が12月上旬に開催された。講師は敬愛するY本中小企業診断士。ちなみに私は後半の貸店舗ツアーのガイド役だ。

 13時開始ギリギリに会場入り。ふと、隅に立てかけられているギターケースがあった。誰かの忘れ物だろうか。

 休憩時間、Y本講師と少し雑談していると、ギターは氏の所有物らしい。しかも、講義前に楽器店に立ち寄って購入したそうな。

 Y本先生はこの数年、恒例行事として田辺で講義されている。その際、先生はスナック等でギター弾き語りで熱唱。しかし今までは誰かのギターをお借りしてだったと記憶する。ついに、マイギター持参。しかも現地購入である。何が先生を駆り立てるのか。

 懇親会は<きまま>。日曜定休なのに店を開けて下さったママに感謝しつつ、絶品手料理を満喫しながら、ひたすら麦焼酎ソーダ割。ママ手作りの梅干を投下。すっきり旨く、何杯でもノドに通ってしまう。

 この後は<KISS ME>というスナックへ流れるのが定番である。このスナックで先生は熱唱される。オリジナルの曲名も「KISS ME in TANABE」。先生の激しい田辺愛が伝わってくる。しかしスナックに連絡を入れると、満席という。席が開くまで待機を余儀なくされている。

 1次会は貸切だったゆえ、先生にギター弾き語りをお願いする。ギター、当たり前だが真っ新なので鏡のように表面が輝いている。先生は歌いだした。

 キ〜スミィ〜 キ〜スミィ〜 キス ミー た・な・べぇ!♪味よし〜人よし〜お・ひ・と・よ・しぃ〜♪

 1年ぶりだが、メロディーに体が自然と反応する。先生は5曲入りのミニアルバムを作成され、当然キスミータナベも入っている。他の曲もリクエストの応えて熱唱だ。店にギターをキープしそうな勢いである。流されないようにするためにも、月1回は弾きに通わねばならないだろう。

 スナックは全く席が開く様子がない。駅前商店街T中理事長が週に2、3日通われている<恋恋>へ。ここでもY本先生のギターソロが始まった。オリジナル曲だけでなく、拓郎などの定番も。常連のオヤジ客も嬉しそうにノっている。

 ギターの売り主である楽器店のM内氏が駆けつけた。M内氏が伴走し、先生が唄う。まるでビーマイベイベー♪なコンプレックスのようである。迫力あるギターサウンドが紀南の場末居酒屋にこだまする。

 日曜なので定休の店が多いが、逆に開いている店はどこも大賑わい。最後は<一吉>で〆ることに。

 瓶ビールで乾杯し、私のこの店の〆は裏メニューのさらに裏を行く「カツカレーうどんのうどん抜き」。1年ぶりの注文だったが、スムーズに通るようになった。他にも同好の士がおられるのかもしれない。

 大満足で町家をリノベーションしたゲストハウス「紺屋町家」へ。ここはY本先生が特にお気に入り。2階の2ルームを先生と分け合って爆睡。

 ぐっすり眠り、すっきり目覚める。風呂にゆっくり浸かって着替え、1階のリビングでのんびりPCしていると、浴衣姿の先生が下りられてきた。先生のご尊顔を拝見した瞬間、キーィスミィ〜♪とメロディーが脳内でリフレインした。

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1軒目の<きまま>にて。日曜定休なのに開けて下さったママに感謝。

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ギターの売り主も参戦。

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私の田辺での〆は毎回これ。<一吉>のカツカレーうどんのうどん抜き。メニューにはございません。
posted by machi at 10:13| Comment(0) | 和歌山県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月29日

第2160夜:懐石からの極北【八尾・鶴橋(大阪)】

 大阪総合労務会計事務所。大阪府八尾市を拠点とする我が従業員ゼロ超弱小零細会社の顧問である。設立前から現在(3期目)に至るまで会計・労務全般にご指導いただいている。

 そんな我が社の守護神事務所の忘年会にお招き頂いた。私のような組織に属さない自由業者には「社内での忘年会」というものがないので、お気遣いに心から感謝する。

 会場は<えん>。今や押しも押される超人気割烹居酒屋。予約なしでは入れない。この夜もすべて予約で埋まり、予約のないお客がひっきりなしに暖簾を潜るが轟沈している。

 計6名で懇親会スタート。旧知の居A氏も参戦。氏の父君が受勲され、その引き出物だった日本酒で乾杯。豊潤でどっしりとしているのに呑みやすい。

 あえて鍋でなく、懐石コースでスタート。お通しは極小サイズの5種盛。一口程度の分量とはいえ、どれも手抜きなし。気合がこもっている。
 
 刺身はすべて天然もの。本鮪、烏賊、雲丹、石鯛……。コリッコリである。蕩けそうである。芋焼酎と日本酒を交互に口に運びながら、目を細めつつ談笑する。

 なんという料理がわからないが「牛肉と揚芋煮」。ボリュームのある逸品である。肉の旨味を揚げ芋が吸い、揚げ芋に肉の旨味が染み込んでいる。

 目にも美しい金目鯛の塩焼。焼銀杏が添えられている。晩秋と初冬の合間に相応しい季節感溢れる渾身の強肴。味加減も超絶。銀杏のほろ苦さが絶妙のアクセントに。

 天ぷらもたっぷり。気分的に一人10品目ほど揚げたてがあったように思える。野菜、魚、圧巻の大きな海老。油がクドくなくカラリとしているので舌の上で鮮度が跳ね上がっている。

 セコ蟹を思う存分余すところなく調理した逸品も。甲殻類アレルギーの御仁には別料理を提供する芸の細かさ。魂のレベルで打ち震える。

 〆が出てきた。土釜を開けると、たっぷりの炊き立てご飯の上に塩鮭が乗っている。小鉢には大量のいくらが。バイトちゃんが手際よく鮭をほぐしながらかき混ぜていく。茶碗にとりわけ、各自好みの量のいくらをたっぷりとぶっかける。

 私は痛風発症中だが、知ったこっちゃない。鮭といくらの「親子飯」。早速挑む。……。脳内のシナプスが河内音頭を踊りだした。眼前に冬の北海道の海の波濤が現れた。ホクホクとプチプチ。贅沢極まりない〆である。

 味噌汁も家庭では再現できないプロの妙味。デザートの大きなイチゴはレディにプレゼントし、大満足で店を出た。

 外は寒い。風が強い。<えん>と同じく八尾あきんど起業塾生が開業したボードゲームカフェ<INST>へ。赤ワインを喉に入れつつゲームに夢中。童心に帰る。ジェスチャーゲームも奥深い。

 23時半過ぎに中座して鶴橋へ。ホテルへ向かう道すがら「にんにくらーめん」という表記が視界に。理性がぶっ飛びフラフラ店内へ。カウンターだけの狭い店だが超人気。私は並ばなかったがあっという間に行列が発生。

 チャーシューメン召還。出てきたブツ、分厚いチャーシューたっぷり。胡椒をパラリし、スープを啜る。……。ニンニクがバッチシと効いている。スープは醤油豚骨か。私が愛してやまない味である。麺もツルツルのモチモチ。チャーシューも味がしっかりしており、柔らかい。

 無我夢中で啜りこんだ。先ほどの懐石の繊細からは極北であるが、これも一つの完成形。良い2019年を迎えることができそうな八尾と鶴橋の寒夜である。

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いつもありがとうございます。

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極上の懐石コース。

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2次会はボードゲームカフェ。

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〆は鶴橋駅前のにんにくチャーシューメン。
posted by machi at 09:39| Comment(0) | 大阪府 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月28日

第2159夜:土佐の小京都【四万十(高知)】

 小京都。この愛称で知られる街は日本各地に存在するが、南国高知の小京都といえば「中村」であるらしい。中村は四万十市の中心市街地である。

 ある初冬の遅い午後。中村駅に初上陸を果たした。タクシーで<新ロイヤルホテル四万十>へ。運転手さんから夜の呑み屋情報を色々ご教授頂く。

 ホテルは中心市街地ど真ん中。周囲は居酒屋やスナック豊富。これなら夜は放置プレイを喰らっても寂しくない。念のための捕獲しておいた岡山駅弁「ままかり寿し」が無駄になりそうだ。

 部屋は何故かツインルームにアップグレード。定価は分らぬが1泊素泊まり4320円。16時から大浴場に入ることができ、しかも温泉。神経痛にも効くらしく、痛風の私にはありがたい。

 宿泊客サービスでいろいろ選べる商品の中から「たまねぎかりんとう」を選択。館内の自販機はビールもジュースも価格を上乗せせずコンビニと同じ価格。良心的である。部屋のアメニティも珈琲、紅茶、緑茶がティーバッグだがそろっている。消臭スプレーもある。

 大浴場へ向かう。16時2分なので一番乗りかと思いきや、すでに先客1名。敗北感に打ちひしがれながら体と頭を洗い、温泉へ。絶妙の湯加減。長旅の凝りと滓が毛穴から湯舟に溶けていく。痛風で腫れている足にじかに温泉の効用が染み込んでくるようだ。もう仕事したくない。

 ミッション開始まで2時間。ホテルの市街地マップを見ると、偉人たちのお墓ばかり目立つ。お墓に1rも興味がないので、アーケード街を散策する。

 四万十といえば、私のイメージでは川である。四万十市のキャッチコピーも「川とともに生きるまち いままでもこれからも」。しかし私は以前から自然に全く興味がない。おそらく四万十に来るのは最初で最後。たとえわずかでも散策することで旅情気分を噛みしめる所存である。

 立派なアーケードである。居酒屋も多いが、シブい喫茶店が数軒ある。時計の修理専門店には唸らされた。コンビニもあり、チャレンジショップもある。ちなみにホテルから一番近かった居酒屋の屋号が「常連」。これほどイチゲンが入りにくい屋号もあるようでないだろう。

 今年(2018年)に埼玉県熊谷市に抜かれるまで、四万十市は日本観測史上最恐の暑さの記録地だった。夏場はさぞ暑いだろうが、この日は風が強く冷たい。

 商店街では「第1回まちあそび人生ゲーム タイムスリップしてきた玉姫さま〜」という謎のイベントが半月後に開催されるらしい。第1回というあたりが心騒がせる。

 19時から「幡多商人塾」。幡多は郡の名称でその中に四万十が含まれている。さらに細分化すると、四万十の中心街は「中村」。

 ミッション終了後、呑み屋が多く連なる四万十市の中心街でK知県中小企業団体中央会M崎氏と飛び込んだ居酒屋は<みやざき>。氏は店主夫妻と昔から知りあいのようだ。

 高知名物が味わえるだけでも有難い。氏は生だが、私は痛風が完治しておらずハイボールに。

 お通しはじゃこおろし。いきなり痛風の天敵である。しかし、高知からさらに西の四万十へは2度と足を運ばぬ可能性99%。乗り越えねばならぬ。じゃこ、噛みしめるほど旨味が溢れる。

 刺身の盛合せは鮪、鯨、貝などで構成。そして念願の鰹の塩たたき。鮪も鰹も痛風の敵としてはトップクラスだが、打ち倒す。ハイボール(かなり濃い目)では物足りない。冷やした四万十の地酒(おりがらみ・黒尊)をグラスで並々。

 久々に日本酒を口に運ぶ。……。高知が我が体内に入ってきた。刺身、鰹を口に運ぶ。……。我が全身、黒潮である。太平洋のプリン体をたっぷり含んだ恵みが我が末梢神経にまで染み渡る。

 マスターとも色々話させていただく。鉄板玉子焼きは演出の妙もあり、最高の味わい。あおさ海苔の天ぷらも高知名物。このあたりは痛風にも体にもよさそうだ。

 地酒と旨し料理でタガが外れた。生ギネスを注文。2週間ぶりのビールである。痛風など知ったことか。堕ちるとこまで、堕ちてしまえ。ギネス、旨すぎる。ビールの中でもギネスが最も愛しているかもしれない。しかも、生である。

 お替りしてると、鯨の皮とネギを甘辛く煮込んだ酒の肴に無敵料理がサービスされた。鯨の野趣あふれる風味が葱にも染み込む。鯨の皮は初めてだが、上品な野生。仄かに残るクセが旨味を倍加させている。

 大満足で店を出る。周囲はスナックも多い。しかしこの夜はオトナしくホテル直帰。男女入れ替え制のため誰もいない小浴場で体を伸ばし、部屋に戻ってウィスキーをヤリつつホテル備え付け漫画を読みながら寝落ち。

 ちなみにナイトキャップになった漫画は『喰いしん坊!』。フードファイター漫画である。私もフードファイターになれることを夢見ながら。いや、夢は叶えるものである。

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この日はこれでたったの4000円ちょっとだったはず。

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心憎いサービス。

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立派な商店街。

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土佐を満喫。
posted by machi at 07:35| Comment(0) | 高知県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月27日

第2158夜:駅弁放浪記:2泊目〜岡山駅・高知駅・中村駅〜【駅弁】(後編)

 龍馬愛に溢れた掛け紙を外す。思わず「ほうぅ〜」と感嘆の呻きが漏れた。色鮮やかである。高知産の茗荷や椎茸を使った田舎寿司、さば寿司、かつおの角煮、色とりどりの煮物群。ヘルシーそうだ。調整元は安藤商店様。お初である。

 龍馬の年表が記された掛け紙を読みつつ、龍馬弁に挑む。どれも手抜きなし。野菜寿司はあまり普段口にする機会ないが、さっぱりと旨し。醤油を必要としない。盤石である。高知のカップ酒と合わせるとさらに旨さが増しそうだ。

 大満足で食べ終えた。特急は我が未踏の地を突き進む。終点の中村駅まで約1時間。見慣れぬ車窓を楽しむよりも、眠気が襲ってきた。ワシは寝るぜよ。エセ高知弁を心の中でつぶやいた。

 翌朝。四万十市のホテルで大浴場を満喫し、昨日買って喰いそびれた岡山駅弁「ままかり寿し」を朝飯に。尻尾があって喰いにくいが、酢もキツめゆえに一晩常温で寝かせても大丈夫と判断。

 醤油を垂らす。大きめが6ヶ。昆布に巻かれているあたりがシブい。寿司系もそうだが、駅弁は真夏以外は常温の方がよい。米がぱさぱさになるからだ。特に押し寿しは一晩寝かせる方が旨い(と聞いたことがある)。

 9時にホテルのハイエースで中村駅まで送ってもらう。9時24分の岡山行き特急乗車。4時間以上。乗ってすぐ2時間ほど高知まで爆睡。

 中村駅にも駅弁が売っていた。この中村駅、妙に充実している。待合室、売店もそうだが、「おつまみ2品とビールで500円 駅員に気軽にお声がけください」というPOPも秀逸だ。売店ではカップ麺に湯を入れてもらえるという。

 今日は昼飯を食うタイミングがない。よって駅弁を買っておいた。イチオシの幕の内(700円)がまだ並んでいなかったので、「華かん彩り弁当」捕獲。何種類かあり、鯛めしもハンバーグ弁当も寿司もある。私は焼き魚系に。値段はわずか430円。食品スーパー価格だ。

 特急は岡山まで1時間というところに差し掛かってきた。中村駅弁をテーブルに置く。鯖塩焼、野菜系煮物種、ゆで卵、ナポリタン、コロッケ、高野豆腐、海苔&鰹節onライス。ライスもボリュームたっぷり。鯖も絶妙の塩加減。煮物も手抜きなし。おそらく野菜類は四万十産と推測される。

 朝、昼、朝、昼。1泊2日で4箱の駅弁と対峙。瀬戸内らしい小技が効いている。中国・四国地方は駅弁の宝庫。私の攻めが甘い地区は南九州、山陰、北陸、甲信越あたりか。

 駅そばもたまらぬ魅力を放っているが、駅弁はその地を表現する小宇宙であり、曼荼羅である。まずは47都道府県すべての駅弁、空弁を1種で良いから制覇する所存である。

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高知駅弁「龍馬弁」。

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岡山駅弁「ままかり寿し」。

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中村駅構内。

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超絶にリーズナブルな中村駅弁。

(付記)
「駅弁ひとり旅」、新シリーズ(撮り鉄・菜々編)が開幕したようである。しかも一発目が私が鬼のようにお世話になっている北九州特集。ぜひご覧あれ。
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posted by machi at 09:12| Comment(0) | 駅弁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする