北海道胆振東部地震。2018年の初秋、北海道を襲った激震である。私は地震の4日後に北海道(富良野・美唄)する予定だったが、急遽キャンセルに。節電が(ほぼ)解消された2018年9月21日、旭川空港を経由して富良野入りした。
ホステル<トマール>にチェックイン。フロントのMオちゃんと雑談。地震の日は停電していたが、ホテルの営業は続けていたという。商魂素晴らしきの一言。しかし、キャンセルが相次いでいるという。私も10日前にキャンセルしてしまったので申し訳ない気持ちになる。
部屋に荷物を置き、へそ神社へ。「へそ」には様々な意味が込められている。北海道の「中心」(へそ)、親子の絆(へそ)である。かなり日が沈むのが早くなり、ほぼ暗闇である。その中に、煌々と光っているパネルがある。「新あいおい商店街」の楽しいイラストマップである。
マップの下には絵馬とおみくじが結ぶ付けられている。その中心に、自販機があった。「絆を願う自販機」。おみくじ200円、御守り300円、絵馬500円である。お金を投入し、ボタンを押すと、マップのシールが張られたケースが出てくる。
おみくじを引いた(ボタンを押して、ケースから取り出した)。5か国語表記という凝りようである。私は「中吉」だった。おみくじ曰く「上昇気流に乗っている」そうだ。
健康:突然の怪我に注意せよ。
金運:我慢をせず、使え
商売・学業:挑戦する心を大切にせよ
旅行:出立の吉日を選べ
恋愛:押してダメなら引いてみな
今日のラッキーアイテム:日本のCD(ミュージックランドおおみち)
突然の怪我とは「痛風」のことか。金は毎晩鯨飲に消えている。最近商売は守りに入り気味だ。旅行どころか週に1日も自宅にいないから吉日を選べない。恋愛は押してダメなら引くとさらに誰からも相手されないような気がする。
ラッキーアイテムがフルっている。<ミュージックランドおおみち>は商店街理事長のお店。見事な販促との連動である。
おみくじには、以下の文言が書かれてあった。
「絆(KIZUNA)とは日本人だけでなく人類の全ての人が持つとても素晴らしい精神です。お互いに信じあい、慈しみあい、助け合う気持ちがあれば、たとえ距離的に離れていても、こころは通じ合うということ、。このおみくじが御縁で、あなたがあなたの大切な人とのこころの距離が今まで以上に近くなることを、北海道の中心から願っております。」
絆の大切さを改めてかみしめる。そして、絆を自販機で販売することに平成の世の終わりと新時代の到来を実感させられた。
パワースポットに。
斬新な自販機。
新名所誕生。