ある初秋の土曜日。栃木県鹿沼市にて夜中にこむら返りで死にそうになり、痛みが引かず足を引き釣りながらの帰路、都内高架下の魚介豚骨系の店でコスパ悪めの特製中華そばを腹に入れ、夕方帰神。
翌日15時過ぎに再び神戸を発ち、品川、池袋経由で上福岡に向かう。同じような逆ルート我がスケジュール管理の無謀と無法に呆然。
上福岡のホテルにチェックイン。21時。ようやく本日1食目。雨も上がった。
繁華街方面へ行く気力なく、ホテルから最も近いと思しき東口の高架下の居酒屋へ。初めてかつ適当に飛びこんだが、当たりの気配濃厚。おすすめも定番系も心擽るものばかり。
ホッピー3杯の間にお通し、栄螺壺焼(できれば刻まないでほしかった)、300円のサービス豚生姜焼、鰻肝串、辛味噌で確変するシロ串(豚小腸)。途中、どこかのブランド牛らしい上州串(1本200円強)も召還。
この日は9月2日の日曜日。台風が近づいているゆえか、妙に涼しく秋の気配。メニューに「キリン秋味」(中瓶)がある。
このビールを居酒屋で見かけると、いわゆる一つの秋の気配というヤツである。これから2か月後には私は最も愛してやまない「キリ〇一番搾り 遠野産ホップ」が現れる。
今年の炎暑に思いをはせつつ、今年度最強の台風21号が直撃せぬことを祈りつつ、秋味召還。秋をいち早く楽しまねばならない。
料理が消えた。もう一軒というより、秋味のツマミが欲しい。日曜日。タフな1週間が始まる。2軒目でラーメン〆せず、あまりない1軒目〆を誓う。
メニュー再読。……。「ビッグのやきそば」発見。480円。安い。焼きそばとビールは無敵。晩夏の夏祭りの風情も感じさせる。秋先取りに相応しい組み合わせだ。
秋味の濃さを楽しみ紫煙を燻らせていると、やきそば降臨。……。想像以上に多い。ビッグが店名(大)と思っていたが、大盛の意味か。
やきそばをツマミに、秋味。いい感じである。秋の夜長。あっという間に冬だろう。タフな1週間に備え、鋭気注入フル充電完了。
普段なら2、3軒ハシゴするが、日曜だし、一人だし、Fじみ野市役所の呑んだくれダメ人間たちと一緒じゃないと場所も分らん上に入りにくい店(オネエチャンのお店)ばかり。
オッサンゆえに翌日のダメージがキツいことをつい最近覚え、1軒目で焼きそば〆してまっすぐホテルへ直帰する成長ぶりを44歳になってようやく到達。これからホテルや部屋呑み以外は、24時以降外呑みせぬことを固く心に誓う。
日本中のド酒呑みの酒友の皆さま、24時以降は付き合い悪いですぜ(たぶん、おそらく、何となく)。
第1陣。
第2陣。