2018年11月13日

第2074夜:ライス on ナポリタン【長崎(長崎)】

 ナポリタン。言わずとしれた焦げたケチャップの匂いが鼻腔をノックアウトするキラースパゲティである。私は外スパの際、ナポリタンかミートソースしか頼まない。

 あるぐずつく天気の遅い昼。長崎駅から歩いて5分の定宿からブラブラ2分ほど歩いて<キッチン政>へ。その日は朝からホテル引き籠りPC猿打状態。気分転換も兼ねての外昼飯だ。

 食べ過ぎは眠気を誘うといえ、夜ミッションも控えしっかりエナジーをビンビンに注入せねばならない。

 ドンブリ系、カレー系、定食系……。券売機前で数秒長考した後、スパゲティに狙いを定めた。「スタミナ野郎ナポリタン」。ナポリタンはがっつり頬張るオトコの料理である。

 北海道地震の被害を伝えるニュースに胸を痛めていると、カウンターにライスが置かれた。……。ライス?私はナポリタンを頼んだはずだが……。しかし、店内客は私ともう一人しかおらず、その御仁は一心不乱に何か食っている。

 10秒後、さらに味噌汁がライドオンしてきた。ライスと味噌汁。思いっきり定食と勘違いされているようだ。その旨を伝えようとしたら、ナポリタンが運ばれてきた。

 思わず目を剥いた。ライスと味噌汁がついたナポリタン定食だったのか。しかも大きなカツ(チキン)が2枚もある。焼きそばとライスは関西では定番でもあるが、ナポリタンとライスは初めての取り合わせだ。

 まずは味噌汁で心を落ち着ける。よくわからぬが、まずはナポリタンをフォークに突き刺して、クルクルせずに啜りこむ。……。旨い。ボリュームもたっぷりだ。カツは揚げたてでサクサクで、一口齧った後にソースを垂らして再度かぶりつく。柔らかく香ばしい。

 ナポリタンを食べ進め、ライスを頬張ってみる。……。不思議で複雑な味わいである。カツとライスを合わせてみる。……。思わず首肯する。これでライスの攻略法が見えてきた。

 スパゲティを食べ進めると、そこに細切りキャベツが。そして半熟の卵が。絡めて一気食い。こんなにひっそりと隠れていたとは……。サプライズだ。

 男性一人客が続々入ってきた。大満足で食べ終えて店を出る。次回はかつ丼かカレーを攻めよう。小雨の中、決意新たにホテルへ向かう前に、店外メニューにもう一度目を凝らした。

 「店長の自慢です!」というPOPとともに、「男のナポリタンはライスオンが基本です(笑) ナポリタン、チキンカツ2枚、小ライス」と書かれていた。

 思わず苦笑した。ナポリタンは、ライスオン。新たな名言の誕生である。

181113キッチン政.jpg
ナポリタン&ライス&ミソスープ。
posted by machi at 17:30| Comment(0) | 長崎県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月12日

第2073夜:秋刀魚のハシゴ【宮古(岩手)】

 豊漁。何が豊漁なのか。2018年度に宮古で水揚げされる秋刀魚である。最近は不漁が続いていたが、久々に明るいニュースが駆け巡っていた。
 宮古の秋の旬をたっぷりとお得に満喫できる予感が満ち溢れている初秋の夜。中央通商店街の御仁方と<くまのみ>へ。定番のポテトフライ、オムソバ、豚生姜焼などをツマミに呑む。

 何か追加しようとした矢先、秋刀魚の塩焼を勧められた。脂がのりだすのはもう少し後だが、さっぱりしたハシりの新秋刀魚もが私は好みである。

 新秋刀魚。私にとっての宮古の春はしどけ(山菜)、秋は秋刀魚である。三陸以外で秋刀魚を食おうと1oも思わない。宮古で最高鮮度と最安値で満喫できるからである。ちなみに9月4日時点において食品スーパーで1匹130円程度。まだまだ安くなりそうだ。

 プシプシと音をたてながら塩焼が眼前に。秋刀魚は皆でシェアせず、一人一匹は独占したい。醤油を垂らし、身をほじって口に運ぶ。……。秋である。それも、初秋である。願わくばすだちが欲しいところだが、それは贅沢が過ぎる。

 はらわたの苦みも上品。まだハシリなので脂のノリは控えめで身も細いが、上品で淡白。恥じらいを感じさせるピュアな味わいである。乱獲が懸念される昨今、あまり身も細い時期から取りまくるのも良くなかろう。

 S本姐さんと2日連続<myフレンド>へ。ママが「何か食べる?」と聞いてくる。その手には、生のままのトウモロコシ。昨晩もさんざんお通しで満喫したのでご遠慮申し上げる。

 アヅマハイボール(超濃いめ)をヤリながら談笑していると、ママが「秋刀魚食べる?」と聞いてくる。つい1時間もたたない前に満喫したばかり。その旨を伝えたが、ママは秋刀魚を焼きたくて仕方ないオーラを放っている。

 次回は、いつ宮古で秋刀魚を口にできるか分らぬ。味わえる時は飽きるほど味わい尽くすのも一興。ママにお願いして焼いてもらう。豊漁だからこその醍醐味といえる。

 焼き上がるまでに「これ食べて」と出てきたのが、剥きたての新鮮なホヤ。ホヤとサンマ。まさに三陸らしい海の恵みだが、ここはスナックである。

 店の外は雨。風も強い。関西を直撃した台風が東北まで北上してきたようだ。

 翌朝。私は埼玉へ直行する。一昨夜フレンドで一緒に鯨飲した末広町O田氏も東京出張。盛岡駅構内の<白龍>で「じゃじゃ麺(大盛)」を注文。この日は移動日だったので、大蒜を鬼のようにぶっかける。じゃじゃ麺に旬はない。いつ食べても旬のように旨い。

 3年ぶりに駅売店で『Number』購入。ヴィ●セル神戸に移籍してきたスペインの至宝・イ●エスタ選手特集。ドイツのスーパースター・ボト●スキ選手が主将を務めるヴィッ●ルはまさに今が「旬」。旬が終わる前に、スタジアムで両選手をツマミにビールを呑まねばならない。

181112宮古@.jpg
1軒目の秋刀魚。

181112宮古B.jpg
<myフレンド>にて。

181112宮古A.jpg
フレンドでも秋刀魚。

181112宮古C.jpg
翌朝のじゃじゃ麺。

181112宮古D.jpg
O田氏と盛岡にて。

181112宮古E.jpg
観に行きたいが。
posted by machi at 07:48| Comment(0) | 岩手県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月11日

第2072夜:ラーメン曼荼羅【宮古(岩手)】

 曼荼羅。主神を他の神々が幾重にも囲むようにデザインされた密教の図像である。張り巡らされた結界のようにも見える。

 日中は暑いが夜は涼しさを感じさせる三陸宮古の夜。末広町ミッション終了後、6人で<のり平>カウンターに陣取る。時間も遅かったので悠々と座ることができる。

 ホッピーとウィスキーを鯨飲した後、3人で<myフレンド>。お通しは茹でただけのとうもろこし。豪快過ぎるブツをかじりながらアヅマハイボール(超濃いめ)鯨飲。2か月ぶりの宮古への帰還を心の底から満喫する。

 翌日。ド二日酔いだがカキモノが溜まりに溜まっている。ひたすらホテル缶詰PC猿打。その日のミッションは19時からゆえ、少しでもキーを叩かねばならない。

 14時前、少し空腹を覚えた。外は暑いが、どんなに暑くても二日酔いの翌昼は煮干し香る宮古ラーメン。これに勝る特効薬は宇宙に存在しない。

 ホテルを出る。30分以内に戻りたい。よってホテルから2分以上歩きたくない。末広町方面の名店を断念。ホテルのある中央通近辺は<たらふく>定休日、<ぴかいち亭>は休業中。よって久々に<あんばいや>へ。すぐ近くの<紅梅食堂>も暖簾出ていたが、10秒ほど<あんばいや>の方がホテルに近い。

 かなり久しぶりである。メニューを見る。ラーメン550円、ワンタンメン600円、チャーシューメン650円、チャーシューワンタンメン700円。50円刻みだが、基本系にわずか150円追加するだけでチャーシューが増し、ワンタンが追加される。これを頼まぬ作戦はない。

 岩手日報を読みながらぼんやり待っていると、ブツ降臨。透き通ったクリアな宮古ラーメン。スープを啜る。……。煮干し風味は幾分抑え目だが、生姜がほのかに効いている(気がする)。旨く、重層的。味わい深い。ド二日酔いの肝臓に染み込む。

 麺を啜る。おそらく自家製のちぢれ細麺。かん水は抑えてクリアな味わい。歯ごたえもノド越しも完璧。鉢いっぱいに広がるチャーシューはあっさりだがコクもある。

 夢中で啜り、チャーシューを噛みしめる。残りは放置プレイを施していたワンタンだけ。これをスープと一気に啜りこむ。

 放置プレイが効果的で、ワンタンがフヤけてトロミと柔らかさとスープを吸って旨さが増している。肉入りも嬉しい。

 宮古には夜営業のラーメン居酒屋が何軒かある。中央通の端には<五十五番>もある。魚菜市場にもラーメンがあり、その近くにも名店ひしめく。末広町周辺は言わずもがなだ。

 食品スーパーには宮古のツートップ・小笠原&ハニーの宮古ラーメンが様々な種類並んでいる。どれも外れ無しの絶品。お土産にも地方発送にも喜ばれること天のごとしである。

 三陸のラーメン天国・宮古。宮古セントラルホテルを首座に据えた中心市街地は、ラーメンの名店で隙間なく結界が張られている。この結界からは陶酔して抜け出せない。宮古セントラルホテルという須弥山を中心に、宇宙の仕組みを包括する宮古ラーメン曼荼羅である。

181111宮古ラーメン@.jpg
<のり平>にて。

181111宮古ラーメンA.jpg
<myフレンド>の豪快過ぎるお通し。

181111宮古ラーメンB.jpg
白暖簾がシブい。

181111宮古ラーメンC.jpg
王道のラインナップ。

181111宮古ラーメンD.jpg
抜群です。

posted by machi at 20:34| Comment(0) | 岩手県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月10日

第2071夜:雨のから騒ぎU【八尾(大阪)】

 八尾あきんど起業塾2018。超一流講師陣による全4回の講義と、一人あたり講師陣が16回まで個別相談を担う伴走型の極上創業ゼミである。

 その第1回講座は7月下旬に予定されていたが、台風で午前8時(開始2時間前)に中止の勅命が天から降ってきた。私は八尾で前泊し、気合を溜めていたのだが空回りしてしまった。

 それから2か月後。第2回講座に備え長崎空港から神戸空港経由で自宅に戻らずに八尾へ直行。台風24号が近づいている。講座開始の14時間前、まだ中止の決定は下されていない。私は開催決定の権限など1cも有していないので、伏して待つしかない。

 我が超零細一人弱小会社の顧問を務めて下さっている大阪総合労務会計事務所(八尾市)のS藤先生、A部先生が私の前夜八尾呑みに付き合ってくださることに。

 1軒目は初ダイブだったが料理絶品の小料理屋<正庵>へ。生で乾杯。目の前に張り出されたPOPに「お疲れ様に クエン酸サワー」とある。

 確かに疲れている。このPOPに心奪われる。酸っぱさが体内をリセットする。梅干しの成分がたっぷりらしく、体によさそうだ。

 天麩羅(イカげそ・椎茸)、牡蠣とキノコのバター炒め、ハッシュドポテトなどをツマミに呑む。至福である。

 まだまだ夜は長い。外は雨が降り出した。台風の近づきが肌に感じられる。<えん>に向かうと超満員の満席。すかさず<わっちょい>へ。何とか座席を確保。

 すだちチューハイをたっぷり満喫。秋をふんだんに注入する。ジョッキにすだちを入れたまま‘追いサワー’。すだちの濃度が濃くなる。

 百合根と塩昆布を和えたもの、絶品の黒豚とんかつ(すだち添え。わかっていらっしゃる)……。最高である。

 談笑していると、携帯が震えた。明日の八尾あきんど起業塾、中止の連絡である。翌朝8時の段階で警報が出ていたら中止の段取りだったが、その12時間前に早々と決断が下された。

 翌日は正午から関西の鉄道はすべて運休決定という。台風には勝てぬ。今夜中に帰宅できるが、2時間かかる上にホテルがもったいない。八尾呑み満喫に開き直り、鯨飲モード突入。

 牛タンシチュー、ピザをワンパクに頬張る。生ビールも召還。最後は立ち飲み<髭鯨>へ。ラスト1本だったギネスをレーズンチーズをツマミに呑みほした後、地酒3点セット(たった600円)。一人1回しか頼めない絶品だ。

 24時ごろ先生方と別れ、ホテルへ。それにしても、2回連続で台風中止。恐るべしヒキの強さである。結局今回も泊りがけで全力で呑んだだけ。我が気合、今年度2回目の空回り&から騒ぎである。

181110八尾@.jpg
ビールが進む逸品ぞろい。

181110八尾B.jpg
すだち、最高。

181110八尾A.jpg
どれも旨し。

181110八尾C.jpg
やめられない。

181110八尾D.jpg
とろける旨さ。

181110八尾E.jpg
やっぱりギネスでしょ。

181110八尾F.jpg
激安呑み比べ。

posted by machi at 07:03| Comment(0) | 大阪府 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月09日

第2070夜:ぐるっとNAMEGATAプロジェクト【行方(茨城)】

 5店舗制覇ラリー。2018年11月10日から12月9日まで「サイクリストの聖地」茨城県行方市で開催されるグルメラリーである。5店舗制覇するとVIPカードが授与され、アンケートにご協力いただくと500円の商品券がプレゼントされる。

 5店舗制覇ラリーは「ぐるっとNAMEGATAプロジェクト」の一環であり、本プロジェクトを推進する行方商業協同組合はサイクリスト垂涎アイテム「オリジナルボトル」、買物に便利なだけでなくスタイリッシュで思わず身に付けたくなる「エコバッグ」を開発中である(2018年10月上旬時点)。

 11月10日から2日間盛大に開催される「行方ふれあいまつり」期間中に来場者アンケートを実施。協力者には先着だがサイクリストにはボトルが、市民にはエコバッグが進呈される。

 これらの細部調整のため、2018年10月上旬、朝6時台に福島県柳津町を発ち、9時頃宇都宮着。本事業のプロジェクトリーダーであるH本氏が宇都宮出張中だったため氏と宇都宮で合流。氏の運転でみっちり2時間車中打合せしながら行方へ。

 高速を降りると、さすが農業県と感嘆が漏れるほど農作地がひたすら広がっている。ビニールハウスも数多く顕在しているが、めくれあがっているものも多い。2018年9月下旬、日本列島を蹂躙した台風24号の影響という。凄まじい猛威を振るったようだ。以前は竜巻も同地域を襲ったそうだ。

 氏の経営する<タネのハシモト>事務室で打合せ。詳細を固めていく。昼飯は5店舗制覇ラリー参加協力店の一つ<福田屋>へ。特上の天ぷらそばを熊啜。海老の巨大さが圧巻だ。

 この店にもサイクリストのぼりがはためき、サポートステーションが設置されている。いい具合に仕上がってきた。ボトルやエコバッグは私も欲しいほどのクオリティだ。5店舗制覇も達成してみたい(ラリー実施前だが、これで2店舗制覇)。

 このバカブログをアップした翌日(11月10日)、「なめがたふれあいまつり」も「5店舗制覇ラリー」も事業としてスタートする。起源は12月9日まで。

 行方は様々な取組にトライアルされている。次年度に向けて様々な事業の種をまいている最中であり、すでに芽吹きだしている頃かもしれない。来年にはたっぷりと活性化という果実を収穫できるかもしれない。

 JR東京駅八重洲南口バス乗り場から水郷潮来ICまで10分に1本の間隔で運行するバスで約80分(空いていれば)。潮来ICから車で15分ほど。鹿島スタジアムに訪れる際にはぜひ行方へもおよれんせ。サイクリストでなくともママチャリ愛好家も大歓迎でございます。

181109行方@.jpg
181109行方B.jpg
181109行方A.jpg
181109行方C.jpg
181109行方D.jpg
サイクリストの皆さまを大歓迎。

181109行方E.jpg
旨し天ぷらそば(特上)。
posted by machi at 13:07| Comment(0) | 茨城県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする