<バルもん>。寄居屈指の人気店<正喜バル>が手掛ける鉄板焼中心の居酒屋である。寄居駅に近いマニアックな路地にあった料亭を全面改装。外観も内装もほぼ原形を留めていないほどリニューアルされた。
唯一変わっていないのが、この店の屋上。ロケーションがとにかく素晴らしい。その半年前、私は一目惚れ。2018年3月までに借り手が見つからなければ私が借りようとしたほどだ。
店舗内装、キッチンの見せ方……。オーナーのセンスが随所に感じられる。U田タウンマネージャーの同級生であるオーナー氏はまだ30代だが、現在はパン屋を新たに出店するため修行中という。素晴らしい男である。寄居に風穴どころか革命を起こしつつある。
2018年9月中旬、<バルもん>のレセプションに10人でお招き頂いた。キンキンに冷えたカールツバーグの生がスィーっと喉に飛び込む。
サラダ、ポテトフライ、お好み焼、そば焼、いかワタ炒め、牛タン、寄居ポーク……。専門店の巨大鉄板ゆえに作り出されるプロの妙味。2階の座敷も鉄板焼き仕様だ。
神戸新長田人だった私にとって鉄板こなもんは日常の風景だが、卓上に鉄板がある光景は寄居では珍しいのかもしれない。
生を数杯飲んだ後、ジントニックをメガジョッキに入れてもらう無法ぶりを発揮。さっぱりと爽やかで旨いが、チューハイやハイボールと異なり、ジントニックはメガサイズで呑むものではないと反省する。
大満足で店を出る。寄居滞在時の選択肢が増えてうれしい限り。歩いてお得な町・寄居。チャレンジできる町・寄居。駅前まで30秒ほど歩き、寄居訪問時は2回に1回は通っている<金太郎>でホッピー。ちなみに2回に1回のもう一つは、隣接する<金之助>だ。
秩父鉄道終電に乗り、熊谷で乗り換える。熊谷で缶ビールを捕獲し、ガラ空きの列車で煽る。大宮到着23時30分。ホテルに荷物を預け、深夜2時半までさらに鯨飲。
翌朝。こってりした二日酔いである。ユニットバスに湯をはり、少しでも酒を抜く。その日の夜は、岩手県大槌町でミッション。それまでに復活せねばならない。
そんなコッテリな体調の日の早めの昼は、大宮の‘ナンギン’でつけ麺のアツモリ。大宮駅構内にも巨大看板が設置されている店である。全国一有名なラーメン屋かもしれぬ池袋T勝軒のオヤジさんの最後のお弟子さんの店らしい。
時間は11時ごろだったが、あっという間に満席に。私はつけ麺よりも普通のラーメンを好むが、つけ麺がウリの店でそれを頼まぬ蛮勇を小物の私は持ち合わせていない。
チャレンジできる街・埼玉。起業しやすい街・埼玉。若者もシニアも失敗を恐れずどんどんチャレンジ起業・出店し、夢をかなえて「黒帯」を締めようではありませんか。
生まれ変わり。
面影あまりなし。
絶景の屋上。
生ビール、無敵。
鉄板焼屋らしい絶品。
最後は大宮で深夜2時。
2018年11月21日
2018年11月20日
第2078夜:川口ビール園【川口(埼玉)】
サッポロビール園。日本(世界かも)で一番有名なビール園だろう。ジンギスカンはともかく、ここで呑む生ビールの旨さは我がリストの中で間違いなく最上位。キ●ン遠野産ホップ一番搾り「生」と激しく首位を争っている。私の脳内だけですが。
川口ビール園は、サッポロに全く劣らない、または圧勝しているかもしれない川口そごう屋上で夏季開催されているビアガーデンである。300人以上は優に収容できるという。そんなビアガーデンを、川口市商店街連合会が9月13日、完全貸切で制圧した。私は半年も前からこの宴にお誘い頂いていた。
川口市のお隣のタフな蕨ミッションを終え、川口そごうに向かう。我がクライアントのT野氏&T中氏、蕨の建築士・K野女史と合流し、リストバンドして会場へ。ジンギスカンゆえ、匂いが衣類につかないようにと袋が(市会議員の先生から)渡される。素晴らしい気配りだ。
会場は定員を超える盛況ぶり。我が埼玉チームのお隣は、10年近い我がクライアントである商店街支援機関の先生方。ダブルクライアントに挟まれ、光栄と緊張が入り混じる不思議な感覚に襲われる。
商連を牽引するT中会長がステージ上でご挨拶。ところが会場内の半数以上(特にステージから遠いテーブル)は早速乾杯で盛り上がっている。
我らのテーブルは最もビールサーバーが近い場所。これほど極上の席はない。生ビールは5種類呑み放題である。黒ラベル、エビス、琥珀エビス、エビスブラック、そしてエーデルピルス。贅沢の極みである。肉(ジンギスカン+α)も野菜も食べ放題会費はわずか3000円。商連がかなり持ち出ししているのだろう。
暑くもなく寒くもない、風もない最高のビアガーデン日和。外で呑む生ビールは旨さが倍加する、気がする。
会場を所狭しと駆け巡る市長閣下も商店街オヤジのごとく完全に会場に溶け込まれている。T中会長率いる川口市商連の団結力、パワーを改めて実感させられる。
20時ごろ、抽選会が始まった。私が受付で渡された番号は「300番」。なぜか当たる気が全くしない。豪華景品が続々掃けていく途中、小雨が降り出した。そして、本降り気味に。そのタイミングで川口市商連プレゼンツビアガーデンもちょうど大団円。大満足である。
埼玉チーム3氏と西川口へ。西口商店街の激シブ立ち呑み<やきとりJ郎>でホッピー&焼トン。ビアガーデンとは異なる旨さと風情の世界が広がっている。
3軒目はカラオケボックス。皆さん熱唱、私は恥唱しながらジムハイ鯨飲。24時半ごろお開きに。私はボックスから歩いて2分のホテルだが、3氏はどうやって帰宅されたのだろうか。
天国へのゲート。
5種の生+αが飲み放題。
大賑わい。
いつもありがとうございます。
3軒目のカラオケにて。
川口ビール園は、サッポロに全く劣らない、または圧勝しているかもしれない川口そごう屋上で夏季開催されているビアガーデンである。300人以上は優に収容できるという。そんなビアガーデンを、川口市商店街連合会が9月13日、完全貸切で制圧した。私は半年も前からこの宴にお誘い頂いていた。
川口市のお隣のタフな蕨ミッションを終え、川口そごうに向かう。我がクライアントのT野氏&T中氏、蕨の建築士・K野女史と合流し、リストバンドして会場へ。ジンギスカンゆえ、匂いが衣類につかないようにと袋が(市会議員の先生から)渡される。素晴らしい気配りだ。
会場は定員を超える盛況ぶり。我が埼玉チームのお隣は、10年近い我がクライアントである商店街支援機関の先生方。ダブルクライアントに挟まれ、光栄と緊張が入り混じる不思議な感覚に襲われる。
商連を牽引するT中会長がステージ上でご挨拶。ところが会場内の半数以上(特にステージから遠いテーブル)は早速乾杯で盛り上がっている。
我らのテーブルは最もビールサーバーが近い場所。これほど極上の席はない。生ビールは5種類呑み放題である。黒ラベル、エビス、琥珀エビス、エビスブラック、そしてエーデルピルス。贅沢の極みである。肉(ジンギスカン+α)も野菜も食べ放題会費はわずか3000円。商連がかなり持ち出ししているのだろう。
暑くもなく寒くもない、風もない最高のビアガーデン日和。外で呑む生ビールは旨さが倍加する、気がする。
会場を所狭しと駆け巡る市長閣下も商店街オヤジのごとく完全に会場に溶け込まれている。T中会長率いる川口市商連の団結力、パワーを改めて実感させられる。
20時ごろ、抽選会が始まった。私が受付で渡された番号は「300番」。なぜか当たる気が全くしない。豪華景品が続々掃けていく途中、小雨が降り出した。そして、本降り気味に。そのタイミングで川口市商連プレゼンツビアガーデンもちょうど大団円。大満足である。
埼玉チーム3氏と西川口へ。西口商店街の激シブ立ち呑み<やきとりJ郎>でホッピー&焼トン。ビアガーデンとは異なる旨さと風情の世界が広がっている。
3軒目はカラオケボックス。皆さん熱唱、私は恥唱しながらジムハイ鯨飲。24時半ごろお開きに。私はボックスから歩いて2分のホテルだが、3氏はどうやって帰宅されたのだろうか。
天国へのゲート。
5種の生+αが飲み放題。
大賑わい。
いつもありがとうございます。
3軒目のカラオケにて。
2018年11月19日
第2077夜:とんかつ秋の陣【蕨(埼玉)】
<大作>。蕨駅前の「とんかつ びふてき」の老舗(たぶん)である。2018年秋の正午、初めてこのお店の「双子織」の暖簾を潜った。個人的には「ステーキ」より「ビフテキ」という呼称に心躍るものがある。
店内は常連と思しき年配者、サラリーマンたちが制圧。老婦人連れも目立つ。私は1階に陣取ったが、2階もあるようだ。接客も好もしく、老舗の重厚と余裕を感じさせる。
メニューを見る。ランチがお得な模様。5秒ほど迷い、定番と思しき「ロースかつ」に。ライス、豚汁、キャベツがお替り自由という。味噌汁のお替り自由はあっても「豚汁」のお替り自由はあまり見かけない剛毅さだ。
店内でぼんやりと昭和の空気感と時間の流れに浸っていると、ブツ降臨。……。豪華である。カツは大きく、いかにもサクサクなビジュアル。ライスもキャベツもお替りが必要ないほどの量。
小鉢には何と「いか刺」が入っていた。小鉢がついてくることも気づかなかったが、しかも刺身とは……。恐れ入る。
まずは豚汁をひと啜り。……。豚の甘みとコクが味噌に溶けだしている。これだけで十分な逸品だ。とんかつと豚汁はダブルから余計という説もあるが、やはり貝系以外なら普通の味噌汁より豚汁の方が思いっきり満喫できるような気がする。
カツのひと切れめは、塩で。2切れめは、醤油で。じっくり味わう。衣サクサク、肉は柔らかくジューシー。3切れめ以降はゴマを擦ったすり鉢にソースを入れ、たっぷり浸して辛子を絡めながらジャンクに攻める。
ソースたっぷりカツに、熱々の白ご飯。無敵である。時折漬物で箸休めし、いか刺も挟みながら満足という名の海に溺れる。
蕨における我がランチは、これまで老舗名店系では「嵯峨乃」(とんかつ)、「須賀屋」(鰻丼と豚うなぎ丼)、そして今回の「大作」。大衆ボリューム中華チェ―ン系では「珍来」「福しん」。東口で啜った立ち食い蕎麦も旨しであった。
とんかつの名店が2店舗(もしくはそれ以上)も駅前に屹立していることにも驚かされる。どちらの名店もランチは極めてお得。他にも蕨には名店が溢れていそうだ。
次回「大作」ランチはミックスフライに挑戦しよう。メニュー見ると一品料理も充実している。いつか、ビールや日本酒をヤリながらじっくりとこの店を味わってみたい。
次回の楽しみを胸に秘め躍らせながら<レイクサイド>へ。珈琲200円。熱いおしぼり付き。煙草吸い放題。昼は様々な店を試せれど、食後の珈琲はこの激安喫茶一択である。
老舗の風格。
コスパ無敵。
食後はここ。
店内は常連と思しき年配者、サラリーマンたちが制圧。老婦人連れも目立つ。私は1階に陣取ったが、2階もあるようだ。接客も好もしく、老舗の重厚と余裕を感じさせる。
メニューを見る。ランチがお得な模様。5秒ほど迷い、定番と思しき「ロースかつ」に。ライス、豚汁、キャベツがお替り自由という。味噌汁のお替り自由はあっても「豚汁」のお替り自由はあまり見かけない剛毅さだ。
店内でぼんやりと昭和の空気感と時間の流れに浸っていると、ブツ降臨。……。豪華である。カツは大きく、いかにもサクサクなビジュアル。ライスもキャベツもお替りが必要ないほどの量。
小鉢には何と「いか刺」が入っていた。小鉢がついてくることも気づかなかったが、しかも刺身とは……。恐れ入る。
まずは豚汁をひと啜り。……。豚の甘みとコクが味噌に溶けだしている。これだけで十分な逸品だ。とんかつと豚汁はダブルから余計という説もあるが、やはり貝系以外なら普通の味噌汁より豚汁の方が思いっきり満喫できるような気がする。
カツのひと切れめは、塩で。2切れめは、醤油で。じっくり味わう。衣サクサク、肉は柔らかくジューシー。3切れめ以降はゴマを擦ったすり鉢にソースを入れ、たっぷり浸して辛子を絡めながらジャンクに攻める。
ソースたっぷりカツに、熱々の白ご飯。無敵である。時折漬物で箸休めし、いか刺も挟みながら満足という名の海に溺れる。
蕨における我がランチは、これまで老舗名店系では「嵯峨乃」(とんかつ)、「須賀屋」(鰻丼と豚うなぎ丼)、そして今回の「大作」。大衆ボリューム中華チェ―ン系では「珍来」「福しん」。東口で啜った立ち食い蕎麦も旨しであった。
とんかつの名店が2店舗(もしくはそれ以上)も駅前に屹立していることにも驚かされる。どちらの名店もランチは極めてお得。他にも蕨には名店が溢れていそうだ。
次回「大作」ランチはミックスフライに挑戦しよう。メニュー見ると一品料理も充実している。いつか、ビールや日本酒をヤリながらじっくりとこの店を味わってみたい。
次回の楽しみを胸に秘め躍らせながら<レイクサイド>へ。珈琲200円。熱いおしぼり付き。煙草吸い放題。昼は様々な店を試せれど、食後の珈琲はこの激安喫茶一択である。
老舗の風格。
コスパ無敵。
食後はここ。
2018年11月15日
第2076夜:素ラーメンのちょい足し【鹿沼(栃木)】
<CICACU>。鹿沼市中心市街地に位置する、老舗旅館を生まれ変わらせたゲストハウスである。随所に風格とモダンが共存している。2018年初秋、初めて宿泊する機会に恵まれた。チェックインの際、何かのイベント準備らしく、凄まじい賑やかさとバタバタさだった。
20名近い参加者が織りなすミッション終了後、我が鹿沼滞在時コーディネーター・M越氏の運転で<山いち>さんへ。勉強会に参加されていた女将さんは急いで店に戻られたようだ。
外観は思いっきり餃子屋にしか見えないが、ラーメンの比重が高いという。「こうらく」という宇都宮餃子を用いている点を思いっきり前面にアピールしている。
ほろ酔いセットが無敵である。ドリンク1杯、焼餃子1人前、メンマ、麦風どり唐揚2ヶで990円。餃子はさすが本場(宇都宮)の王道感。ラー油が刺激的で食欲を倍加する。唐揚も部位がことなるため別料理が2つというオモムキで笑みが漏れる。生は当然1杯で足りるわけなく、2杯追加。その後は焼酎だ。
同行氏たちには「塩」が人気だが、私は定番王道と思しき「あっさり醤油ラーメン」召還。ハーフサイズもあるが、もちろんフルである。
店内には様々なPOPにこだわりが記されている。昆布・椎茸・野菜・鶏ガラがゆっくり抽出された黄金色のスープ。滋養たっぷりという。読むだけで味わっている至福の気分である。
ブツが運ばれてきた。トッピングは別皿で、ネギも何もない「素ラーメン」が眼前に広がる。スープを構成する生姜、椎茸、にんじん、長ネギ、昆布など、すべて生産地と生産者が表記されている。まずは「素」で味わってほしいという配慮だろう。
まずは胡椒すらかけず、スープを一口。……。やさしさに包まれる。思わず「ほわぁ」と温泉に浸かったような心地よき吐息が漏れる。あっさりだが、深い。細胞が喜んでいる。
絶品のチャーシューや刻み葱などを載せて味の変化を楽しむ。ちょい足しにより、素とは異なる別の旨味が新たな表情を見せる。気づけばあっという間に麺1本、汁1滴残さず啜り終えた。他にも試したいメニューがたっぷりである。
M越氏にゲストハウスまで送っていただき、お別れする。鍵の暗証番号を事前に渡されており、開錠を試みる。……。ところが、いくら番号通り押しても開かない。10回ほど繰り返しただろうか。ウンともスンとも反応しない。途方に暮れそうな折、水K氏が私の横に立った。
氏は私が開錠して無事旅館に入るまで見守って下さっていたのか。氏は番号を押し、私と「逆」の方向にダイヤルをねじった。……。何事もなかったように「カシャッ」と音がした。
私は恥ずかしさと申し訳なさに包まれながら、黄金色のスープに漂う素ラーメンのように布団にくるまった。真夜中、壮絶に激しい脹脛のこむらがえりに襲われた。私は少しも成長しない、ちょい足しのない引き算ばかりの生活である。
具は別皿。
好みにカスタマイズ。
絶品。
無敵。
居心地抜群。
餃子専門店のよう。
改装されたゲストハウス。
20名近い参加者が織りなすミッション終了後、我が鹿沼滞在時コーディネーター・M越氏の運転で<山いち>さんへ。勉強会に参加されていた女将さんは急いで店に戻られたようだ。
外観は思いっきり餃子屋にしか見えないが、ラーメンの比重が高いという。「こうらく」という宇都宮餃子を用いている点を思いっきり前面にアピールしている。
ほろ酔いセットが無敵である。ドリンク1杯、焼餃子1人前、メンマ、麦風どり唐揚2ヶで990円。餃子はさすが本場(宇都宮)の王道感。ラー油が刺激的で食欲を倍加する。唐揚も部位がことなるため別料理が2つというオモムキで笑みが漏れる。生は当然1杯で足りるわけなく、2杯追加。その後は焼酎だ。
同行氏たちには「塩」が人気だが、私は定番王道と思しき「あっさり醤油ラーメン」召還。ハーフサイズもあるが、もちろんフルである。
店内には様々なPOPにこだわりが記されている。昆布・椎茸・野菜・鶏ガラがゆっくり抽出された黄金色のスープ。滋養たっぷりという。読むだけで味わっている至福の気分である。
ブツが運ばれてきた。トッピングは別皿で、ネギも何もない「素ラーメン」が眼前に広がる。スープを構成する生姜、椎茸、にんじん、長ネギ、昆布など、すべて生産地と生産者が表記されている。まずは「素」で味わってほしいという配慮だろう。
まずは胡椒すらかけず、スープを一口。……。やさしさに包まれる。思わず「ほわぁ」と温泉に浸かったような心地よき吐息が漏れる。あっさりだが、深い。細胞が喜んでいる。
絶品のチャーシューや刻み葱などを載せて味の変化を楽しむ。ちょい足しにより、素とは異なる別の旨味が新たな表情を見せる。気づけばあっという間に麺1本、汁1滴残さず啜り終えた。他にも試したいメニューがたっぷりである。
M越氏にゲストハウスまで送っていただき、お別れする。鍵の暗証番号を事前に渡されており、開錠を試みる。……。ところが、いくら番号通り押しても開かない。10回ほど繰り返しただろうか。ウンともスンとも反応しない。途方に暮れそうな折、水K氏が私の横に立った。
氏は私が開錠して無事旅館に入るまで見守って下さっていたのか。氏は番号を押し、私と「逆」の方向にダイヤルをねじった。……。何事もなかったように「カシャッ」と音がした。
私は恥ずかしさと申し訳なさに包まれながら、黄金色のスープに漂う素ラーメンのように布団にくるまった。真夜中、壮絶に激しい脹脛のこむらがえりに襲われた。私は少しも成長しない、ちょい足しのない引き算ばかりの生活である。
具は別皿。
好みにカスタマイズ。
絶品。
無敵。
居心地抜群。
餃子専門店のよう。
改装されたゲストハウス。
2018年11月14日
第2075夜:二日酔い翌朝はバスターミナルへ【長崎(長崎)】
肉吸。大阪難波<千とせ>の超名物料理である。要するに、肉うどんにうどん抜きだ。大手メーカーが商品化しているのを見かけたこともある。二日酔いの芸人さんが注文したことが始まりという。私も何度か本店で堪能。「肉吸大玉」とビールだ。
北海道を襲った地震のあった初秋の夜。羽田から長崎方面の飛行機は無事テイクオフ。22時過ぎに長崎駅に近い我が定宿にチェックイン。空腹の上、ノドも乾いた。
一人呑みもつまらんので、同じ定宿のT木長崎つきまちタウンマネージャーを呼び出しタクシーで思案橋へ。久々に<武将門>と<満福>をハシゴ満喫する。
翌日の夜(金曜日)。築町にて8人でこじんまりと懇親会。2軒目は普段24時までだが金土は3時まで開けている<武将門>へ2夜連続。奥の小上がりに何とか4人で座るが超満員。我がキープボトルを呑むがあっという間にカラになる。
深夜1時頃K島氏奥方合流。ホテル戻りは深夜2時半。この週は日曜に神戸を発ち、埼玉、三陸、埼玉、長崎と移動。この夜が今週のラストミッション。さすがに疲労がにじみ出る。
翌朝も長崎は雨だった。しかも強め。ホテル朝食を軽く無視し、濡れながら歩いて長崎駅前バスターミナルへ。普段朝食をとる習慣はないが(朝昼兼用)、長崎で朝食をとる際はバスターミナル内の立ち食いうどん屋と決めている。
この店は出汁が旨い。うどんも旨い。しかしこの日の朝は前夜の酒が残り、汁だけが呑みたい気分だった。店内では朝9時からおでんにカップ酒を煽っているオヤジもいる。
メニューを見る。……。「肉玉吸い」を発見。今まで気づかなかった。大阪難波<千とせ>が誇る日本屈指の知名度を誇る「肉吸い」をアレンジしているのか。玉子かけごはんと一緒に味わうのが千とせ流。玉子かけご飯は二日酔いに厳しいので、汁だけがちょうど良い。
肉玉吸いを注文する。店員熟女は一瞬間を置き、目を見開いた。そして慌て気味に「うどんは入ってないですよ!それでもいいですか!?」。
……。入っていたら肉吸いじゃない。当たり前だ。力強く首肯する。
しばらく待って肉玉吸い完成。オニギリ(稲荷寿司)2ヶが漏れなくついてきた。できればこの2ヶはいらぬ代わりに100円引きとかにしてほしいが、店のルールには抗えぬ。
肉玉吸い、肉たっぷりである。玉子は半熟でなく固めだったが、それでも旨そうだ。天かすが出汁の表面で舞っている。
一味をパラリし、出汁を啜る。……。五臓六腑が歓喜し始めた。肉の旨味と甘み、天かすのコクが出汁に溶け込んでいる。玉ねぎにも出汁が染みている。一口すするごとに毛細血管、細胞が弾ける。腹の底のチャクラが回りだす。
一滴残さず啜り切った。一週間の疲労も出汁に溶け、霧消した。
雨の思案橋。日本三大横丁。
初日の<武将門>。
<満福>カレー皿うどんはキラーメニュー。
2日目の<武将門>。
長崎駅前バスターミナルで存在感を発揮。
二日酔いの朝は頼まずにいられない。
五臓六腑に染み渡る。
北海道を襲った地震のあった初秋の夜。羽田から長崎方面の飛行機は無事テイクオフ。22時過ぎに長崎駅に近い我が定宿にチェックイン。空腹の上、ノドも乾いた。
一人呑みもつまらんので、同じ定宿のT木長崎つきまちタウンマネージャーを呼び出しタクシーで思案橋へ。久々に<武将門>と<満福>をハシゴ満喫する。
翌日の夜(金曜日)。築町にて8人でこじんまりと懇親会。2軒目は普段24時までだが金土は3時まで開けている<武将門>へ2夜連続。奥の小上がりに何とか4人で座るが超満員。我がキープボトルを呑むがあっという間にカラになる。
深夜1時頃K島氏奥方合流。ホテル戻りは深夜2時半。この週は日曜に神戸を発ち、埼玉、三陸、埼玉、長崎と移動。この夜が今週のラストミッション。さすがに疲労がにじみ出る。
翌朝も長崎は雨だった。しかも強め。ホテル朝食を軽く無視し、濡れながら歩いて長崎駅前バスターミナルへ。普段朝食をとる習慣はないが(朝昼兼用)、長崎で朝食をとる際はバスターミナル内の立ち食いうどん屋と決めている。
この店は出汁が旨い。うどんも旨い。しかしこの日の朝は前夜の酒が残り、汁だけが呑みたい気分だった。店内では朝9時からおでんにカップ酒を煽っているオヤジもいる。
メニューを見る。……。「肉玉吸い」を発見。今まで気づかなかった。大阪難波<千とせ>が誇る日本屈指の知名度を誇る「肉吸い」をアレンジしているのか。玉子かけごはんと一緒に味わうのが千とせ流。玉子かけご飯は二日酔いに厳しいので、汁だけがちょうど良い。
肉玉吸いを注文する。店員熟女は一瞬間を置き、目を見開いた。そして慌て気味に「うどんは入ってないですよ!それでもいいですか!?」。
……。入っていたら肉吸いじゃない。当たり前だ。力強く首肯する。
しばらく待って肉玉吸い完成。オニギリ(稲荷寿司)2ヶが漏れなくついてきた。できればこの2ヶはいらぬ代わりに100円引きとかにしてほしいが、店のルールには抗えぬ。
肉玉吸い、肉たっぷりである。玉子は半熟でなく固めだったが、それでも旨そうだ。天かすが出汁の表面で舞っている。
一味をパラリし、出汁を啜る。……。五臓六腑が歓喜し始めた。肉の旨味と甘み、天かすのコクが出汁に溶け込んでいる。玉ねぎにも出汁が染みている。一口すするごとに毛細血管、細胞が弾ける。腹の底のチャクラが回りだす。
一滴残さず啜り切った。一週間の疲労も出汁に溶け、霧消した。
雨の思案橋。日本三大横丁。
初日の<武将門>。
<満福>カレー皿うどんはキラーメニュー。
2日目の<武将門>。
長崎駅前バスターミナルで存在感を発揮。
二日酔いの朝は頼まずにいられない。
五臓六腑に染み渡る。