ある夏の沖縄の夜。21時過ぎに宜野湾ミッションを終え、沖縄市胡屋(ゴヤ)地区のホテルに戻る。我が沖縄中部滞在時のコーディネーター・H瀬氏が現役CAのY村嬢と早い時間から呑みまくっているという情報を入手。
遅れまじとアーケードの中にあるオープンな居酒屋へ。沖縄らしく思いっきり野外な雰囲気だが、アーケードの下なので室内ともいえる。
1000ベロ(ドリンク3杯1000円+α?)を注文。センベロの際は注文時に何かのアイテムと交換するシステムが多い。店によって割りばしであったり、王冠であったり。
ちなみにこの店は、往年のアイドルのプロマイド。往年といっても、44歳(当時)の私ですらうっすらと記憶あるアイドルだけでなく、御年70歳は超えているであろう御方の50年以上前の写真も含まれている。
3杯注文する間に、手持ちのプロマイドを1枚づつ店員さんにお渡しする。強い(お気に入り)のカードはギリギリまでキープしておきたいもの。私は未経験だが、トレカというものはこのようにして楽しむものなのか。同行氏たちと「これだ誰だ?」と考え込むのも楽しい。
我がセンベロもとっくに無くなり、泡盛に切り替えて談笑していると、グデングデンの美魔女3人が賑やかに店に飛び込んできた。H瀬氏は全員とお知り合いのようだ。3人とも居酒屋のママで、そのうち2人は私も旧知である。
3人ともテンションマックスである。若くて美しい現役CAにたっぷりと絡んだ後は意気投合するママ、何故か分らぬが泣き出すママ、汗ダクの私の頭を触って「うわっ、汗だらけ」と気持ち悪そうにその手を私の服で拭いているママ……。カオスである。まさに、アーケード内のオープン居酒屋で繰り広げられる「胡屋(ゴヤ)騒動」状態である。
ジョッキに入った泡盛(250円)は水割というより、ほぼ原液。3人の大虎ママに負けず、私もピッチを加速させる。
いい感じに酔ったところで、騒動が終結。ママたちはまだ呑み足りずどこかの店に行こうとしているが、私たち3人(H瀬氏&Y村嬢)は脱出。私は1度しか足を運んでいないがすっかりお気に入りになった<Rica Bar>へ。
この店もママが明るく素敵で賑やかだが、先ほどの騒乱と比較すればまるで凪いでいる春の海。ほんの1杯のつもり●杯ほど知多ハイボールを深夜2時まで鯨飲。私の脳内騒乱は収まっていないようである。

センベロ。


カオス状態。

最高のひと時。