2017年6月から新相生商店街にご縁をいただき、2018年2月が計7回の最終回に。懇親会はこれまで毎回異なる店だったが、私のリクエストで<鳥●い>に。2回目に訪れた店だが、KFCを駆逐したフライドチキン、若鶏炭火焼など感涙の絶品が忘れられない。
実業家のN川氏が糖質やカロリー制限などで1か月半で10s以上ダイエット成功。そのコツを聞きながら生ビールをガンガンやり流し込みながらフライドチキンのかぶりつく背徳。
2軒目は富良野で一番流行っているというパブラウンジ<ミ●ド>。奇跡的に座れたそうだ。時間制限のない呑み放題2500円。富良野ワインも込み。ソーダ割でふらのボールを満喫。ママの自家製漬物も絶妙に高難度の絶品だ。
眼前にスナック菓子もあったが、何となく対面に座る身長体重が前はほぼ同じだったN川氏のスリムでシャープなシルエットが視界に入ると手が伸びない。これもダイエット効果か。
夜中1時ごろお開き。再開を誓い合って三々五々。T一郎氏にオミヤでいただいた高級で希少な富良野ワインをリュックに背負い、富良野最強蕎麦屋の石D氏とブラブラ談笑しながらコンビニへ。氏と別れ、マルチコピー機のお世話になる。出張族の私には欠かせない。
旅館近くや駅前にコンビニがなく、しかもマルチコピーを有しているのは私の知る限り3大コンビニだけ。どんなに呑んで、どんなに雪が降って足元が悪く、どんなに吹雪いてもこのルーチンは欠かせない。特に富良野ミッションでは翌日の業務に致命的なロスを犯してしまう。
この夜も横殴りの雪が。気温はマイナス10度程度か。その前日はマイナス20度を下回ったらしい。その世界を体感してみたいが、雪なき世界に住む私のエゴ。
コンビニを出ると、見ないようにしても視界に貼ってしまう赤バックに白抜き文字。<山●家>。深夜3時まで開いている。ダイエットの話を思い出しながら、なぜか旅館とは逆方向の山岡家に足が向いてしまう。入口に灰皿があった。吹雪の中、1本だけ燻らせて思案する。
寒い、という言い訳。富良野ラストミッション、という言い訳。2017年度ラスト北海道、という言い訳。次回いつ道内入りできるか分からぬ、という言い訳。<●岡家>を啜れるタイミングが次回いつか分からぬ、という言い訳。
「また負けてしまいましたが〜」と心の中で春一番のように顎を尖らせつぶやきながら券売機へ。ノーマルにすればよいのにネギチャーシューメンに。味付け玉子も追加トッピング。
カウンターに腰掛け、ぼんやり調理を見つめる。5分後、ブツ降臨。あまりにもセクシーすぎる。湯気が冷えた顔を温める。胡椒を振り、紙エプロンも装着。後は一気呵成に熊啜り。
麺を啜り終え、ネギもすべて腹に入り、焼豚、玉子も滅失。丼にはスープが3分の1ほど残っている。ニンニクと豆板醤をぶち込んで一気にスープを啜り上げようと口をつけた。その瞬間、先ほどのダイエット話を思い出した。
私は過去最高ウェイトを絶賛更新中である。まもなく北九州小倉ワンハンドレッドクラブ入会資格を得ることができる。
目を強くつむった。一口だけ飲んで、丼を戻した。ラーメンスープはラードがダイエットにヤバすぎと数時間前お聞きしたことを思い出した。よし、20s痩せてやるぞ。
そういえば、意識していなかったが麺を大盛りにしなかった。スープも後ろ髪を惹かれながら残した。スープを残すなどラーメンを愛する御仁、おいしいラーメンを作って下さる店主たちへの背信行為以外何物でもないが、何かを捨てねばオトコは先に進めない。
2018年2月8日現在、私のウエイトは93.5sである。過去最重量である。ちなみに身長は40歳を超えて縮み始め、43歳時点で169pである。
深夜1時半。ラードたっぷりの濃厚絶品スープを3分の1も残した。麺は大盛にしなかった。吹雪の中、タクシーに乗らず節約と運動のため10分弱旅館まで歩いた。幸先のよいダイエットチャレンジのスタートである。濃く固い誓いである。
(付記)
それから2か月後。自宅で何気なく体重計に乗ったら、95.4sだった。あれ、おかしいなぁ……。


無敵のチキン2種。

毎月ありがとうございます。

2軒目は富良野一の人気スナック。

ふらのワインをお土産に頂く。多謝。

真夜中の抗えぬ誘惑。