2018年05月02日

第1939夜:第三者事業承継のススメ【八尾(大阪)】

 <ツインズパパ>。JR八尾駅南口から幹線道路沿いに南へ徒歩10分弱に屹立する、二十数年来お客の熱い支持を得てきたケーキ喫茶である。

 諸事情で廃業を検討されている際、長年の常連客達の熱意と懇願により、第三者への事業承継を検討。あれよあれよという間に承継されることになったのが、八尾あきんど起業塾2017塾生の岩M女史。病院の食堂での調理経験など豊富な実績を有する彼女の夢はカフェの開業。様々な障害が立ちはだかったが、伝手を通じてツインズパパを引き継ぐことに。

 2017年8月から月2回ペースで、経験と実力充分の専門家の先生方による寄り添い型のサポートで開業前と開業後をサポートさせていただいた。2017年10月から3か月間、前オーナーから引継ぎを受けながらノウハウを学ぶ。

 大きな特徴は、常連客と岩M女史とのマッチングである。常連客にすれば、いきなり違うオーナーの店になれば屋号も内装もメニューも何もかも変わり別の店に。足が遠のくかもしれない。ところがこのシステムなら常連客にとっても移行期間と精神的な受入期間が生まれる。そして2018年1月から完全に独り立ちされた。

 ある1月下旬の昼すぎ。夕方から八尾市役所で打合せがあった私は北九州小倉から<ツインズパパ>へ直行。なかなか訪問タイミングがなかったのだが、ついに実現。地理感のない私でも迷うことなく一発で辿り着けた好立地。店舗前通行量も意外なほど多い。

 店に入る。事前訪問を告げておらず抜き打ちのようなスタイルだったが、奥から女史とアルバイト婦人が。市役所以外でお会いするのは初めてなのでヘンな気分である。店内はすべて女性客。がっちり顧客を掴んでいる。

 ランチメニューも素晴らしい。和風パスタ、キーマカレー、好きな惣菜5種選びなど迷わせる魅力が横溢。私はこの日の週替わりメニュー750円に。サーモンフライ、ホタテフライ、サラダ、五穀米(たぶん)、味噌汁、漬物、そして惣菜が2種類選べる。私は茄子の揚げびたしとピーマン&ササミのピリ辛い和えに。

 料理ができる間店内を見渡す。手焼きのクッキーが10種類以上。元ケーキ店らしく眩しいばかりのケーキ類。ご自分で焼いているそうだ。その技術も承継したのだろうか。冷蔵ケースにはケーキと手作り惣菜が混在しているシュールさ。その惣菜も元病院食堂関係者らしい激シブのラインナップだ。

 ブツが運ばれてきた。豪華である。まずはタルタルソースたっぷりのサーモンフライにかぶりつく。……。笑顔になる。どれも心がこもって旨くてヘルシー。心も体も暖かくなる。

 たっぷりナミナミ注がれたホットコーヒーを呑みながら女史と談笑。夢を実現した者だげか成し得る笑みが素晴らしい。常連客(いわゆる大阪河内のオバちゃん)とのコミュニケーションも完璧で「アメちゃんいる?」と手渡しされていた。元はケーキがメインの店なので異様に厨房が広いが、レイアウトを改善していけばさらに弾けるだろう。

 現状(2018年1月時点)の外観は思いっきりケーキ屋がカフェも併設しているという雰囲気だが、徐々にCAFÉ&ランチに比重を移行。2018年2月には看板も掛け替え、店舗名も新たに<CaféDeliツリー(仮)>として新たなスタートを切る。

 製造業における事業承継は親族や従業員へだが、後継者不在の商業・サービス業に関しては全くの「第三者事業承継」。まちづくり屋としての私のライフワークは「安全安心と賑わいの両立」だったが、2017年から新たに「第三者事業承継のシステム化」が加わっている。

 どちらも悩ましいテーマだが、まちづくり屋人生をかけて取り組む価値はある。現在の第三者事業承継は偶然の要素が強いため、システム化したいのだ。

 ぜひツインズパパ改め<ツリー>へお越しあれ。なぜその屋号なのかは、オーナーの岩M女史に直接お店でお聞きあれ。

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現在では看板が掛け変わっているはず。

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魅力とヘルシーさを兼ね備えたメニュー。

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激シブ総菜も充実。

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質も量も満足。

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珈琲もたっぷり。

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ガンバってください!
posted by machi at 07:39| Comment(0) | 大阪府 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする