旭川は有名ラーメン店がひしめく激戦区。私の北海道ラーメンソウルフードは<山岡家>だが、これは思いっきり横浜家系なので変化球。それを除けば、系統でいえば旭川を最も抱きしめている。神戸が豚骨醤油系なので、旭川の醤油がなじむのだろう。
初めて旭川に訪れたのは2010年6月。その際は1時間ほど街中を散策した際、有名店<蜂屋>で啜った(このバカブログに書いていた)。それから7年半後。私は旭川空港に集中して通う期間が生まれた。目的地は富良野。最寄りが旭川空港である。
神戸の自宅から神戸空港または伊丹空港から羽田を経由して旭川空港に入る。それからバスで富良野まで1時間。だいたい夕方に到着し、バババとミッションこなし、商店街の旦那衆と懇親会。翌早朝に同じルートで帰神する。全く旭川に立ち寄るタイミングがない。ラーメン啜りのハシゴができない。富良野は全くラーメンのイメージがない。
旭川空港の売店で土産を物色していると、1食入のいわゆる「袋めん」があった。それもすべて旭川の有名店(と思う)監修の5種類。製造元はすべて「藤原製麺」。値段も181円均一。この5種類を自宅とはいえ啜れば旭川旅情気分に浸れるのではないか。さっそくレジへ。ついでに富良野でハマった「山わさび」と「ラム・マトンのタレ漬け」も捕獲。
たまたま自宅に集中して滞在する期間があった。昼の楽しみは旭川ラーメン啜り比べ。全5選手は以下。「旭川らぅめん青葉 しょうゆ味」「旭川特一番」「らーめんや天金」「旭川よし乃本店みそ味」、そして「旭川梅光軒・醤油味ラーメン」。
すべて同じメーカーゆえか、麺のゆで時間が4分30秒で統一。3分30秒たったらいったんかき混ぜるよう指示も一緒。水の分量が少し違うがほぼ同じ。要するに、全く同じ麺だ。違いはスープのみと思いきや、「旭川梅光軒」」だけが少し異なる。お湯が270ml、湯で時間4分位。「4分30秒」ではなく「4分位」。お湯も他の半分だ。
ネギだけは常備したいのだが、切らしている。条件を同じくするために、葱抜き。具はスライスハムのみ。胡椒パラリで抜身のシンプル勝負に持ち込む。
結論。どれも旨かった。独特の旨みとトロミがある旭川醤油を見事に再現している。麺も生麺っぽい。粉が噴いた麺ではないから簡単に湯がくことができる点もポイント高し。
みそ味の「よし乃」は優劣つけがたいが、他の4種の醤油系はどれも似ているが微妙に異なる。個人的には「青葉」か「梅光軒」か。他の3種も含め、それぞれの実店舗で啜らねば判断つきかねる。袋麺で181円は高額かもしれないが、ヘタなその辺の店の600〜700円のラーメンより遥かに旨い。旭川空港かどこかで見かけたら、ぜひお試しあれ。

どれも旨かったです。





(付記)
このバカブログを御笑覧の銀河系30名ほどのセニョール&セニョリータ、いつもありがとうございます。2017年ラストは年越しそば替わりに旭川の名店の味を再現したローカル袋麺特集でございます。大晦日の夜更けは麺類を啜りながらステキな年越しをお過ごしくださいませ。2018年もご贔屓に!