2017年11月30日

第1835夜:続・台風の間隙【長崎(長崎)】

 Jアラート。海を挟む無法国家からミサイルが飛んでくると鳴り響く。平和ボケからの本格脱却が求められる2017年の秋、平和ボケの私には台風18号の方が気がかりだった。

 ある関東の地方都市に滞在した日の翌日、どうしても長崎まで移動せねばならぬ。その夜は羽田に近い蒲田にホテルを取り翌朝の羽田便を予約していたが、欠航の恐れ増大。

 ルート検索すると、何とか陸路で本日中に博多までは行けそうだ。飛行機とホテルのキャンセル代が惜しいがやむおえぬ。天候ごときで穴をあけられぬ。新幹線も普通席は飛行機振替客で満席。品川から博多まで5時間以上。こんな時こそ溜まったポイントでグリーン車だ。

 <東武ストア>で食材を仕入れ(唐揚200gなど)、品川駅弁をツマミにダラダラ車内呑みしていたら意外と早く着いた気分に。博多駅前ホテルにチェックインして爆睡だ。 

 翌朝。長崎へ向かう特急は大幅に乱れている模様。しかも満席らしい。すかさず長距離バスに連絡。空席があった。すかさず予約を入れ、ホテルから徒歩2分の博多駅バスターミナルへ。朝昼兼用でターミナル地下の<牧のうどん>へ10時開店同時に突撃。一番乗りである。

 コロッケうどんに生卵トッピング。顎が無くても啜れる柔らかさに目を細める。無料入れ放題のネギも鬼のようにぶち込み、ヤカン出汁も投入する。

 高速バスは軽快に長崎へ。ほぼ定刻到着。台風がまもなく長崎へ直撃しそうな落ち着かない雰囲気でミッション終了。市のT中氏&T屋氏、T木タウンマネージャーの「3T」と<森山酒店>へ。角打ちっぽい立飲みだ。こんな路地に隠れ家があったとは。大人気店でひっきりなしにお客が。

 これぞ角打ち系立ち飲みメニューに痺れる。赤ウィンナー、山葵とマヨネーズがたっぷり添えられたコンビーフ、クラッカーが添えられたサバカレー缶。最高である。途中からカップ酒(立山・菊水)に切り替え。2時間半もスタンディングしてしまう居心地の良さである。

 風が強くなってきた。公共交通のお二人は帰路につき、T木TMと安全安心な日本三大横丁・思案橋へ。<武将門>カウンターでキープ焼酎を呑み切りニューボトル追加。2時間半立ちっぱなしだったのでコシが座ってしまう。

 隣のカウンターグループがどなたかのお誕生日らしくバースデーケーキ登場。ハッピーバースディが店内から合唱。私も手拍子。私もその3か月前、長崎の秋田料理店<んだ>でバースデーケーキで祝ってもらったばかり。どなたかわかりませんが、おめでとうございます。

 ラストは<なか川>。昼の会議でご参加頂いている思案橋の役員のお一人がこの店のママ。先ほどまでお客でにぎわっていたそうで、台風が近づいて客もはけ、一息つかれているところに飛び込んだ。壱岐焼酎をボトルで入れて話し込む。

 ママさん絶好調。40年前と思しき美人時代(今もおキレイですが)のお写真を見せていただく。昼の会議中もこれぐらい話していただけたらなと感じていると、奥から香ばしいソースの香りが。巨大なお好み焼きを焼いて下さった。

 私達は3軒目でしかも食べてきているので遠慮すると「サービス!サービス!」と豪快に笑い倒されている。ただ、山芋を異様に入れすぎてしまったらしく、お好み焼きは独自の進化を遂げた独特の食感と味わいだったが、実にジャンクでフワトロで妙に旨い。

 翌朝。飛行機どころかJR九州在来線も朝から運転見合わせ。こんな時の最後の手段は高速バス。ネット検索し、8時の受け付け開始と同時にコールセンターへ。一発で繋がる。博多行きは走っているかお聞きすると、予定通り走行中という力強過ぎる返答が。ただし、JRからの振替組が殺到しているようだ。9時過ぎの便に空席一つ。予約をお願いする。

 暴風の中、歩いてバスターミナルに向かう。かなり混みあっている。長崎から熊本、宮崎、鹿児島、別府など各ルートはすべて運転見合わせ。しかし、博多行きだけは遅れることなく予定通り。いやはや、もっている。快適バスに揺られながら一路博多へ。

 無事到着。昨日ホークスが優勝したのに浮足立った気配ゼロ。駅構内のショッピングモールが台風のため全館臨時休業している模様。しかし、東へ向かう新幹線は力強く時刻通りに運行中。待つことなく乗車し、新神戸へ。かなり空いている。キャンセル続出なのだろうか。

 神戸に軽快に辿り着く。5日ぶりに帰宅してたまった雑用を片付けていく。すると、飯塚のK保氏から停電のために新幹線が不通になったとメッセージが。いやはや、持ち過ぎである。

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大人気角打ち。

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最高。

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思案橋の激シブスナック。

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超絶ふわとろ。

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景気に水差すバカ台風。

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哀愁溢れる立ちすくみ。

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<牧のうどん>。
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2017年11月28日

第1834夜:タレ色のラジカセ【川口(埼玉)】

 ラジカセ。大学生の頃ゆえに20年以上前までは欠かせないアイテムだったが、最近すっかり見かけなくなった昭和の遺物である。ところが最近、新聞か何かでラジカセが再燃しているという記事を読んだ。ガラケーが消滅しないことと同じ現象なのだろうか。

 ある初秋の夜。我が埼玉での定宿・西川口駅前の風俗店に隙間なく包囲された<東●イン>で20時半頃までシゴトし、ひと段落。さあ、呑みに行こう。しかし、あまり歩きたくない。

 風俗街をすり抜け駅方面へ。駅からホテルまで徒歩2分程度だが、その途中に気になる店がある。<やきとり次郎>。店頭でオヤジさんが焼鳥を焼いているが、中は立飲み。朝っぱらからオヤジたちがガンガン喰って呑んでいる。夜はいわずもがなだ。

 たまたま通りがかった時、客は常連と思しき1人だけ。飛び込む。ホッピーをヤリながら壁に何十年前から貼られている雰囲気のいぶし銀なお品書きを視る。

 串焼き6種類ですべて100円。やきとん、もも、つくね、レバー、しろもつ、かわ。おしんこ(350円)とマグロ(500円)もあった。飲み物はほぼすべて350円均一。痛風にホルモンやレバーは最悪の取合せなのでレバーは我慢するが、しろもつだけは我慢できぬ。やきとん、もも、しろもつ注文。オヤジさんは丁寧に再度炙りだした。

 店内からはプロ野球中継が聴こえる。TVはない。どこから聞こえているのだろう?……。まさか、壁の色と同化するほどのやきとりのタレ色に染まった超絶年代物のラジカセからか?しかも、私が小学生の頃に見たデザイン。この店では現役で活躍しているようだ。

 串3本が眼前に。一味をパラリして頬張る。……。タレは濃厚で甘辛いが、何十年も継ぎ足されたであろう秘伝の味。旨い。酒の進む味付けだ。1本食べ終えてホッピーお代わり。

 ラジオの野球中継が盛り上がっている。その夜はカープの優勝が懸かった大一番。相手はベイスターズ。ラジオに耳を傾けていると、どうも違和感がある。その正体に気付いた。阪神巨人戦。カープ戦ではなかったのだ。

 お会計をお願いする。100円串3本、350円ホッピー2杯で1000円ぽっきり。財布から1000円札を取り出すと「ありがとうございます!1080円です」。消費税込みではなかったのか。店の雰囲気ときっちりしたお会計のギャップに少し驚かされるも頼もしさも感じさせる。

 やきとり3本しか腹に入れていないのでまだ行ける。関東の居酒屋チェーンはレベルが高い。関西ではみかけぬ<Yるき茶屋>が私のお気に入り。

 カウンターに腰掛け、ホッピーを注文。酒呑みの心くすぐる豊富なメニュ−満喫しつつ新聞を読む。普段読まないような政治経済国際欄もじっくり読み込む。

 私の左側は、毎日通っているっぽい若いサラリーマン氏が一人。店員女性に気さくに話しかけている。そして、右側には某女性議員が絶叫しそうなヘアスタイルの60歳ぐらいと思しき白Yシャツの社会人氏&20代前半にしかみえぬタトゥー全開のお姉さんの二人組。

 まさか親子ではないだろう。同伴にしては、チェーン居酒屋の選択も解せない。大きなお世話だろうが、このタレ色の謎カップルの背景を想像しながら呑む酒も味わい深いものである。

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朝から元気に営業中。

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シンプル。

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奥深い味。

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まさかの現役。

posted by machi at 11:31| Comment(0) | 埼玉県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月27日

第1833夜:ツーフー・ド・オキナワ【糸満・那覇(沖縄)】(後編)

 ミッション終了後、糸満JCの皆さまと<笑糸マン(エイトマン)>へ。JC御用達という。JCは定年40歳で直前理事長ぐらいが年上で、私が最年長の10人以上の出張飲み会は初めてか。

 皆さんすごい勢いでハイボールや泡盛を空けていく。それもメガジョッキ。私は痛風だが1杯目の生が旨い。最近の若手は呑まないというが、沖縄は別だ。

 料理は絶品でボリューム満点。秋鮭とキノコピザも旨い。地鶏炭火焼や私にとっての沖縄料理である茄子味噌炒めも天晴。500gはありそうな特大ソーキは最初Tボーンステーキかと勘違いした。味付けも柔らかさも特級で。軟骨も含めすべてほぼ一人で完食。

 2軒目はいかにも沖縄らしいスナックラウンジへ。隣に座ったお姉さんは私が沖縄人じゃないと知り引いている。全員かりゆしを着ていたが、私だけ半袖無地白Yシャツ。しかし、一番沖縄っぽい顔をしているのも私だからだ。

 夜中1時半まで談笑鯨飲し、タクシーでホテルへ。翌朝、目覚めすっきりだが、痛風の痛みが昨日の10倍増し。歩くのも靴履くのもつらい。過去2回は右足首だったが、今回は左足親指の付け根。そこを中心に腫れあがっている。靴も靴下も履く際に激痛が襲う。

 私が痛風に襲われたのはこれで3回目。年1回ペースか。経験上、痛みは2日目がピークでそこからなだらかに快方に向かい、1週間から10日で痛みは治まる。基本的に私は薬を呑まない。というより、持っていない。その日はまさにピークの2日目だ。

 痛みの辛さをSNSで訴えた。牛乳が効果的というご意見や、アヅマなどまだまだ甘い、私はもっといろんなところに云々…。痛風に苦しむ同士が日本中におられることが実に心強い。

 サウナや運動後など、汗を存分にかいた後にビールを流し込むとダメらしい。そういえば直近、下関のサウナでそれを実践した。しかも生ビール呑み放題だった。

 痛風初日(昨晩)、昼に中身汁(豚もつ汁)を腹に入れ、運動していないが汗をたっぷりかいた夜に生ビールを一気に4杯ほど流し込んだ。これらが引き金になったのかもしれぬ、喉カラカラの、しかも一口目のビールは人生の至福。何とか共存できないものか。ビールや魚卵、ホルモンなどの細胞の小さな食材が良くないという。私の大好物ばかりではないか。

 顔をしかめながら牛歩でチェックアウト。那覇市沖映通り商店街のH原氏に車で迎えにきて頂き、午前中は那覇市内で会合。トイレに行くのも喫煙所に行くのもツラい。H原氏に痛風痛み止め薬を分けてもらい、少し楽に。激痛に変わりないが、最低限歩けるように。

 昼飯を氏とご一緒することに。普段なら沖縄そば一択なのだが、かつお出汁も良くないらしい。よってステーキ屋へ。180gのガーリックステーキを注文。かなり豊富なサラダバーやスープも呑み放題。普段はサラダなど無視するのだが、野菜をたっぷりと肉と一緒に頬張れば痛風対策にもなあるかもしれぬ。しかし、ご飯も食べ放題だった。その横にカレールーもある。つまり、カレーライス食べ放題だ。

 はて、カレーやライスは痛風には問題なかっただろうか?1秒ほど考え、問題なしという結論に達した。科学的根拠はゼロである。

 肉を頬張り、スープを啜り、ライスで追いかける。沖縄独特のステーキスタイル。ライスが無くなった。痛風で痛む足を引きづりつつ食べ放題セルフゾーンへ。カレーライスをスプーンでかきこみながら、痛風は治らぬかもしれないという一抹の不安が頭を過った。

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糸満JCの皆さまと。

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独り占め。

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1軒目。

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2軒目。

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翌昼のステーキ。

posted by machi at 12:13| Comment(0) | 沖縄県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月26日

第1832夜:ツーフー・ド・オキナワ【糸満・那覇(沖縄)】(前編)

 糸満市。私にはスイミングのイトマンのイメージが強いが、風光明媚で開発がどんどん進む県南屈指の観光地であり大都市である。埋立地も多く、道路整備がどんどん進み利便性が向上。特に本土から移住者が多いという。商業の賑わい軸が移ったのか、公設市場を中心とした旧市街地はレトロ感を存分に味わえる。

 ある9月の上旬。糸満JCのK手川氏と御縁を頂き、糸満へ訪れる機会があった。しかしその日の朝から、私は1年以上ぶりに痛風が襲来。歩ける程度の痛みだが、少々不安である。

 遅めの昼は「すば処 いーばる家」。そばではなく「すば」というあたりが沖縄そばモードを駆り立てる。私はこの店に入るまで昼飯は沖縄そばかソーキそば二択だったが、券売機の「中身汁定食」が旨そうだ。

 中身汁とは豚ホルモンを徹底的に煮込んで臭みを取ったホルモン汁のこと。もつ煮とは異なり、丼にたっぷりの豚モツとうどんのようなこんにゃくを入れるそうだ。しかも、定食は私の大好物なポーク玉子付。これしかない(後日知ったが豚ホルモンは痛風の大敵だった)。

 私は豚モツが大好物なので心躍る。しかし、中身汁は喰ったことなかったし、これだけ沖縄に通っているのに知らなかった。無知を恥じるのみだ。

 あっさり出汁に豚モツの上品さだけが残された野性的な風味が香る。紅生姜、コーレーグースーを入れると味が引き締まる。ポーク卵とライスの相性は言わずもがな。大満足である。

 市外からもお客が殺到する「ファーマーズマーケットいとまん『うまんちゅ市場』」は見事。駐車場はびっしりで平日15時でもお客いっぱい。県産野菜が新鮮で激安。人気も理解。

 私にはなじみのない野菜や食材も多い。特に豚肉の充実ぶりは半端ない。K手川夫妻お勧めのシークワサーポン酢と中身汁のレトルト、そして極上のウィンナーセット(にんにく・プレーン・島とうがらし)と豚バラベーコン購入。帰宅後の糸満晩酌が楽しみだ。

 この道の駅は独特の配置をしている。後から増床を繰り返しているようでどこを歩いているか途中分からなくなるが、市場はその場で買って食べられる見事なレイアウト。しずる感も天晴。沖縄県産の魚介だけでなく北海道産のウニなども味わえる柔軟さが魅力的である。

 <スポーツロッジ糸満>チェックイン。フロントの男性が私の書く住所を見て「道正台?めっちゃ近いですね。僕、東落合なんですよ」。何故か今スポーツロッジで働いている若者。嬉しさと不思議さが入り混じった気分だ。

 「プールはどうされますか」と聞かれ、一瞬意味不明で理解が追いつかなかったが入らないと明言。しかし、広々ツインルームからは巨大なすべり台のある広いプールが。誰一人いない。入れば良かったか……。しかし、40代のメタボオヤジが一人プールではしゃいでいるのはよろしくない。一人滑り台の姿をみられたらオムコに行けぬ。〔次夜後編〕

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中身汁とポーク玉子の定食。痛風時の摂取厳禁かも。旨いけど。

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大人気の道の駅。

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充実の県産野菜。

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市場も工夫を凝らしている。

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ウィンナー、ベーコン、シークアサーポン酢などを捕獲。糸満JCの皆さまからお土産も(古酒)。

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広々。

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部屋からの眺め。誰もいないが心騒ぐ。
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2017年11月25日

第1831夜:もう一つのオリオンピック【折尾(北九州)】

 「オリオンピック」。北九州折尾地区の若手商業者たちが企画するオバカスポーツの祭典である。かなり話題になっているようで第2回(2017年9月10日)は31チームも参加したそうだ。隣町の若松と折尾の若手は切磋琢磨しつつも会議所が仲介し交流をはぐくんでおり、若松頑張ろう会のメンバーも手伝い応援している。

 競技は全部で5種。豆運びレース、空缶立てゲーム、新聞丸め投げ、石炭運びレース、そして堀川カヌーレース。順位に応じて豪華景品が当たるという。

 正午前。前夜に下関の温泉宿でフグを満喫していた私は、フラフラと堀川沿いの本部席へ。H木実行委員長が忙しそうにしているが、ほとんど人がいない。静かだ。実行委員長に尋ねると、駅前のほぼ空ビルで新聞丸め投げの真っ最中という。

 駆けつける。我が麺友であり長年お世話になっているパンチU野氏と鉢合わせ。丸め投げを見学する。若松がんばろう会は測定係として大活躍である。

 大のオトナが童心に帰り、真剣にオバカ競技に取り組む姿勢はある意味感動的である。セイシュンが殺風景な室内に充満しているが、何故か何となく黄昏流星群的な匂いも感じさせる。

 セイシュンの無邪気に酔った気分になり、オヤジ感覚を散り戻すべく堀川沿いの角打ち<高橋酒店>へ。店内で朝から笑顔で酒を浴びているダメオヤジたちの話題もオリオンピック。

 サッポロ赤★の瓶をU野氏が勝手に冷蔵庫から取り出す。店の常連たちがグラスや栓抜きを渡して下さる。乾杯していると店のママさんが帰ってきた。何故か満面の笑みである。

 サンマ缶詰をツマミに赤★大瓶が3本ほど空になった頃、商工会議所のM氏とO中氏が来店。どうせこの店で誰か呑んでいるんだろうと予測されていたようで、全くその通りである。

 さらに瓶を重ねていると、どんどん知人友人が店に集まりだした。裏本部席状態である。折尾商連や若手、若松がんばろう会、折尾の酔っ払い、折尾のヤンママらが溢れ集う。店内外至る所で乾杯が繰り広げられている。

 ふと時間をみる。3時間近く角打ちで呑み続けている。もしかして、競技終了したのか。外に出ると、どぶ川のごときダークグリーンの堀川カヌレース最終を迎えていた。絶対にチンしたくない濁った川をオリオンピアンたちがパドルを漕いでゆく。

 オリオンピック鑑賞は合計で20分ほど、角打ちで鯨飲が3時間ほど。ほぼ呑んだくれていただけだったが、オリオの若手のソコヂカラを痛感。オリオンピックがもう一つのオリンピックなら、角打ち3時間耐久鯨飲はもう一つのオリオンピックである。

 帰りに小倉駅7番ホームで啜った月見かしばそばの生卵が金メダルに見えた。しかし翌日、立ち飲み疲労が出たのか、目覚めれば左足親指付け根が激痛。どうやらツーフーという名の名誉勲章も獲得したようである。顔を顰め葉を食いしばりながら、私は沖縄へ向かった。

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もう一つのオリオンピック。

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正式なオリオンピック。

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愛してやまない小倉駅7・8番ホームの「北九州駅弁当」直営店。

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月見が私への金メダル。
posted by machi at 17:44| Comment(0) | 福岡県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする