土曜の午後遅く。うっかり餃子&ビールから始めようとしたが、これから2時間かけて移動し関東一の水祭りを視察せねばならない。酒はご法度。「特製つけめん」で勝負だ。
普通のつけ麺より200円高いが、「オススメ」表示に惹かれた。大盛りか小ライス無料どちらか選べたが、ここは迷わず大盛りだ。
水を呑みながら店内TVをぼんやり眺めていると、ブツ降臨。丁寧な仕事ぶりが伝わる。チャーシュー3枚、煮卵、ほうれん草、メンマ。海苔の使い方が分からないが、華がある。
まずはつけ汁を啜って実力を確かめる。……。深い。どこまでも奥深い。透き通っている。どろどろ濁っている魚介豚骨も悪くないが、よりクリアなスープが私には好ましい。
麺を付けて啜る。……。初めてつけ麺を心の底から旨いと実感。私は熱々ラーメン派であり、つけ麺はよほどでないと手を出さぬ。しかし、この店の屋号に惹かれ試して大正解。つけ麺でこの旨さなのだから、普通のラーメンも半端ない実力を有しているのではなかろうか。
大きく分厚いチャーシューは3枚ともつけ汁に沈め、味を沁み渡らせつつ温める。さらに柔らかくする作戦だ。ほうれん草の爽やかさ、メンマの歯ごたえと染み出す旨みをアクセントに麺を啜り続ける。Yシャツにハネが飛ぶが気にしない。煮卵はじっくり浸して汁ごと楽しむ。笑みがこぼれる。一気呵成に啜り込んだ。
最後にチャーシュー3枚食い。程よく温まり柔らかくなり、汁の旨みも吸いこんで絶品。贅沢な食べ方だ。さすがに割スープなしで呑み切れなかったが、大満足で店を出る。
8月●日(▽)
22時前三郷帰着。空腹とノドの渇きを感じた。周りはチェーン店ばかりで渋そうな店は閉店時間が分からぬ。汗ダクダクであまり歩きたくないのでホテルの周りを少しだけ散策。
店外からも活気あふれている中華料理店<ごくう>が視界に。余談だが、我が人生で「悟空」「ごくう」という屋号の中華料理屋にこれまでハズレなかったことも判断を後押しする。
店内びっしり。酔客で賑やかだ。店員さんの元気と活気も素晴らしい。カウンターが空いていたので腰掛け、メニューも見ずにまずは瓶ビール。眼前POP「国産生しょうが」があった。自家製味噌につけて、とある。しかも200円は安い。
腰痛・肩痛の緩和、軟骨の修復に、風邪を引いた時に古来より効果ありとある。決めセリフは「今年の新生姜入りました」。秒殺で注文。
メニューは豊富。酒のツマミになりそうな心惹かれる文言の中から餃子を選択。何故かザーサイやメンマと同じ値段。料理は全般的に高めだが量が分からぬ。同じメニューでも単品と定食が同じ値段のものもある。〔次夜その3〕

生まれて初めてつけ麺を心の底から旨いと実感。

看板にイツワリなし。

中華系でこの屋号はハズレなし。

生姜フェチの私は頼まずにいられない。