2017年07月31日

第1753夜:んだんだバースティイブ【長崎(長崎)】

 <んだ>。長崎市浦上の住吉地区あたりにオープンした秋田料理が主軸の居酒屋である。秋田系だが長崎浦上系も絶妙に融合したハイブリッドな品揃えが魅力。夜中3時まで開いている。

 6月12日の夕方5時頃。この店のオーナーであるM氏に<んだ>で呑み会した旨のメッセージを送った。その夜は長崎泊まりだが、毎回お馴染みの30人宴会ではない。

 M氏は長崎市様が主催する勉強会に超多忙の合間をぬって参加して下さっている。私と明け方3時まで付き合って下さることもしばしば。ちなみの私の最近のFB公式プロフィール写真はM氏撮影だ。

 M氏はタコ焼き居酒屋も経営しており、秋田料理居酒屋は奥様の領域。M氏も21時半頃合流予定。長崎市のT屋氏&Tカ氏、T木タウンマネージャーとタクシーで<んだ>に向かう。遅れて市のT中係長も合流。このバカ文章を打っていて気付いたが、イニシャルがTの方ばかりだ。

 生で乾杯し、メニューに目を通す。「いぶりがっこ」は外せない。秋田お取り寄せ4種盛も旨そうだ。そして、半年前から気になっていた「浦上そぼろ」。これはご当地名物だろう。タコ焼き屋のオーナーらしく「たこ野郎」も気になる。自家製レーズンバタ−は焼酎に合いそうだ。

 奥様の御実家が秋田だからこそお取り寄せ可能な逸品の数々。私も数年前に秋田へ何度か足を運んだことある。当然だが、本場で味わった名物とがっぷり四つ。それどころか、本場で注文した時より値段が安かったように感じられた。驚愕の竿灯だ。たこ野郎もクセになる。浦上そぼろはイメージと異なり素朴な味わい。浦上そぼろライスバーガーも存在している。

 絶品料理に舌鼓を暴れ打ちしつつ、ほぼ一人で壱岐焼酎(ゴールド)1本空ける。秋田の地酒にも惹かれたが、秋田料理に長崎焼酎を合わせる「出島呑み」を試してみたくなったのだ。

 M氏がメガジョッキを持って我らのいる2階座敷へ。ガツンと乾杯。そろそろ帰らねばならない方が出てきた。するとM氏は、奥からケーキを運んできた。へぇ、誰か誕生日なのか……。

 M氏が1日早い誕生日にと、私の前にケーキを置いた。中央には「朋治くん おめでとう」というチョコプレート。その夜は6月12日。私の誕生日は6月13日。2時間ほど早いバースディプレゼントだった。

 私が店へ訪れることを連絡したのはわずか4時間ほど前。それから手作りでケーキをこしらえて下さったという。私は43歳だが、電流を打たれたように感動した。目の奥が熱くなり、鼻の奥がツンとし始めた。

 同行諸氏がバースディソングを歌って下さる。私はフッとローソクの灯を吹き消した。1年前は滋賀県守山市の鉄人宅で。そして今年は長崎の居酒屋で。私は昨年の守山まで、バースディケーキで祝っていただいた記憶がない。オッサンになってからの僥倖だ。

 テンション跳ね上がり、23時までにはお暇するつもりが夜中2時まで鯨飲。結局バースディイブがガチのバースディになってしまったけれど。私は、果報者です。

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ありがとうございます。

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秋田名物いぶりがっこ。

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自家製レーズンバター。
posted by machi at 07:00| Comment(0) | 長崎県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月27日

第1752夜:ストーブと扇風機【宮古(岩手)】

 ストーブ。扇風機。この昭和テイスト漂う相反する温冷機器が、岩手県宮古市では同居する。時期は6月上旬から中旬にかけて。「やませ」吹く寒き雨続きの日には欠かせない。

 ある6月の午後。JR青い森鉄道、三陸鉄道北リアス線という超ローカル線4時間乗り継ぎ、終点の宮古へ。シトシトと雨が降っている。生暖かい雨ではなく、氷雨だ。

 宮古の商店街は2017年の春以降、目に見えて動きがある。新店舗が誕生したり、内装工事中であったり。通い始めて7年目に突入した私にとっても雨空だろうが気分が弾む。

 ミッション終了後の夜遅く。愛する<のり平>の奥小上がりに陣取り、末広町商店街S香相談役&O田相談役、中央通商店街S本事務局長と生ビールで乾杯。私は焼鳥や漬物、もつ煮をツマミながらウィスキーをボトル(富士山麓 度数50度)で。炭酸&氷セットも用意してもらい、好みの濃さで作るオリジナルハイボール祭である。

 S本姐さんは梅酒中心だが、私を含めたオヤジ3人は超濃い目アヅマハイボールをガンガン。私は生とウィスキーの間にホッピー3杯呑んでいるのだが、ついホームグランドに帰ってきた安堵感からいつも以上にピッチが加速する。そして、毎回キープすることなく2、3人で飲み干してしまう。4人いれば焼酎ならボトルは2本空いてしまう。

 <のり平>の奥小上がりにストーブと扇風機が両方置かれている。単に片付けが面倒なだけではない。両方必要な季節なのである。特に6月の日陰や室内は冷える。

 同じ北東北では宮古の他には八戸に同じようなペースで最近お世話になっているが、八戸の方が緯度は高けれど私にとっての体感温度は宮古より5度以上高い。八戸であまり寒いと感じたことがない(雪の日のえんぶり見学は別)。

 さらに<myフレンド>で超濃い目アヅマハイボールを痛飲し、記憶がぶっ飛んだド二日酔いの朝。バスで2時間15分かけて盛岡へ。降り立つと寒くはなく暖かい。盛岡駅フェザンは10時ごろから開いている麺屋も多い。寒ければ<柳屋>を攻めるつもりだったが、この暖かさは「じゃじゃ麺」である。

 リニューアルしたフェザン。宮古の雄<おいかわ>さんの店も新規進出されていたが、嬉しいのはじゃじゃ麺発祥の聖地<白龍>が盛岡駅構内に支店を出されたこと。

 カウンターに陣取り、特大を注文。半端ない量だったが、ニンニク、ラー油、酢を鬼のようにぶち込んで早池峰啜。紙エプロンを装着は必須である。

 その1週間前。同様にド二日酔いだった宮古の昼下がり。海鮮風味の効いた最高に旨い宮古風ラーメンを啜っていた。店の入口は開けっぱなし。外は雨だが、絶妙の塩梅。ストーブと扇風機が同居する気候時は、入口を開けっぱなしにする温度調整方がベストかもしれない。

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6月のストーブ。

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毎回ありがとうございます。

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ハイボールはセルフで。

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3軒目はO田相談役のご自宅に。撮影時の記憶なし。

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盛岡駅フェザンがリニューアル。

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じゃじゃ麺発祥の聖地の作品が駅構内でも楽しめる便利さ。
posted by machi at 16:40| Comment(0) | 岩手県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月26日

第1751夜:私の印象ビフォーアフター【八戸(青森)】

 八戸中心市街地活性化協議会。私が普段御縁いただいているのがその下部団体と思しき八戸中心商店街連絡協議会である。語感も字面も似ているがかなり異なる組織だろう。

 その親会にあたる中活協議会終了後、「アヅマ、1年半も八戸にほぼ毎月通っているんだから色々感じたことを話せ」という大意の指令が下り、2017年6月上旬、北九州小倉から新幹線2本、バス1本乗り継いで八戸中心街へ`1週間ぶり’に訪れた。9時間移動はさすがに体にタフだ。

 会場は<八戸グランドホテル>。我が定宿は<八戸ワシントンホテル>であり、グランド宿泊は初めて。中活協議会に参加することも初めて。演者控室の立派さと広さも初めてだがこれには気後れし、ロビーでM坂さんと談笑しながら出番を待つ。

 私の八戸の印象はこの1年半で大きく変わったような気がする。私は訪れたエリア数などごくわずかだが、北東北では異様なまでに活気がある点。夜の飲食店がこれほどまでに充実しているのかという点。烏賊が鯖以上に名産だった点。地元人はほとんど「せんべい汁」を食べない点。そして、思った以上に観光地では「なかった」点などだ。

 このような内容をしどろもどろに60分以上話し終えた後、懇親会。思いっきり来賓席である。市のVIPが多数参集。緊張強いられるが、ホテル宴会なのに生ビールがある点に嬉しさ溢れる。

 2次会は普段お世話になっている会議所や中連協の皆さまとホテル最上階のバーへ。このバーは1度足を踏み入れたことがあるが、じっくり夜景を見ながら腰を据えて呑んだのは初めて。

 ホテル最上階から様々な八戸の夜景を楽しめる。1000万ドルの夜景地(神戸)在住で新・世界三大夜景に選出された長崎に毎月通っている私(どちらの夜景も見たことないですが)にとって、八戸の5万ドルの夜景も味がある。同行氏たちが夜景を解説して下さる点も役得といえよう。

 訪れるたびに八戸には新たな発見がある。それも、商店街の皆さまが毎回趣向を変え、思う存分楽しませて下さるからだ。毎回私の八戸印象ビフォーアフターが変化。もちろん、プラスにだ。

 気分的に20回ほど通っているような気がしている八戸だが、海の幸はいわずもがなの絶品。しかし、私が未踏の業種店が残されていた。「寿司屋」である。私は寿司屋と天ぷら屋に関してはカウンターで楽しみたい。しかし、いつも宴会は10人以上参加。叶わぬ夢だった。

 ホテルのバーで痛飲し、M井氏の先導で3次会へ。寿司屋へ行こうという流れに。しかし、時間は24時前。まだ開いているのだろうか。

 M井氏&商工会議所の皆さま6人ほどで飛び込んだ。カウンター占拠に成功。寿司といえば熱燗。グイグイ鯨飲&談笑しつつフレッシュ極まりない姫筍を齧っていたら、記憶がぶっ飛んだ。

 翌朝。ド二日酔いのままローカル線(青い森鉄道)に揺られつつスマホいじっていると、旨そうな握り寿司の画像発掘。撮影時刻は24時半頃。1oも味を覚えていない。私の八戸の寿司印象だけはビフォーのままである。

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ゴージャスな懇親会。

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ホテルのバーからの夜景。

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24時前に突入。

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これを齧っている途中から記憶なし。

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残された画像。1oも覚えておらず。
posted by machi at 13:35| Comment(0) | 青森県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月25日

第1750夜:初夏の黄色い夜風【小倉(北九州)】

 小倉中商連。九州の玄関口であり、政令市・北九州のド中心部の商業活性化を統べる最強団体である。正式名称は小倉中央商業連合会だ。

 中商連は多くの商店街や市場、テナントビル、百貨店で構成されている。それぞれ単組およびその組合員とは数多く旧知を得ていたが、2016年秋から中商連そのものと御縁賜るように。

 ある6月の梅雨真っ最中の夜。中商連企画部会および事務局を担う商工会議所の皆さまと小倉屈指の割烹<赤とんぼ>へ赴いた。雨が上がったばかりのせいか、夜風が心地よいというより肌寒い。私は半袖1枚だったが、ジャケットが欲しい気分だ。

 6人で2階の座敷へ。生ビールで乾杯する。テーブルの上には刺身や魚の煮付などが並ぶ。中でもひときわ目を惹く黄色い野菜が鎮座。茹でただけのトウモロコシである。

 ガキの頃は縁日で被りついたものだが、オヤジになるとめったに口にしなくなった。歯に挟まるという辛さも遠のく原因である。しかし、何となく初夏を感じさせる。

 被りつく。……。ほのかで上品な甘味汁がプチプチ弾ける。すかさず生で追いかけたいところだが、外が寒かった上に私の座り位置はエアコン直撃ゾーン。焼酎の湯割で追いかける。まさか6月に入って焼酎湯割を九州で満喫するとは思わなかった。

 梅雨時期は酷暑直前の真空期間。暑かったり寒かったりを繰り返す。晩春から初夏への移行期。梅雨に嗜む焼酎湯割は百薬の長かもしれない。ベビーコーンの天ぷらとの相性も抜群だ。

 中締め終了。腹8分目で外に出る。雨が降り出す気配もなさそうだ。焼酎湯割で体を温めたせいか夜風が一気に心地よさを増してきた。

 北Q州商工会議所M渡アニキと<ムーランルージュ>へ。アニキ秘蔵のキープボトル「黄色い椿」をロックで遠慮なくガバガバ。小倉で私も酒席限定だがお世話になっている店の常連のご住職は鹿児島風黒ジョガで焼酎を楽しんでおられる。

 アニキやご住職とカウンターで談笑しつつ、鮫か何か忘れたがソレ系の白身魚の酢味噌和えを口に運ぶ。クセは少ないが独特の食感。酢味噌の黄色が映えている。

 マスターが気分次第の日替わり麺を作って下さった。まず置かれたのが、ガラス器に入った麺つゆ。浮いている刻みネギが爽やかだ。

 続いて、冷や麦のような太さの皿に乗せられたうどん。トマト、冷豚しゃぶ、胡瓜、海苔、大根おろしがトッピングされている。目の前に、夏の太陽が現れた。

 冷豚しゃぶやトッピング野菜をツマミに焼酎ロック。思わず笑みが漏れる。具を喰いつくした後は、うどんを麺つゆに浸して一気呵成に熊啜。初夏の夜風が体を吹き抜けた。肌寒さと炎暑の間。365日の中でわずか数日しかない極上季節移り変わりを肌と胃で体感である。

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久々に、とうもろこしを丸かじり。

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ベビーコーンの天ぷら。

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黄色づくし。

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絶品。
posted by machi at 08:14| Comment(0) | 福岡県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月24日

第1749夜:にくやき番長TOMATO軒先支店【若松(北九州)】

 夢のコラボ。梅雨入りして寒暖の差が激しい6月上旬の夜、北九州若松明治町商店街の旦那衆とタフで悩ましいが少し光明も差し込む勉強会終了後、当然のごとく懇親会へ。明治町商店街は新しくカフェバー的にステキな店がオープンするなどジワリと動き出している。

 平均して月1回ペースで若松の旦那衆と酒を酌み交わしているが、そのうち2回に1回は私が若松で最も愛する居酒屋<TOMATO>である。

 雨も上がり、涼しいどころかひんやり寒い冷気が吹き抜けてくる。路地を歩いて店の前に着くと、軒先に思いっきりバーベキューセットが設置されている。炭がいこり始めている。何と、今回の懇親会は軒先バーベキューであるという。1oも想像してなかった粋な趣向である。

 10人近くで腰掛ける。生ビールで乾杯。サラダをつまんでいると、串に刺さった巨大な様々な部位の肉が焼台に置かれた。

 加工肉を偏愛している私にとって、ウィンナーは外せない。スパイシーなハムの塊も絶品。肉よりも火の通りが早いので熱々を頬張る。すかさず生で追いかける。思わず目を細め、口角を上げてしまう。生ビールガンガンの後はハイボールに切り替えだ。

 エアーズロックのごときステーキ肉の塊が降臨。タレなどいらぬ。塩コショウで勝負だ。ドンK山氏の絶品豪快肉を絶妙の焼き手のS本氏が熟練のさばきで焼き上げていく。どんな素晴らしい肉でも焼き手次第で味が変わる。A5ランクがくず肉にもなれば、グラム100円輸入肉が天上の美味にもなる。S本氏の焼きは、肉の旨みを1000倍引き出す妙技である。

 豚肉やホルモン、海鮮系も網に乗せる。箸休めは野菜たっぷりサルサソースのバケット乗せ。口中さっぱり、さらに肉と酒が旨くなる。

 さすがに満腹だが、肉が無くなれたいくらでもK山氏が店から運んでくれそうだ。「にくやき番長若松屋外支店」新規開店である。

 軒先はテーブルが傾斜しているのでかなり傾いている。<TOMATO>奥の店にとっては営業妨害以外何物でもないだろう。しかし、背徳の旨さと楽しさである。奥から角打ちのママが満面の笑みを浮かべて店を片付けて出てきた

 それにしても寒い。冷風吹き抜ける店前の路地を皆さんの知り合いがガンガン通る。一緒に混じらないかと声を掛けても皆さん遠慮される。異様なビジュアルかもしれない。

 ちなみに店の対面は焼鳥屋。焼鳥屋の真ん前で鶏肉を焼く無法。そして創業100年を超える老舗牛鍋屋が斜め前。店から出てくるのは大企業の重役っぽい人ばかり。ハイヤーが横付けだ。

 そんな出入りを観ながらのバーベキューも乙なモノ。対面の店の客にとっては、我らの様子はサファリの野生動物を見学している気分かもしれないけれど。

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軒先にて。

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巨大串。

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山賊の宴会。
posted by machi at 08:06| Comment(0) | 福岡県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする