折尾愛真高校製菓コースと共同開発したシリーズ第1弾は高校生が放課後活動で製作するため常に品薄。北九州空港お土産ランキングで5位になっていたのをたまたま見かけたが、生産が全く追いつかず幻のスィーツと化していた。
折尾最強の名物といえば、駅弁マニアの間では知らぬもなき「かしわめし」が無敵。しかし、日持ちの問題等を勘案すると折尾土産としての汎用性は希薄である。
折尾住民が土産として全国各地にプレゼントしたくなるような、折尾への出張族が思わず手に取ってしまいたい、そして、少し高級志向の女性をターゲットにしたスィーツ第2弾を製作できないか。構想●年、製作期間も1年をほぼ要したプロジェクトが発足した。
私と折尾の関わりも数年になる。西日本屈指の巨大総合整備事業が進捗中の折尾において、折尾商連と新たに生まれ変わる街の中でどのように商業機能を高めていけるかが私の折尾での与えられたお題だった。ところが2016年度、いきなり商連と地元高校との共同スィーツ開発プロジェクトの軍師的立場を仰せつかった。
これまでも新たなご当地グルメ開発のお手伝いらしきことは経験済だが、スィーツは初めて。何故なら、私が甘いモノが得意でないからである。旨さの質などサッパリ分からない。凄まじく甘いか、それほど甘くないかしか我がバカ舌では判別不可能である。
試作開発、販売戦略、ターゲットの選定、2度の試食会と2度のモニタリング調査、アンケート分析、パッケージおよびロゴデザイン公募、価格設定……。私が関わったのは2017年1月末まで。その時点では新スィーツの完成一歩手前、パッケージデザインの候補選定までだった。
それからさらにブラッシュアップを重ね、ほぼ完成に近づいたようである。私の知る限り、商品名は「アモーレ折尾」だったが、いつの間にか「ビスコッティ・レガーロ」に。2017年1月時点での私の感想だが、パッケージは限りなく「白●恋人」に、商品そのものは六●亭の「マル●イバターサンド」に近い。しかし開発メンバー曰く、それらを遥かに凌駕した出来栄えという。
販売開始は2017年1月末時点でGW開けだったと記憶する。冷凍せねばならないので販売店では冷凍庫が必要。折尾駅舎が新しくなれば構内の売店で販売も検討するそうだ。
おりをろまんシリーズ第2弾。甘いモノに1oも興味がない私だが、軍師として開発に関わった以上は期待が大きく膨らむ。
北九州市内最大の土産物売場は恐らく新幹線小倉駅構内だろうが、常に疑問に思うことがある。「小倉名物」「門司港名物」「折尾名物」はあっても「北九州名物」という表記を見かけない。それはともかく、当面のライバルはマスコミで話題沸騰の八幡名物「ネジチョコ」かもしれない。

試食会。

対岸道路の通行人にも試食呼びかけ。

モニタリング調査。