うどん(何でもいい)。麺つゆ(白だし以外なら何でもいい)。冷凍牛丼の具。きざみネギ。土生姜。唐辛子(粗挽か輪切)。北九州小倉最強名物「どきどきうどん」(ほほ肉うどん)を自宅で再現を試みる際の材料である。
どきどきうどんの聖地は北九州小倉だが、それも駅中心の中心市街地ではなく車なくてはたどり着けぬディープゾーンにどきどきは生息。イチゲンでは再訪困難な分かりにくさ極める場所にある。北九州市民でも未啜な方が多いとお聞きする。
麺道の黒帯・北九州U野氏に初めてどきどきうどんの店に連れて行っていただいて以来、私はすっかりその魔力の虜。これまで何度もこのバカブログで魔性ぶりを書き散らしてきた。
二日酔いの朝。風邪気味の日。体調絶不調の日の特効薬は、私にとってはどきどきうどんに限る。どうしても神戸の自宅で啜りたくなり、いそいそと自宅近くのスーパーへ。どきどきの再現を試みた。どきどきうどんは「ほほ肉うどん」。牛のほほ肉など普通手に入らないので、牛丼の具で代用する。実はこれが私なりの工夫である。
うどんを湯がいてザルで切る。続いて鍋に水、麺つゆ、醤油を入れて沸騰させる。冷凍牛丼の具を汁ごとぶち込む。牛丼の具の汁で甘みを加え、醤油を足すことでしょっぱさを際立たせる。甘みと辛みのコントラストがキモである。
沸騰すれば、ザルで切ったうどんをぶち込んで軽くひと煮立ち。丼に移して8割完成。これだけならただの肉うどんだが、ここからが自家製なんちゃってインチキどきどきの本領だ。
生姜はチューブではなく、土生姜をたっぷりとすり下ろしておく。きざみネギはスーパーでパックされたものが簡単。唐辛子は一味や七味ではなく、強烈な粗挽か輪切タイプがパンチ力を高める。
湯気を上げる丼に、きざみネギ、すりおろし生姜、輪切唐辛子をたっぷりとトッピングする。肉と汁のブラウン、うどんのホワイト、生姜のイエロー、唐辛子のレッド、ネギのグリーン。戦隊ヒーローのような華やかさである。
出汁を啜る。……。生姜と唐辛子の辛さが強烈に舌を刺激する。うどんを啜る。肉を喰らう。頭皮から汗が吹き出し、涙腺から滴が垂れる。幾度も鼻を噛む。頭がボーっとする。意識が遠のく。食べ疲れる。……。胃の腑が暴れている。汗が引かぬ。……。1時間後、体内の細胞が弾けんばかりにすっきりし、体調が回復している。デトックス効果というヤツか。
本場小倉のどきどきうどんの味わいには1000分の1も及ばないが、雰囲気とそれっぽい味にはなっている。どきどき未体験の紳士淑女は5分で出来るので、ぜひご自宅でお試しあれ。北九州在住の方は……お店でホンモノをお啜りあれ。
自家製なんちゃってドキドキうどん。
(付記)
このバカブログを毎度御笑覧の銀河系30名ほどのセニョール&セニョリータ、2016年もありがとうございました。本年最後は、年越しそば代わりにうどんネタで。ネタの死蔵ストックが200以上まだ残っておりますので、これからもボチボチ続けていけたらと思います。皆さまにとってステキな2017年になりますように。これからも御贔屓に!
2016年12月30日
2016年12月29日
第1607夜:続・妖艶な伊賀牛の巻【伊賀(三重)】
忍者の隠れ里・三重県伊賀市中心市街地。その路地に20代の美人セクシーママが一人で切り盛りする居酒屋がある。私より一回り以上年下だが、店を見事に回す姿に率直に尊敬する。ちなみにこのあたりの住所は`忍町´。実に風情がある。
すっかり夜が涼しくなった10月上旬。伊賀上野銀座商店街が誇るツートップと22時過ぎに冒頭の居酒屋へ。カウンターに陣取る。テーブル席も埋まっており、中々の人気である。同行の石B氏曰く、何食っても酒が進む料理であるそうだ。期待が膨らむ。
お通しがいきなり伊賀牛。生卵と絡めて口に運ぶ。……。肉が甘い。そして柔らかい。噛めば噛むほど旨みがあふれ出す。この逸品だけでノックアウトだ。
F山理事長が迎えの店に注文されていた握り寿司が出前された。仕事が施された赤身マグロ、蒸し穴子、口の中で吸いつくような烏賊、干瓢かと思いきや歯ごたえと濃い目の味付けに思わず目を細めてしまう牛蒡巻……。
スナックではなく居酒屋に握り寿司を出前するという無法は、常連かつ名士だからこそ許される究極の地元密着といえる。私のそのような場に同席させていただく、光栄の至りである。
串焼がどしどし運ばれてくる。L字カウンターなので厨房が丸見えなのだが、焼鳥も器用に焼いていく。1本1本注文を受けてから串に刺す芸の細かさにプロの矜持を感じる。
鶏以上に目を見開いたのが、伊賀牛の串焼である。精肉とホルモン。口の中でサラリと蕩ける。特にホルモンの味付けと歯ごたえが絶妙。焼酎のピッチが止まらない。
F山理事長から課されるミッションの重さに頭を悩まし、絶品料理の味が分からなくなる時がある。そんな時はすかさず石B氏が助け舟を出して下さる。怖い刑事と優しい刑事に交互に詰問される容疑者の気持ちが少しだけ理解できる。
店を出た。F山理事長は御帰宅され、店を閉めた美人セクシーママと石B氏と駅前のダーツバーへ。石B氏は20分ほどで帰宅され、私とママはカウンターに移り、マスターや従業員さんも含めて談笑。ガンガン呑む。
それにしてもママ、お酒が私より強い。私がクロクロ(ジョニーウォーカーのブラック×ブラック)のハイボールを注文すると、同じペースでクロクロのロックをダブルで注文。私の中の妙な負けず嫌いが顔をもたげ、私もクロクロのロックダブルに。凄まじい勢いで杯を重ねていく。
伊賀上野銀座商店街は魅力的な飲食店が多いようだが、残念ながら我がミッションが終了する22時以降は一気に選択肢が狭まる。しかし、F山理事長と石B氏は毎回趣向を変え、たいした仕事を出来ていない私ごときに最大限おもてなし下さる。
伊賀上野の夜の楽しみの一つが、伊賀牛。その味は精妙かつ上品なのに妖艶だが、今回のお店の若くて美人のセクシーママが最も妖艶である。
とろける串焼き。
いくらでも酒が進む味付け。
名士だからこそ許される必殺の居酒屋寿司出前。
名古屋スタイルの鉄板ナポリタンも最高。
すっかり夜が涼しくなった10月上旬。伊賀上野銀座商店街が誇るツートップと22時過ぎに冒頭の居酒屋へ。カウンターに陣取る。テーブル席も埋まっており、中々の人気である。同行の石B氏曰く、何食っても酒が進む料理であるそうだ。期待が膨らむ。
お通しがいきなり伊賀牛。生卵と絡めて口に運ぶ。……。肉が甘い。そして柔らかい。噛めば噛むほど旨みがあふれ出す。この逸品だけでノックアウトだ。
F山理事長が迎えの店に注文されていた握り寿司が出前された。仕事が施された赤身マグロ、蒸し穴子、口の中で吸いつくような烏賊、干瓢かと思いきや歯ごたえと濃い目の味付けに思わず目を細めてしまう牛蒡巻……。
スナックではなく居酒屋に握り寿司を出前するという無法は、常連かつ名士だからこそ許される究極の地元密着といえる。私のそのような場に同席させていただく、光栄の至りである。
串焼がどしどし運ばれてくる。L字カウンターなので厨房が丸見えなのだが、焼鳥も器用に焼いていく。1本1本注文を受けてから串に刺す芸の細かさにプロの矜持を感じる。
鶏以上に目を見開いたのが、伊賀牛の串焼である。精肉とホルモン。口の中でサラリと蕩ける。特にホルモンの味付けと歯ごたえが絶妙。焼酎のピッチが止まらない。
F山理事長から課されるミッションの重さに頭を悩まし、絶品料理の味が分からなくなる時がある。そんな時はすかさず石B氏が助け舟を出して下さる。怖い刑事と優しい刑事に交互に詰問される容疑者の気持ちが少しだけ理解できる。
店を出た。F山理事長は御帰宅され、店を閉めた美人セクシーママと石B氏と駅前のダーツバーへ。石B氏は20分ほどで帰宅され、私とママはカウンターに移り、マスターや従業員さんも含めて談笑。ガンガン呑む。
それにしてもママ、お酒が私より強い。私がクロクロ(ジョニーウォーカーのブラック×ブラック)のハイボールを注文すると、同じペースでクロクロのロックをダブルで注文。私の中の妙な負けず嫌いが顔をもたげ、私もクロクロのロックダブルに。凄まじい勢いで杯を重ねていく。
伊賀上野銀座商店街は魅力的な飲食店が多いようだが、残念ながら我がミッションが終了する22時以降は一気に選択肢が狭まる。しかし、F山理事長と石B氏は毎回趣向を変え、たいした仕事を出来ていない私ごときに最大限おもてなし下さる。
伊賀上野の夜の楽しみの一つが、伊賀牛。その味は精妙かつ上品なのに妖艶だが、今回のお店の若くて美人のセクシーママが最も妖艶である。
とろける串焼き。
いくらでも酒が進む味付け。
名士だからこそ許される必殺の居酒屋寿司出前。
名古屋スタイルの鉄板ナポリタンも最高。
2016年12月28日
第1606夜:大学生にオゴられた夜【西宮(兵庫)】
阪神まち大学。A朋子姐さん率いるNPOコミュニティ事業支援ネットが主催する、主に大学生を対象とした様々なテーマの人材育成講座である。
日本の商業界を長年にわたり牽引されてきたアラビト神・石H先生が「商店街活性化のコツ」をテーマに熱心極まりない参加学生とトークセッション。私も長崎からいったん戻り、翌日北九州というスケジュールだったが、御大とのトークセッションに混じらせていただける機会は宝くじ当選級。先生と学生と一緒にトークセッションに参加させていただく。
昨今の学生の意識の高さと向学心には頭が下がる。私が学生の頃、商店街のオヤジらと一緒に何かするなどとの発想は1oも思い浮かなかった。社会人になれば嫌でもオッサンらと付き合わねばならぬのだから、学生時代こそ学生同士で貴重な青春を過ごすべきである。
このような戯言をオッサンの私は終了後の懇親会で学生たちに滔々と語っていた。私は2016年9月時点で42歳だったが、普段は私の同年配かさらにオヤジ世代のお歴々と日々日本中で鯨飲。学生と呑む機会などこの「阪神まち大学」以外皆無。私が一番浮かれてしまっているようだ。
学生を相手に我が学生時代の話をさも武勇伝のように語る自分自身に嫌悪感が沸き上がり、何故か落ち込んできた。
宴たけなわ。お会計の時間に。呑み屋で年配者や先輩、上司のウダ話を聞かされることに対する代償は、オゴってもらうことである。割り勘などもっての他。会費制にするなら、せめて上の者はかなりの金額を負担せねばならない。
学生無料で、オトナの負担割合が一人●●●●円ぐらいか。安居酒屋で私のようにムダに年だけ取った酔っ払いの話を聴かせてすまぬ。そのような殊勝な気分で財布を取りだすと主催者の朋子姐さんが学生は一人1000円と会費徴収。そして、御大と私はゲストということで無料に。
それは勘弁していただきたい。学生相手に自慢話や説教交じりの下らない教訓、演説をかまして、しかも学生にオゴられるなんて。頭がパニックになり、オロオロしていると知らぬ間に会計も済み、全員店を出た。
学生はほぼ三々五々散り、私達中年男女はスナックラウンジへ。先ほど学生におごられた汚名を挽回せねばならない。何となく帰りそびれている女子大生2人誘い強引にラウンジへ。
ボックス席へ。私の左隣には女子大生が2人。右隣りには週刊誌にも取り上げられた美人過ぎる県会議員先生が。関係を知らぬ者が見たらいくら払わねばならぬか分からぬビジュアルだ。
舞い上がった私は女子ピースを強要。私も人生初の女子ピース。画像を見ると、不気味極まりない変態オヤジが真ん中に鎮座。
学生は30分もせずに帰宅の途に就いた。そこでも結局姐さんたちにご馳走になってしまう。カラオケボックスの後は西宮から我が神戸の自宅(しかも西部)までご主人による送迎付き。しかも私が道を間違えて時間が大幅に超過。ひたすらご迷惑をおかけしてしまう。
普段と異なる慣れぬシチュエーションで仕出かした我が不始末。翌日の北九州で懇親会が始まるまでの間だけ猛省した。
学生に混じり、私も石H御大の講義を聴講。
2軒目のラウンジにて。左側に女子大生2人、右側に美人過ぎる県会議員先生と朋子姐さん(朋子姐さん以外はたぶん顔出しNG)。
日本の商業界を長年にわたり牽引されてきたアラビト神・石H先生が「商店街活性化のコツ」をテーマに熱心極まりない参加学生とトークセッション。私も長崎からいったん戻り、翌日北九州というスケジュールだったが、御大とのトークセッションに混じらせていただける機会は宝くじ当選級。先生と学生と一緒にトークセッションに参加させていただく。
昨今の学生の意識の高さと向学心には頭が下がる。私が学生の頃、商店街のオヤジらと一緒に何かするなどとの発想は1oも思い浮かなかった。社会人になれば嫌でもオッサンらと付き合わねばならぬのだから、学生時代こそ学生同士で貴重な青春を過ごすべきである。
このような戯言をオッサンの私は終了後の懇親会で学生たちに滔々と語っていた。私は2016年9月時点で42歳だったが、普段は私の同年配かさらにオヤジ世代のお歴々と日々日本中で鯨飲。学生と呑む機会などこの「阪神まち大学」以外皆無。私が一番浮かれてしまっているようだ。
学生を相手に我が学生時代の話をさも武勇伝のように語る自分自身に嫌悪感が沸き上がり、何故か落ち込んできた。
宴たけなわ。お会計の時間に。呑み屋で年配者や先輩、上司のウダ話を聞かされることに対する代償は、オゴってもらうことである。割り勘などもっての他。会費制にするなら、せめて上の者はかなりの金額を負担せねばならない。
学生無料で、オトナの負担割合が一人●●●●円ぐらいか。安居酒屋で私のようにムダに年だけ取った酔っ払いの話を聴かせてすまぬ。そのような殊勝な気分で財布を取りだすと主催者の朋子姐さんが学生は一人1000円と会費徴収。そして、御大と私はゲストということで無料に。
それは勘弁していただきたい。学生相手に自慢話や説教交じりの下らない教訓、演説をかまして、しかも学生にオゴられるなんて。頭がパニックになり、オロオロしていると知らぬ間に会計も済み、全員店を出た。
学生はほぼ三々五々散り、私達中年男女はスナックラウンジへ。先ほど学生におごられた汚名を挽回せねばならない。何となく帰りそびれている女子大生2人誘い強引にラウンジへ。
ボックス席へ。私の左隣には女子大生が2人。右隣りには週刊誌にも取り上げられた美人過ぎる県会議員先生が。関係を知らぬ者が見たらいくら払わねばならぬか分からぬビジュアルだ。
舞い上がった私は女子ピースを強要。私も人生初の女子ピース。画像を見ると、不気味極まりない変態オヤジが真ん中に鎮座。
学生は30分もせずに帰宅の途に就いた。そこでも結局姐さんたちにご馳走になってしまう。カラオケボックスの後は西宮から我が神戸の自宅(しかも西部)までご主人による送迎付き。しかも私が道を間違えて時間が大幅に超過。ひたすらご迷惑をおかけしてしまう。
普段と異なる慣れぬシチュエーションで仕出かした我が不始末。翌日の北九州で懇親会が始まるまでの間だけ猛省した。
学生に混じり、私も石H御大の講義を聴講。
2軒目のラウンジにて。左側に女子大生2人、右側に美人過ぎる県会議員先生と朋子姐さん(朋子姐さん以外はたぶん顔出しNG)。
2016年12月25日
第1605夜:ラストエンペラーな男【新長田(神戸)】
ケンカ司郎。港々にオンナではなくボスがいるまちづくり旅芸人の私だが、これまで最も長くお仕えしたのがケンカ司郎(自称)こと大正筋商店街元理事長、神戸市商店街連合会元副会長、久二塚商業協同組合元理事長…。肩書に枚挙がないが、黄綬褒章も授与された叶_戸ながたTMO元社長・U田司郎氏である(私はずっと「理事長」と呼んでいたので、以下理事長と表記)。
前職の新長田まちづくり会社に入社したのが1999年。2001年に地元商店街などが出資した叶_戸ながたTMO総括マネージャー(事務局長のようなもの)も兼務するようになり、その際に理事長が初代社長に就任。私が新長田を去るまでの約10年間、お仕えしたことになる。
会議終わりの際、理事長がフラリ事務所に夕方ごろ立ち寄られた際、一緒に他地区への会合に出かけた際……。数え切れぬほど酒席を共にさせていただいた。
当時の私は20代半ばから30台半ばにかけての小僧。毎回理事長にご馳走になった。2人だけで行くことよりも理事長からすれば下っ端たちと呑みに行けばお会計は98%の確率で理事長がお支払い。私は軽自動車どころか外車を買えるほどご馳走になっているかもしれない。
私が新長田を去って6年半が経過した秋。2016年の台風10号被害で商店街が大津波と同じように壊滅状態だった宮古市中央通商店街のS本姐さんが趣味とガス抜きに大阪に来られた。ぜひ新長田にも立ち寄っていただきたいと懇願。2016年9月下旬、姐さんの新長田視察が実現した。
私も久々にお会いする商店街の方々にご挨拶。私もだが、皆さんキッチリ当たり前だけど6年分年を取っている。店内で客をほったらかして相撲観戦中だった理事長にもご挨拶。御年82歳(らしい)。6年たってもそれほどビジュアルは変わらない。S本姐さんを囲む懇親会は私の大好きな鉄板こなもん店<喜楽>さんを予約しており、理事長に良ければ顔出してねと伝えた。
たっぷり歩いて視察した後は、我が盟友・スキンヘッドM好氏も参加して懇親会。M好氏も宮古復興支援チームの一員だった。シソチューハイを鯨飲していると理事長降臨。懐かしい話に華も咲く。毎晩飲み歩いているようで、記憶力の良さも衰えていない。
2軒目は一気に800mほど歩いてスナックへ。理事長は「ワシはそんな店に行ったことない!」と渋っていたが、入るなり早々ママやチーママから「ウ●ダさん、めっちゃ久しぶり〜!」。
理事長も秒殺で過去の走馬灯のように思い出したのか苦笑い。テンション上がった理事長はさらに馴染の店へ我々を連れて行くが、すでに閉店。洒落たバーでさらに4人でたっぷり呑み喰い。
ほとんど固形物を口にせず呑んで話すだけの理事長だが、S本姐さんが大阪のホテルに帰られた後も理事長の先導で3人で夜中1時まで。
こんな男は今後、新長田に輩出されることはないだろう。My Lord(我が主君)は、新長田のラストエンペラー。
ちなみに現在(2016年12月下旬)における港々のボスがいる私にとっての主君は、弊社社長を除き強いてお一人挙げるなら……。お仕えして5年半、岩手県宮古市末広町商店街のS香理事長(現相談役)である。
1軒目の<喜楽>にて。理事長降臨(一番右の紳士。まあ、注釈なくても分かると思いますが)。
2軒目のスナック<ホーム>にて。S本姐さん熱唱中。
S本姐さんがホテルに帰った後、4軒目<楽>にて。たぶん夜中1時頃。
前職の新長田まちづくり会社に入社したのが1999年。2001年に地元商店街などが出資した叶_戸ながたTMO総括マネージャー(事務局長のようなもの)も兼務するようになり、その際に理事長が初代社長に就任。私が新長田を去るまでの約10年間、お仕えしたことになる。
会議終わりの際、理事長がフラリ事務所に夕方ごろ立ち寄られた際、一緒に他地区への会合に出かけた際……。数え切れぬほど酒席を共にさせていただいた。
当時の私は20代半ばから30台半ばにかけての小僧。毎回理事長にご馳走になった。2人だけで行くことよりも理事長からすれば下っ端たちと呑みに行けばお会計は98%の確率で理事長がお支払い。私は軽自動車どころか外車を買えるほどご馳走になっているかもしれない。
私が新長田を去って6年半が経過した秋。2016年の台風10号被害で商店街が大津波と同じように壊滅状態だった宮古市中央通商店街のS本姐さんが趣味とガス抜きに大阪に来られた。ぜひ新長田にも立ち寄っていただきたいと懇願。2016年9月下旬、姐さんの新長田視察が実現した。
私も久々にお会いする商店街の方々にご挨拶。私もだが、皆さんキッチリ当たり前だけど6年分年を取っている。店内で客をほったらかして相撲観戦中だった理事長にもご挨拶。御年82歳(らしい)。6年たってもそれほどビジュアルは変わらない。S本姐さんを囲む懇親会は私の大好きな鉄板こなもん店<喜楽>さんを予約しており、理事長に良ければ顔出してねと伝えた。
たっぷり歩いて視察した後は、我が盟友・スキンヘッドM好氏も参加して懇親会。M好氏も宮古復興支援チームの一員だった。シソチューハイを鯨飲していると理事長降臨。懐かしい話に華も咲く。毎晩飲み歩いているようで、記憶力の良さも衰えていない。
2軒目は一気に800mほど歩いてスナックへ。理事長は「ワシはそんな店に行ったことない!」と渋っていたが、入るなり早々ママやチーママから「ウ●ダさん、めっちゃ久しぶり〜!」。
理事長も秒殺で過去の走馬灯のように思い出したのか苦笑い。テンション上がった理事長はさらに馴染の店へ我々を連れて行くが、すでに閉店。洒落たバーでさらに4人でたっぷり呑み喰い。
ほとんど固形物を口にせず呑んで話すだけの理事長だが、S本姐さんが大阪のホテルに帰られた後も理事長の先導で3人で夜中1時まで。
こんな男は今後、新長田に輩出されることはないだろう。My Lord(我が主君)は、新長田のラストエンペラー。
ちなみに現在(2016年12月下旬)における港々のボスがいる私にとっての主君は、弊社社長を除き強いてお一人挙げるなら……。お仕えして5年半、岩手県宮古市末広町商店街のS香理事長(現相談役)である。
1軒目の<喜楽>にて。理事長降臨(一番右の紳士。まあ、注釈なくても分かると思いますが)。
2軒目のスナック<ホーム>にて。S本姐さん熱唱中。
S本姐さんがホテルに帰った後、4軒目<楽>にて。たぶん夜中1時頃。
2016年12月24日
第1604夜:マグナムロゼ【豊川(愛知)】
マグナム。日本のファミレス系外食に超変革を起こした<サイ●リア>が提供している1.5ℓ1,000円程度のボトルワインである。これをがぶ飲みすると飛びっきりリーズナブルなファミレス呑みになるが、翌朝の二日酔いダメージはバズーカ級である。
2016年9月下旬、約1年半ぶりの愛知県豊川市の中心・諏訪町に訪れた。地道かつ確実に会員を増やされている「すわポン商店会」さんに再び御縁いただいた。行政や3セク、愛知県の商連が全面的にバックアップされていて実に心強い。
勉強会終了後、懇親会会場へ移動。小上がりに詰めて8人座るが入りきらない。残りの4人はカウンターへ。時間は21時半だったが、店は22時までという。
`接客は客商売の基本‘などの狭い料簡など22世紀までぶっ飛ばす、愛想がいいのか悪いのか、やる気があるのかないのかよく分からない豪快ママさんの姿勢にある意味で清々しさすら感じる。料理の追加はご法度で、卓上のつみれ鍋やミートボールをつまみながら談笑する。
23時以降の諏訪町はかなり選択肢の幅が限られる。限られるというより、私の知る限り一択。冒頭の<サ●ゼリア>である。
商店会N目会長や市役所のサムライたち8人で23時半ごろ突撃。私にとって人生2回目の<サイゼリ●>。1回目も確か1年半ほど前の諏訪町(同じ店)。フードの安さにも驚かされる。洋風居酒屋と捉えれば、日本屈指のコスパといえよう。
昨年もマグナムで轟沈したのだが、懲りずに「赤」を召喚。8人とも自由に呑みたいモノを注文しているため、マグナムを呑んでいるのは私を含め4人ほど。談笑しながら料理を軽くつまんでいると、あっという間にボトルが3分の1程度に。凄まじいピッチだ。
念のためもう1本マグナムを追加した。今度は「白」。卓上にあまり見かけることのない1.5ℓサイズのボトルワインが2本並んだ。
私の前に座る、呑み会で焼酎やウィスキーボトルの近くに座らせたら業界一危険な御仁が、まだ赤ワインが残っているにも関わらず白のボトルを手にされた。
そして、御仁のお隣の方の赤ワインが半分残っているグラスに並々と白ワインを注がれた。そして一言、「ロゼです」。
ロゼの厳密な定義を私は知らないが、これもロゼなのだろうか。私は赤ワインでも平気で冷やすし、ジョッキに氷をたっぷり入れて安ワインをたっぷり注ぐ「カチワリワイン」が好物。私も自らロゼを要望。グイグイ杯を重ねた。
最近は(2016年12月現在)北海道池田町で呑む、町民限定ロゼワインを氷を入れたジョッキに並々と注ぐ「ロゼロック」がお気に入りだ。
1時間ほどしか店にいなかったと思うが、実質4人で1.5ℓワイン2本が空に。その日は気持ち良くホテルに帰ったが、翌朝の眩暈に近い二日酔いはバズーカどころかメガトン級だった。
マグナム二刀流。
2016年9月下旬、約1年半ぶりの愛知県豊川市の中心・諏訪町に訪れた。地道かつ確実に会員を増やされている「すわポン商店会」さんに再び御縁いただいた。行政や3セク、愛知県の商連が全面的にバックアップされていて実に心強い。
勉強会終了後、懇親会会場へ移動。小上がりに詰めて8人座るが入りきらない。残りの4人はカウンターへ。時間は21時半だったが、店は22時までという。
`接客は客商売の基本‘などの狭い料簡など22世紀までぶっ飛ばす、愛想がいいのか悪いのか、やる気があるのかないのかよく分からない豪快ママさんの姿勢にある意味で清々しさすら感じる。料理の追加はご法度で、卓上のつみれ鍋やミートボールをつまみながら談笑する。
23時以降の諏訪町はかなり選択肢の幅が限られる。限られるというより、私の知る限り一択。冒頭の<サ●ゼリア>である。
商店会N目会長や市役所のサムライたち8人で23時半ごろ突撃。私にとって人生2回目の<サイゼリ●>。1回目も確か1年半ほど前の諏訪町(同じ店)。フードの安さにも驚かされる。洋風居酒屋と捉えれば、日本屈指のコスパといえよう。
昨年もマグナムで轟沈したのだが、懲りずに「赤」を召喚。8人とも自由に呑みたいモノを注文しているため、マグナムを呑んでいるのは私を含め4人ほど。談笑しながら料理を軽くつまんでいると、あっという間にボトルが3分の1程度に。凄まじいピッチだ。
念のためもう1本マグナムを追加した。今度は「白」。卓上にあまり見かけることのない1.5ℓサイズのボトルワインが2本並んだ。
私の前に座る、呑み会で焼酎やウィスキーボトルの近くに座らせたら業界一危険な御仁が、まだ赤ワインが残っているにも関わらず白のボトルを手にされた。
そして、御仁のお隣の方の赤ワインが半分残っているグラスに並々と白ワインを注がれた。そして一言、「ロゼです」。
ロゼの厳密な定義を私は知らないが、これもロゼなのだろうか。私は赤ワインでも平気で冷やすし、ジョッキに氷をたっぷり入れて安ワインをたっぷり注ぐ「カチワリワイン」が好物。私も自らロゼを要望。グイグイ杯を重ねた。
最近は(2016年12月現在)北海道池田町で呑む、町民限定ロゼワインを氷を入れたジョッキに並々と注ぐ「ロゼロック」がお気に入りだ。
1時間ほどしか店にいなかったと思うが、実質4人で1.5ℓワイン2本が空に。その日は気持ち良くホテルに帰ったが、翌朝の眩暈に近い二日酔いはバズーカどころかメガトン級だった。
マグナム二刀流。