釜山市内を縦横する地下鉄は4ラインで凄まじく充実している。駅数もかなり多く、極めて便利である。特に切符自動販売機は数か国語に対応。日本語表記ボタンもあり、そのボタンを押すとまず間違えない。1日乗車券も安くて便利。5分に1本感覚で運行している模様だ。
釜山攻略には地下鉄の有効活用が大きな武器。駅ホームや車内の日本語アナウンスも心強い。路線バスは異国人にとってかなりハードルが高いらしい。タクシーも安くて便利だ。
南浦から地下鉄で西面(ソミョン)へ。南浦ほど観光客がいないが、凄まじく賑わっている。ここでもロッテデパートが圧倒的な存在感で屹立。駅周囲にはテジクッパ通り、うまいもん横丁、屋台通りなどが縦横。道の真ん中に屋台がズラリと並んでいる。
どの屋台も品揃えは串刺しオデン、トッポギ、チヂミ、餃子とほぼ共通。何か特殊なルールでも設定されているのだろうか。道路のど真ん中に屋台が並ぶと強烈に賑わって見える。ただし、背を向けられた方の本設店舗は面白くないだろうけど。
釜山初到着の昼。焼肉と冷麺を頬張ったが、屋台は未経験である。我らオッサン3人ツアーの会計という重責を担うO中氏がチヂミと餃子と思しきものを適当に選んだ屋台で捕獲。テイクアウトかと思いきや屋台スタイルで、屋台の一角でそのまま立って食べるのが流儀らしい。地元人カップルも我らと同じ屋台で同様に振る舞っている。
当然、メッチュ(ビール)が欲しくなる。屋台ではメッチュを扱っていないので、そこら中に溢れているコンビニで缶ビールを捕獲。乾杯の後、一気にノドに流し込む。
海鮮チヂミは独特のタレを付けて頬張る。なかなか旨い。餃子と思ったものは中の具材が春雨を刻んだ謎の食べ物。とびっきり極上の味ではないが、あっさりとヘルシーだ。
屋台といえば、日本では福岡市。そして、酒を一般小売価格のまま提供する立ち呑みスタイル「角打ち」といえば北九州市。我が故郷・神戸新長田にも角打ちは数多い。ちなみに私の知る限り、本州最東端の「角打ち」は岩手県宮古市末広町商店街<小本屋>さんである。
釜山の中心部(南浦)は道を歩けばドブの匂いがしたけれど、西面はそれほど感じない。賑やかだがホッとさせる何かがある。夜はさらに活気がありそうだ。車道にもずらりと屋台が並んでいる。車と器用に共存しているようだ。
華やかな副都心だが、真昼の午後に思いっきり路上の真ん中で座り込み何かを呟きながら韓国焼酎をラッパ呑みされている哲学紳士もチラホラ見かける。神戸新開地のボートピア周辺にワープした気分に襲われた。

香ばしい香り。

チヂミと餃子のような見かけの食べもの。

屋台角打スタイル。

表通りは明るい。

屋台や飲食店が立ち並ぶ横丁。

路上にも屋台びっしり。買物しにくいけど。

24時間スタンバイ?

西面へは地下鉄が安くて便利。