2016年04月10日

第1429夜:布施ブランドーリの強みとは?【東大阪(大阪)】

 布施ブランドーリ商店街の強みと弱みとは?2016年1月下旬、ブランドーリ商店街三・四番街の若手商業者が「五番街」に集い、強みを「青」、弱みを「赤」、判断がつかない事象を「黄」のポストイットに書きこみ、それぞれ発表して共有するワークシップを実施した。

 最も大きな強みとして「安全安心・防犯」が抽出された。アーケ―ドの存在と延長点灯による夜道の安全確保、ひったくりの減少と防犯カメラ設置の効果が主な要因である。

 組合員の仲が良く、多様な意見が出される点、接客が気さくでフレンドリーである点、マンション建設が進み公園が近くにあることもプラス面として強調された。また、飲食店の多さ、業種の多様性(何でもそろう)、清潔である点もプラス面として浸透している。

 マイナス面として道幅の広さが挙げられ、それに起因して自転車のスピード超過も懸念された。一般的に商店街の道幅は狭い方が望ましく、そのために自転車走行が困難になり、歩行速度も落ちることから買い回りのチャンスが増大する。しかし、道幅の広さは歩きやすいという意見にもつながるため評価が分かれた。

 業種に関して、何でもそろうが子供向けが少ないことが懸念された。また。定休日が統一していることもマイナス面として挙げられたが、これはプラスと捉えることもできる。客層は比較的若いという。

 これらの抽出結果から、自主的に改善できること(内部要因)に絞って優先儒位付けを実施。安全・安心を打ち出し、自転車走行の禁止徹底などを図ることでイメージアップと居住の魅力を向上させ人口増に寄与していく方向に整理された。

 勉強会終了後、そのまま会議スペースで懇親会。ビールはともかく、アテはブランドーリ三・四番街で仕入れたもの、勉強会参加者が持ち寄ったものである。これが絶品である。

 ピザは大根入りなど独特の風情。刺身の盛り合わせは鮮度最高。しかもワサビはその場ですりおろし。山葵だけでも酒のツマミになりそうだ。

 海胆、マグロ、鮑……。ビールが進む。駅に近く賃料も難波なみというブランドーリ一・二番街は飲食・サービス中心だが、三・四番街は飲食もあれど物販も多い。しかも生鮮3品だけでなく、何でも揃うという(子供向けや100キン除く)。

 勉強会に参加している若手メンバーもかしわ屋、肉屋、八百屋&果物屋、魚屋、パン屋、花屋と多種多様。飲食店が林立する布施だが、このメンバーの持ち寄り懇親会が布施最強の贅沢とコスパなのかもしれない。

 杯が進む。私は神戸市内の自宅まで2時間かかるため、1時間で退席せねばならない。布施にぜひビジネスホテルが誕生してほしい。最強クラスの強みになるはずだ。私にとってだけかもしれないけれど。

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強みと弱みを抽出中。

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食品系商店街ならでは。懇親会は持ち寄りで。
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2016年04月09日

第1428夜:POPとシズル感【八尾(大阪)】

 八尾あきんど起業塾2015実践編第2回。講師はカンブ●ア宮殿に出演され、話題沸騰の日本屈指珍味メーカー伍魚福(神戸市長田区)。社を挙げてPOP研修にも力を注いでいる。

 数ヶ月前、Y中社長にどなたかPOPに長けた従業員の方を講師として紹介してほしいと懇願した際、全員忙しいという理由で社長オン自らPOPづくりの講師を務めて下さることに。

 企業概要説明から始まるのだが、ここからPOPの意味・重要性に論点を移行させる流れが素晴らしい。人気商品に成長した「備長炭カシューナッツ」を事例に様々な写真を駆使。

 「モノ」」「サービス」だけを売っていては売れない。「買う理由」を考えねばならない。売れないのは価値を伝えていないからであり、伝え方を工夫せねばならないという。訪れ客の86.5%が店頭で購買を決定し、滞在時間と消費金額は正比例するそうだ。深く首肯する。

 POPづくりのポイントも伝授。
@ターゲットによびかける。
Aお客様の声をそのまま使う。
B具体的な数値を使う。
C自分が好きな理由を書く。
D知らないことを教えてあげる。
そして、E事象を整理する(良い・悪い・感想・どんな時に・誰に・お客の声)。

 注意点は「商品名や値段を大きくしない。」「色を使い過ぎない(最大5色)。」「文字数が多くならない。」「法令順守(誤解を招かない)。」POPの役割は購買の肩を押してくれ、欲しいものに気付かせて、セレクトをサポートすることにあるそうだ。

 「テーミング」とは商品を分類せず一つのテーマで並び替え、商品に新たな意味をつける手法。工夫次第でどの店で買っても同じ商品をその店で「買う理由」をつくることができる。成功ポイントは時期、ターゲット、イベントでまとめる。ターゲットを絞り興味をひく内容、不満不便の解消法でまとめる。理屈は分かっていたが「テーミング」というのか。勉強になる。

 受講生もPOPにチャレンジし、社長が講評する。実によい感じに盛りあがった。終了後、Y中社長と自宅が近接している私は阪神なんば線を乗り継ぎ板宿へ。途中、乗換の鶴橋駅のホームで焼肉の香りが空腹を刺激した。社長も同様らしく、板宿到着後焼肉店直行を誓いあう。

 移動車中で伍魚福特集『カンブリ●宮殿』をスマホで観る。隣に座る社長の解説付。豪華である。番組の中で従業員のグループが何かのご褒美で旨そうに焼肉を頬張っているシーンもあった。このシーンにトドメを指された。POPは五感を刺激する役割も担う。旨そうに焼肉を食べている映像のシズル感は無敵である。

 23時過ぎ。板宿駅地上に出るや一直線でこの時間でも開いている<情熱ホ●モン>へ。様々な部位をホルモン中心にかたっぱしから注文。1時間ちょっと集中して飲み喰い。その間、社長の奥様から何度も社長の携帯に連絡が。気づけば店の前にワゴンが泊まっている。

 私もついでに奥様に自宅まで車で送っていただいた。車内は肉と私のニンニクの匂いでとんでもない負のシズル感を放っていたようだけど。

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タタカイを終えた後のY中社長。

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芸の細かいサービス。
posted by machi at 09:06| Comment(0) | 大阪府 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月07日

第1427夜:3本の割りばし【那覇(沖縄)】

 商店街活性化のための世代交代と若手起用。沖縄那覇の中心商店街の一つである平和通り商店街にてある意味重すぎるテーマの勉強会終了後、若手とベテランの中間世代と思しき組合員(理事?)さんの居酒屋にて20名弱で懇親会が始まった。

 小皿や箸が回されていく。私の前に、3本の割りばし(割った状態)が置かれた。2本でいいのだが……。誰か足りていないはずなので渡そうと机を見渡すが、全員3本づつ持っている。しかも先端が赤く塗られている。えっ、まさか王様ゲーム?

 私達は人数が多かったので2グループに分かれている。片方の島は女性(老若考慮せず)が半数ほど居られるが、もう一つの島(私も所属)は野郎のみ。野郎だけで王様ゲームをやる虚しさと厳しさとばかばかしさは学生時代の寮生活で体験済。二度としたくない。

 隣の御仁に今から沖縄式王様ゲームを始めるつもりなのかお聞きすると、笑いながらあるメニューをみせて下さった。「1000ベロセット」。飲み物(もちろんオリオン生や泡盛も含まれる)3杯に小鉢が1品ついて1000円という爆弾メニューだった。3本の割りばしはドリンク注文の際に引き換えとなるチケットの役割を果たしていた。見事なアイデアである。

 たまに似たようなセットで、ドリンク1杯に小鉢3品で1000円という組み合わせも見かけるが、私のような鯨飲バカには適さない。ドリンク3杯で小鉢1品が究極の黄金比である。

 それ以外に、泡盛の一升瓶とワインのフルボトルが2本置かれている。これは持ち込んだらしく、センベロ3杯終了後はそちらに切り替えるようである。どれだけ飲むのだろうか。

 小鉢は巨大なてびち(豚足)。カリカリサクサクもずく天ぷら、絶品のフーチャンプルなどに舌エイサーを鳴らす。あっという間にオリオン生3杯呑み干し、後は真剣な話とバカ話を交互に繰り返しながら泡盛を限りなくロックに近い水割りで鯨飲する。

 いい気持ちになる。あっという間に夜中1時ごろ。沖縄には終電という概念がないので、とにかく遅くまで呑む。

 2軒目も1軒目の酒席を共にした若手が経営する居酒屋<昭和村>さんへ。フラフラしながら3階に上がると、畳敷きの大広間。そこを8人程度で貸切だ。ステージもある。

 泡盛を再度ガンガンやりながら談笑していると、若手たちがステージに上がり、楽器演奏を始めた。皆さん芸達者である。沖縄の曲のようである。

 本場沖縄の座敷で夜中3時ごろ泡盛を飲みながら、同行の若手商店主たちの即興ライブに耳を傾ける。この世の天国である。天国の居心地があまりにも良すぎて、そのまま意識が天国にとどまったまま滅失してしまったけれど。

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センベロセット(飲み物3杯)に欠かせない先端が朱色の割りばし。

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サクサク、もずくの天ぷら。

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平和通り商店街の若手は芸達者揃い。
posted by machi at 06:35| Comment(0) | 沖縄県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月06日

第1426夜:正殿への道【那覇(沖縄)】(後編)

 さらに近づいてみると「一般の方もどうぞご利用下さい」というPOPも。私は恐らく一般に分類されるはずだが、そうでない人は何物なのだろうか。

 建物に沿って歩いてみた。「沖縄県立芸術大学」の学食<芸大食堂>だった。大学の入口は思い切り目立つように関係者以外入ってはいけない旨のお達しがこれ見よがしに貼られていたが、学食は開放しているようだ。

 ただし、メイン入口(正殿)ではなく食堂裏口から入らねばならないようだ。私は間男のようにヘコヘコしながら引き戸を開けた。……。入口には営業中と書かれていたが、誰もいない。時間は13時過ぎ。時期は1月中旬。沖縄タイムの冬休みなのだろうか。

 さらに卑屈な姿勢で奥へ進んだ。券売機があった。厨房の熟女と目があった。ドキっとしたが、熟女は柔らかな笑みを浮かべて「いらっしゃいませ〜、券売機でどうぞ〜」と不審者(私)に優しく声を掛けて下さった。平戸名物「ヨビャー」に成功した気分である。

 カレーライス310円が最安値だが、カツカレーもわずか360円。カツ丼も360円。日替わり定食が390円。特別メニューと別途ホワイトボードで大きな赤字で書かれていたのが「醤油ラーメン」。醤油ラーメンが特別メニューであるあたりに沖縄らしさを感じさせる。

 「沖縄そば」のボタンを押した。360円。立食い蕎麦級の安値である。ふつう麺とよもぎ麺で選べることができる。よもぎを練りこんだ沖縄そばなど聴いたことも見たこともないので心が騒いだが、広大な学食でアラフォーの不審者オヤジが冒険して目立っている場合ではない。

 小声で食券を渡しながら「ふつう麺」と呟いた。番号札(2番)を渡されて、席に座る。100席以上あり、しかも誰もいなければ、逆にどこに座ればよいか迷ってしまう。

 番号を呼ばれた。オドオドしながらブツを受けとる。逃げるように席に戻ろうとした私に熟女が声を掛けてくださった。「後ろに紅生姜がありますので、お好みでどうぞ〜」。シーサーの目にも涙。嬉しさのあまりトレイを落としそうになる。

 席に戻り、ブツと対峙する。学食の料理は安いけどあまり美味くないイメージがある。ちなみに学食で昼飯など学生時代以来。大学に普段全く用がないので、近づくことすらなかった。

 スープを啜る。……。しっかりした濃い目の出汁で私好み。鰹節が効いている。麺もモチモチでたっぷり。スープとの相性も見事。学食と侮っていた私の空気頭に鉄槌が下される。

 ぼんやりとした違和感があった。私は「沖縄そば」を注文した。沖縄そばのチャーシューにあたる部分は、いわゆる三枚肉と呼ばれるばら肉。目の前のブツは明らかに「ソーキ」。沖縄そばとソーキそばは別メニューの店が多い。ソーキの方が値段も高かったと記憶する。

 箸でつまみあげる。……。でかい。かぶりつく。……。ホロホロと柔らかく、味もしっかりと濃くてジューシー。軟骨のような部位も柔らかで蕩ける。壮絶な完成度である。

 ソーキそばがいつから沖縄で食されるようになったか存じ上げないが、琉球王も夢中で啜っていたに違いない。大満足で熊啜し、セルフなので容器を返却する。完全に観光客向けでない上に、量・質・コスパ三拍子揃っている。これぞトリプルスリーである。

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大きなソーキ2ヶ入りでわずか360円。

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ウェルカム感がありがたい。

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貸切状態。
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2016年04月05日

第1425夜:正殿への道【那覇(沖縄)】(前編)

 首里城。琉球王国の栄枯盛衰を後世に語り継ぐ沖縄のシンボルである。2000年12月に世界遺産登録された。首里城の創建は14世紀頃と言われ、1879年、最後の国王が明治政府に明け渡すまで約500年に渡って栄華を誇ってきた。中国と日本の築城文化が独特に融合している。

 第二次大戦で首里城は焼失したが1992年、本土復帰20周年を記念して復元。沖縄観光のメッカとして賑わっている。学生のころ(たぶん)2回、働き始めてから前職時代を含め10回以上沖縄に足を運んでいるが、首里城へ訪れた記憶がない。

 日本列島を寒波が襲い、特に首都圏や東日本の交通を麻痺させたある冬の午後、積雪もなく暖かだった伊丹空港からさらに暖かい那覇空港に降り立った私は、夜のミッションまで6時間ほどの余裕があった。天候不順に備え早めの便を手配しておいた賜物である。

 那覇空港からモノレール(ゆいレール)で終点の首里駅へ。そこから約1q歩くと首里城公園である。ほとんどの観光客がバスか自動車らしく、私は守礼門を通らずに裏口のようなところから公園に入った。日本人よりもアジアおよび欧米人の方が多そうだ。

 
 天気快晴。寒くも暑くもない最高の散策日和。スーツケースを引きづりつつなだらかな坂道を上るが、疲れを感じぬほど快適である。

 石垣が巨大で立派。『キングダム』に描かれる城壁のようだ。和中折衷の魅力が横溢している。中国式庭園風の円鑑池に浮かぶ弁財天堂をチラ見し、歓会門、瑞泉門、漏刻門などを潜り正殿前へ。ここまでは無料だが、正殿横に入場券売場という名の険しく厳しい関所がある。

 沖縄には毎月どころか毎週通っている感覚に陥っていた2016年1月時点の私にとって、いつでも首里城を訪ねることができるだろう。しかし、一期一会である。今後二度と足を運ぶことができぬかもしれぬ。私にとって首里城は、『花の慶次』琉球編。陰謀渦巻く王宮を舞台に慶次一味が大暴れするシーンが脳裏に焼き付いている。

 8秒ほど迷ったが、正殿に背を向けた。一度焼失して25年ほど前に復元したという点が2割、820円という入場料にためらいを感じた点が8割である。こんなショボい私に王の間・正殿へ足を踏み入れる資格はない。

 同じルートで帰路に着く。公園内や周辺に飲食店を数多く見かけたが、完全に観光客向け。外に貼りだされたメニューの外国語表記に気後れしてしまう。

 久々のたっぷり散策で空腹を覚えた。駅に向かう途中の観光客向けで何か腹に入れようか。それとも国際通りまで戻るか。ぼんやり歩いていた私の視界に、奥まった地下のガラス戸に貼りだされたPOPに目線がくぎ付けになった。「沖縄そば360円」「カレーライス310円」。安すぎる。どこだ、ここは?〔次夜後編〕

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首里城への表玄関・守礼門。

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『キングダム』に出てきそうな城壁。

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那覇市内を一望。

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正殿は有料。

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どこだ、ここは?
posted by machi at 07:15| Comment(0) | 沖縄県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする