経営者必見らしいビジネス情報番組『ガイア●夜明け』拡大版(テーマは接客革命)で30分近く特集された近畿タコシー。そのDVDを塾生たちに見て頂こうと用意していたら、色々とロックが掛かっていて再生できず。急遽、M崎社長のトーク一本50分勝負に。
お題(私が決めたのですが)は「地域を愛し、愛される企業に〜企業の地域貢献とは〜」。熱弁とは、このことである。海の家タクシー、イルカタクシー、スィーツタクシー、かき氷タクシー……。思い付き企画を瞬殺で実現してしまう御年還暦越えとは思えぬ行動力に感服する。
身振り手振りダイナミックに、時には熱く、時にはギャグを挟んでおスベリになられつつ、グイグイと塾生のココロを波立たせていく。私はスライドショー係だったが、斜め後ろから社長のお姿を見て、酸欠で倒れるのではと危惧した。案の上、講演終了後は退出してロビーで一人、真っ白な灰と化していたそうだ。
産官民が一体となって「住みたくなる八尾」を目指し、ブランドイメージを向上させていくためには何が必要か。防犯防災、緑化、教育環境、医療集積、コンパクト、利便性……。要素は無数にあれど、それらを行政だけでなく民間からも引っ張っていける人材育成も欠かせぬ。
事業所同士のコラボは新たな魅力を創造し、八尾地域全体の魅力向上と将来的な利益還元にも寄与する。地域と地元企業がギブ&テイク(=Win−Win)の関係を保ちながら、CSR(起業の社会的責任)を活用、発信していく。他地区の成功事例はアレンジして導入しつつ、豊富な八尾の地域資源を「経営資源」として捉える。地域は最高のマーケティングの場でもある。
塾生同士の横のつながり(横糸)とOBを絡めた縦のつながり(縦糸)を紡ぎ合わせると、どれだけ大きな帆布が編まれるか。その帆布に、新たな八尾の事業所像を描いて頂きたい。
同業種だけでなく異業種連携も促進させ、市内外との地域間交流も加速させる。塾生たちとさらに広く深く連携、交流を深め、新たなビジネスチャンスを生み出していく。八尾の市内事業所だけでなく、八尾市民からも愛される事業所として1000年企業を目指して頂きたい。
懇親会では、すでに親睦会から塾生相互の事業所や工場見学などが活発に進められている。その様子を見て、私も目を細めた。新長田を離れて4年半。商業商店街・まちづくり・被災地復興以外の初めてのミッションだったからだ。環山楼塾の半年は彼らだけでなく私にとっても財産になるだろう。
2次会のバーでは、八尾から世界へ羽ばたきつつある景気の良さそうな話も聞こえてきた。製造業の街・八尾。ドイツ視察ツアーの話も飛び出した。私も同行を決心する。私の主要目的は、ビールとウィンナーだけれども。

閉塾式。

1次会打ち上げ。