2014年05月30日

第977夜:スナックにDVDを持ち込む男【飯塚(福岡)】

 スナック。定義がイマイチ分からぬが、一般的な料金ランクでいえば、クラブ→ラウンジ→キャバクラ→ガールズバー→ガールズ立ち飲みバーになるだろうか。スナックは値段的にはラウンジとキャバクラの間だが、スタイルとしては落ち着いたガールズバーといった立ち位置だろうか。ドリンクメインではなく、あくまでもおしゃべりやカラオケに比重が置かれている。

 大学生の頃からバーに通うようになったが、スナックは社会人になり初めて上司に連れられてから。最初はママどころか店の女の子にも全く相手にされなかったが、通い始め、初めてボトルをキープして名前をママたちに覚えて頂くとオトナになった気分に。

 20年間、日本中のスナックに足を運んできた。出張で二度と行かぬ店でもボトルをキープしてきた。都心では一人セット5000円、ボトルキープ1万、女の子ドリンク1000円が標準だが、地方は3000円以下が圧倒的。キープもあってないようなもの。

 都心と地方の物価の違いでは、スナックだけに関すれば地方の方が圧倒的に安い。カウンター&フロアレディ(死語ですね)も都会になじめぬ感たっぷりで、癒し系が多い気がする。

 沖縄那覇の繁華街。イチゲンでふらり入ったスナックで、ママが私の顔を見るなり「あらぁ、ヒガちゃん、久しぶり〜」とヒガちゃんボトルを私の前に置いた。戸惑った私を見て、誤りに気付いたらしい。私は西郷T盛氏そっくりの南方顔なので、九州に行くとよく道を聞かれる。

 地方、特に気性の荒そうな漁師町のスナックにふらり入ると、私は関西弁なので一発でヨソモノと見抜かれる。ボトルキープの習慣無き地でキープしようものなら、常連客らから凄まじい敵意に晒される。冬にタンクトップでカラオケ熱唱しているオトコは特に要注意だ。

 過去多くのスナックのママと相談に乗ってもらい、また相談されてきた。ちなみにスナックが衰退する第一歩は、一人客が増えること。一人客はママまたは意中の女性目当てであることが多い。スナック嬢にとって一人客も団体客も一人でカバーするので複数客の方が経営効率は遥かに高い。放っておけばよいのだから。一方、一人客は難しい。男の嫉妬は鼠も食わない。

 桜が満開間近の夜。筑豊飯塚<佳子の父ちゃん>で商店街若旦那衆と迫力満点料理と酒を満喫した後、大流行りスナック<COZU>へ。美人ママが座るなり、同行のN田氏に真剣に10年前アプローチしたが振られたというエピソードを披露。現在、氏は後悔し続けているという。

 照れ屋なので一人で飯すら食べにいけないと話す縄T氏だが、この店は別。ママの気を引くために寝たふりするそうだ。一人で行く際、本を持ち込んで読むのは感じが悪いと自覚しているN田氏。ゆえにDVDを持ち込んで店内のカラオケ用スクリーンで鑑賞しているという。しかも『燃えよドラゴン』限定で、『死亡遊戯』『ドラゴン危機一髪』ではダメと力説。

 本を読むなら喫茶店へ、DVD観るなら個室ビデオへ行けというママの叫びが聞こえてきそうである。スナックは孤独なオトコの止まり木。廃業しないことを心から願うばかりである。

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ママのオッパ●のかわりに私のオ●パイを揉むN田氏(左端の紳士)。
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2014年05月29日

第976夜:新神戸駅「大阪〜神戸間開業140周年記念弁当」「神戸旅行記」【Ekiben】

 大阪〜神戸間開業140周年。2014年がその年とは全く知らなかったし、1oも興味なかった。新神戸駅で記念弁当を発見、捕獲するまでは。調整元は関西の帝王<淡路屋>様である。

 浮世絵に文明開化の香りが混じり合ったレトロで粋な掛け紙に目を奪われる。明治7年頃に描かれた「相生橋蒸気機関車」(筆:長谷川小信)らしい。「相生」とは神戸駅前の「相生町」を指すのだろうか。1年だけこの相生町でマンションを借りていたことがある。

 掛け紙を外すと、これぞ王道の幕の内といった風格。缶ビールをヤリつつ煮物から攻め、牛蒡穴子巻、鶏つくね串、蒲鉾、昆布巻といったメシも酒も進む濃い目の味付け軍団を蹴散らしていく。甘さのない関西風玉子焼はだし汁もビシっと効いており、思わず目尻が下がる。

 牛肉煮は神戸駅弁の華。すかさず日本酒に移行する。そして、最後まで残しておいた塩鮭。これで白御飯のオカズとしてワシワシ頬張っていく。冷えた米の旨みが絶妙である。

 140年前はこれだけ豪華な駅弁は存在していなかっただろう。140周年記念なので、おそらく来年は売場から消えるはず。見かけたらすぐに捕獲すべし。150周年を迎える2024年が楽しみである。

 「神戸旅行記」は「たこ飯」と「すき焼飯」というコッテリとアッサリが欲張りに同居した逸品。調整元は同じく<淡路屋>様だが、パッケージに高校と思しき制服に身を包んだ女の子2人がプリント。パッケージを精読。兵庫県立神戸商業高等学校との共同企画であるそうだ。

 以前、北九州市若松地区の若松商業高校が作った「若商かっぱ弁当」を味わったことがある。実に旨かったが、駅弁ではなく注文生産だったように記憶する。

 私はこれまでご当地レトルトカレーやカップ麺、チルド焼そば等の商品開発に関わった貴重な経験を有しているが、駅弁はいまだない。兵商の生徒さんたちがうらやましい限りだ。

 シンプルだけど味のあるパッケージを外す。たこ飯とすき焼飯の間に、橋のごとく玉子焼、黒豆煮、神戸名産いかなごのくぎ煮が添えられている。くぎ煮を外さないところが見事だ。

 まずはたこ飯から。個人的にたこは神戸というより明石名物と感じている。鯛もしかり。神戸の海産物といえば、いかなご(シンコ)ぐらいしか思いつかないが、神戸に旅行に来て明石まで足を延ばしたようなもの。たこは大きくてプリプリ。飯も上品に炊き込まれている。

 すき焼飯は安定感抜群。肉系駅弁は温めた方が旨いのだが、チビチビつまめば酒のサカナになる。高校生が企画に加わっているにも関わらず、なかなか酒呑みの気持ちを汲んでいる。

 私は新神戸駅の売店で駅弁「神戸旅行記」と神戸の地ビールを捕獲。スーツケースをころがしながらレジへ。神戸市民の振る舞いとは思えぬが、旅行気分は味わえる。日本のどこかの調整元から私に駅弁プロデュースの依頼が来ることを願いつつ、地ビールをノドに放り込んだ。

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「大阪〜神戸間開業140周年記念弁当」(左)と「神戸旅行記」。

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2014年05月27日

第975夜:名ラガーマンの怪演【東大阪(大阪)】

 『花園オールドボーイ』。2014年1月上旬にN●K大阪放送局60周年記念ご当地地域ドラマである。N●Kご当地ドラマは私が関わらせて頂く地域がたまたま舞台になることが多いのか、北九州若松の『オヤジバトル!』、筑豊飯塚の『スィーツ!』を楽しんで観てきた。いかにもNHKらしい演出で、共に商店街が舞台であり、知り合いも多数エキストラ出演している。

 この作品は知らなかったが、放映直前にお世話になっている東大阪市役所の方からチラシを頂いた。よければ見てくれとのこと。東大阪市が全面協力。忘れずに録画したがなかなか観る機会がなく、放映から1カ月後にようやく鑑賞した。約40分間の感動作だった。

 妻に先だたれたひとり暮らしの主人公は70歳前の今でもラグビーに情熱を注ぐ現役。ラグビーの聖地・花園ラグビー場を有する東大阪市役所ラグビーワールドカップ誘致室や友人らと一緒に「トライ東大阪」というイベントを成功させるべく奔走している。

 その最中、若手美人新人職員が誘致室に配属。しかし美人職員はラグビーに興味ゼロだったが、主人公の情熱や行きつけ居酒屋のママとその客、ラグビー好きの親友女性らから影響を受け、深みにハマっていく。主人公の長年の親友の病、会場である花園ラグビー場が諸事情で使用不可。イベント中止が市役所内部で決定されてしまうが……。

 要所で東大阪らしいシーンが挟まれる。親友の病室を訪れる主人公がカレーパンを頬ばるシーンに思わずニヤリ。私が通う近鉄瓢箪山地区シーンはあまり目立たなかったが、面白い。

 キャスティングが濃すぎる。主人公は怪優・磨赤兒氏。ヤクザの親分役など強烈すぎる名脇役がなんとN●Kドラマの主人公を熱演。演歌の大御所・K中美幸氏もラグビーを愛する居酒屋の女将役としてシブい存在感を放っているが、何といっても伝説の名ラガーマン・神戸製鋼7連覇を支えたO八木淳史氏の役柄に驚嘆させられた。

 アラフォー世代の私たちは熱血ドラマ「スクール●ォーズ」が今でも印象深い。ラグビー人気が高まり私も憧れたが、私が通う中学校どころか高校もラグビー部はなかった。そして我ら神戸市民にとって、神戸製鋼全日本7連覇は誇りである。

 神戸製鋼の中心選手だったO八木氏はイメージ通りの豪放磊落らしく、実際居酒屋やバーのマスターからO八木選手の武勇伝を何度もお聞きしたことがある。

 大Y木氏、ドラマでは当然のごとくコーチ役や主人公のチームメイト役かと思いきや、イベントを中止せざるおえない苦悩と市民対応に苦慮する市役所誘致室の室長役を怪演。セリフもたっぷりで見事な演技力。俳優に転身していたとは知らなかった。

 後日、花園ラグビー場を市役所が近鉄から買い取るというニュース、前述のO八木氏が某大学の理事長に就任したとのニュースが流れた。現実は小説(ドラマ)より奇なり。2019年W杯に向け、ラグビーの街はヒートアップしてきた。再放送されることがあれば、ぜひご覧あれ。

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「花園オールドボーイ」。
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2014年05月26日

第974夜:ひょっこり瓢箪山商店街お店めぐり体験ツアー【東大阪(大阪)】(その五)

 本事業の目的は、個店活性化による商店街全体への波及効果と商店主および従業員の接客技術とさらなる商品・サービス知識の向上、各店舗および講師(店主・従業員)に対するファンづくりと口コミによる顧客化などがある。

 店内の雰囲気および店主の人柄を知ってもらうことで心理的な垣根を下げ、参加者が普段訪れる事のない店へ足を運ぶことにより、双方に新たな発見をもたらすことに期待が高まる。

 開催頻度は、事業参加店が認知度の向上とともに増えてくると「8の市」開催に合わせて毎月開催も可能となるが(コースは一つ)、3ヶ月から6ヶ月に一度が妥当。体調管理の視点からも夏季は避けた方がよい。

 今回は初開催だったが、地道なファンづくりと顧客獲得のためにも継続するべき。持続可能な瓢箪山の名物イベントとして定着するためにも、今回の改良点を検証し、事務負担を軽減することでより効率的な運営スタイルを確立することが必要だ。

 ツアー終了から20日後、地元ケーブルTVで放映された本ツアーの様子などを拝見しつつ、ワイワイと打ち上げを兼ねた反省会が開かれた。

「アーケードのない箇所をなかなか普段参加者は足を運ばず、商店街という認識が薄い」
「もっとお客(参加者)に売り込んでいったほうがいい。名刺サイズのショップカードを渡す」
「歩き出すとペースが異なるから、その距離を埋める工夫が必要。放置はダメ」
「告知期間を長くするなど工夫すれば参加者も増えると思う」……。なるほどである。

「レジメを作っておけばよかった。話す内容を事前に準備すべき」
「スタッフミーティングで時間配分を何度も確認し、細かく打合せした。資料配布もスタッフの提案」
「移動中にツアーに参加していない店もスポット紹介。サプライズ店舗訪問も検討したい」
「もっと参加店を掘り起こせると思う。発展継続できるようになる」……。次回に向けて前向きな意見が飛び交う。

「瓢箪山商店街を参加者はもっと小さいエリアで認識していたようだ。今回のツアーで参加者にも新しい発見があった」
「女性の顧客と会話しながら同行したが、皆さん楽しんでくれていた。率直な意見も聞けた」
「店主との距離が近い。地域を回るような面的ツアー、バックヤードツアーなど奥深いツアーも面白いかも」……。次回が楽しみになってきた。

「このイベントはいかにも商店街という雰囲気で、自分自身が楽しくいい疲れ方をした。普段メンバーと顔を合わせても店にまで入ることはなかったから、いい経験。商店主同士(同志)の再発見もあった」……。このコメントに事業の魅力が集約されている。

 福岡県飯塚市中心市街地商店街などの事業を参考にしつつ手探りで始まった本事業。瓢箪山独自の名物事業としてこれからも「ひょうたんからこま」を生み出し続けて頂きたい。〔終〕

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ツアーだけでなく「8の市」も大盛況。
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2014年05月25日

第973夜:ひょっこり瓢箪山商店街お店めぐり体験ツアー【東大阪(大阪)】(その四)

Bコース・3軒目<たからや>「バーゲンで損しない方法!」(お得に靴を買う方法)

 バーゲン品には2種類あり、「オフシーズンになったり売れ残った商品の在庫処分品」と「バーゲンの売上確保のために仕入れたバーゲン用商品」がある。前者はサイズや好みに合うものがあればお得、後者は靴の内側に張ってある素材などの材質が処分品に比べて落ちるそうだ。バーゲン価格かと思いきや、どこの店でもその価格なのでお得感が少ない。なるほど、唸らされる。

 普段靴を買う際の基準は、かかとのフィット感重視で靴を選びがちだが、足が疲れやすくなるので、ひもありなど足首のフィット感の良い物がオススメ。くるぶしに当たる靴は、歩いていると痛くなるので要注意。どうしてもその靴を履きたい場合、中にクッションを敷いて底上げし高さを調節する。以上の点を踏まえてバーゲンに臨めば、良いお得な靴を買えるそうだ。

Bコース・4軒目<石堂整骨院>「自宅でできる簡単つぼ押し!」

 健康・ストレスケアに効果のあるツボの伝授。内関(ストレス状態をリラックスに)、中脘(胃の調子を整える。ツボ押しの他、お灸やカイロで温めると良い)、足三里(足の疲れ、食べ過ぎに。松尾芭蕉が旅の途中でこのツボに灸をしたそうだ)、陽陵泉 (胃酸の量を抑える)。

 私も定期的に肩こりや足裏の疲れがひどくなる。そんな時がクィックマッサージに飛び込んでいたが、風呂に浸かりながらツボを押すと効果的な気がする。

A・Bコース共通特典<法事会館 東阪社>「法事料理の試食」

 最後はアンケートに協力頂きつつ、法事料理をご試食。運ばれてきた瞬間、どよめきが起こった。豪華絢爛な試食。思いっきり懐石料理である。刺身、フルーツ、蟹……。食後の珈琲を楽しみつつ、ツアーを振り返っていただいた。

 「資料をくれた体験店舗の内容は記憶に残るので、後でまた思い出して実践できる」「ストレッチやツボ押しなど動に関するものが多くて面白かった」「商店主が話上手で試食も楽しく、日頃使えるアドバイスをもらえた」「まちの再発見になった」「なじみある商店街名物や特徴を知ることで良いところをたくさん知る機会になった」。嬉しいご意見である。

 今後希望する体験ツアーの店舗に関して、参加者から「果物などの生鮮店。選び方を教えて欲しい。毎日買い物するものだから、生鮮の情報は嬉しい」という意見も寄せられた。

 コースそのものの長さは「適当」が大多数だったが、もう少し各店舗あたりでじっくり店主の話を聞きたいという意見もあった。「長すぎる」ではなくて本当に良かった。各店における説明の際、簡易なレジメを参加者に提供を徹底するとより効果的だった。参加者には最後に瓢箪山地区オリジナルキューピーストラップが進呈された。〔次夜完結〕

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バーゲンで損しない方法。

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自宅でできる簡単つぼ押し。

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法事料理の試食。超豪華。
posted by machi at 10:33| Comment(0) | 大阪府 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする