2013年10月30日

第837夜:ヒントの迷宮【田辺(和歌山)】(前編)

 タクシー乗り場を排除した駅前オープンカフェ。折込チラシの入った紀●民報。1000円以下のドリンク付きランチが楽しめて2時間以上気兼ねなく寛げる子供連れが容易な個室の飲食店。安くてすぐに出来るクレープ屋。無料駐車場が近接する公園。……。

 これらは和歌山県田辺市内の幼稚園に通うお子様を持つ仲良しヤンママ4人組も皆さまが田辺に望む業種業態、サービスである。あくまでも、一例だ。

 2013年10月中旬。田辺空店舗バスターズ(仮称)軍略の一環として、子育て世代の若いママさんたちを対象にした座談会を企画。商店街活性化のヒント、創業希望者へのアドバイス、繁盛店になる極意を賜ろうという作戦である。

 ポイントは、子育て世代(特に幼稚園)のヤンママであること。住民ヒアリング的座談会の場合、つい地域の顔役(自治会長・PTA会長・婦人会長等)をお招きしがち。それも良いが、どうしても商店街に対する遠慮と立場に付随する発言のブレーキを踏んでしまう。本音を探るなら、しがらみが無い上にこれから数十年田辺で生活していくヤンママがベストである。

 みなさん、とにかく車が完全な足代わり。駐車場がないとそれだけでポイントが激減。一方通行もお嫌いで、車道が狭いとちょっと店前で止めて買物することができないので近寄らないという。一方通行、駐車スペース。日本の一般的な駅前商店街が最も不得手な分野である。

 駅前というのは最強コンテンツだが、田辺は異なるようだ。城下町や歴史ある街ほど駅から遠いところに中心部がある。城や代官所を中心に発展してきた。ゆえに駅は街外れに整備されてきた。地方都市は最近駅前に商業の軸がシフトしているが、田辺は逆のようである。

 皆さんのお買いものの情報源は、地元圧倒的シェアの新聞・K伊民報である。しかし、この新聞は折込チラシがないらしい。チラシは全国紙しか折り込まれないそうだ。全国紙を取っている主婦仲間から特売情報を得るという。一般的に地方紙は全国紙より折込広告の枚数は比較にならぬほど多いのだが、田辺はどうやら異なるらしい。

 記事広告ではなく有料の枠組広告の方が圧倒的に参考にするそうだ。私のようなオッサンは無料の記事広告の方が信頼感は高いと思いこんでいたが、どうやら違うらしい。目からうろこ。一方、無料の情報誌は食い入るように参考にされるそうだ。

 美味しい専門店は大好きだが、駐車場がなくては利用しないそうだ。有料は論外という。また、車なので少々離れていてもお得でサービスよく内装は外観が凝っていれば頻繁に利用するという。しかし、顔を指すのが苦手なので、個室であることが好ましいようだ。

 田辺人は舌が肥えているらしく、ファミレスは利用しないが回転寿しは利用する。天下御免の餃子のO将は絶対に利用しないが、昔あった駅前のハンバーガー店ドム●ムの再開を期待する。安かろう不味かろうは絶対に成功しないという。私は、クラクラしてきた。【次夜後編】

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予定時間を大幅延長。止まることなし。

【ONLY POWER,NO BRAIN!】
 昨日(131029)は午前中大阪商工会議所、午後から夜にかけて伊丹商工会議所と‘勝手に会議所バル’。夜は伊丹の美味しい中華料理店<開華亭>で開催されたNPOいたみタウンセンター様の懇親会に参加させていただく。私の同年代の若手商業者パワーに私の方が刺激を逆注入。
 最近の読了本は雑誌3冊。
 『Number838号』は過去20年分のプロ野球日本シリーズ秘話特集。私にとって最も印象深く悔しいのは1989年近鉄vs巨人。近鉄3連勝の後、巨人4連勝でうっちゃり。当時近鉄の熱狂的ファンだった私は、狂いそうになった。その秘密を14年ぶりに知り、妙に納得。
 『Number839号』は1993年10月28日、日本サッカー「ドーハの悲劇」特集。当時浪人生の私は受験勉強を放り出しTV前で熱狂。W杯決定寸前ロスタイム、勝ったなと余裕こいて思わずトイレにいってしまい、戻ってきたら絶望が画面を支配。瞬間を見逃した。私も絶望。しばらく勉強が手に着かなかった記憶あり。あれから20年、ドーハ戦士たちのインタビュー特集。魂震える。
 『商業界2013年11月』号はお見事。打倒amazonがメイン特集だが、アメリカの貧困消費レポートにドン引き。しかし何といっても日本中を席巻する「まちゼミ」大特集。知り合いも多数登場。我が岩手宮古でも12月4日、まちゼミ伝道師・愛知岡崎幕府のM井将軍による切り捨て御免キックオフセミナーを開催。ご関心のある宮古商人の皆さま、18時半に宮古商工会議所へおよれんせ。
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2013年10月29日

第836夜:弁慶伝説パブリックビューイング【田辺(和歌山)】

 弁慶伝説。田辺市中心市街地で毎年10月上旬に開催される弁慶祭で繰り広げられる、市民有志による寸劇(たぶん)である。弁慶ゆかりの闘鶏神社にて、闇夜を妖しく照らす幽玄な灯りの下で繰り広げられる一大歴史絵巻。400人席が埋まり、立ち見が溢れるほどの人気を誇る。

 30回近く開催されているらしいが、毎年配役が変わる。特に主役の弁慶を演じる名誉は筆舌に尽くしがたく、田辺女子の話題と羨望の視線を一人占めできることだろう。

 最初の数回は著名人が弁慶に扮していたそうだが、以降は市民に。市民初の弁慶が、田辺市商店街連合会のI会長。弁慶に相応しい巨躯を誇る前向きでノリノリな紳士である。

 2013年10月中旬。和歌山県田辺市内で駅前商店街、市、会議所で構成する空店舗バスターズ(仮)軍略会議を終えた後、メンバーで田辺駅前のハンバーガーBARに繰り出した。生ビールで乾杯しながら雑談に興じていると、弁慶祭の話題になった。その流れで寸劇弁慶伝説に。

 私は3年前、実際に田辺でこの寸劇を観たことがある。プロの役者、プロの演出と信じて疑わぬ出来栄え。後からすべて市民と聞いて余計に驚いた。

 田辺商連I会長は大納言役(弁慶の育ての親)として今年出演。私は「見たかった」と後悔していると、商工会議所N本氏がカバンからディスクを取りだした。今年の弁慶伝説DVDである。嬉しさと、いつもこんなモノを持ち歩いているのかという芸の細かさに感心してしまう。

 店内の巨大TVで再生可能という。早速再生する。神社で厳かに鑑賞することも風情たっぷりだが、関係者や出演者から裏話や制作秘話を聞きつつ生ビールを呑むのも極上のヨロコビ。まさに、パブリックビューイング(以下PV)。店内がスポーツバーに。PV時のビールのお供は、ハンバーガーとポテトフライが相応しい。I会長の大熱演は、ビールの旨さを倍加する。

 さっそくハンバーガーとポテトが運ばれてきた。齧りついた。……。極上。至高。ビールやハイボールが進む絶妙の味づけ。みなハンバーガーに夢中になり、PVそっちのけ気味に。

 弁慶伝説を生で観た時も、今回のPVでも感じたことだが、出演者がみな巨躯な気がする。たまたまかと思いきや、基本的に弁慶役は毎年交代するが、弁慶役は他の配役に回ることが多いという。ゆえに、弁慶が一番貧相に見える年もあるそうだ。

 クライマックスは、シャモ同士のガチンコ闘鶏。ここだけ毎年引くほどリアル。一族が源氏につくか、平家につくかを闘鶏で決するのだが、シャモは台本が読めぬので毎年平家(茶シャモ)が源氏(白シャモ)に買ってしまう。これだと史実と反するので、ボコボコにされている源氏シャモに勝ち名乗りを上げざるおえない八百長ぶりが微笑ましい。

 能力的に白シャモは茶シャモに勝てないらしいのだが、今年の白シャモは大健闘。やんややんやの大歓声。弁慶伝説は一人ではなく皆でワイワイ楽しむに限る。いつか義経逃避行まで取り入れた12時間連続演劇に昇華していただきたい。

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漆黒のハンバーガー。旨し。

【ONL【ONLY POWER,NO BRAIN!】
 昨日は大阪商工会議所で開催された日本商工会議所主催のフォーラムに参加。懇親会の後、谷町4丁目付近で奈良、中津川、豊田、西条から参戦された各氏と呑み歩き。鯨飲。帰宅が面倒なので大阪商工会議所から徒歩1分程度のホテルに泊まったが、最高。部屋は広く、キッチン付。電子レンジも炊飯器もある(使わないけど)。これで4200円なのだから恐れ入る。今日も午前中は引き続きフォーラム2日目。午後から夜にかけて兵庫県伊丹市へ。凄まじき二日酔いだが、気合一発。
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2013年10月27日

第835夜:新大阪駅「参りましょう。」【Ekiben】

 「参りましょう。」。JR東海パッセンジャー様が調整元の新大阪駅弁である。新大阪以外では名古屋駅で見かけたことがある。では、いったいどこに参るというのか。「お伊勢さん」である。

 お伊勢さんといえば、おかげ横丁や伊勢神宮は代表的。2013年、伊勢神宮は20年に一度の式年遷宮中である。それを祈念して企画された式年遷宮祈念弁当。もちろん、期間限定である。

 「遷宮」とは、神社正殿の造営修理の際などに御神体を遷すこと。「式年」とは定められた年のこと。これ以外にもこの日本最強クラスの神社では、数十年に一度のなんやらの催しには多額の金が掛かる。それはどこが負担するのか。伊勢系列の子神社、孫神社、ひ孫神社と思われる。

 これはヤク●の上納金システムと極めて似通っている。総本山(伊勢神宮)から上納金拠出のお触れがでると、末端組合(伊勢神宮系の末端神社)は地元で遷宮の数年前から霊験御利益豊かなグッズを売り始めるなど、謎の商売に手を染め始める。地域の会合にも積極的に顔を出し、霊験グッズ購入等の協力を要請する。太古より受け継がれる見事なシステムである。

 肝心の駅弁の出来栄えはどうか。掛け紙を読む。「豊富な食材に恵まれてきた伊勢志摩。それを使用し、伊勢参りに向かう道中の情景をイメージ」したそうだ。このテのデザイン欠かせない凸凹コンビのやじきた道中風イラストが華を添える。容器は編み竹もどき。凝っている。

 神戸の私にとってお伊勢参りは難波から近鉄特急で半日もあれば着いてしまうが、江戸時代は一生に一度の聖地巡礼だったのだろう。この駅弁を新大阪駅で捕獲した私は、伊勢方面ではなく神戸の自宅に参った。江戸風なので、ビールではなくお茶系が相応しい。

 自家製ウーロンハイを準備し、フタを開けた。3色のおにぎりが凄まじい存在感を放っている。ギザの3大ピラミッドのようだ。伊勢ひじきおにぎり、黒米おにぎり、青菜おにぎり。それぞれに齧りついて、ウーロンハイを流し込む。おにぎりそのものが、実に旨い。

 小学校の登山遠足を思い出す。元気いっぱい山登りし、山頂付近で太陽を浴びながら友達たちとオニギリを頬張りながら、水筒のお茶を流し込む……。それから30年。自宅で夜に酒を呑みながら弁当を開け、オニギリを頬張る。……。何ともいえない堕ちていく気分に包まれる。

 鶏肉あおさ揚げ、さつまいも天ぷら、紅鮭塩焼、玉子焼、伊勢茶入りさつま揚げ、茗荷天酢漬、煮物(南瓜・里芋・蓮根・人参・白滝・椎茸・絹さや)、たくあんといったシンプルながらも凝ったオカズが、オニギリに、酒に合う。

 デザートは蒟蒻蜜煮こしあん。甘いものが苦手で面倒くさがりなので、殻付煮海老やこしあん、果物を普段口にすることはないが、駅弁はこれらも含めて構成される一つの小宇宙。すべて完食。お伊勢参りを実際に実行すると、甘いものが疲れた体に沁み込むのだろう。

 20年に一度の式年遷宮。次にこの駅弁が登場するのは20年後だろう。出雲大社も2013年は大きな神事があったと記憶する。出雲にも限定駅弁があるのかもしれない。

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参りましょう、お伊勢さんへ。

【ONLY POWER,NO BRAIN!】
タフな岩手宮古の3日間。そのご褒美なのか、昨夜(131026)盛岡駅で未食駅弁を捕獲。「鮭といくらの親子めし」。すっかり真っ暗になった夜道を走る空港行きバスで満喫。宮古の常宿ホテル近くのコンビニで「東北ホップ100%2013限定醸造サ●ポロ黒ラベル」を発見。6缶セットのみ発売。東北限定。嬉しくて思わず捕獲してしまい、スーツケースに詰め込む。自宅晩酌が楽しみだが、重かった。
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2013年10月26日

第834夜:バイリンガル鰻〜築地場内散策・七〜【築地(東京)】

 <米花>。築地場内市場にあるうなぎ&和食店である。カウンターだけの店内は10人も詰めれば満席であるが、何より驚くのは日本語の少なさである。

 壁面にびっしりと写真や様々なイラスト、メニューらしきものも貼られているが、日本語ではなく中国語(おそらく)か英語。調味料のラベルも中国語か英語なので想像するしかない。

 正午を少し回った時間。場内は観光客、それも中国人の方々で溢れている。私はその日、完全なウナギモードだった。それ以外に関心を持たなかった。たまたま1席空いていたので飛び込んだが、一瞬うなぎがあるか不安に感じた程だ。他のお客は常連か場内市場で働く人ばかりだったのか、誰もうなぎを頼んでいなかったからだ。

 マスターが見事な客あしらいと何国語話せるのだろうかと底の見えない能力を遺憾なく発揮しているのが印象的。そのマスターに注文を聞かれ、オドオドと「うな丼」と申し述べた。しっかり伝わったようで、厨房に力強く私のオーダーを通してくれる。

 程なくしてうなぎ丼が豚汁と漬物を従えて登場。大きくてふっくらした蒲焼が2枚のっかっている。うなぎ重または丼といえば肝吸いだが、具だくさんの豚汁は嬉しい不意打ちで、これも充分にアリと思わせた。漬物もたっぷりだ。

 山椒かと思いきや容器の中身は唐辛子だったので少々慌てたが、心を落ち着かせて別途山椒を多めに振る。たまらない蒲焼の香りが鼻に飛び込み、目もイタイほどだ。

 まずは蒲焼部分のみを箸で千切る。柔らかい。口に運ぶ。……。とろけそうである。焼き加減も絶妙で、タレも甘からず辛からず。しかもあまりクドくないので、うなぎ本来の滋味も充分に活かされている。

 次は御飯と一緒に口に運んだ。……。舌が飛んでいきそうだ。アツアツの白飯に蒲焼のタレがかかるだけでも悩殺の旨さなのに、これに築地の極上うなぎが加わるのだから、無敵としかいいようがない。

 私は生粋の関西人である。うなぎはさばき方(腹または背)、蒸しの工程を入れるかどうか(関東は蒸す・関西は蒸さない)の違いが東西であれど、私は‘蒸し’のひと手間を加える関東風に軍配を上げたい関西人失格烙印野郎である。蒸すことによって余分な脂が抜け、ふっくらと仕上がる。蒸さない関西風はその分パリッと仕上がるそうだ。

 味噌味のよく効いた豚汁が良かった。すまし汁では蒲焼の濃厚さに負けてしまうのかもしれない。肝吸いは別注文で300円だったのだが、うな丼に豚汁と漬物が付いで1,500円はお値打ち。これを築地で味わえるのだから。酒をチビチビやりながらなら「うな重」だが、昼どきにササっと平らげるには「うな丼」である。

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豚汁との相性も抜群。

【ONLY POWER,NO BRAIN!】
 昨朝(131025)目覚めて宮古セントラルホテル7階のアヅマ部屋から海を眺めると、いつもと異なった風景。霧雨の中に浮かび上がる巨大豪華客船。後から知ったが藤原埠頭に「飛鳥U」が寄港していたらしい。
 昼は二日続けて違うお店で「浜ラーメン」。雨脚が強くなりだした。台風は三陸沖を席巻中?商店街の会議やタフな資料を作り終えた夜、末広町商店街S香理事長と焼鳥屋で軽めに芋焼酎ボトル1本を湯割りで。外は氷雨。湯豆腐、もつ煮込み、いと嬉し。
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posted by machi at 07:57| Comment(0) | 東京都 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月25日

第833夜:芝エビのタップダンス〜築地場内散策・六〜【築地(東京)】

 <天房>。築地場内市場の天ぷら専門店である。私が訪れたのは12時半を少し回った頃。一般世間では昼食の真っ最中であり、昼のかきいれ時である。しかし、築地に限らず中央卸売市場の食堂街は13時には閉店してしまう。午前中が勝負なのだ。

 場外も場内も観光客で大いに賑わっているが、私の頭の中では「ほぉた〜るのぉ〜ひぃか〜ぁりぃ〜♪」が鳴り響いている。普段の仕事ぶりでは考えられない集中力を発揮し、無駄のない動きで店を物色した。

 開けっ放しドアから、香ばしい揚げモノの匂いが鼻に飛び込んだ。<天房>である。終了間際だからか、待たずにサクっと入れそうだ。迷わずに飛び込んだ。

 ホワイトボードメニューを見る。天丼、上天丼、穴子天丼など魅力たっぷりのメニューが並ぶ。隣のテーブルでは、観光客と思しき夫婦連れが、ビールを呑みながら揚げたて天ぷらを単品で楽しんでいる。思わずマネしそうになったが、1時間後に仕事が控えている。

 穴子好きの私には穴子天丼が魅力的だが、初めての店は定番メニューを注文すべしという、キ●スト生誕以前から万国共通の不文律がある。やはり、定番の天丼か。少し贅沢して、上天丼にしようか。

 そんな私の目に飛び込んできたのが、「芝エビ穴子天丼」。江戸前ネタらしく、芝エビも魅力的。穴子も楽しめる。3秒ほど迷った末、愛想の良い女将の目を見据えて力強く注文した。

 スポーツ新聞を読みながら、注文を待つ。天ぷらの揚がるカラカラ、パチパチとした音色。狂おしいまでに香ばしい匂い。胃が芝エビのように反り返りそうだ。

 運ばれてきた。……。私は、目を剥いた。芝エビで御飯が見えない。そして、穴子は巨大すぎて器からはみ出ている。

 芝エビを齧った。……。何という鮮度、香ばしさ、歯ごたえ、甘味。口の中で弾けている。タップダンスを踊っている。この芝エビが、10本以上も入っている。タレは濃いめで、いかにも東京風である。

 巨大穴子天ぷらが、タップダンサーたちのリーダーのごとく鎮座している。私はリーダーに齧り付いた
。……。とんでもない分厚さだ。衣ばっかりの穴子天ぷらではなく、ホクホクの身がたっぷりの、ホンモノの穴子。穴子天丼はこれが2本入っているらしく、しみじみ1本にしておいて良かったと感じた。大正解の注文だった。

 食べ放題のカリカリ小梅が口の中をサッパリさせる。新たな気持ちで芝エビ、穴子、極上のタレが染みこんだ御飯に立ち向かう。口の中では、芝エビのダンスが続いている。

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極上。

昨日(131024)は6時に神戸を出てバスに飛び乗りながら最短7時間で岩手県宮古市到着。寒い。事務所はストーブ全開。遅めの昼は商店街で「浜ラーメン」。体の芯から温まる。濃密な会議終了後、夜は商店街の旦那衆と居酒屋でホットウィスキー。氷雨降りしきる夜にじんわり。ホテルの部屋に戻ってから、ラムをラッパ呑み。フラリ。
 今日の宮古も雨模様。冬の気配。これから商店街朝会議。気合一発。
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posted by machi at 08:46| Comment(0) | 東京都 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする