2024年04月13日

第3396夜:驛麺ウォーズY【名古屋(愛知)】

 水を飲みながら店内を見渡す。あっという間に店外に行列ができている。ダイブが3分遅れたら、私も並ばざるおえなかった。結果として新幹線に間に合わない可能性も。新幹線の混みっぷりは凄まじく、予約便に乗れなければ席がない可能性も高かった。

 ブツ降臨。一味でなく胡椒をパラリ、まずはスープ…。エッジの効きまくった札幌超進化系でもなく、20世紀味でもないその中間。王道でもあり、革新でもある。濃厚なのにあっさり。飽きのこない味である。

 チャーシューの薄切り技術に簡単させられつつ、かん水の効いた札幌らしい麺を啜りこむ。この日は紺のポロシャツゆえ、紙エプロンは装着せず。

 あと2口で啜り終えようとした頃、カウンターの隣に女性の一人客が座った。はっきり顔姿は分からぬが、雰囲気は30〜40代前半。物静かでスレンダー、古風な美人である。

 女性はチャーハンを注文。その後、ほんのわずかの間をおいて一言「生ビール」。このグッとくるオーダーが耳に入り、思わず首を90度傾けてガン視しそうになった。

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【エピソード6】「蔵まち」

 12泊13日のミッションを終え、多治見から神戸に戻るだけのご褒美day。11時半頃の名古屋駅はすんごい人。駅麺通り、ただでさえ通路幅が狭く、人が多く通り、しかもスーツケースばかりで(私もだけど)、どこも行列なのでまっすぐ歩けない。

 誰に頼まれたわけでもない駅麺通り7店舗制覇もいよいよ6店舗目。8人ほどの行列に並ぶ。<蔵まち>。喜多方ラーメン店である。

 蔵の町といえば栃木市。それと、福島県喜多方市もらしい。聖地・喜多方で3度ほど絶品を啜ったが、この店は存じ上げなかった。

 ラーメンは回転が良い。5分も待てば店内へ。私のチョイスは「肉そば」にさらに「肉増し100g」、「煮たまご」トッピング。1720円という破格になったが、12泊13日の戦いを終えた帰路。これぐらいの贅沢はお許しいただきたい。酒は我慢しているのだから。

 この2日前、私は喜多方の隣町・会津若松に居た。喜多方ラーメンを啜ろうと思えば啜れたが、機会がなかった。会津(喜多方)の借りを尾張で清算する。

 ブツ降臨。いかにも喜多方ラーメンらしいビジュアルである。チャーシューの形が独特。小さめだがビッシリで、味が濃い。ぜひお近くに<坂内(小法師)>があれば、ぜひ未食の方は試して頂きたい。常食系ラーメンチェーンの最高峰である。

 肝心のお味。喜多方しては平均だが、濃厚ひしめく駅麺通りの中では函館系と並び、あっさり系の牙城を死守。チャーシュー倍増し、最後はさすがに白飯の助けが欲しくなる。ここで、煮玉子。プルンからの、ねちゃり。コクが溢れる。スープ1滴残さず白虎啜。〔次夜最終〕

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2024年04月12日

第3395夜:驛麺ウォーズX【名古屋(愛知)】

 本来ラーメンは客回転に長けた料理。故にそこそこ客席のある店は行列があってもそれほど待たない。しかし5席ではタイミング悪ければかなり待つことに。この日は1席空いていた。入らぬ選択肢はない。 

 イチオシが「海老ワンタン麺」(塩・醤油)とある。この店は醤油もあるようだが、ここは塩で。海老ワンタンだけでは寂しいので、チャーシューを1枚トッピングする。

 紙エプロンを装着。驛麺通り、これまで啜ったどの店も紙エプロンがあった。夢中で一心不乱に啜ることができる。地味に嬉しいサービスである。

 数年ほど前、紙エプロンが有料のラーメン屋に入ってしまった。屋号どころか、いつ・どこですら忘れた。二度と入るまいと誓った故か、記憶から滅失してしまったようだ。

 ブツ降臨。塩ラーメンらしい黄色がかった透明スープ。胡椒をパラリ、まずはスープ…。

 目を剥いた。「アレ」に酷似している。Sッポロ一番の塩…。しかし、これは圧倒的誉め言葉である。塩に関してはポロイチより旨いラーメン店の方が少ない。つまりこの店、実に旨い。

 海老ワンタン、ぷりっぷり。これは値打ちある。チャーシュー、1枚だけだが3枚分の大きさと分厚さ。実に満足度高い。

 この店は狭いためか、券売機を設置するスペースが対面の喜多方ラーメン屋の入口の真横。喜多方ラーメン屋の券売機と勘違いしてしまう輩が多いのだろう。私も最初、そうだった。

 注意張紙多数だけでなく、どちらかの店のスタッフが券売機のすぐ近くに待機し、都度、推し間違い等を確認している。人件費削減のために存在しているはずの自販機、2名の有人対応が必要な様子。生成AIもびっくりだろう。全体施設レイアウトは重要である。

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【エピソード5】「ほくと亭」

 11時に開通する名古屋驛麺通り。私は11時5分に飛び込んだが、どの店もほぼ9割以上埋まっている。凄すぎる。外は灼熱。駅構内のラーメン通りも外気に負けぬ熱気である。

 12泊13日の6泊目。我が驛麺通り全店制覇まで残り3軒。札幌、喜多方、福岡のご当地を残すのみ。啜後は福岡県(北九州)へ向かうのに、名古屋で豚骨啜るバカもなし。喜多方は4日後に隣町の会津若松へ向かうため、啜ろうと思えば会津若松市内で容易に啜れる。

 残すは一択。札幌である。<ほくと軒>へ。いかにも北海道な屋号である。

 四半世紀前、札幌に4年住んでいた。しかしこの店は存じ上げなかった。北海道ラーメン道場や札幌ラーメン共和国にも加盟していなかったはず。掛け値なしに初ダイブである。

 すべてをトッピングしたほくとスペシャルはスルーし、味噌か醤油で。札幌と言えば、味噌。この店は珍しく醤油が味噌よりも高額。味噌チャーシュー麺を召還。半チャーハン追加を迷ったが、ここはシンプルに勝負である。〔次夜Y〕

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2024年04月08日

第3394夜:驛麺ウォーズW【名古屋(愛知)】

 普段なら迷わず醤油ラーメンだが、全く目立たず遠慮がちで存在感がこの店で希薄。一方、左上に位置し、写真も大きく、これ見よがしに‘オススメ’とある「クリーミー担々麺」。

 「ゴマやナッツを独自配合した店舗仕込みの芝胡麻に、ごまとラー油が薫るクリーミーかつ深いコクのスープが自慢」らしい。よく分からないが、ノーマルで召還。

 この日、埼玉県春日部市内の定宿で無料朝食バイキングを山ほど腹に入れたので、空腹感はなかった。むしろ満腹に近い。ゆえに、大盛もトッピングもなし。ヘルシーな食生活である。

 紙エプロンは有難く嬉しいサービスである。担々麺やカレーうどんなどトロミあるスープには不可欠。私は麺類を啜るために極力白系は着ない。この日も黒ポロシャツ。しかし、紙エプロンを装着する。武士にとっての鎧であり、グラディエーターの盾である。

 そういえば、担々麺はチャーシューをトッピングする気にならないのは何故かという人類の進化に寄与しそうにない難題に独り向き合っていると、ブツ降臨。

 ラー油、かなりたっぷりである。辛くないのか。スープはココナッツミルク色だ。

 充実の卓上調味料から、山椒をミルでヌートバー。まずはスープ…。辛くない。むしろ味が引き締まっている。麺とスープが壮絶に絡む。なかなかに、旨い。クリーミーである。

 夢中で啜り終える。途中、辛味噌を投下して味変。スープも飲み干したので、担々麺用のミンチ肉を掬うレンゲは使わなかった。

 駅ホームへ。ちょうど、目的地である多治見行き普通列車が止まっていた。ツイている。着くころにはちょうど駅前定宿のチェックイン時間になりそうだ。

 涼しい車内に腰けて人心地ついていると、車内放送が。名古屋〜金山間の橋梁の橋桁に車が突っ込んだらしく、点検のため運転再開がいつか分からないという。

 満腹で眠い。目的地である多治見は終点故、乗り過ごす心配はない。しかもミッション会場へは4時間半後に入れば間に合う。それだけ時間があれば、運転は再開するだろう。そのまま、シエスタに突入した。

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【エピソード4】「醐りょう」

 新幹線乗車時間まで30分。時間は14時30分。昼ピーク時を少し外している。名古屋駅構内は人酔いするほど混みあっているが、驛麺通りはどこも満席っぽいが行列なく入れそう。

 私はどんな時も基本は醤油なのだが、塩で思いっきり押している店では塩、味噌なら味噌、担々麺なら担々。郷に入らば郷に従う。函館といえば塩。

 私が狙いを付けていたのが<醐りょう>。函館ラーメン系である。屋号も五稜郭から拝借しているのだろうか。何故、ここに狙いを絞ったのか。7店舗中、圧倒的に客席が少ないから。他はどこも30名以上収容できそうだが、ここだけL字カウンターで定員5名。〔次夜X〕

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2024年04月07日

第3393夜:驛麺ウォーズV【名古屋(愛知)】

【エピソード2】「きのかわ軒」

 和歌山ラーメン。独特テイストの醤油味であり、私は実食済限定だがこれまで啜ってきたご当地ラーメンの中でも屈指に好きな味である。ただ、私の生活圏に和歌山ラーメン店が思い浮かばない。毎年通う和歌山県田辺市内の街なかでも啜れない。数年に1度啜れたら御の字。

 梅雨が明け、殺人的な炎暑の正午前。月曜だが、名古屋駅構内は凄まじい人。かき分けながら驛麺通りへ直行。11時半ゆえかどの店も行列はないものの、店内はほぼ満席。私はこの日、和歌山と決めていた。迷わず<きのかわ軒>へ。いかにも和歌山なネーミングである。

 6月中旬から8月下旬まで、驛麺通りの7店舗では期間限定の「冷しメニュー」フェアを開催中。しかし私は真夏でも熱々を好む。ゆえに軽く冷し系はスルー。

 3種類の定番から王道の「中華そば」のトッピング全部のせ。しかも、大盛に。ランチ限定のライス系もあったが、思う存分和歌山ラーメンを啜る所存。十数年ぶりかもしれない。

 隣の同年代のアンちゃんがハイボールを旨そうに飲んでいる景色に横目で嫉妬していると、ブツ降臨。さすが全部乗せ、具沢山である。麺も大盛りだが丼は普通サイズなので渋滞気味。

 チャーシュー、甘辛肉、海苔、味玉、メンマ、…。胡椒をパラりし、具をかき分けてまずはスープ…。うむ。これぞ和歌山系の醤油+鶏ガラ+豚骨。もっと濃厚なスープの味を連想していた。齧っては啜り、吸っては啜る。冷たい水が甘露。

 ちなみにトッピング全部乗せに大盛、1600円。もったいなくて汁1滴残せない。そもそも残す気が1oも起こらない旨さ。人気も納得である。

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【エピソード3】「しゃち福」

 炎暑厳しい午後。名古屋駅構内はどこも人で溢れている。喫茶店すら長打の列。驛麺通りも御多分に漏れず行列ばかり。群雄割拠の中、唯一並ばずに入れたのが<しゃち福>。「名古屋驛式」の「担々麺」がウリらしい。1秒も並びたくないので迷わず飛び込む。

 名古屋の麺類といえば「あんかけスパゲティ」「きしめん」「カレーうどん」などが即座に浮かぶ。名古屋ラーメンと言えば…思い浮かばない。ただし有名店のラーメンが代表する。<味仙>の台湾ラーメン、掛け値なしのソウルフード<スガキヤ>。

 私は担々麺をめったに頼まない。担々麺専門店やイチオシの店ならば当然に注文する。今回のような、何かを制覇する目標を掲げた時もダイブするが、そもそも足が向かない。

 そんな私だが、栃木市巴波川沿いの至宝<長栄軒>で啜った担々麺に圧倒的衝撃を受けた。以降、それほど抵抗が無くなってきている。しかし、暑すぎる日はなかなか惹かれない。

 メニューを見る。普通の醤油ラーメン、汁なし担々麵、夏季限定冷やし八丁味噌ジャージャー麺(正式名称失念)などが並ぶ。〔次夜W〕

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2024年04月06日

第3392夜:驛麺ウォーズU【名古屋(愛知)】

 煮干し系のカップ麺を見かけると試さずにいられない。この店より先にカップ麺を啜ってしまったからか、最初ホンモノを啜った時、当たり前だがカップ麺に似ていると感じた。逆ならまだしも、順番が悪かった。カップ麺の再現力に妙に感心してしまった。

 煮干し系なら駅前の<にぼしらーめん88>の方が圧倒的に濃い。ただしこちらのスープは濁り系。麺のスープリフト力も半端ない。どちらを選択するかは、アナタ次第。

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【エピソード1】「井の庄」

 コロナが5類になり1か月強。正午前の名古屋駅は人で溢れかえっている。驛麺通りを数年ぶりに通る。どの店も正午前なのに満席ばかり。一部の店では行列も。

 博多、喜多方、和歌山、札幌、函館、そして名古屋。エピソード1に相応しく、ご当地名古屋にするか…。もう1店舗あった。<井の庄>。全くその高名を存じず、ゆえにどこのご当地なのかも分からない。しかし、コンビニ等で見かけた3文字が視界に入った。「辛辛魚」。

 確か「辛辛魚」という名のカップ麺を昔啜ったことがある。はっきり言って全く味を覚えていないが、タイトルからして辛い魚介系なのだろう。

 カップ麺と実店舗では全く味が異なることが多い。実店舗よりカップ麺が旨い店など数万店舗に1つもないだろう。少なくとも私は出会ったことがない。カップ麺になるぐらいなのだから、かなりの実力店と観た。行列はあるが、3人程度。すぐ座れそうだ。

 並ぶとメニューを渡された。つけ麺と中華そばが軸。これに辛いパウダーを振りかけて「辛辛魚」に出世するようだ。まさに出世魚である。

 私はつけ麺よりノーマル派なので中華そばに。メニューでも圧倒的センター「辛辛魚らーめん」980円。大盛、トッピングもあるが、ここはシンプルに注文。

 すぐに座れた。紙エプロンを装着していると、もう運ばれてきた。事前オーダーの強みである。店内は若い女性の一人客も多い。観光客風よりも地元サラリーマン風やOL風が目立つ。

 赤いパウダーがこんもりしている。卓上には赤パウダーが常備されている。普通(880円)を頼んで味変という作戦もあったかと爪の先ほどの後悔を胸に、まずはスープ…。辛い。魚介というか味噌の風味だが、それを覆い尽くす辛み。

 麺をリフトアップ。スープというより、濃厚な汁が絡みついている。啜る。辛さが増す。汗がじんわり噴き出す。パウダーを混ぜる。辛さが増す。

 チャーシューが分厚く柔らかくて旨い。メンマも好アイスト。2種類の飯物があった。これで辛さを解きたかった。しかし、食べ進めるにつれ、辛さより旨さが増してきた。スープも深みが増した。こんなに辛かったのに、最後は汁1滴残さなかった。

 胃の腑が熱い。体内細胞が分裂、沸騰、そして再生し始めた。〔次夜V〕

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posted by machi at 07:53| Comment(0) | 愛知県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする