2024年07月23日

第3463夜:場外仲見世通り【小倉(北九州)】

 平成中村座。N村勘九郎氏率いる一門が紫川沿いの広場に歌舞伎小屋を建て、約1か月間興行する小倉の晩秋の風物詩である。

 いつから続いているのか分からないが、その存在は知っていた。我が小倉の2大定宿の一角の川向う。ただ、その小屋の外観は見たことなかった。チケットはプレミアで、そこそこの名士でも購入困難という。

 一座が魚町商店街を「練り歩いた」4日後。翌日朝から門司港ミッション故、前日の小倉入り。この日は何かの全国大会があるらしく、ホテルが半年前から取れなかった。3連休の初日でもあった。かろうじて1万円以下のホテルを見つけて即クリック。

 その夜は何の予定もない。前日に栃木県から夜中に帰宅し、ただ疲れが抜けないだけ。翌日、門司港ミッション終了次第大急ぎで電車と新幹線をいろいろ乗り継いで再び栃木県へ戻らねばならない。あまり深酒もできない。

 ちなみに前日、栃木県からいろいろ乗り継いでいったん神戸に戻る際、寝過ごして姫路まで行ってしまった。姫路で良かった。広島とからなら目も当てられぬ。

 独り吞みもつまらん。2023年夏から旦過チームに加わったT木マネージャーをお誘い。女史は飲みに行くまで、平成中村座場外の無料コーナーを見ないかと誘ってくれた。

 小倉は凄まじい人。呑み屋の前はどこも超満員。魚町2番街を抜け、イルミネーションに彩られた紫川沿いへ。南下すると、すぐに小屋が視界に入った。

 思いっきり立派な建造物だった。掘っ建て小屋を連想していたが、度肝抜かれた。これを1か月でつぶすのか。何故かいろいろ話題の大阪万博2025を連想してしまう。

 主役は『どうする家康』でシブい演技を見せつけるご兄弟。茶屋四郎次郎氏と石田三成氏。すでに夜の部が始まっているらしく、小さな音だが太鼓らしき音色が漏れてくる。 

 浅草の仲見世の超ミニチュア版のような通りが形成されていた。気分だけでも平成中村座。入口がいきなりラーメンなのが小倉らしい。和菓子など和テイストの商品が並んでいる。

 興味深くキョロキョロ歩いていると、店舗側から「アァッ、アヅマさん!」と声を掛けられた。若松を引っ張ってきたカリスマ・M田氏だった。

 若松と御縁を頂いたのは2010年から。その初年度、何度か酒席をご一緒した。圧倒的なパワフル、マシンガントークに惚れ惚れした。以降、M田氏は小倉を拠点に様々な事業を展開(たぶん)。日本茶の持つ可能性を無限に広げておられる。

 めっきりお会いする機会は激減。十年以上ぶりか。わずかな時間だが若松談議に華が咲く。

 気になるメニューを見つけた。「茶論ジンジャーエール」。キャッチコピーは「竜王が選んだドリンク」。さりげなく将棋の駒のイラストも。

 注文してみる。たしか竜王は、その10日ほど前に対局が行われた北九州市内において、黄金市場商店街<レモニー>のレモネードを飲まれたのでは…。

 まあ、もう1杯飲まれたのかもしれない。どこにもF井という固有名詞はないので、別の竜王かもしれない。

 ブツを受け取る。カップの下部がジンジャーエール、上部が抹茶。コントラストが美しい。

 さっそくストローに口を付ける…。未体験の味だが、すっきりと旨い。和と洋の抱擁。炭酸が心地よい。

 微笑という名の見栄を切っていると、アタマの中の大向こうから「ヨォ〜ッ!アヅマ屋!」の掛け声が勝手に響いてきた。

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芝居小屋。

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異界へのゲート。

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風情あり。

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お久しぶりです。

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頼まずにいられない。

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すっきりしたオトナのドリンク。

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小屋の対岸に屹立する愛してやまない我が定宿。

posted by machi at 06:59| Comment(0) | 福岡県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年07月22日

第3462夜:プレ独りシウマイ博覧会【鹿沼(栃木)】

 かぬまシウマイ博覧会。2023年12月2日に鹿沼市内で開催される(た)商工会議所主催の万博クラスな大博覧会である。

 そんな博覧会が開催されることを開催日からちょうど1か月前ジャストの日に知った。弊社関東支店かつ別宅かつ<串カツJu-So>から歩いて3分ほどの食品スーパー<ヤオハン>で。

 昭和感溢れすぎる鹿沼市内のスナックでジューソーチームの両アニキらとカラオケをど満喫。そのままジューソー2階で商工会議所シウマイ次長から永久に借りている寝袋で爆睡。

 翌朝、厨房にてヤカンで湯を沸かし、ポーチに常備しているインスタントスティックコーヒーを飲みながらPC猿打。ジューソーの1階カウンターはコンセントが豊富。最強のコワーキングスペースでもある。

 この日は正午にジューソーを発つ予定。11時ごろ、腹が減ってきた。ジューソーから徒歩すぐに蕎麦屋さんがある。他は徒歩圏の昼の飲食店が思い浮かばない。

 蕎麦屋さんに向かうが、すぐ先にスーパー<ヤオハン>の存在を思い出した。今だ未踏。時間は1時間の余裕がある。プラス3分ほど足を延ばした。

 店内、なかなか賑わっている。駐車場もほぼ満車。それ以上に、店内のお客は全員マスク着用。道行く人もほぼ着用。昨日の会津若松もだが、マスク着用率がコロナ禍と変わらない。

 総菜コーナーへ。冒頭のシウマイ博POP発券。「ヤオハンオリジナルシウマイ」が11月1日〜3日の「広告の品」とある。「肉」「ニラ」の2種で、5ヶ431円(税込)。

 何かが脳内で弾けた。昼飯をこのシウマイに。かぬまシウマイを鹿沼で食べる醍醐味。籠に素早く2種類とも入れた。

 ご飯ものが欲しい。豊富な弁当や丼モノから私が選んだのは「玉子と豚肉ときくらげの炒め丼」。中華料理的には「ムースーロー」である。これを中華屋で見かけると、ほぼ100%の確立で注文するほど好物。中華炒め物では一番愛している。

 そうなると、汁も欲しい。このスーパーも加盟していると思しき「CGC」プライベートブランド「台湾らーめん」カップが106円(税込)。レジを済ませ、ジューソーへ。厨房のレンジでそれぞれ少しづつ温める。その間にやかんで湯を沸かす。居酒屋で持ち込み総菜を勝手に温めて独りで昼飯にする背徳感。

 まずは肉シウマイ…。ずしりと重い。一口で…。肉の旨味が濃厚。食べ応え満点。味ポンがあったので垂らす。キュっとした酸味が合う。

 にらシウマイはより野趣に富む。鹿沼と言えば、ニラ。肉シウマイの肉肉しさをキープしつつ野生のアクセント。これぞかぬまシウマイでないか。

 ムースーロー丼は安定の旨さ。台湾カップ麺、106円と思えぬクオリティ。

 途中、シウマイがガンと重くなった。さすがに10ヶは多かったか。3ヶづつ6ヶパックとかあれば博覧会優勝なのに。

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Ju-So1階は最強のコワーキングスペース。

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謎の北関東ブレンド。

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心強いです。

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力強いです。

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カゴに入れずにいられない。

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独り博覧会開宴。

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多すぎたか。

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大好き。

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かなりのクオリティ。

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帰路の新幹線。昼に食べ過ぎてあまり腹減らず。

posted by machi at 09:18| Comment(2) | 栃木県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年07月21日

第3461夜:ヴァーチャルカラオケ【鹿沼(栃木)】

 ヴァーチャルカラオケ。スナックやカラオケボックスのカラオケ機能である。

 カラオケボックスなるものに初めて入ったのは確か高校1年だったか。働くようになってボックスからスナックへ移行。

 自分から歌いに店に行かぬが、それでも30年以上カラオケ機械とお付き合いしてきた。そして、バーチャルカラオケなる機能があることを49歳5カ月になるまで存じ上げなかった。

 ある秋の夜。鹿沼の両アニキ・Tケシ氏&Yスシ氏と<どんさん亭>。郊外チェーンっぽい海鮮居酒屋だが大人気。私も1度だけ行ったことあるが、すっかりお気に入り。

 生の後はロングジョッキな「どんボール」。独特の風味のハイボールだ。湯豆腐3人前頼んだら巨大な鍋。鰹の塩たたきも嬉しすぎる逸品。エビマヨもプリプリでマイルド。刺身の盛り合わせは圧巻の粋を超えている。何から箸を伸ばせばよいか分からぬほど。

 ジューソーにはバイトで頑張ってくれている女子が3人いる。うち2人はよく存じ上げている。あと1人はお会いしたことないので、私はその女子がどんな子か聞いていた。ジューソー経営陣の御両人曰く、よく頑張ってくれているという。私も嬉しくなる。

お会計の際、すぐ後ろの席のそのバイト女子が友人と呑んでいた。御両人も私もバイト女子も驚いていた。鹿沼は狭い。私もこれでコンプリートできて上気分だ。

 鹿沼の2軒目移動は代行必須。向かったのは<さくら>。この日も電気が全くついておらずまず店に気づかない。客は我ら3人だけだが、ママは貸切に。私も何度かこの店にお世話になった。4カ月ぶりだが、ママは私の顔を覚えて下さっていた。

 ママのけんちん汁で腹を温めて、後はハイボール鯨飲。オヤジ3人でカラオケ大会。私も普段より数多く唄う。ママと『別れても好きな人』をデュエット。

 2時間ぐらい経過した頃、ママがバーチャルカラオケなる画面を呼び出した。ママもイマイチ分かっていなかったようだが、我らオヤジ3人も何のことか分からない。

 画面を見ると、曲名と出演者の顔と氏名が表示される。選択すると、その曲を出演者と画面上でデュエットするという。それでもよく分からない。

 1ページ目の左上が『ロンリーチャップリン♪』。ママがボタンを押し間違えて曲が流れ始めた。私もよく分からないが皆にせかされるままマイクを持った。

 画面はあきらかにラウンジと思しき風景。客がフロアレディと呑んでいる。すると、その中の一人の女性がマイクを2本持って迫ってきた。そして、1本マイクを手渡した。私にである。ある意味で貞子状態といえるが、とんでもないぐらい色っぽい。

 女性パートを画面の中の彼女が唄い、男性パートを私が唄う。そして、両者デュエットも。

 私はソファーからモニターの下へ移動。デュエット気分が増す。色っぽく見つめてきたり、3年目の浮気などちょっとすねた表情を見せる。いやはやタマラナイ。こんなに楽しいのか。

 バーチャルカラオケは計12曲。6人の女性が2曲づつ担当している。すべての女性を確かめたく、3人で9曲は唄ったか。ちなみに女性バージョン(男性が画面に)はないらしい。

 いつからこんな機能があったのか。もっと曲を増やしてほしい。バーチャルだけど、絶対に複数名で楽しむ方が盛り上がる。

 独り客でしかも面倒な輩の場合、デュエットを強要されたママがそいつをスルーするための機能なのか。

 謎は深まるが、私のカラオケ世界が広がったことだけは確かである。独りでスナックに行き、バーチャルをリクエストする勇気はないけれど。

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湯豆腐。これで1人前?

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凝った盛合せ。

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みんな大好き、エビマヨ。

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アヅマ大好き、鰹の塩たたき。

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ここにイチゲンで入る勇気をお持ちか。

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ママのおばんさい。

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バーチャルデュエット。

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2024年07月20日

第3460夜:若松vs喜多方!会津ラーメン対決【会津若松(福島)】(後編)

 汗が噴き出してきた。2種類のラーメンを食べ比べられる至福とシアワセとシュール感。私は、壮絶に凄まじい経験をしている。

 麺を啜り切った。スープは普段飲み干すが、さすがに2杯分のスープは飲み干せない。

 会津ラーメンvs喜多方ラーメン。超絶に甲乙つけがたし。どちらも、本当に旨い。この店だからかもしれないが。このお店はあくまでも「食べ比べ」。勝手に勝負させたのは私の早計。

 ふと気づいた。ほんのわずかだが、喜多方の方がスープが減っている…。その意味は記さない。もはや、ミスター味っ子の対決世界である。

 翌朝。定宿をチェックアウトし、ブラブラ歩いて<大笑家>へ。朝7時からラーメンが味わえる貴重なお店である。いつか忘れたが以前朝ラーを堪能。それから何度も通りかかるも改装中か何かで閉まっていた。この日、暖簾が出ていた。

 こわもてのマスターが厨房で存在感を放っている。以前もそうだったが、屋号とこれほど対照的にかけ離れた緊張感溢れる店内のギャップがクセになる。

 券売機と対峙。「肉ワンタン麺大盛」のボタンを押す。チャーシューメンとワンタンメンの組合せを最も好む。このメニュー見つけたら何も考えず注文している。

 水を飲みながらぼんやりしていると、オヤジさんがブツを運んできて下さった。不愛想に見えてすてきな接客である。

 胡椒をパラリ。スープから…。これは会津なのか、喜多方なのか。

 前日、会津ラーメンと喜多方ラーメンを食べ比べていた。喜多方は朝からラーメン店が開いている「朝ラー文化」。その印象が強く、この店を勝手に喜多方ラーメンと思い込んでいた。

 醤油ベースである。魚介の風味が濃い。完全に私好みの味。麺もチャーシューも喜多方系。会津系でもある。しかし、スープは会津よりだが離れている。昨日学んだ「バラエティ」が会津の真骨頂らしい。

 麺を啜り切り、最後はワンタンをツルン。気づけば汁一滴残っていなかった。オヤジさんの愛想よいお礼の言葉を背に店を出る。

 ふと気づいた。「会津」「喜多方」の文字がどこにもない。あるのは「こだわり支那そば」。ここは会津でも喜多方でもなく「支那そば」だったのか。休戦、達観、抱擁、そして平和。ノーサイドである。両者とも勝者である。いや、勝ち負けの向こうに広がる天界である。

 「支那そば」という4文字からは昭和の香りも漂ってくる。旨さが保証された4文字。

 「会津地方」のラーメン、どこまでも深くて魅力的な抜け出せない、抜け出したくないラビリンスである。ちなみに栃木県佐野市内のダンジョンっぷりも抜け出せない。地上に出たくない魅力に私、沼っている。

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朝7時から営業。

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ヌマっています。

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2024年07月18日

第3459夜:若松vs喜多方!会津ラーメン対決【会津若松(福島)】(前編)

 お比べセット。何を比べるのか。会津喜多方ラーメンと会津醤油ラーメンである。こんなことができるのは、会津若松の中心部・神明通りにほど近い名店<関さん>しか私は知らない。

 2022年秋、この店に飛び込んで喜多方ラーメンと焼飯と餃子のセットメニューを堪能した。注文を待つ間、お比べセットに気づいたが後の祭り。激しく再訪を誓ったが、どうしてもタイミングが合わなかった。1年を経た2023年秋、ようやく実現した。

 会津若松市と喜多方市は隣接している。喜多方は日本屈指のラーメン知名度。会津はソースカツ丼を推している。会津ラーメンも啜ったことあれど、その違いはよく分からなかった。

 関さんのメニューやテーブルに、その違いが記されていた。

 会津ラーメンは鶏ガラ豚骨+魚介系+野菜がスープのベースで、会津の郷土料理「こづゆ」イメージし、各素材の味を感じられるものに仕上がっている。麺は太麺、中太麺、細麺、手打ち、ちぢれ、ストレートと各店異なり、1つのスープを多彩に利用し幾種ものラーメンを提供しているのが最大の特徴とある。チャーシューも豚バラ、豚もも、鶏肉と多種多様。

 1つのスープを多種にアレンジした「バラエティ」に富むのが会津ラーメンに「思えます」。「思えます」と最後は少し自信なさげなのも微笑ましい。

 そして、喜多方。スープのベースは会津と同じ。麺は太麺か中太のちぢれが中心。チャーシューは豚ばらの煮チャーシュー。スープベースは醤油、味噌、塩と各店特色あれど、「一品提供の頑固なラーメン」が喜多方ラーメンに「思えます」。

 喜多方は「太麺で統一」ということはまあ理解できた。より先鋭かつ特化した雰囲気も喜多方。しかし、食べ比べねば分からない。

 ブツ降臨。迫力の2杯である。1杯が0.75玉らしく、2杯で1.5玉。大盛ラーメンと同じ分量に感じるが、2杯並ぶと壮観。

 はっきりと色が違う。会津は醤油色、喜多方は黄金色というか、塩に近い淡さ。具の違いは、会津にはほうれん草がある。

 チャーシューの形と大きさ、麺の太さとちぢれっぷり、メンマ、ナルト、葱は見た目同じ。スープに違いがあるようだ。

 まずは会津…。はっきりと醤油。重層的な味わいで、あっさりだが和のテイストが深い。

 続いて喜多方…。これぞ、喜多方の味。私がこれまで啜ってきた喜多方ラーメンの味である。全然違う。そして、どちらも旨い。ただ、どちらが特徴的かといえば、やはり喜多方か。

 交互に啜る。麺は0.75玉かもしれぬが、その分スープが1.25倍の雰囲気。会津の麺を喜多方のスープに浸して啜る。こんなこと絶対できない。そして、この店の0.75玉は普通の店の1.25はありそうだ。〔次夜後編〕

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神明通り商店街にも近い超名店。

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夢の対決。このビジュアルでどちらが若松か喜多方か見分けられたアナタは天才か、少し変。

posted by machi at 06:38| Comment(0) | 福島県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする