ほろ酔いセット。アルコールと料理がセットになったお得な居酒屋セットである。まずはこれを注文し、それから本格に移行する酔客も数多いはず。しかし、センベロ(1000円でたっぷり呑める)はまだしも、このテのセットに私は常々不満があった。
ドリンク1杯と料理が2品の場合、同時フィニッシュできないのだ。料理は1品で充分だからドリンクを2杯にしてほしい。特に暑い夏の夜のタフな仕事を終えた後。まずは1杯目をほぼ一気飲み。2杯目をヤリながら一品の料理を攻める。これなら同時フィニッシュが可能となる。
昼から生ビールが呑みたくなる蒸し暑さ極めた夏の午後。愛知県豊川市諏訪町エリアで12時から17時過ぎまで「あきみせかつどう2025」。
私の漫談、すわポン商店会メンバーとのトークセッション(私は聴き手)、バーチャル&リアル貸店舗ツアー、参加者とすわポン商店会メンバーとの座談会という5本立て。
予定より少し早く終了したので、プリオ1階に2025年5月下旬オープンした<Lピア>でお気に入りのうなぎ姿寿司、キンパ巻とチーズケーキとスライスハム。後はポテロングと赤ワイン1本(税抜299円)をカゴに入れた。
予定より30分早い名鉄に乗車できた。結果として新幹線乗車1時間前に豊橋駅着。酒のツマミはたっぷり(かどやのヒレカツサンド&ロピア総菜)。赤ワインもフルボトル1本。リュックに入れっぱなしのウィスキーのポケット瓶もある。
後は、キンキンに冷えた缶ビールや缶チューハイを補充するだけ。しかし、乗車まで1時間もある。早く冷えた酒をノドに放り込みたい。天国を味わいたい。
名鉄とJRが共有している豊橋駅改札内はかなり充実している。駅弁やご当地和菓子、立ち喰い蕎麦、ラーメン屋、カフェバーも。ミニ高級スーパー(S城石井)まである。
名鉄豊橋駅からエスカレーターを上がった正面に、豊橋駅弁を統べる<壷屋>直営立ち蕎麦屋が屹立する。2年ほど前、確か「ポンポコラーメン」を啜った記憶がある。
蕎麦気分でないのでスルーしようとしたら、ふと視界に「ほろ酔いセット」のポップが。値段が消されているが、生ビール1杯と小鉢2品とある。
小鉢はともかく、生が呑みたい。この日、生が呑めると思わなかった。ひたすら5時間移動ゆえ、車内晩酌の1〜2杯目は缶ビールか缶チューハイのつもりだった。
店内突入。券売機と対峙。「ほろ酔いセット」は最上段の大きなボタンのセンター。630円だった。駅改札内としては極めて良心的。すかさずプッシュする。
チケットを渡す。30秒でセットが完成。生ビールのジョッキ、嬉しいことに凍らせている。小鉢はどて煮と枝豆。どて煮も三河地方らしく赤味噌濃厚系である。
何はともあれ生ビール。今日も暑かった。一気にゴキュゴキュ…。染みる。1杯目のビールが旨い夜は、その日が充実していた証。大切に呑むつもりが一気の3分の2が滅失した。
一味を振りかけたどて煮、味が濃く酒が進む。枝豆が爽やか。夏のビールと枝豆の相性の良さを改めて痛感する。
ビールをチビチビ飲みたくない。私の立ち位置は券売機の真横。ガン見するが、生以外に酒は無い。…。生の単品は440円。蕎麦より安い。そうか、追加すればよいのだ。
すかさず金を投下し、440円ボタンをプッシュ。2杯目を受け取る。今度もグビビと一気に半分。残ったツマミで気分最高。1070円で生2杯、小鉢2品。
冒頭の私の不満に解決の解を得た。しかし、一抹の不条理を感じないこともないけれど。
豊橋駅(JR・名鉄)改札内の至宝。
消された値段が気になる。
凍ったジョッキが立ち蕎麦屋と思えぬ芸の細かさ。
生、単品追加。

